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 ここ最近リサイクル推進が盛んに叫ばれています。ご存知の通り、こうした背景にはゴミの増加や環境破壊の問題が絡んでいます。“ゴミの量を減少させるため”とか“省エネルギーのため”、或は“環境保護のため”などの様々な理由からリサイクルの推進が叫ばれているわけですが、リサイクルすることは私たちの生活や環境に実際にどのような影響を及ぼすのでしょう? リサイクルすることは本当に環境に優しいのでしょうか? 今月はこのような疑問などをリサイクルの意義や目的をはっきりさせながら出来る限り解明し、また、“真に正しいリサイクルとは何か”についても探ってゆきたいと思います。そこから、“私たちに出来ることは何なのか”ということも見出してゆくことができるでしょう。 みんなでリサイクルしよう!


リサイクルの必要性
何故リサイクルが必要なのか?〜深刻なゴミ問題〜
リサイクルの原則とその現状
リサイクルの問題点〜循環型社会の形成を阻むもの〜
出来ることから始めよう!〜循環型社会の実現に向けて〜


何故リサイクルが必要なのか?〜深刻なゴミ問題〜

 昨今リサイクルの必要性が声高に叫ばれていますが、その背景には深刻なゴミ問題があります。
 リサイクルの問題につて詳しく解説する前に、本項では私たちの家から出るゴミを中心に取り上げ、ゴミがどのように処理されるのかを見てゆくことにします。
ゴミ処理の現状

 「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(廃棄物処理法)によると、廃棄物は“固形状のもの”と“液状のもゴミの山の”とに分けられますが、前者の固形状の廃棄物のことを私たちは一般に“ゴミ”と呼んでいます。

 現在、ゴミは上記の廃棄物処理法を下に処理されていますが、その中でゴミは、(A)産業廃棄物として処理されるものと、(B)一般廃棄物として処理されるものとに分かれます。ちなみに産業廃棄物とは、事業活動に伴って生じた(1)燃え殻、(2)汚泥、(3)廃油、(4)廃酸、(5)廃アルカリ、(6)廃プラスチック類、(7)紙屑、(8)木屑、(9)繊維屑、(10)動植物性固形不要物、(11)ゴム屑、(12)金属屑、(13)ガラス屑及び陶磁器屑、(14)鉱滓、(15)工作物の除去に伴って生じたコンクリートの破片その他これに類した不要物、(16)動物の糞尿、(17)動物の死体、(18)集塵施設により集められた煤塵、(19)産業廃棄物を処分するために処理したもので上記以外のもの、という19種類の廃棄物のことを言います。また、一般廃棄物とは産業廃棄物以外の廃棄物のことを言います。一般廃棄物は、さらに(イ)家庭から出るもの(家庭ゴミ)と(ロ)事業所から出るもの(事業系ゴミ)とに分けることができます。


■みんなで考えてみよう!
私たちの家から出たゴミは誰が処理するのだろう?
私たちの家から出たゴミはどこへゆくのだろう?
毎日どれくらいのゴミが出ているのだろう? 
ゴミを処理するのにはどれくらいの費用がかかるのだろう? 
 私たちの家から出たゴミの収集・運搬・処分は市町村が行なうように廃棄物処理法で決められています。従って、ゴミの処理は自分たちが住んでいる市や町や村の職員が行ないます。また、ゴミの分別の方法を決めるのも市町村です。そのため、市町村によってゴミの分別の方法に違いが見られることになります。なお、市町村がゴミの収集・運搬・処分を市町村以外の者に委託することもできます。

ゴミ問題とその対策


増え続けるゴミ
 皆さんもご存知の通りゴミは年々増え続けていますが、これは深刻な問題です。ゴミを減らすために私たちはまず自分たちに出来ることから始めなければなりません。

埋立地がない!
 最終処分場は主に不燃ゴミと粗大ゴミ、それに焼却のあと残った灰を処分するところです。ところが、ご存知の通り、最終処分場(埋立地)の不足が深刻な問題になっています。新しい最終処分場の確保に苦しむ一方、相変わらずゴミは増え続けており、事態は悪化するばかりです。中間処理施設、特に焼却施設を拡充・整備することで最終処分場に持ち込まれるゴミを減らすことは可能ですが、それは対処療法でしかなく、やはりゴミの発生そのものを抑制しなければなりません。

有害なダイオキシン
 ダイオキシンとはポリ塩化ジベンゾパラジオキシンとポリ塩化ジベンゾフランの総称で、210種類の異性体を持つ化合物群です。ダイオキシン類の中で最も毒性の強い2,3,7,8−TCDDについては人に対する発ガン性が確認されています。そして、我が国におけるダイオキシン類の総排出量の8〜9割がゴミ焼却施設からの排出であると言われています。ちなみにゴミ焼却施設から排出されるダイオキシン類には、(1)不完全燃焼によって生成するものと、(2)排ガス処理設備等でガス温度が300℃程度の温度域になった時にダスト表面における触媒作用によって合成されるものがとあるとされます。

参考:日本におけるダイオキシン対策の取り組み
 1997年1月、厚労省が「ゴミ処理に係るダイオキシン類の発生防止等ガイドラインについて」という通達を出し、現在日本ではこれを下にダイオキシン対策が行なわれています。このガイドラインでは、緊急対策の必要性の判断基準としてダイオキシン類の排出濃度を80ng-TEQ/Nm3(※)とし、排出濃度が80ng-TEQ/Nm3を超えるゴミ焼却施設については、燃焼管理の適正化や間欠運転から連続運転への変更、施設の改造及び休廃止など至急具体的な削減対策を実施するように指導されています。また、緊急対策に加え、恒久対策を推進し、技術的に可能な限りダイオキシンの排出を削減することにしています。ちなみに、新設の全連続炉におけるダイオキシン類の排出濃度は0.1ng-TEQ/Nm3、既設の連続運転を行なう焼却炉では1ng-TEQ/Nm3(旧ガイドライン適用の全連続炉は0.5ng-TEQ/Nm3)、間欠運転を行なう焼却炉では5ng-TEQ/Nm3が基準となっています。

TEQ/Nm3:TEQとは毒性等量のことで、ダイオキシン類は異性体毎に毒性が異なるので、異性体の中で最も毒性の強い2,3,7,8−TCDDの毒性を1として換算するのが一般的であり、その毒性換算後の値を言います。Nm3のNはノルマルと読み、気体は温度や圧力により体積が変化するため、0℃、1気圧に換算した状態をNで表現します。

ゴミ処理費用の増加
 ゴミ処理にかかる費用も増加しています。その主な原因にはゴミの量の増加と多様化、それにゴミ処理事業を取り巻く環境・条件の悪化、たとえば収集効率を引き下げるような道路事情やゴミ処理施設の建設費を吊り上げるような処理場の確保難、地価の暴騰などといった地域環境の悪化が考えられます。これから先、処理困難ゴミを基調にゴミが増え続け、ゴミ処理事業を取り巻く環境・条件が改善される見込みがないとすると、ゴミ処理にかかる費用はますます大きくなり、自治体の財政を圧迫し、そのツケは直接住民に廻って来るでしょう。そうならないためにも、私たちは常にゴミ問題に関心を持ち、私たちに出来ることから始めなければりません。

私たちに出来ること
  • ゴミを減らす
  • ゴミの分別をきちんと行なう(※特に塩素を含む製品は注意!)
 ダイオキシン問題はゴミの減量化やリサイクル推進、燃焼方式、ゴミの広域処理、適正なゴミ燃料化、焼却灰・飛灰処理、最終処分などゴミ処理全般に関わる問題です。“発生したダイオキシン類をどのように処理するか”ではなく、“ダイオキシン類の発生そのものを如何に抑制するか”が重要です。そのためには塩素を含む製品の用途規制等も必要でしょう。


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リサイクルの原則とその現状

 リサイクルが大事なことは言われなくても分かっているが、その実体について詳しく知っている人は案外少ないものです。本項では、リサイクルの大原則である「3R」について紹介し、かつリサイクルの種類や各品目毎のリサイクルの現状、関係法規などについて詳しく紹介・解説してゆきます。
「大量消費社会」と「循環型社会」

 「循環型社会形成推進基本法」の第2条によれば、「循環型社会とは、製品等が廃棄物となることが抑制され、並びに製品等が循環資源となった場合においてはこれについて適正に循環的な利用が行われることが促進され、及び循環的な利用が行われない循環資源については適正な処分が確保され、もって天然資源の消費を抑制し、環境への負荷ができる限り低減される社会をいう」とされています。「持続可能な発展」や「低エントロピー社会」「ゼロエミッション社会」など視点の違いによって幾つかの異なる表現がなされています。


 「循環」とは、物事が一ヶ所に留まらずに巡る状態や「姿を変えながらも本質は存在し続ける」という考え方を示していますが、特にここで「循環型社会」と言った場合は、主に経済活動の途中における資源やエネルギーの損失がない、ないしは少ないことを理想状態として、[消費>ゴミの生成/汚染物質の排出]という流れで一連の経済活動が終わる状態から、[資源の利用>結果として次の活用資源を生成]となるような社会システムを構築することを指ています。つまりこの場合の「循環型」とは、主に天然資源について、「人間が有効に活用出来る状態を保ちつつ状態を遷移させうる、連続的な資源利用システムを成立させること」を意味しており、人的資源や文化的要素の循環状態は必ずしも概念に含めていません。
 社会に必要な様々な天然資源においてこうした意味における循環を可能にしようとする考え方が「循環型社会」という概念であり、鉱物資源のみならず、農・林・水産資源の有効活用から風力や太陽光などの自然エネルギーの活用まで、幅広い分野にわたる概念なのです。

 何れにせよ、生態系の考えに立てば元来物質は循環しているものです。これまでの人間社会では、この点について配慮されたことが殆どありませんでした。不要物は単純に廃棄され、それは自然の循環システム、或は自然の浄化作用に任されてきました。従来のように人間の活動僚がさほどでなければこれでも何とかかなったわけですが、高度産業/大量消費社会においては、それが大きく環境を圧迫するようになっているわけです。「これを改めて人間の視野に収め、物質循環を助けることを考えよう」というのが循環型社会であるとも言えます。


◆ワンポイント1: 社会の方向性を示す哲学的な概念としての「循環型社会」の理念
 シンプルライフとかスローライフなどという言葉を聞いたことのある方もいらっしゃるでしょう。実はこの「循環型社会」という概念も、それらと同じく「高度産業/大量消費社会」という概念に対するものとして生み出された、ある意味で人間の生き方にも関わる哲学的な概念で、物理的/定量的に定義出来るものではありません。それにも拘わらず、時として熱力学におけるエントロピーの増大(熱力学の第二法則)を例にとって「完全な循環型社会の実現は原理的に不可能である」などといった概念の取り違えに基づく批評や批判を目にすることもありますが、そもそもこの理念は自然科学の尺度で論ずべきことではないことは明らかです。何れにせよ、循環型社会とは資源の枯渇による破局を回避し、永続性の有る社会を実現するための概念のひとつであり、省資源/省エネルギー、3R活動(※後述)など個々の意識的な活動を背景として、経済活動におけるこれからの社会の方向性を示す考え方(ビジョン)として重要な概念であると言ってよいでしょう。

リサイクルの大原則:3R

■リサイクルの大原則:3R
ゴミを減らす:リデュース(Reduce)
 廃棄物の発生抑制や製品の長期私用
再利用する:リユース(Reuse)
 使用済み製品等の再使用
再生する:リサイクル(Recycle)
 使用済み製品を再資源化(再資源化のための分別排出)
 3Rは、“「リデュース」「リユース」「リサイクル」の優先順位で廃棄物を処理するのがよ”いという考え方を示しています。


Reuse(リユース)は同じ製品を繰り返し使用すること(例:ビール瓶等の回収と再利用など)、Recycle(リサイクル)は原料に戻して形を変えたりして再生されること(例:アルミ缶や古紙等はリサイクルによって再びアルミ缶やサッシ、トイレットペーパーなどに生まれ変わっています)を言いますが、一般には再利用も再生もリサイクルと言っているので、ここでも双方併せてリサイクルと呼ぶことにします。

日本における3R

 日本では2000年に循環型社会形成推進基本法において3Rの考え方が導入され、(1)リデュース 、(2)リユース、(3)リサイクル、(4)熱回収(サーマルリサイクル)、(5)適正処分の優先順位で廃棄物処理およびリサイクルが行なわれるべきであると定められました。以来3Rの理念を広く市民や企業に浸透させるべく、政府機関や市民団体が様々なキャンペーンを行なっています。

 なお、2004年6月の主要国首脳会議(G8サミット)において、当時の内閣総理大臣・小泉純一郎は3Rを通じて循環型社会の構築を目指す「3Rイニシアティブ」を提案、2005年4月には3Rイニシアティブ閣僚会合が開催され、アメリカ合衆国やドイツ、フランスなど20か国の参加の下、3Rに関する取組みを国際的に推進するための議論が行なわれました。
リデュース(Reduce):ゴミの減量

 リデュース(Reduce)とは、英語で「減らす」という意味で、環境用語としては環境負荷や廃棄物の発生を抑制するために無駄・非効率的・必要以上な消費・生産を抑制或は行なわないことを指します。
 一例を挙げれば、水洗トイレのレバーにある「大・小」の区分。この区分が無ければ毎度大レベルで水資源を消費することになりますが、大小の区分があれば小の場合は水資源を少量しか消費しなくて済むことになる、といった具合です。また、物の寿命を極力延ばすことや、製品全部ではなく部分的に交換するだけで継続使用できるように作ることもリデュースの一つであるとすることができます。

 ちなみに、リデュースはリサイクル・リユース(再使用)とひと括りにされて「3R」と言われることもあります。なぜなら[大量生産→大量消費→大量リサイクル]では環境負荷の低減には結びつかないからです。なお、生産者側から捉えた場合、「リデュースの促進は消費の減少による産業衰退の原因となる」という考え方と、その一方で、「リデュース技術の発展によるメリット(コスト削減など)を産業側も享受出来るので衰退の原因とならない」とする考え方とがあります。
リユース(Reuse):再利用

 リユース(再使用)は、一度使用された製品をそのままの形で、もしくは製品のあるモジュール(部品)をそのまま再利用することを言う環境用語です。
 従来から家族内や知人内での製品のお下がりや地域内での不要品のバザー、廃品回収などといった小規模のレベルではリユースは行なわれて来ましたが、本格的な「循環型社会」の形成のためには社会構造的にリユースの流れを構築することが望まれています。すなわち、資源の枯渇やゴミ排出に伴う処分コストの増大、また資源開発に伴う環境破壊等が危惧される現代にあっては、循環型社会の形成が是非とも必要とされているわけですが、そのためには、製品等を安易に焼却・埋立処分せずに可能な限り再使用ないしリサイクルしていくことが求められます。

 一般の消費者にとって製品単価が高価でおいそれと買い直しが出来なかったり、また、それらが素朴で理解しやすい構造をしていた時代には、壊れた製品を修理・修繕して使用し続けていました。しかし、良質な工業製品が安価に大量生産されるようになって来たり、或は機械化・ブラックボックス化が進む中で、パソコンが今や消耗品扱いされる現状からも分かる通り、昨今は「製品は修理せずに新しい製品を購入する」というのが中心的な風潮となっています。この風潮は製品単価と比較して修理等に伴う人件費が相対的に高くつく先進国においてその傾向が特に強いと言われます。
 なお、各国におけるリユースの試みは、文化の違いなどもあって様々で、一概にこれが正解と結論づけることは出来ません。
サイクル(Recycle):再生利用

以下の各項で詳しく解説してゆきます。

参考:3R以外のR

 Rを頭文字とする他の言葉を3Rに加えて4Rや5Rと呼ぶ場合もあります。ただし、それらの言葉は全て上記の3Rの何れかに含まれるため、ただの言葉遊びだという批判も多く聞かれます。また、3RR以外のRが加わることで、3Rにおける優先順位の理念が伝わりにくくなるという批判もあります。一方で、消費者に出来る行動をよく表わしていると評価し採用する市民活動団体も多くあります。

  • ゴミになるものを拒否するリフューズ(Refuse:拒否)
  • 壊れても修理して使うリペア(Repair:直す)
  • 捨てる時には分別するリファイン(Refine:分別)
  • 本当に必要なものかどうか考えるリシンク(Rethink:再考する)
  • 個人として所有せずに借りて済ますレンタル(Rental:借りる)
  • 携帯電話など使用後は購入先に戻すリターン(Return:戻す)
  • 着なくなった衣類などを作り直すリフォーム(Reform:改良する) など

リサイクルとは?〜リサイクルの種類〜

■リサイクルの種類
プロダクトリサイクル:再生利用
マテリアルリサイクル:材料・製品への再資源化
サーマルリサイクル:燃料化


 リサイクル(Recycle:再生利用)は上で触れた「3R」のひとつで、製品化された物を再資源化して、それを利用して新たな製品などを作ることを言い、(1)「素材としての再利用(マテリアルリサイクル)」と、(2)「熱としての再利用(サーマルリサイクル)」、(3)「燃料化(サーマルリサイクル)」に分類されます。


 廃棄物やリサイクル対策の基盤として制定された基本法である「循環型社会形成推進基本法」には、「再生利用とは、循環資源の全部又は一部を原材料として利用すること」と定義されています。なお、「大量消費−大量リサイクル」のシステムでは循環社会の目的に合致しないため、この法律では、リサイクルが自己目的化しないよう、リデュース(抑制)とリユース(再使用)の次に来るものとしてリサイクルは位置づけられています。
 また、資源が大量使用・大量廃棄されることを抑制し、リサイクルによる資源の有効利用の促進を図るために定められた「資源の有効な利用の促進に関する法律」(略称:リサイクル法、資源有効利用促進法)では、アルミ缶やスチール缶・ペットボトル・紙製容器包装・プラスチック容器包装・小型二次電池・ポリ塩化ビニール製建設資材については「リサイクル識別表示マーク」(※)の表示を義務づけ、製品が廃棄された時に容易に分別収集して資源として再利用できるようになっています。

 ちなみに、日本では古くから紙のリサイクルが行なわれて来ましたが、他にもボロ布やアルミ缶・スチール缶・ガラス・蛍光灯電池類・ペットボトル・タイヤ・食用油等がリサイクルされています。なお、後ほど詳しく解説しますが、ペットボトルのリサイクルは、「容器包装リサイクル法」の施行以後、生産量=消費量が却って増加し、「大量消費−大量リサイクル」の悪しき前例となってしまっているという実情もあります。
各種リサイクル品目〜リサイクルの実情〜

 リサイクルと言っても様々です。リサイクルの現状と実体につて、本節では主要な品目毎に解説してゆきます。
紙製品のリサイクル

 紙は私たちの周りの至る所で使用されています。ノートやカレンダー、新聞紙、ダンボール、牛乳パックなど数え上げればキリがないほどその用途は様々です。しかし、使用量が多れば多いほどゴミとして出る量も多くなります。特に最近では、ワープロやパソコン・ファクシミリなどのOA機器の普及により、家庭や学校、特にオフィスでのOA化が進み、紙ゴミが急増していると言われています。何と東京都の調査によれば、オフィスビルから排出された紙ゴミはその全体の半分以上を占めているそうです。
 少し古いデータですが、古紙全体の回収率は約50%強で、新聞紙やダンボールの回収率はそれなりに高い数字を示していますが、上質紙の回収率はこれに比べるとまだ低いようです。その理由として、品種が多様であるため分別がしにくい、回収コストがかかるなどが挙げられます。たとえば牛乳パックだけを見てみると、回収率は約2割で、これを分別回収している自治体は全国で約1割だそうです。

 回収した紙製品は、脱墨した後、トイレットペーパーや段ボール・板紙など再び紙の原料になります。最近は新聞や雑誌を含む紙製品の多くに「この商品は(全体のうち何割の)再生用紙を使用しました」という注釈が書かれていることが多くなりました。


 ただ同じ紙であっても、品質が高いものから低いものにしか加工することが出来ません。たとえば牛乳パックは、まずはアメリカやカナダなどの自然林で育ったミルクカートンという木がバージンパルプとして使用され、繊維の品質が高いものとして流通しますが、回収された場合には、その多くがトイレットペーパーなどといったリサイクルが出来ないものに加工されています。

 なお、用途に特化した紙が作られるようになるにつれ、感熱紙を始めとしてリサイクル上の問題となる禁忌品が増えており、一部で問題視されています。また、シュレッダーで処理された紙は、繊維も切り刻まれているため再生が困難であると言われています。ちなみに日本の新聞紙は全体で800万〜1000万部で、そのうちで割合にして1割前後が消費者へ流通されることなく販売店からそのままリサイクルに廻わされます。古紙回収率が高い一因です。
布製品(衣料品)のリサイクル

 衣料品の場合は、再利用(古着として)されることが広く行なわれており、たとえば兄弟間での再利用や、ご近所や親戚・コミュニティなどでリサイクルされるパターンがあります。また、バザーやフリーマーケットなどで販売するというパターンもあります。

 ただし、そのような手段がない場合、或は再利用に耐えられない品質の衣料品については、古布として回収されることになります。回収された布は選別された後、ウエス(工業用の雑巾)やフェルト、自動車のクッション材などに利用されます。また、選別後まだ衣料品として利用可能なものは古着として再利用されます。古着として再利用される場合には、リサイクル団体が販売したり輸出されます。
食用油のリサイクル

 食用油は石鹸やディーゼルエンジン用燃料などに使用されます。一部自治体や事業者では、リサイクルにより製造されたディーゼルエンジン用燃料によってバスなどを運行しています。
アルミ缶のリサイクル

 アルミ(正しくはアルミニウム)というと誰もが一番に思いつくのは、やはりジュ−スやビ−ルなどに使用されているアルミ缶でしょう。缶にも「アルミ」とハッキリ表示してあります。もっともアルミの用途は多彩で、缶以外にも様々なところで使用されています。たとえば一升びんのフタやケ−キなどの容器に使用されるアルミ箔、整髪料の容器(エアゾ−ル容器)、また、最近では車の部品にも多くアルミ缶利用されています。

 アルミ缶はリサイクルされて再びアルミ缶になったり自動車の部品になったりしています。アルミ缶はスクラップ価値が高いので、学校や各自治体・ボランティア・スーパーなど色々な場面で回収されています。アルミ缶はその製造量の約70%が回収され、約半分は再びアルミ缶へと生まれ変わっています。また、回収量のうち約71%は再びアルミ缶へリサイクルされ、アルミ缶消費大国アメリカにもそのリサイクル率は勝っています(アメリカは約63.5%)。このように、アルミニウムで造られるアルミ缶は一般に広く流通しており、かつ収集も容易なことから広くリサイクルのルートが整備されており、たとえば平成16年度のアルミ缶リサイクル率は86.1%でした(アルミ缶リサイクル協会調べ)。


◆ワンポイント2: アルミ缶はリサイクルの優等生?
 アルミニウムは地金を新造する際に「電気の缶詰」と言われるほど電気を消費しますが、アルミ缶を再びアルミ缶へ再精錬する場合には97%もの電気エネルギー節約が出来、アルミ缶を新たに作る時の約3%の電気しか要しないため、一般にアルミ缶はリサイクルの優等生と言われています。ただし、これはあくまで純粋なアルミニウムだけを再精錬した時の概算値・理論値で、殆ど場合は不純物を含んでいるため、実際に消費するエネルギーはこの値より大幅に上昇します。また、融解時には空気中の窒素と反応して窒化アルミニウム(AlN)として一部が失われます(この窒化物は融解時に坩堝の表面に浮かぶので捨てられますが、空気中の水分と徐々に反応してアンモニアを生じます)。さらにアルミ缶のプルトップ部分は剛性を持たせるためにグネシウムを加えた合金を使用しており、そのまま溶解するだけでは缶として使用できないので、リサイクル時にはそれを酸化して除かねばならず、無駄が生じると言われています。

 ちなみみ、このアルミの原料はボ−キサイトですが、アルミを1トン作るにはボ−キサイトが約4.5トンも必要になります。4.5トンのボ−キサイトを精製して約2トンのアルミナ(酸化アルミニウム)を作り、それをさらに電気分解で精錬して約1トンのアルミが出来るわけです。それからさらに、薄く伸ばして缶にしたり箔にしたりするのですから、たくさんのエネルギ−を使っているのがよく分かります。とりわけアルミ缶をリサイクルすることが97%ものエネルギ−の節約になるということはこういうわけだったのです。

スチール缶のリサイクル

 スチール缶はアルミ缶と違って、残念ながら再びスチール缶に生まれ変わることはありませんが、それ以外のもの、たとえばビル建設に使用する丸棒やその他の建築資材に再生されています。
発砲スチロールのリサイクル

 発砲スチロールは、プラスチックの二次製品、たとえばハンガーやフラワーポットなどに生まれ変わります。また、お刺し身やお肉などの食品用に使用する発泡トレーは建築資材やビデオテープのケース、オモチャなどにリサイクルされています。
インクカートリッジのリサイクル

 プリンター(複合機を含む)用のインクカートリッジについても、最近ではカートリッジをリサイクルするための回収ボックスが設置されています。ただし、これらの多くはインク(トナー)の充填・再包装など軽易な工程であることが多く、単なる再利用(リユース)と見ることも出来ます。
PETボトルのリサイクル

 PETボトルの原料はPoly Ethylene Terephthalate(ポリエチレンテレフタレート)という樹脂で出来ており、その頭文字を取ってPETボトルと呼ばれています。PETボトルは主に台所洗剤用ボトルや贈答品の中仕切り、Tシャツ、帽子など色々なものに再生されます。


PETボトル PETボトルは色々な用途に使用されています。PETボトルは丈夫・軽いなどの利便性や外観の美しさなどから、ガラスビンや他のプラスチック容器に代わって、ここ何年かでその利用率は急速に伸びています。軽くて丈夫、落としても割れる心配はなく、また透明で美しく衛生面でも安心なことから、PETボトルは特に食品の容器としても多く利用されています。ジュース類を代表として醤油などの調味料の容器や酒類、シャンプーや台所用の洗剤のボトルなどその用途は多彩です。特に最近では500ミリリットルの飲料容器をよく目にするようになりました。

 しかし、困るのが使った後の処理です。利用率が伸びたことから、当然ゴミとして出る量も増加し、処理の仕方なども問題となってきました。
 もちろん埼玉県春日部市などのようにPETボトルを早くからリサイクルに取り組んでいる自治体もありますが、PETボトルをまだまだ燃えないゴミとして処理している自治体が多いのです。このように多くの自治体はPETボトルを燃えないゴミとして扱っているので、その多くは埋め立て処分されます。そうなると、PETボトルは非常に容積比が大きいため、処分場の寿命を縮めてしまうことになります。しかし、容器包装リサイクル法の導入に伴い、リサイクルを実践している自治体も徐々に増えてきましたが、これによってゴミの減量化、そして何よりも資源の節約につながることが期待されています。


◇参考1: PETボトルの再生工程
 まずプレスされた後、塩化ビニールボトルを除去します(分別する時にどうしても混入しているからです)。そして、着色ボトルは分離し、透明なボトルだけを粉砕しフレーク状にします。次に洗浄して金属などを比重分離させ、乾燥し、さらに金属粉などを除去してペレット化します。そして、それから繊維化して帽子やティーシャツなどになったり、加工して贈答品の中仕切り、コンテナ、台所用洗剤のボトルなどへ再生されています。

◇参考2: PETボトルの見分け方
 プラスチックは下記の表の7種類に分けられています。PETボトルは1番です。分別の目安にしましょう。なお、3番の塩化ビニールですが、これは焼却するとダイオキシンが発生するので、ゴミを出す時は燃えるものに混ぜないように注意しましょう。

プラスチック容器の表示

ガラス瓶のリサイクル

 ガラス瓶は収集される時に色(緑・茶・透明)ごとに選別されて再びガラス瓶になります。最近では、細かく砕いて角をとったもの(ちょうどビーズのようなもの)を歩道の舗装材に使用することもあります。


■ガラス瓶の種類
 ガラス瓶は現在、年間約240万トン(約110億本)も生産されています。ガラス便には「リターナブル瓶」「ワンウェイ瓶」の2種類があります。

リターナブル瓶:
 リターナブル瓶は、名前の通り洗浄して何回でも使用される瓶で、ビール瓶や一升瓶、牛乳瓶などが代表格です。これらは洗浄して十数回使用することが出来ます。これらの瓶は保証金制度や預り金払い戻し制度があるため、中身を使い終わった瓶を小売店や酒販に返却すると、一定の金額が払い戻されるようになっています(例;ビールびん1本につき5円)。家庭から瓶を排出する場合、自治体に排出、或は集団回収で集められます。そして瓶商へ、それからボトラーへと運ばれ、再び使用されます。ただ、以前に比べるとリターナブル瓶の使用量は減少してきていますが、それはコンビニエンスストアなどの普及に伴って流通システムが変化し、回収機能が低下したことや、消費者がワンウェイ瓶の方を好むようになったなどの理由があげられます。
ワンウェイ瓶:
 リターナブル瓶と違って、こちらは残念ながら一回限りしか使用されません。調味料やジュースの瓶などがそうですが、これらは使い終わると捨てられてゴミとなってしまいます。しかし、このワンウェイ瓶を生かそうとして、最近リサイクルが活発に行なわれるようになりました。このリサイクルは、家庭から資源ゴミとして排出されたもの(或は集団回収で集められたもの)や病院や酒販店などの事業所から出たものまで、幅広く行なわれています。集められた空き瓶はカレット業者からガラス瓶製造者へと流れ、再び瓶などに生まれ変わります。

◆ガラス瓶のリサイクル方法
リサイクル:
 空き瓶を砕いて(これをカレットと言います)異物を除去し、瓶の原料である珪砂・石灰石・ソーダ灰と混ぜて、約1600℃の高温で溶解して再び瓶を造ります。その他、人工大理石やタイル・断熱材・ビー玉などにも姿を変えて再生されています。ちなみに、カレットの利用率が高くなればなるほど原料が節約されたことになるわけですから、もっと利用率が高くなることが望まれます。そのためには、異物の混入のない品質のよいカレットを用いなければなりません。
分別排出:
 ガラス瓶と一口に言っても、それには様々な種類があります。現在リサイクル可能なガラス瓶は食品・飲料用の瓶が主で、それ以外の食器(ガラスコップ)や乳白色の化粧瓶などは混入しないようにしなければなりません。また、耐熱ガラスで出来ている鍋のフタなども、原料が異なるためリサイクル出来ません。というのも、溶解温度が違うため解けずに残ったり空泡が出来たりと品質劣化の原因になるからです。瓶は大別して無色・緑色・茶色・黒色の4種類に分けられます。排出の仕方は、色別に、或はひとまとめにして排出するなど自治体により異なりますが、排出の際は悪臭防止などの点から、中を軽くすすぐことが望ましいと言えるでしょう。

リサイクルの流れ〜各種のリサイクル方式〜


■各種のリサイクル方式
沼津方式:
 家庭から出るゴミを町内会の管理するゴミ集積場に予め分別させて収集することで、家庭よりの資源回収率向上と回収後の分別コスト低減を目指した制度。住民の協力が不可欠であるとされる。
家電リサイクル大阪方式(大阪方式):
 家電リサイクル法で販売店が消費者から所定の代価を得てリサイクル業者に依頼するところを、同方式では消費者が直接リサイクル業者に持ち込むことで運送代金を支払わなくても済む制度。消費者の「お得」意識に訴えることで、違法な使用済み家電の投棄を減らす効果が期待されている。
平塚方式/日立方式:
 資源ゴミ回収に民間企業を参入させることで、資源の有効回収と処分コストの低減を目指した制度。
高知方式:
 資源種別毎に個別の収集車を用意し、集団走行でゴミ集積場を回わりながら、その場で分別収集することで、回収後の分別コスト低減を目指した制度。
カーブサイド・コレクション:
 家庭から出るゴミを資源種類毎に分別して各戸の前にあるゴミ集積場に置く方法で、日本の資源分別収集制度を取り入れたアメリカ合衆国に多い。ただし、収集車が各戸の前を通るまではゴミが往来の脇に置きっ放しとなるやや前時代的な制度で、回収頻度が少なかったり住宅密度が高くなると、歩道が置かれたゴミに占領される事態となることも多いのが問題。
DSDシステム(デュアルシステム):
 ドイツで1991年に開始された包装材リサイクル制度。「デュアルシステム」とは二重制度を意味し、(1)自治体の家庭用ゴミ処理制度(従来のもの)と、(2)企業が自分の売った商品の包装材を企業レベルで回収・再資源化するゴミ処理制度の2面からリサイクルが行なわれる。この方式では、従来は殆ど未分別のままにまとめて廃棄されることが多かった多種多様な包装材を、予め分別区分を設定して各メーカーに容器の区分表示を徹底させた上で、デュアル・システム・ドイツ社(DSP社:素材メーカーや流通メーカー・小売業者などが出資して創られた民間企業)がこれを資源として回収・再生・各種工業原料として販売する。これにより大幅なゴミの減量に成功しているとともに、独立採算とすることで処分コストの大胆な切捨てを可能としている。日本と違って、このような企業ぐるみでの対策は画期的な策だと目を見張る者がある反面、様々な問題点も指摘されている。

関連法規〜循環型社会形成のための各種法律〜


法規(通称など) 施行日 概要
環境基本法 1993年11月 自然環境や地球環境を保全するための基本となる考えなどを示した法律。それまでの公害対策基本法や自然環境保全法では対応に限界があるとの認識から、地球化時代の環境政策の新たな枠組を示す法律として1993年に新たに制定された。ちなみに、6月5日を環境の日とすることもこの法律で定められている。
循環型社会形成推進基本法 2001年1月 日本における循環型社会の形成を推進する基本的な枠組みを示した法律で、廃棄物の適正なリサイクルや処分などを規定。基本法が整備されることにより、廃棄物・リサイクル対策の基盤が確立された。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律
(廃棄物処理法)
2001年4月 ゴミの捨て方や捨てられたゴミの処理方法を示した法律で、廃棄物の適正なリサイクル、処分などを規定。
資源の有効な利用の促進に関する法律
(資源有効利用促進法)
2001年4月 ゴミを出す仕組みやモノを繰り返し使う仕組み、リサイクルの仕組みを示した法律。2003年10月よりパソコン、コンピュータ用ディスプレイ(CRT、LCDとも)が対象となった。
容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律
(容器包装リサイクル法)

2000年4月 瓶・缶・PETボトルなどの分別収集・再資源化について規定した法律。容器包装(ガラス製容器やペットボトルなど)の製造事業者などへのリサイクルの義務付けた。
特定家庭用機器再商品化法
(家電リサイクル法/別名:改正リサイクル法)
2001年4月 テレビや冷蔵庫などの家電製品の再資源化について規定した法律。家電製品(エアコンやテレビ、冷蔵庫、洗濯機、04年4月から冷凍庫)の製造・販売事業者への回収やリサイクルを義務付けてた。
建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律
(建築資材リサイクル法)

2002年5月 コンクリートや木材などの建築物の廃材の再資源化について規定した法律。建設工事の受注者などへの建設系産業廃棄物のリサイクルなどの義務付けた。
食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律
(食品リサイクル法)

2001年5月 食品の製造・加工・販売業者の食品廃棄物の再資源化について規定した法律。食品の製造・販売事業者への残渣発生抑制やリサイクルの義務付けた。
使用済自動車の再資源化等に関する法律
(自動車リサイクル法)

2005年1月 自動車のエアバッグやシュレッダーダストなどの再資源化について規定した法律。自動車製造業者への使用済み自動車のリサイクルの義務付けた。
国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律
(グリーン製品利用促進法/グリーン購入法)
2001年4月 再生品などの購入の促進などを規定した法律。「国が物品を購入する際には環境に配慮されたものを購入しなければならない」とするもので、地方公共団体は国に準ずるものとされ、民間は努力規定となっている。なお、最近は民間でもISO140001の認証取得企業ではグリーン調達基準を作成し、品質・価格・納期に加えて環境配慮を行なうようになってきている。


■各種関連法規の関連図
基本的な法律 各種関連法規
(※個別物品の特製などに応じた各種法規群)
環境基本法
循環型社会形成推進基本法
※基本的な枠組みの確立を目指す法規
廃棄物処理法
資源有効利用促進法
※一般的な仕組みの確立を目指す法規
容器包装リサイクル法
家電リサイクル法
建築資材リサイクル法
食品リサイクル法
自動車リサイクル法
グリーン購入法

参考1:対象製品とリサイクル識別表示マーク

 リサイクル識別表示マークとは、資源の有効な利用の促進に関する法律に基づき表示が義務付けられている、製品が廃棄された時に分別収集して資源として再利用できるようにするためのマークで、以下のものがあります。


■対象製品とリサイクル識別表示マーク
各種リサイクル識別マーク:アルミ缶 各種リサイクル識別マーク 各種リサイクル識別マーク 各種リサイクル識別マーク 各種リサイクル識別マーク
アルミ缶

スチール缶 プラスチック製容器包装 PETボトル 紙製容器包装
各種リサイクル識別マーク 各種リサイクル識別マーク
小形二次電池(Li-ion、Ni-MH、Ni-Cd、Pb) 塩化ビニル製建設資材

参考2:リサイクル関連団体


■関連団体等のURL
国土交通省のリサイクルホームページ
 http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/region/recycle/
CJC 財団法人クリーン・ジャパン・センター
 http://www.cjc.or.jp/
 ※ リサイクルについて更に詳しく知りたい方はこちらのサイトへどうぞ
家電リサイクル
 http://www.toshiba.co.jp/kdnrc/
 ※東芝の運営する家電リサイクルについてのWEBページ
財団法人 日本容器包装リサイクル協会
 http://www.jcpra.or.jp/
ガラスびんリサイクル
 http://www.glass-recycle-as.gr.jp/
アルミ缶リサイクル協会
 http://www.alumi-can.or.jp/
PETボトルリサイクル推進協議会
 http://www.petbottle-rec.gr.jp/
PC3R 有限責任中間法人パソコン3R推進センター
 http://www.pc3r.jp/index.html


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リサイクルの問題点〜循環型社会の形成を阻むもの〜

  リサイクルの必要性はよく分かっているが、リサイクルは本当に環境に優しいのだろうか? 却ってコストがかかるのではないだろうか? といった様々な疑問が寄せられているのも事実です。
 リサイクルの実情については前項でも簡単に触れましたが、リサイクルを阻む要因やその問題点について、本項では特に稿を改めて解説しました。
環境問題に対する疑問視の風潮

 リサイクルは資源の節約やゴミの減量化、埋立て地の延命化の有効手段となることは皆さんもご存知の通りです。しかし、資源材料学が専門の工学博士・名古屋大学大学院教授の武田邦彦という人が書いた『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』(洋泉社)という本が最近出版されて、一部で話題になっています。また、同じ著者による『環境にやさしい生活をするために 「リサイクル」してはいけない 』(青春出版社)と言う本も売れているようです。
 本に書かれた内容の適否は一概に分かりませんが、よい面ばかり強調されてきたリサイクルにも実は様々な問題が生じていることも事実です。
リサイクルの問題点

 本節では、リサイクルの問題点につき幾つかに項目を分けて具体的に考察しました。
集めることはよいこと? 

 確かにゴミをたくさん集めれば集めるほど、それだけ再び資源として生まれ変わるわけですから、よいことなのに違いありません。しかし、廃棄物を集めすぎると、これまた却って困ったことにもなるのも事実です。


引き取り価格が下がる
 たとえば新聞紙を例に取ると、昭和55年当時の引き取り価格は1kg当たり20円だったものが、回収量が多くなって余るようになったため、現在では引き取り価格は何と0円、場合によってはお金を出して引き取ってもらう、といった状況にあります。それでも新聞は新聞販売店が引き取ってくれますが、普通の古本屋さんなどでは古本を中々引き取ってくれなくなりました。何れにせよ、古紙の引き取り価格が下がると、回収業者は安定した経営が出来ないために已むなく転職せざるを得なくなり、生活の基盤を冒されてしまうという問題が起こっています。

ますますゴミが増える?!
 リサイクルは「ごみを減らす、そして何よりも限りある資源を大切に使う」ために行なわなければなりません。しかし、「リサイクルする」ことが目的となってしまっては本末転倒です。もちろんそんな人は少ないでしょうが、容器包装リサイクル法が制定されてPETボトルのリサイクルが行なわれるようになって、却ってPETボトルの消費が増え、却ってゴミが増えてしまったといのは笑えない話です。PETボトルのリサイクルの問題点については下でも詳しく解説しますが、これでは却ってゴミを増やしているにすぎないと言っても過言ではありません。
 サーマルリサイクル(燃料化)とは言え、結局のところペットボトル等の回収された資源のうち97%は燃やされているという事実に早く気づくべきでしょう。リサイクルすることによ却ってり石油・コストがより多くかかることを理解することが必要です。もう一度「なぜリサイクルするのか?」を考える必要があるのかも知れません。

コストがかかる

 リサイクルの課題や問題点のひとつとして、リサイクルには思った以上のコストがかかるという側面が指摘されることがあります。


円高
 円高になると外国製品を輸入しやすくなります。海外のバージン資源(新しい資源)が安く輸入出来るので、日本国内の再生資源は高くつき、また使用されづらくなってしまいます。

輸送費
 リサイクルはどこの場所でも出来るというわけではありません。リサイクル可能な施設を持つ工場まで運ばなければならないので、輸送費がかかってしまいます。そのため、再生品は高くついて消費されづらくなります。

回収システムの崩壊

 高度産業社会の現代社会では、昔と違って再生用の資源の回収システム自体が崩壊してしまっているということがリサイクルを含む「循環型社会」の実現を阻む問題点として指摘されます。


瓶の回収
 コンビニエンスストアなどが普及したため販売の仕方が変わったり、また、以前と比べてリターナブル瓶が減少し、逆にワンウェイ瓶やPETボトルが増加したために、最近では瓶の回収がしにくくなりました。

ちり紙交換
 以前はあちこちで聞かれた「毎度お馴染みちり紙交換〜♪」という声も、最近ではさっぱり耳にしなくなりました。上でも触れたように、古紙の価格は変動しやすいので、回収業者は中々安定した生活が出来ません。特に最近では古紙の価格は低迷状態にあります。従って回収業者は仕事が成り立たず、仕事を辞めるしかないのが実情です。こうして回収システムそのものが崩壊してしまっているのです。

再生品なんて買いたくない?

 『「捨てる!」技術』(辰巳 渚著/宝島社)と題する本がかつてベストセラーになったことから見ても分かるように、「使い捨て」が当たり前になった現代社会では、節約や経済効率なども考えて「再生品なんか買いたくない」という意識を持つ消費者も決して少なくありません。


再生品は高い
 上でも若干触れましたが、再生品は輸送費や中間処理などに思ったよりもコストがかかるので、売値もそれだけ高くなってしまいます(海外から安く輸入できるバージン資源を使った商品の方が安いため、当然ながらそちらに消費を廻わす人も多くいます)。

再生品は嫌だ
 たとえば「古紙から出来たトイレットペーパーや再生紙は質が悪いから」と消費者が嫌がり、積極的に使おうとしないという実情もあります(※もっとも最近では再生紙もバージンパルプを使用した紙もさほど質は変わらなくなって来ています)。

リサイクルなんてどうでもいい? 

 上記とも絡みますが、リサイクルを含む環境問題に対する一般の意識がまだまだ低いという側面がリサイクルの問題点のひとつとして指摘されます。


リサイクルに対する一般の関心度が低い
 環境問題やゴミ問題に関する意識調査を行なうと、「興味がない」とか「楽観的」「どうでもいい」と答える人が少なくとも全体の1割程度はいると言います。これらの人はゴミの問題を自分には関係ないことだと思っているのでしょう。しかし、ゴミは誰もが毎日出していることから分かる通り、ゴミ問題は全ての人に関わる問題です。


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出来ることから始めよう!〜循環型社会の実現に向けて〜

 「循環型社会」を実現するためにもリサイクルが大事なことはよく分かった。けれども、リサイクルをするには実際にはどうしたらよいか分からない、という人が殆どではないでしょうか? 
 本項では、マータイさんのMOTTAINAI運動などを紹介することで改めて「循環型社会」実現の必要性を強調し、その上で私たちでも出来るリサイクルの方法についてごく簡単ながら紹介しました。
MOTTAINAI!〜もったいない精神と循環型社会〜
もったいないグッズ
 皆さんもTVや新聞などで「MOTTAINAI」という標語を目にしたことがあると思います。

 「もったいない」(勿体無い)とは元々は仏教用語の「物体(もったい)」を否定する語で、物の本来あるべき姿がなくなるのを惜しみ・嘆く気持ちを表わしています。従来は「不都合である」「かたじけない」などの意味で使用されていましたが、現在では一般的に、“物の価値を充分に生かし切れておらず、無駄になっている”状態や、そのような状態にしてしまう行為を戒める意味で使われるようになりました。

 本節では、リサイクル運動で私たちに出来ることについて解説する前に、「リサイクルの大原則:3R」とも関連する概念として、最近よく耳にするこの「MOTTAINAI運動」について紹介したいと思います。
マータイさんと「MOTTAINAI」キャンペーン

マータイ女史 ケニア出身の環境保護活動家で、2004年に環境分野で初めてノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんが05年2月に京都議定書関連行事のために毎日新聞社の招聘で日本を訪問した折に同社編集局長とのインタビューでこの言葉を知り、“日本人が昔から持っていた「もったいない」の考え方こそ環境問題を考えるに相応しい精神だ”として感銘を受けたと言われます。マータイ女史は同年2月17日に当時の内閣総理大臣・小泉純一郎氏と会談した際に、この「もったいない」を日本人の智慧として世界に広めたいと初めて言及、、その後、同年3月には国連女性地位委員会で出席者全員に「もったいない」と唱和させたりするなど世界へこの語を広めようとして様々な活動をされています。

 マータイ女史の活動を受け、2005年度版の『環境白書』や『循環型社会白書』も「もったいない」に言及、「もったいない」は日本の国家的キャンペーンとなりました。また、毎日新聞社は05年3月よりマータイを名誉会長に迎え、社内に事務局を設置して「MOTTAINAIキャンペーン」と銘打った「MOTTAINAI」をキーフレーズとする環境キャンペーンを開始、マータイ女史と共に世界に地球環境保全を訴え続けています。さらに、キャンペーンに賛同する伊藤忠商事は毎日新聞社などと共に資源循環型のブランド商品開発を展開したり、政治家が選挙のキャッチコピーに用いたりと、「MOTTAINAI運動」は日本国内でも様々なシーンで展開されています。


 ちなみに、マータイさんがテレビ番組などで語ったところによると、「もったいない」に感銘を受けた後、この意思と概念を世界中に広めるため他の言語で該当するような言葉を探したが、「もったいない」のように自然や物に対する敬意や愛などの意思(リスペクト)が込められているような言葉、また、消費削減(リデュース)・再使用(リユース)・再生利用(リサイクル)・修理(リペア)の概念を一語で表わせる言葉が見つからなかったため、そのまま「MOTTAINAI」を世界共通の言葉として広めていると言われます。
 また、マータイさんは06年10月にアフリカの緑化活動である「グリーンベルト運動」を軌道に乗せるまでの苦難の半生を描いた自叙伝『Unbowed(「不屈、へこたれない」の意味)』を発刊し、その序文でも「MOTTAINAI」を紹介しています。なお、マータイさんは日本の伝統美である「風呂敷Furoshiki」を「もったいない精神の象徴」としてアピールし、風呂敷ブームを巻き起こしたこともあるそうです。
日本人でも「もったいない」の精神を説いていた人がいた!

 もちろんマータイさんばかりではありません。
 日本人でも、北海道の住宅総合メーカー「木の城たいせつ」の創業者・山口昭は、20万部を売ったロングセラー『もったいない――常識への謀反』(ダイヤモンド社)と題する本を1994年に出版するなど「もったいない」という言葉やその意味を北海道を中心に広めたと言われます。山口氏は2003年10月の国連大学の「ゼロエミッションフォーラム」など様々な講演でも「もったいない」について語り、その実践が国内外の有識者からも注目されているそうです。山口市の主張には、常に自然と共生し、時間を無駄をにせず、全てのものに対する畏敬と感謝、深い愛情の意が込められています。そして、この言葉の実践にこそ、現在起きている環境破壊や健康被害、家族や教育の問題、地域社会の崩壊や故郷の喪失といった問題などへの解決策があると主張しています。

 山口氏は、祖父母や両親を初め郷土で「もったいない」の精神を教え込まれたが、仏教由来のこの言葉を「すべてのものにムダなものは何もない」と表現し、大量生・大量販売・大量消費の20世紀型社会のパラダイム対極に「もったいない」があるとしています。「もったいない」は一般的に「物をムダにせず、大切に使い切る」という意味で使われることが多いのだけれども、山口氏は人間の本来あるべきライフスタイルや心のあり方にまでに踏み込んで、この「もったいない」という語を解釈しているわけです。
「MOTTAINAI精神」と循環型社会の理念

 マータイさんや山口氏が唱える「MOTTAINAI精神」に共通しているのは、日本人が本来「もったいない」という語から感じるネガティブな概念を昇華し、これを人やモノ、生物・自然・平和を敬う3R運動や環境保護、平和運動の実践理念としてポジティブに捉えている点が挙げられます。

 3Rや循環型社会の理念とも直接的に関わる精神であるという意味で、「MOTTAINAI運動」についてここで比較的詳しく紹介した次第です。
まずは私たちに出来ることから始めよう!

ゴミを減らす努力をする
リサイクルを促進を心懸ける


 本節では、「リサイクルの大原則:3R」と関連させながら、リサイクル運動で私たちに出来ることについて紹介しました。難しく考えず、まずは足もとの私たちに出来ることから地道にやってゆきましょう! 
(1)購入時〜リデュース〜


買い物にはマイバックを持参する(例:iゴミになるレジ袋をもらわない)
再生品の購入を心懸ける(例:古紙利用製品:トイレットペーパー、ノートなど/ペットボトル利用製品:定規、衣類等)
長く愛用できるものを買う(例:デザインが良く、しっかりした作りのもの)
必要なもの/必要な個数だけ買う
詰替製品のあるもの、詰替製品を買う(例:シャンプー、洗剤など)
過剰な包装でないものを買う(例:パック・トレイ入りでなく、ばら売りなど)
環境に配慮しているお店で買う(例:ペットボトルや牛乳パック等の回収や修理などのアフターサービスの充実した店を利用する)
年に1〜2度程度しか使用しない製品はレンタルの利用も検討する(例:キャンプ用品など)
リサイクルショップやフリーマーケットを活用する

(2)使用時〜リユース〜


省エネを心懸けながら使用する(例:使わない時は電源からコンセントを抜くなど)
故障をしても直ぐ買い換えせず、多少高くても修理サービスを利用する

(3)使い終わった時〜リサイクル〜


未だ使えるが不用になったものはリサイクルショップやフリーマーケットへ
未使用や状態の良い衣料品で不用なものは海外支援物質を送付するボランティア団体などに提供する
法律や自治体のルールに基づいて分別して排出する(※市区町村の広報誌等を参考に)

参考:リサイクルショップの紹介

 上記でも若干触れたように、リサイクルの推進のためにもリサイクルショップやフリーマーケットの活用はとても大事です。本節では、リサイクルショップ探しに役立ちそうなサイトを中心に、検索エンジンで比較的上位に表示されるWEBサイトを参考までに幾つか紹介しました(順不同)。


■リサイクルショップ探しに役立つURL
リサイクル ナビ - 不要品買取・リサイクルショップの検索
 http://www.recyclenavi.net/
リサイクルショップ 検索エンジン[エコナビ]
 http://www.eco-navi.com/
リサイクルショップ 買取り 売る 買う 情報専門サイト
 http://www.good-recycle.com/
リサイクルJAPAN
 http://www.7kd.net/
リサイクルショップや質屋の買取価格を比較!中古のリサイクルなら[おいくら]
 http://www.oikura.co.jp/
リサイクル運動市民の会
 http://www.recycler.org/
 ※毎月のイベント情報で紹介中の「海の公園フリーマーケット(横浜市)」の開催団体
古本の店 リサイクルブック
 http://rebooknet.com/
 ※古本も立派なリサイクル商品です
注意:このリンク集はあくまで参考として掲げたもので、必ずしもその内容を保証・推奨しているわけではありません。上記サイトを利用してたとえ如何なる損害を被ったとしても、当方は一切の責任を負いません。その点をご了解の上、必ず自己責任でご利用下さい。


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