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前島豊の暮らしに役立つ 気功一言コラム
第9回 受流功 (気を受けて流す)

第9回目のワンポイントはからだをゆるめてあるがままに気を受け取り、それを流すと言う方法について説明したいと思います。
第8回で培われた「気のありか」を今度はからだを使って移動させます。
第8回でおこなった方法は様々なポーズによって重心のありか、どこの筋肉を使っているか、それによって生じる気持ちの変化を身体の感覚を使い確認してきました。

今回は前回のような固定された場所としての「気のありか」でなくあたかも、からだの中を水が流れるように「気」を流して行きます。
残念ながら今回は1人だけでは出来ないので誰か「気」のあった友人とペアを組んで2人で行ってみてください。
それでは、お互いに向き合ったままリラックスした状態で立ち、仮に1人をAとするとそのAがBの左肩、鎖骨の下あたりを水が流れるように手のひらでスーっと押してあげます。Bは完全に脱力した状態で(立つのに必要な力は入ってますよ)押されるがままにすると自然にからだが左にひねるようなかたちになり、ちょうど押された力の分だけ動きの中でその力を吸収します。左手は自然に後ろに流され、右手はからだの回転にしたがって前に投げ出すようなかたちになります。
最終的にその力を足の裏まで持って行くんですけど(足の裏に自分のからだの重みを感じる)、たとえば左肩を押されたらからだのどこがひねられ、どこの筋肉が動き、重心はからだのどこを伝わってどのように足の裏まで流れて行くかを観察します。
なれてきたら肩に限らずからだのいろんな所を押してもらって下さい。たとえば胸を押してもらったらのけぞるように吸収したり、おなかだったら腰を引いて前かがみになって吸収したり、後ろに回ってもらって背中や腰、頭などどこでもいいから押してもらい、あるがままに受けて、吸収してみて下さい。一応、基本として足の裏に流すのであって足が動いてはいけない、ということではありません。
なれてくるとからだの中を自由に水が流れるように力を流し、好きなところに「気」を持って行けるようになります。

これが出来るようになると肉体的ストレスだけでなく精神的ストレスも気の流れを使って流していく、取り除くことが出来るようになります。
肉体的なものにしろ精神的なものにしろストレスは余分な緊張としてからだのどこかに現れます。その緊張をこの方法を使い自由自在に流し、からだの表に排出することが出来るようになってきます。
てなわけで第9回目はこんな感じで。次回もお楽しみに!!!




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Present by Yutaka Maejima