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今月のワンポイントアドバイス

 最近インターネットの利用がますます盛んになっています。しかしそれに伴い、様々な犯罪やトラブルも起こっています。
 皆さんはネチケットという言葉を聞いたことがあるでしょうか? これは「インターネット上で守るべきエチケット」というくらいの意味です。今月は特に掲示板とメールのやりとりで守るべきルールについて、ネチケットの観点から取り上げて詳しく解説しました。


ネチケットとは?
ネチケットとコミュニケーション・マナー
掲示板上でのネチケット
メールで上のネチケット
荒らし対策とネチケット


ネチケットとコミュニケーション・マナー

 ネチケットの各論に入る前に、本項ではコミュニケーションを行なう上で基本になるルールを取り上げて解説いたしました。ネチケットの基本もコミュニケーションのマナーがしっかり出来ているかどうかにかかっているのです。
ネチケットって何?

 皆さんはネチケットという言葉を聞いたことがあるでしょうか? 
 ネチケット(Netiquette)とは「ネットワーク」(network)と「エチケット」(etiquette)を組み合わせた造語で、コンピュータ・ネットワーク上で必要とされるエチケットやマナーのことを言います。時には「ネットマナー」とも呼ばれることもあります。

 少し難しい言葉で言えば、ネチケットとはインターネット等のネットワークを利用する人が守るべき倫理的基準で、たとえば電子メールやメーリングリスト、WWW上の電子掲示板、チャット、NetNewsなどを利用する際に守るべき最低限のルールをまとめたものです。特定人物の誹謗中傷や差別的な用語を用いないなどの一般社会でも通用する常識的なエチケットの他に、チェーンメールの禁止や大容量メール配信の禁止、文字コードの制限などのネットワーク特有のものもあります。(※なお、インターネットの普及が加速し、商業利用が進んだ結果、ネットを利用した犯罪やトラブルが顕在化し、個人の良識に俟つだけでなく、行政による介入や法的規制が必要だという声も一部には存在します。) 
コミュニケーションのマナー

コミュニケーション ネチケットとは、簡単に言うとインターネットの世界でのルールとマナーということになりますが、しかし、ネチケットは厳密に定められている規則ではありません。下で詳しく解説しますが、ネチケットにはコンピュータネットワーク特有の技術的な問題を防ぐためのネチケットも多く存在していますが、ネチケットのるーるには、他人への配慮を心懸けるなど社会で最低限必要とされていることに基づいたものが多くあります。ですから、ネチケットについて考える場合、「普段の生活だったらどうだろうか?}と、まずは置き換えて考えてみると分かりやすいと思います。
 
 そんな訳で本節では、まずはネチケットの基本になるコミュニケーションのルールについて開設しておきたいと思います。ネットばかりでなく、学校でも会社でも、どこでもそうだと思いますが、安心して交流し、協力し合い、信頼するためには礼儀(マナー)とルール(決まり)が必要になるからです。
コミュニケーションとは? 

 生物は常に互いを理解し合うためにコミュニケーションを行なっており、人間の場合はそれが高度に発展していることは誰でもご存知の通りです。そしてそれは、ネット上も実生活上においても共通した事実です。すなわち、私たち人間だけでなく他の生物全てがコミュニケーションを行なうことで文化や組織は成り立っていると言っても決して過言ではないほどそれは重要なものなのです。コミュニケーションはこのように生物本来の営為ですから、簡単に行なえるという側面がある反面、人間にとってお互いを理解し合うという行為は容易なものではないのも事実です。そのため、コミュニケーションを行なう上でもいくつかの大切なマナーが存在しているのです。


 私たちは毎日何気なく人と会話をし、相手からもたらされる何らかの情報や考えを知り、相手に対する理解を深めてゆきます。それ自体、もしくはその過程をコミュニケーションと呼びますが、それは言葉や表情、一部の動物なら匂いと言った何らかの手段を用いて感情や情報を交流し合うことを指しています。このようにコミュニケーションを取るための手段は少なくないものの、完全に相互理解をするのは困難な行為であることは皆さんもよくご存知の通りで、たとえば仲のよい相手でも、完全に相手のことを理解出来ている人は非常に少ないはずです。また、一方的に意思を伝えるのはコミュニケーションとは言いません。相手のことを考えた行動や発言をして、しっかりと相手を理解しようと試みて初めてちゃんとコミュニケーションをしたと言えるのです。ただし、相手の言葉を全て鵜呑みにして同意するだけが正解と言う訳でもなく、このようにコミュニケーションとは簡単でかつ困難のものなのです。
コミュニケーションにおけるマナーの必要性

 どんな仕事や状況においても、コミュニケーションは私たちの生活において欠かせない存在です。それ故にコミュニケーション能力に優れる人材を求める企業も少なくありません。コミュニケーションをする際に、自分はどうやって相手と話しているか覚えているでしょうか? 人は社会の中で生きる生き物ですから、面倒であっても、または自分の考え方とは違っていても、相手に合わせてゆかなくてはならない場面も時には存在するのです。コミュニケーションを行なう上でマナーを怠れば、場合によっては、社会の中で孤立したり人との衝突が絶えなくなる可能性もあるわけです。

 ネット上でもそうですが、相手に自分のことだけを押しつけたり我を通したりしていないでしょうか? 自分だって相手の考えを押しつけられたりしたら嫌なように、相手にも自身の主張や考えがあるということを忘れてはいけません。コミュニケーションは一方的では成立しないのです。互いに意見を言い合い、自分には理解しにくい考え方であってもそれを理解しようという心構え大切です。今までは否定的に考えていたものでも、もしかしたらよいところがあるかも知れません。
コミュニケーション・マナーのコツ


■コミュニケーションマナーのコツ
□1 話す側の留意点:
 しっかり相手の目を見て正しい言葉遣いを心懸けましょう。内容も余り長々とは語らず、話を要約して簡潔に話すことが大事です。余りに要点に近づかないで長々と話すと、相手もイライラしてくる可能性があります。最も重要なのは、相手のことを考えて言葉を選ぶことです。ある話題を特に嫌う人や、キツイ言い方や下手な冗談も通じない人も中にはいますので、その点を考慮して話題や言葉を選びましょう。「自分だったらこう言われたら嫌だ」というものはないでしょうか? それを相手に置き換えて考えてみましょう。
聞く側の留意点:
 相槌を適度に打つように心懸けましょう。余りやたらに相槌を打つのは考えものですが、まるで反応がないと相手も不安に感じる場合も少なくありません。「はい」「うん」など簡単なものでよいので、余り不自然でない程度にタイミングを見ながら相槌を打つようにしましょう。同様に表情もその場に適したものにしなければなりません。暗い話をしているのに笑顔ではおかしいと感じる人もいます。また、癖になっている人は意外と無意識に行なってしまいますが、腕組みや足組みも不快または高圧的に感じられる場合もあるので注意が必要です。


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掲示板上でのネチケット

 色々な人と雑談や意見交換を楽しめる掲示板は、情報をいち早く手に入れるには欠かせない非常に便利な存在です。しかし、多くの人が利用する中にも、ネチケットを理解していない人や荒らし行為を故意に行う人も存在しています。本項では、特に掲示板上でのネチケットについて詳しく解説します。
掲示板(BBS)とは?

BBS ネット上で用いる掲示板は正式には「電子掲示板(BBS)」と呼び、インターネット上で情報交換や会話を楽しめる非常に便利なものです。文字だけのやり取りを行なう通常の掲示板に加え、イラストを載せることが出来る「お絵かき掲示板」なども存在します。2ちゃんねるのような大型掲示板の他に、無料でレンタル出来る掲示板も多いので、最近では個人のサイトでも気軽に掲示板を設置する人も多くなりました。しかし、管理が行き届かない掲示板も増え、ネット年齢も下がったことからか、残念ながらネチケットが守れていない人が非常に多いのが現状です。
掲示板におけるネチケットの必要性

 現実で直接会話するのとは違い、ネット上では文字のやり取りだけで相手を判断しなくてはなりません。文字だけというのは意外と相手に考えが伝わりにくく、また、相手の考えも自分には分かりにくいものです。姿も声も分からないので、性別や年齢も簡単に偽ることが可能です。ネカマ(ネットオカマ)などとも言われますが、メル友募集の掲示板などで同姓のふりをした男性がいたり、誰かになりすまして行動することも出来てしまうのです。その人が本当は30代でもネット上で10代と言えば10代なのです。

 何れにせよ、ネット上での判断は非常に困難です。自分を偽れるという性質上、掲示板を含めネット上で悪質な行為を働く人は後を絶ちません。実生活の友人だと思って安心して色々話していたら、全くの別人である場合だってあるのです。そう言った人から自分を守るため、またはそういった行為を働かないためにも、やはり最低限のネチケットは必要になります。根本的にそういった行為を働く人がいなくなれば解決するのですが、そういった人がいなくなる気配は残念ながら皆無です。相手を信頼して個人情報を書いたために危険な目に合う人も少なくないのが現状です。
 (※なお、女性が性別を男性のように偽るのは護身上の理由もあり、必ずしもネチケット違反とは言えません。) 
掲示板上でのネチケット・ルール

  本節では、掲示板でやりとりする上で必要になるネチケットについて、(1)実際に掲示板へ書込みをする前に配慮すべき注意点、(2)実際に掲示板へ書き込む際に必要になる注意点、(3)掲示板へ書き込んだ後のやりとりでの注意点の3つにシーンを分けて、以下に詳しく解説しました。
掲示板でのネチケット(1)〜書き込む前に〜

 管理人さんやそのHP(ホームページ)の他の利用者とお話を出来る場所が掲示板(BBS)です。「遊びに来ました」「よろしくお願いします」という挨拶の書き込みやHPの感想を記入したりと使い方は様々です。
 ここでは、いざ掲示板へ書込みを行なう際に、予め気をつけておきたいことを幾つかリストアップしました。


■掲示板でのネチケット(1):書込みをする前に気をつけたいルール
 掲示板に書き込みを行なう際は、管理人さんに対して失礼なことを言わないように気をつけましょう。
 注意書きやお約束のページを作っている管理人さんも多いと思いますが、それは、そのことを必ず守ってほしいと思っているからです。もし“お約束”を発見したら、書き込みをする前に必ず一度は目を通しておきましょう。
 掲示板にはそれぞれのHPの雰囲気があります。気さくに話をしている掲示板もあれば、真剣に丁寧語で話している掲示板もあります。ですから、掲示板に書き込む前に必ず他の人の書き込みを読んでそのHPの雰囲気を把握しておきましょう。全く違う雰囲気の書き込みは出来る限り避けるべきでしょう。
 なお、そのHPのことを知るには、出来るだけ全部のページを見た方がよいでしょう。でも、大きなHPの場合は全部を見るのは大変なので、その場その時々の状況を知るためにも、管理人さんのプロフィールや日記、注意事項、掲示板でのそれまでのやりとりなどには一通り目を通しておきましょう。特に管理人さんの心境が綴られる日記は読んでおいた方がよいと思います。

掲示板のネチケット(2)〜書き込む際に〜

 上で、掲示板に書き込む前に予め配慮しておきたい注意点を幾つか紹介しまた。内容的には重複する部分もあるのですが、ここでは、いざ掲示板に書き込む時に配慮すべき注意点を以下に列記・紹介します。

 もっとも、項目が多いので「大変だなぁ」と思われる方もいるかも知れませんが、冒頭で述べたようなコミュニケーションのルールを弁えていれば、それほど難しいものではありません。ネット特有の事柄を除けば、管理人さんなど相手のことを心から尊重し、公序良俗に反しない良識的な書込みを心懸ければ、以下の注意点は知らず知らずのうちに守れるものと思います。


■掲示板でのネチケット(2):書込みをする際に気をつけたいルール
□ルール 1: まずは挨拶から始めましょう
 普段の生活においても誰かに会った時は「こんにちは」と挨拶するはずです。それと同じで、初めてなのに、いきなり馴れ馴れしいタメ口(仲良し言葉)の書き込みはしない方がよいでしょう。掲示板の書き出しは「○○さん(管理人さんの名前)、こんにちは」などの挨拶文から始めるとよいでしょう。いきなり「やっほ〜!」などとまるで親友のような話し方をされてしまうと、特に初対面であれば多くの人は不快な印象を受けてしまいます。普段の生活でも初めて会う人には「はじめまして」と丁寧な言葉で挨拶するのと同じです。

※なお、管理人さんと仲良しの常連さんがタメ口でお話していることもあるかも知れませんが、それはこれまでに管理人さんとたくさんの交流をしてきて仲良しになっているからです。管理人さんと親しくなるまでは丁寧語(です、ます)で話すようにしましょう。
 何れにせよ、掲示板は自分の印象をアピールするものです。出来るだけ丁寧な言葉でお話しするように心懸けましょう。
□ルール 2: 言葉づかいは丁寧に、誹謗中傷に当たる内容や揚げ足を取るようなことを書かないようにしましょう
 お互い気持ちよく情報交換するためにも、是非ともこの事項は守るようにしましょう。もしも気に触るような発言があった場合でも、一晩くらい時間をおいてから丁寧な言葉で投稿するように心懸けるとよいでしょう。どんなに嫌なことを言われたとしても、相手のことを呼び捨てにしたり、お前呼ばわりしないように気をつけましょう。
□ルール 3: 他人の名前を語るのはもちろん、「通りすがり」とか「通行人」といった適当に考えたようなハンドル名(HN)をつけるのは避けましょう
 匿名的なハンドル名(HN)の使用は謹みましょう。管理者による削除の対象になっても仕方ありません。また、ハンドル名をコロコロ変えるのはマナー上も決してよいことではありませんので、止めるようにしましょう。
□ルール 4: 掲示板が複数あるサイトでは“どの掲示板に書くべきか”を考えてから書きましょう
 なるべくそのサイトに合致した内容の書き込みをするようにしましょう。また、そのHPで色々な話題に特化された掲示板が複数置いてある場合は、それを有効に活用するように心懸けましょう。
□ルール 5: 掲示板が複数あるサイトでは“どの掲示板に書くべきか”を考えてから書きましょう
 なるべくそのサイトに合致した内容の書き込みをするようにしましょう。また、そのHPで色々な話題に特化された掲示板が複数置いてある場合は、それを有効に活用するように心懸けましょう。
□ルール 6: なるべく表題(タイトル)はその書き込みの内容を反映したものをつけましょう
 「助けて下さい」とか「はじめまして」「質問です」といった余り内容のよく分からない題名をつけるのは止めましょう。ツリー型の掲示板の場合は特にそうですが(※この手の掲示板はタイトルだけが表示されてクリックしないと内容が表示されません)、返答する人が読んでくれなくなります。書込みに対する返答の場合も、なるべく最初の書込みに返信を意味する「Re:」をつけて返信するようにしましょう(※なお、ツリー型の掲示板の場合やレス(返信)機能がついている掲示板の場合は自動的に「Re:」がつく掲示板が殆どなので、必ずしもその限りではありません)。
□ルール 7: 質問は掲示板の環境やその時の状況を相手に分かりやすく伝えるように簡潔に書きましょう
 たとえばパソコンの使い方を解説したHPの掲示板で、いきなり「Windowsが立ち上がりません、助けて」という質問のみを書き込んだだけでは、あなたのPC環境等が不明なので返答に困ります。質問のコツは、「自分が何をしたくて、その結果何をやったのか?」をハッキリと明記することです。
□ルール 8: 過去の記事やそのホームページのコンテンツを参照してから質問するように心懸けましょう
 同じ質問を何度も受けると大変なので、管理人さんFAQなどのコンテンツを置いているHPもあります。HPはあなたの質問に答えるためにあるものではありません。折角の情報提供を有効に利用しましょう。

FAQは-Frequently Asked Questions(=良くある質問と回答)という意味です。設置してある場合は是非とも活用しましょう。
□ルール 9: 質問のマルチポスト(クロスポスト)はしないようにしましょう
 マルチポスト投稿が嫌われるのは当然ですが、質問でもあちこちの掲示板に同じような質問を書込む行為は嫌われます。あなたがたとえどんなに困っていたとしても、質問のマルチポスト(複数掲示板への投稿)は、あなたがその掲示板を信頼していないように受け取られます。どうしても多数の人に情報をお知らせする時にはマルチポストの非礼を詫びた上で投稿しましょう。
□ルール10: 多重投稿・連続投稿はしないようにしましょう
 多重&連続投稿を意図的に行なうのはもっての他ですが、掲示板に投稿する、もしくは投稿した時に、「何回もボタンを押す」「リロードをする」などの行為は多重書き込みの原因になりますので、注意しましょう。うっかり多重投稿をしてしまった場合は、該当する書込みを自分で削除するか、それが出来ない場合は、掲示板上でも構いませんので速やかに管理人に連絡しましょう。管理人さんが適切に対応して下さいます。
□ルール11: 広告や宣伝はしないようにしましょう
 当たり前ですが、掲示板は無料広告スペースでは有りません。他人のWEBスペースを利用した宣伝行為は禁止している管理人が多いはずです。

 たとえ営利目的でなくても、これは自分のHPの宣伝でも同じです。ですから、初めて訪れた掲示板で自分のHPの宣伝をするのは避けましょう。いきなり初対面で「HPに来て下さい」と言われても中々行けるものではありません。管理人さんは相手の方のことは全然知らないので、たとえ遊びに行っても、「来てくれてありがとう」と言って自己紹介して帰ってくるくらいのことしか出来ません。好きなHPの管理人さんに遊びに来てほしかったら、まずはそのHPに何回か通ってお話をし、まずは管理人さんとお友だちになることから始めましょう。仲良くなってくれば自然に管理人さんの方から自分のHPに遊びに来てくれるでしょう。何れにせよ管理人さんも人間ですから、お仕事や普段の生活で忙しくてインターネットは自分のHPしかやる時間が無いという方もいらっしゃいます。それぞれの事情を考えましょう。
 なお、それまで何度も遊びに来ていた方が「HPを作りました」という報告なら別ですが、自分のHPの宣伝をすることは、一般的に管理人さんのHPをアクセスアップのために利用していると誤解されることにもなりますので、間違いなく管理人さんに嫌われます。ですから、どうしても来てほしい時は、「私もHPをやっていますので、お時間がありましたら一度いらして下さい」などと控えめに書く方がよいでしょう。
□ルール12: 最初から相互リンクのお願いはしないようにしましょう
 それほど親しいわけでもないのに、「相互リンクして下さい」というお願いはしない方がよいでしょう。特に初めての訪問で相互リンクを申し込むなどもっての他です。アクセスアップのために利用されていると思われても仕方ありません。
 リンクは、管理人さんにとって仲良しのお友達のしるしと理解している方も多いです。誰でも・どんなHPでもリンクを貼りたい人は多くいません。なお、そうでない管理人さんのHPは大抵が自動登録制になっていて、相互リンクはこちらへと記載があるはずです。その場合はまず自分のHPに管理人さんのHPのリンクを貼ってから登録し、きちんと掲示板かメールで報告しましょう。

 なお、リンクを貼る時も注意が必要です。中にはリンクフリーではないHPもあります。アクセスアップを好まない管理人さんも中にはいらっしゃるのです。注意書きがあると思いますので、きちんと目を通しましょう。「リンクはフリーで、許可などいらない」と考える人も多くいますし、それが正論かも知れませんが、やはりなるべくそのHPの管理人さんの意向に添うように心懸けましょう。ですから、リンクは「貼らせていただく」と考えるのが妥当です。自分のHPから大好きなHPにリンクさせてもらうのですから、リンクフリーでなければ許可を取ってから、リンクフリーであればリンクを貼ってから報告もきちんとするようにしましょう。
□ルール13: メル友募集の書込みはしないようにしましょう
 メル友の募集などは、そういった専門の掲示板を探して利用しましょう管理人さんがお客様とお話するために設置していると汲み取れる掲示板では特にやらない方がよいでしょう。また、管理人さんにメル友になって下さいというお願いもしない方がよいと思います。個人的にメールを送って少しずつ仲良くなるのと、いきなり掲示板で馴れ馴れしく申し込むのとは全然違います。

なお、出会い系のサイトは危険も多いので、利用する時は充分に気をつけるようにしましょう。
□ルール14: 余りに短文の投稿は控えましょう
 1〜2行の意味の伝わりにくい書き込みはなるべく止めた方がよいでしょう。実はこういった短文の書込みには管理人さんがお返事をすることが難しいのです。せめて、こんにちはの挨拶とHPの感想、応援の言葉などを書くようにしましょう。
□ルール15: チャット化した使い方はしないようにしましょう
 掲示板はチャットではありません。大抵はそのHPの管理人さんとお話するために掲示板を設置しているものです。
 チャットはリアルタイムでリロードされ続けますので、サーバーにとても負担がかかるのです。そのため、サーバーによってはチャットの設置を禁止しているところも多くあります。従って、余りにもサーバーに負担をかけている管理人さんは、HPのスペースを借りているところから強制的に解約される場合もあります。あなたのちょっとした不注意でHPが無くなってしまうこともあるのです。お友達とお話したいときは、無料でチャットをレンタルをしているところはたくさんありますから、自分でチャットを借りてきてお話しましょう。
□ルール16: 掲示板でマナー違反を見つけた時は余りうるさく注意はしないようにしましょう
 あなたがマナーを注意することによって、言い争いなどのトラブルが発生する場合があります。これらの注意はそのHPの管理人が本来行なう性質のものなので、利用者がマナー違反の書き込みを見かけられた場合は放置するのが得策です。なお、忙しくて管理人の目が届いていない場合もあるので、余りにひどい内容の投稿が暫く放置されているような場合は管理人に個人的に報告するのもよいでしょう。
□ルール17: たとえ自分のものであっても、個人情報の公開はしないようにしましょう
 掲示板では、他人の私信を公開したり、個人的なメールのやりとりなどで知り得た相手の個人的な情報を書込む行為は許されない行為です。また、たとえ自分の個人情報でも公開はしないのが原則です。
 どんなに気心が知れている仲間であっても、掲示板は不特定多数の人がアクセスする場所です。ですから、自分の本名や住所、年齢などを書き込みしてしまうと、何らかのトラブルに巻き込まれる可能性も無いわけではありません。何かあってもそのHPの管理人さんは責任を取ることが出来ませんので、書込みをする時にはたとえ自分のものであっても個人情報は出さないように気をつけましょう。
□ルール18: 画像の直リンクは止めましょう
 画像のURLを直に貼ることを「直リンク」と呼びますが、画像を紹介したいからといって、他のHPにある画像のURLを掲示板に直接貼るのは控えましょう。
 大概のフリーの素材屋さんでは提供している画像の直リンクを禁止されているはずですが、それは他のサーバーからURLを呼び出されるのはサーバーに非常に負担がかかるからです。そのため、直リンクを規約で禁止されているサーバーもあるくらいです。あなたが画像のURLを貼ったことで、その画像をHPで紹介していた管理人さんは規約違反として契約しているサーバーを解約される可能性もあるのです。画像があったHPの管理人さんと、あなたが書き込みをした掲示板の管理人さんの2人に迷惑をかけることになりますので、画像の直リンクは控えましょう。
□ルール19: 半角カナは使用しないようにしましょう
 メールでも同じことが言えるのですが、半角カナはサーバにとって忌むべきコードが含まれており、サーバへの負荷を増大させます。掲示板のようなCGIスクリプトの場合、最悪の場合は動作しなくなることもありますので、止めるようにしましょう。
□ルール20: 全角英数字の使い方に注意しましょう
 英数字の半角・全角で書かれた文字は、内容は同じでも、見やすさや読みやすさが違います。意識して使い分けるようにしょう。

掲示板のネチケット(3)〜書き込んだ後で〜

 最後に、掲示板に実際に書込みをした後で配慮すべき注意点にいつて、以下に幾つか紹介します。


■掲示板でのネチケット(3):書込んだ後に気をつけたいルール
□ルール 1: お返事をいただいたら、お礼の一言を書くよう心懸けましょう
 何かしてもらったら「ありがとう」の気持をを伝えるのことは普段の生活でも大事な基本です。それと同じで、管理人さんに何か質問をしたり、相談をしたりしてお返事をもらった時は、お返事を読んだことの報告とお礼を忘れないようにしましょう。
 折角時間を取って一生懸命お答えを書いても、お礼が書き込まれなければ、自分が書いたお返事を読んでくれてるのか、或は役に立ったのか立たなかったのか、管理人さんには分かりません。それに、質問や相談に答えるのは簡単な作業ではないので、それがたとえどんなお答えであったとしても、いつも感謝の心を忘れないようにしましょう。
□ルール 2: 自分が誤っていたら、素直に「ごめんなさい」を言いましょう
 もしも自分が失礼なことを言ってしまったら、早めに管理人さんに謝りましょう。「ごめんなさい」と「ありがとう」、これは普段の生活でも大切な言葉です。あなたに謝る気持ちがあれば、管理人さんもきっと分かってくれると思います。
 また、時には自分の考えるネチケット感覚と相手の考えるネチケット感覚とが食い違うってしまうこともあるでしょう。このような時は、自分の主張をひたすら突き通すと、結局誰ともまともなコミュニケーションが取れなくなってしまいます。現実には、相手の考えを聞いてから、それに対して自分の考えを述べるのが一番トラブルを招きづらい方法のようです。その結果、自分が間違っていると思ったら素直に謝ればよいだけの話しです。社会生活と同様、自分の非を素直に認めるのは難しいことかも知れませんが、何れにせよ自分が間違っていたら謝るのというは、ネチケットというよりも人間として持っていなければならない基本的なルール感覚だと思います。
□ルール 3: 返事を強要しないようにしましょう
 掲示板のお返事が数日たってもまだもらえない時でも、管理人さんに催促をするのは止めましょう。書き込んだ以上、直ぐに返信して貰いたい気持ちも分かりますが、間違っても「まだですか?」「返事下さい」などと強要してはいけません。管理人さんにもお仕事や生活があるので、HPを一番優先に出来るわけではありません。事情があって暫くパソコンを使えない場合もあるかも知れません。お答えの順番もあるでしょう。お返事が遅からといって督促するような行為は、管理人さんに不快感を懐かせるだけで却って逆効果です。お返事が早くほしい気持ちも分かりますが、ゆっくりお返事を待ちましょう。そして、返事が来ない以上は仕方がないと諦めましょう。下手に騒ぎ立てると周りの人に迷惑です。
□ルール 4: 無駄にスレッドを上げないようにしましょう
 上記とも関連しますが、「上の方に記事が来れば返信されるかも」と、自分の投稿にレスを入れたりして無闇に自分の投稿を上に上げる人がいますが、結構これも迷惑です。自分の投稿を目立たせたいために、投稿を上に上げるのも同じく迷惑行為になります。

補足:著作権にはくれぐれも注意を払うようにしましょう

 掲示板だけではありませんが、くれぐれも著作権に配慮するようにしましょう。プロ・アマを問わず、全ての制作物は著作権法という法律で守られています。著作権は掲示板に限らずネチケット全てに共通する留意項目なので、ここで特に取り上げて説明をしておくことにします。


 アイコン付き掲示板で気に入ったアイコンがあっても、自分のパソコンにダウンロードするだけなら構いませんが、決してメールや自分のHPで使ってはいけません。そのアイコンがたとえどこかのフリー素材であったとしても、その素材屋さんの著作権というものが存在します。
 また、ネット上で見つけた文章や本で読んだ文章を勝手に自分のもののように投稿してはいけません。利用したい場合は、出典(ネットの場合はURL、書籍の場合は著者名と書名など)を明記して、適切な長さで、一目で引用と分るような記号を用いてきちんと引用しましょう。有名な人の場合でなくても、制作物には全て著作権というものが存在するので、相手の制作物に対する尊重の気持ちを持ちましょう。

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メールで上のネチケット

 電子メールの作法については以前特集したことがありますが、本項では特に電子メールをやりとりする上で必要になるネチケットについて解説しました。なお今回は、意外と失敗しやすい携帯とPCメール間のやりとりで気をつけなければならない点について特に取り上げました。
メール(E-Mail)とは?

 メール(E-Mail)とは、インターネット上で行なう通信手段、主に電気の符号を用いてメッセージのやり取りを行なう仕組みのものを指します。プロバイダのものだけでなく、現在はフリーメールも簡単に習得が可能なので、パソコンユーザーの大半が使用しています。電話と同様、人と簡単にやり取りを行なえるメールですが、使い方を間違えると、当然ながら相手に不快な思いをさせたり多大な迷惑をかける可能性もあります。そのために、メール上のエチケットがユーザーに対して問われてくるわけです。
メールにおけるネチケットの必要性

 普段の日常のように相手と直に対面している場合であれば、言葉づかいの他に声のトーンや顔色などで相手の心境を少なからず察知することが出来ます。しかし、メールは電話とも違って、あくまで文字だけでのやり取りです。そのため、通常以上に相手のことを考慮した内容を考えなくてはなりません、ちょっとした冗談であっても、文章(テキスト)だけではそれが伝わりにくいのです。自分は良かれと思って書いた内容でも、相手は自分とは感じ方や考え方が違うのですから、思わぬところで不快に感じる可能性もあるわけです。また、相手にメールをする以上、そのメールは自分だけでなく相手にも何らかの影響を与えるかも知れません。
 相手のことを考えることは日常生活でも言えることです。ネット上かそうでないかの差だけで、人を相手にしているのは変わらないのです。自分一人が好き勝手してよい道理はありません。従って、ネット上においても普段同様にいくつかのマナーがなければ、円滑なコミュニケーションが難しくなるだけでなく、混乱を招く可能性もあるわけです。ネチケットが必要なのはそういう理由で、人と関わる以上、どんな場所であってもマナーは必要なのです。
PCメール上でのネチケット・ルール

 本節では、PCメールをやりとりする上で気をつけなければならないネチケットを幾つか列記・紹介します。


■PCメールのやりとりで気をつけたいルール
□ルール 1: まずは第一に注意書きを確認しましょう
 これは、HPを運営している人宛にそのHPを見てメールを送る時や、本の著者などにメールを送る時に限られますが、その時も掲示板のネチケットと同様、まずはそのHPの注意事項などを確認するようにしましょう。中にはフリーメールなどからのメールは受け付けないと注意事項で明言している管理人さんもいます。
□ルール 2: メールを送る場合は自分が受け取るつもりで書きましょう
 相手の人に対して不愉快な思いをさせるような内容にならないように心掛けましょう。また、きちんと挨拶する人は好感を持たれます。ハンドル名でもよいので、自分が誰であるか名乗りましょう。なお、言うまでも無いことですが、他人のアドレスを使ってメールを送ったり掲示板に書き込んだりすることは絶対に止めましょう。
□ルール 3: 質問をする前にまずは自分で考えましょう
 掲示板のネチケット・ルールでも触れたことですが、マニュアルやREADMEなど添付されているドキュメントをきちんと読みましたか? 他のサイトやFAQ、書籍などを調べる努力をしましたか? あなたの質問に答えてくれる人はそれ相応の時間と労力を費やします。安易な気持ちで質問して迷惑をかけないように注意しましょう。
□ルール 4: 質問に答えてくれたら、必ずお礼のメールを出しましょう
 あなたの為に貴重な時間を割いてくれたことにお礼をするのは人間として当然の礼儀です。
□ルール 5: 全てのメーラーがHTMLのタグに対応しているわけではありません。HTMLタグの入ったメールは送らないようにしましょう
 メールは通常テキスト形式のみで書きましょう。OutLookやNetscape Mailを使う時には念のためにHTMLタグを使わない設定にしておきましょう。
□ルール 6: シフトJISや半角カナ文字を使わないようにしましょう
 メーラーの送出コード設定を確認してください。日本語のメールの場合、標準はJISコードが使われます。また、1行の文字数は64文字(全角32文字)くらいが適当です。
□ルール 7: 大量のデータを添付しないようにしましょう
 大きなデータを添付する場合は相手に確認してからにしましょう。サーバーによってはメールの容量制限があり、受け取れない場合があります。また、データを添付する時はMIMEやUUENCODEのような標準のエンコード方式で添付しましょう。
□ルール 8: チェーンメールに注意しましょう
 「○○人に同じメールを送らないと不幸になります」といったいわゆる「不幸の手紙」系のメールや「噂話」系のメールを一般にチェーンメールと言います。一度は受け取ったことがある人が多いでしょうが、こうしたメールを受け取った人が一斉に友人・知人に同内容のメールを送信・転送し、さらにそれを受け取った人が送信することでサーバーのシステムダウンに繋がる危険性も生じます。それらチェーンメールを受け取った人は、「自分が不幸になったら困る」とか「怖いから」といって安易に相手に送りつける人が殆どでしょうが、受け取った方も同じような気持ちになることは理解出来ているでしょうか? 中には脅迫じみた文章もありますので不安に思う気持ちも分からなくもありませんが、大半は根も葉もないデタラメです。何事もないということをよく理解し、そのようなメールは送信・転送せずに消去するようにして下さい。
 また、中には「不幸の手紙」系以外の内容が記されているケースも存在します。たとえば「○○といったウイルスが出回わっていますので・・・」と言った善意のメールを受け取った人はないでしょうか? 善意的なものである分、通常のチェーンメールよりも送信・転送してしまう人が遥かに多いのですが、これも「不幸」系のチェーンメール同様、他人に送ってはいけません。その理由は、上記と同様サーバーに負担がかかるという点は変わらない上に、内容の信憑性のない人騒がせなメールであることが殆どだからです。
□ルール 9: パソコン・ウイルスには注意しましょう
 インターネットをしている以上、様々なHPを訪れるでしょうが、その中にウイルスに罹っているるサイトがないとは言い切れません。ウイルスに罹るとデータを破壊されたり個人情報が流出したりといった具合で、よいことはひとつもありません。少しでもウイルスの危険を避けるために、パソコンにアンチウイルスルスなどのソフトを入れておき、常日頃から心当たりのないメールなどは開かないようにしましょう。また、添付ファイルは危険度が高く、開くだけであっと言う間にウイルスに罹ってしまうケースもありますので、特に要注意です。送信元が友人や知人であっても、添付ファイルには特に気をつけましょう。なお、これは携帯からのメールも例外ではありません。怪しいと思ったら、とにかく消去してしまいましょう。
□ルール10: メーラーの設定は間違えていませんか? 一度確認してみましょう
 あなたのパソコンの時計がメールの日付と時刻を決めます。パソコンの時計は合わせましたか? 自分のメールアドレスの設定は確認しましたか? 日付と時間を間違えると、ソートした時にあなたのメールが行方不明になることがあります。
 なお、PCメールの作法については以前ワンポイントアドバイスでも取り上げたことがあり、一部に重複する部分もありますが、詳しくはそちらの記事をご参照下さい。
⇒、「ワンポイントアドバイス 知ってますか? 電子メール作法」

携帯メール上でのネチケット・ルール
携帯電話
 本節では携帯メールでのネチケットについて取り上げました。PCメールも携帯メールも実質は同じではないかと思われる人もいるかも知れません。確かに携帯メール同志のやりとりでは、上記で紹介したPCメールのネチケットを参考にすれば済む部分も多々あります。ただ、同じメディア同士なら何も問題ことでも、違うメディアになると思わぬ障害を起こすこともあるのです。何れにせよ、携帯から携帯にメールを送るのとは訳が違うということを絶えず頭に入れてメールをやりとりするように心懸けましょう。

 そこで本節では、特に (1)「携帯からパソコンにメールを送る場合」と、 (2)「パソコンから携帯にメールを送る場合」の2つに分けて、携帯メール上のネチケットを紹介・解説しました。何れにせよ携帯から携帯へメールを送るのとは訳が違うのだということを絶えず頭に入れてメールのやりとりするように心懸けましょう。
携帯メールのネチケット・ルール(1)〜携帯からPCへ〜

 自分がパソコンを持っていない、もしくは相手が携帯を持っていないなどの理由で携帯からPCへメールを送る人も少なくはないでしょう。ここでは、特に携帯からPCへとメールを送る場合の注意事項を取り上げて解説しました。


■携帯からPCにメールを送る場合に気をつけたいルール
□ルール 1: 禁止文字に気をつけましょう
 絵文字の使用は全面的に禁止です。理由は簡単で、表示されないからです。PCのソフトで絵文字を表示出来るようになるものもありますが、相手がその手のソフトをダウンロードしているとは限りません。また、PCからメール送る際と同様、半角カナ文字や機種依存文字の使用も避けましょう。
□ルール 2: 件名や名前を忘れずに書くようにしましょう
 これがしっかり記載されていないと、警戒して直ぐにメールを破棄してしまう人も少なくありません。件名は簡潔に、名前はHN(ハンドルネーム)ならHN、本名なら本名といったように相手が分かるものを使わないと、何れにせよ相手も混乱しますので気をつけましょう。
□ルール 3: 返事を急かさないようにしましょう
 携帯の場合はは比較的に直ぐメールなどを確認が出来ますが、パソコンは常に立ち上げているわけではないので、携帯のように直ぐにメールの有無を確認出来るわけではありません。状況によっては、数日後またはそれ以降に初めてメールを確認することだってあるでしょう。また、仮にパソコンを立ち上げている時に送信しても、常時メールチェックをしている人ばかりではありません。さらにサーバーの問題などでメールが遅れて届く場合も少なくないのです。このようにPCメールは急ぎの用には意外と不向きな連絡手段なのです。
□ルール 4: PCへ届かない場合の対処法
 送ったのに返信が全く来ない、または届いていないと言われるケースもあります。また、返信が来ない原因は本人が何らかの理由でまだ返信していないとか、時間差など色々考えられますが、それ以外に、相手ないしはプロバイダが携帯電話のアドレスからのメールを受信拒否している可能性も大きいです。そのままでは何度送っても同じなので、事前に相手の方に連絡して、拒否設定になっていれば解除してもらうなどして対処をお願いしましょう。こういったケースは少なくはないので、友人や知人であっても、初めて携帯からPCにメールを送る場合は、相手に「携帯から送ります」ということを事前に告げておくとよいでしょう。特に添付ファイルを送る場合は、送ってもよいかなどを先に確認しておきましょう。

携帯メールのネチケット・ルール(2)〜PCから携帯電話へ〜

 パソコンからから携帯へメールを送ることもあるでしょう。しかし、パソコンと同じような感覚でメールを送っている人はちょっと気をつけた方がよいかも知れません。ここでは、携帯からパソコンへメールを送るのと同様、特にパソコンからから携帯へメールを送る際の注意次項を取り上げました。


■PCから携帯にメールを送る場合に気をつけたいルール
□ルール 1: 夜中など非常識な時間にメールを送らないように気をつけましょう
 パソコンから携帯にメールを送る際に最も注意すべき点として、携帯はパソコンと違って常にリアルタイムで受信出来るという点に配慮が必要です。当たり前だと思うでしょうが、実はリアルタイムで受信するというのが迷惑になる場合があるのです。通常PCメールであれば立ち上げてからではないと見られないのに対して、携帯メールは受信すれば直ぐさま内容を確認することが出来ます。一見よいことのように思えますが、それはメールを受け取る時間が常識内であればの話です。携帯同士でも同じことですが、電話と同様、相手が寝ているような時間にメールを送ったら当然迷惑になるでしょう。
□ルール 2: 文字数や文字の制限に気をつけましょう
 機種依存文字は避け、顔文字などは相手によって使用を考えます。携帯では文字制限も非常に厳しい場合があるので、用件は出来るだけ簡潔に。宛名も忘れずに書くようにしましょう。
□ルール 3: 携帯向けのメールでは強制改行はしないようにしましょう
 PCメールでは適当な箇所で強制的に改行してメールを打つ人が多いでしょう。その方が読みやすくなるからです。確かにある程度は改行した方が見やすくなるのは事実ですが、しかし、携帯向けメールでPCメールのように強制改行をすると、携帯では思わぬとことで改行が入ってしまい、とても読みづらくなるのです。ですから、PCメールとは違い、携帯向けのメールではやたらに改行を入れず、少なくとも一文が終わるまでは一気に入力するようにしましょう。
□ルール 4: メールの形式に気をつけましょう
 HTML形式の方がウイルスに感染しやすい傾向にあります。それに加えて文字化けもしやすいので、必ずテキスト形式で送るようにしましょう。
□ルール 5: 添付ファイルにはPCメール以上に気をつけましょう
 携帯の場合、容量的な面の問題も存在し、パソコンであれば簡単に開ける重さであっても、携帯では受信にとても時間がかかってしまう場合があります。受信する時間や受信に掛かる金額、迷惑は計り知れません。大容量のものは、パケット割引などにしていない人相手では最悪です。相手が携帯ということを考慮し、極端に重いファイルは送らないようにしましょう。
 なお、それらのデメリットを受け取る側が承知の場合ならまだしも、何の連絡も無しに送るのは迷惑行為以外の何者でもありません。また、添付ファイルを贈る場合も、ファイルに名前が無いと不安に思う人もいますので、件名や文章中などを含めてどこかに内容を記しておきましょう。


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荒らし対策とネチケット

 インターネット上のコミュニティーで一部の心ない人達によってそのコミュニティーが荒らされることを一般に“荒らし”と言っています。
 荒らし対策の必要性は、利用者ばかりでなくサイト管理人にとっては特に心からその必要性を感じることではないしょうか? 本項では荒らしとは何かということを始め、荒らし対策に何故ネチケットが必要なのか、実際の荒らし対策にはどのような方法があるかについて開設します。
荒らしの特徴と種類

 ネット上でHPを開設したりネットサーフィンをしていると荒らしに会うことがありますが、皆さんもご存知の通り、荒らしはネット世界ではとても厄介な存在として捉えられています。本節では、そんな荒らしの特徴・歴史・種類などを、私たちが人間として持っていなければならないルールの観点から解説します。


■荒らしの特徴
 荒らしには一般的に以下のような特徴があります。何れの場合も荒らし行為そのものを取り締まるルールや手段がないことが荒らしが横行している大きな原因になっています。
●荒らしの特徴1: 判断しにくい
 荒らしが実際に現われても、本当に荒らしなのかどうかは、管理人も含めてその掲示板をよく利用する人間にしか判別できないという特徴があります。
●荒らしの特徴2: ペナルティを与えるルールがない
 荒らしに関する法整備がまだ不充分なため、余程の行為でなければ法に則って荒らし行為に対してペナルティを与えることが出来ないのです。
●荒らしの特徴3: 金銭的なダメージが認められない
 荒らし行為は主に掲示板などに対する書き込みを中心として行なわれます。そのため、一般的には荒らしがそこに関わっている人間に金銭的なダメージを与えているわけではありません。そのため、民事・刑事に関わらず荒らし行為を裁判にかけるのが難しいのです。
●荒らしの特徴4: 繰り返し
 荒らしの行動パターンにはこのように幾つかの種類がありますが、1つだけ100パーセントに近い確率で共通していることがあります。それは、「放火犯は放火現場に再度現われる」と言われるように、「荒らしは1度場を荒らしたサイトにはその後もう1度現われる」ということです。


■荒らしの歴史
 荒らしは昨日・今日生まれたものではなく、かなり以前からネット上で行なわれている行為です。いつの時代にも荒らしのような形で自分を表現する人がいることは残念ながら変わっていないのです。
荒らしの誕生期:
 荒らしの誕生はインターネット上に掲示板が登場した頃にまで遡ります。この頃は現在と違ってネットの利用が定額制ではなかったため、好き好んで荒らしをする人間は少なかったというのが特徴です。
荒らしの成長期:
 その後、95年頃から徐々に荒らしは増えてきました。当時の荒らしの特徴は、掲示板等に容量の大きなテキストを貼り付け、通信環境を麻痺させるというものでした。また、97年頃には大規模な荒らし集団も現われ、1000以上のサイトを閉鎖に追い込んだと言われています。
荒らしの現在:
 現在の荒らしは、もちろん例外もありますが、その行為が個人の一時的な感情で行なわれやすいというのが特徴です。また、荒らしの量そのものも、ネットの多様化・円滑化によって増加の一途を辿っているのが現状です。


■荒らしの種類
 一口に荒らしと言っても、その種類は以下に紹介するように幾つかに分けられます。何れの場合も、荒らしは人間としてのルールやネチケットを無視した非常にタチがわるい存在であるというのが特徴です。
●荒らしの種類1: サイトの目的を逸らす
  • 著作権上問題があるデータなどを送信する
  • 個人HPのURLをさらす
  • スパムや個人情報を意図的な悪意を持ってもらす
●荒らしの種類2: 意味不明な行為
  • age、sageを無意味に連続して行ない、機能麻痺を起こす
  • アスキーアートやコピーなどを無意味に連続して行なう
●荒らしの種類3: 誹謗・中傷など
  • 他人を傷つけるような投稿や過剰な叩き(非難行為)
  • 自作自演
  • 成りすまし
  • 粘着行為(しつこく付きまとう行為)など

荒らし対策におけるネチケットの必要性

 皆さんの中には、荒らし対策とネチケットの間にどんな関連性があるのか疑問に思われる方もいらっしゃるかも知れません。しかし、サイト利用者がネチケットを守り、和やかな雰囲気をつくるよう努力をしていると、荒らし行為者がそのサイトに入って来づらくなるというデータがあるそうです。逆に言えば、ネチケットを守らない利用者が多いようなサイトには、荒らし行為者も自然と入って来やすくなるということです。つまり、サイト利用者全員の心がけ次第で、そのサイトを荒らしから守ったり晒したりする事ができるのです。


 ちなみに、上記で見たように荒らし行為の大半は、法律には触れないものの、人間としてのモラル・エチケット・ルール、つまりネチケットに反する行為です。意識的に荒らしをして自分のストレスを解消する人も中にはいるようですが、しかし、たとえ現実の日常生活で頭に来たことなどがあったとしても、第3者を巻き込まずに正当な方法で自分の考えを主張するのが人間としてフェアな姿勢だと言えるでしょう。ネットの利用者である私たちは、そのようなアンフェアな態度を決して取らず、ネット上でも良識のある行動を心懸けてゆきたいものです。そのような行為が自然と荒らし対策になっているのです。
荒らし対策でのネチケット

 本節では、一般的な荒らし対策方法とそれに付随するネチケットを参考までに幾つか紹介・解説します。


■荒らしの対策ABC
□荒らし対策 1: アクセス制限、プロバイダへの連絡
 インターネット上のサイトは原則的にどんな利用者に対しても開放されているのが理想です。しかし、相手(この場合は荒らし)がネチケットを完全に無視した行為をして来るのであれば、こちらもそれなりの対策を講じなければなりません。一般的な荒らし対策としては、アクセス制限をかけたり、荒らし行為者が利用しているのプロバイダにこちらから連絡する手段があります。こうすることで荒らし行為者がサイトを利用すること自体を制限出来るため、これは現段階では非常に有効な荒らし対策だと言えるでしょう。
□荒らし対策 2: アクセス解析
 アクセス解析サービスとは、自分のサイトにどのような人間が来ているのかを調べる方法です。アクセス解析によってリンク元を調査できるので、荒らしの利用を制限出来るわけです。従って、上記の対策を行なうためにも、一般的な荒らし対策としてアクセス解析サービスを利用するのが非常に有効です。
□荒らし対策 3: 弁護士への相談
 人間としてのモラルやルールがネチケットの根底にはあります。しかし、ネチケットの範囲では荒らしからサイトを守り切ることができないのも事実です。ですから、荒らし対策の最終手段として法律による自己防衛もあります。現段階では荒らし行為は全般的に法律によって裁くのが非常に難しいとされていますが、荒らし行為が第三者の名誉やプライバシーに関する事態に及べば裁判に持ち込むことも理論的には可能です。ですから、このような荒らし行為により著しく管理人や利用者の利益にダメージを受けた場合は、一度弁護士に相談してみるのもひとつの方法ではないでしょうか。


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