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前島豊の暮らしに役立つ 気功一言コラム
第11回 気を読む(PT2)(生命エネルギーの流れを読む)

今回は、エネルギーとしての気のありかを読んで行く方法を行います。

からだが不調な時、病変部分のある箇所は余分な緊張として現れ、その緊張は気の滞りとして現れます、逆に言うと気の滞りのある箇所は内蔵も含め、筋肉や神経、細胞レベルでも緊張しており、その余分な緊張が病変部分として現れます。今回はそのからだに現れた余分な緊張を「見る」方法です。

これを行う場所は街の中や電車の中、職場や学校どこでもいいんですが人の背中をなにげに観察出来る場所(あんまり凝視するとアブナイヤツとか思われるんでさりげなーくできるような所)でやってみて下さい。

とりあえず人の背中を左右、または上下に2分割するような感じで眺めてみて左と右、上と下の「感じ」の違いを見て下さい。最初のうちはなかなかその違いはわからないと思いますけど注意深く観察を続けていく内にある時「あれっ」って感じで急にわかるようになります。

その違いとは感覚的なもので言葉で説明するのはすごく難しいんですけどあえて例えるとしたら、気の滞っているところは「濃い」感じで、エネルギーが不足しているところは「薄い」感じです。ちょうど網目になっているネットを両方向から引っ張ると網目の密度が薄くなって向こう側がよく見えて、縮めると密度が濃くなって見えなくなりますよね。なんとなく人の背中がそんな風に見えてきます。

その次の段階として、今度は6等分、9等分と細かく分けてみるようにして行きます。そこまでわかるようになってきたら家族や仲の良い友人を見て実際に見えた感じを伝え、からだの具合を聞いてます。右肩のあたりと左肩のあたりの違いを見て右肩の方が「濃い」感じに見えたら「もしかして右肩のあたり凝ってない?」と、言う風に。

さらに段階が進んでくるとからだの正面から見てもあたかも「透視」のようにからだの中の状態やエネルギーの状態、意識のある場所などがわかるようになってきます。

そこまできたらもう「気を見る目」はだいぶ出来てきています。

その「気の目」で見ると一流のスポーツ選手や武道の高段者などは実にエネルギーの流れを上手に使っていることに気が付きます。例えば相撲なんかを「気の目」で見ると、立ち会いからどちらの選手が優勢で今日はどっちが勝つ、と言うことまでだいたいわかるようになります。勝つ方の力士は、からだがリラックスしていて下半身に気が充実し、「上虚下実(じょうきょかじつ」重心が下半身にあり、エネルギーが満ちていて「濃く」見えます(この場合は滞りとは違う)

と、まあ「気の目」が出来てくるとここにあげた例の他にも色々なことがわかるようになってきます、あせらずに気長に続けてみて下さい。

実に世の中の色々な事がちょっと違う角度から見えて面白くなってきますよ!!



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Present by Yutaka Maejima