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今月のワンポイントアドバイス

2001年5月
いざというときの応急処置法

行楽にいい季節になりました。子供を連れてのアウトドアも多くなりますね。野山歩きなどにケガ、病気などのアクシデントは付き物です。そこでうろたえないためにも、応急手当の知識を身に付けておきましょう。今回は基本中の基本をもう一度おさらいしてみました。
■☆■ 応急処置の基礎知識 ■☆■
熱射病と熱疲労
鼻 血
吐き気
と げ
目にゴミ
捻 挫
ファーストエイドキット

熱射病と熱疲労

熱疲労

熱疲労は高温や高湿度に長時間さらされた場合などで生じます。もし患者が熱疲労か熱射病(生死にかかわる危険な状態)のどちらなのか判断がつかないときには、熱射病として治療すべきです。

熱疲労の症状は、蒼白で湿った皮膚、過度の発汗、頻脈、虚脱感、頭痛、悪心、めまいや意識障害、腹部や四肢の痙攣などです。患者の体温は通常40℃を超えることはありません。

症状が重症のときや1時間以上持続するときは、ただちに119番または地域の緊急医療サービスセンターに連絡して下さい。患者は熱射病かもしれません。

日陰や涼しい所へ患者を連れて行き横に寝かせます。
前頭部や体に冷たく湿った布を当てましょう。
意識があり、呼吸困難がないときに限り、薄めた食塩水を経口摂取させます(1.1リットルあたりティースプーン1杯の食塩)。スポーツドリンクでもいいでしょう。

熱射病

熱射病は体温が急激に上昇して、体の正常な体温調節ができなくなるため、生命にとって危険な状態です。そのため熱射病は熱疲労(上記参照)よりも重大で緊急を要します。
熱射病になると皮膚は紅潮し、渇き(通常は汗はかきません)、脈は強く速くなります。体温は40℃以上になります。

すぐに119番または地域の緊急医療サービスセンターに連絡して下さい。連絡が遅れると命取りになりかねません。

患者を冷たい水の張ってあるお風呂に入れます(ただし氷は使いません)。お風呂に入れることができない場合には、冷たい水を含んだスポンジで体を拭くか、冷たい水を吹きかけて下さい。水分が乾ききらないうちに扇いであげます。



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鼻 血

鼻血が出たらまずは安静、次に止血です。
のどにまわってきた血は吐き出します。
アゴを引いて口で呼吸をしましょう。
鼻をかまないでください。
体、特に頭を動かさない。

血をふき取り、鼻腔に消毒ガーゼ又は脱脂綿を詰めて、小鼻を軽く圧迫します。
出来れば、眉間から鼻筋にかけての部分やうなじを冷たいタオルで冷やすと良いでしょう。
又、下半身は暖めるのも有効です。
それでもとまらないときは、医療機関へ行きましょう。


吐き気

吐き気が襲ってきたら我慢しない。しばらく安静を。
乗り物酔いのほか、食べすぎ、のみ過ぎ、頭痛がひどいときなどにも吐き気はします。

吐き気がしたら衣服を緩め、体を横にして寝ます。仰向けに寝ると、はいた時に吐しゃ物が気管に入り、肺炎や窒息を起こすことがあるので注意してください。

吐きたくなったら、吐きたいだけ吐くことが重要です。
吐いたあとは、背中を軽くさすってもらい、冷たいタオルで口を拭きます。冷たい水か薄い食塩水でうがいをして口の中をさっぱりさせましょう。
胃部を冷たいタオルで冷やすのもよいでしょう。



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と げ

とげが刺さったらすぐに抜いて消毒を。
たとえ小さなとげでも、そのままにしておくと細菌が入って化膿することがあります。
化膿すると治りにくくなるだけではなく、メスで切開しなければならなくなることもしばしばあります。

とげが刺さったら、毛抜きを使ってとげを抜きましょう。
5円玉があれば、それを患部に当てて押すととげが出てくるので抜きやすくなるなります。
次に傷口の周囲を押して血やリンパ液を絞り出し、消毒液で患部を消毒して、救急用のバンソウコウを張っておきましょう。


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 目にゴミ

目に異物が入ったら、こすらず、涙や目薬で流しだします。
野外で風が吹いていると砂や土など異物が目に入りやすいですね。

目に異物が入ってもけっしてこすってはいけません。
まぶたの内側の粘膜や角膜に傷がつき、細菌が入って炎症をおこすからです。
涙で流れないときは、上下のまぶたを調べ、脱脂綿などの端を湿らせてそっと拭い取りましょう。
目薬をさして目をぱちぱちすると取れる場合もあります。
それでもだめなときは、横に寝かせて上下のまぶたを開き、ぬるま湯で洗い流すように洗眼しましょう。
捻 挫

捻挫をしたらとにかく冷やして、出血や炎症を抑えることが肝心です。

捻挫は無理や動きをして、関節に大きな力が加わると起こります。
捻挫をすると関節周囲の組織が傷ついて、腫れ、痛み、皮下出血といった症状がでてきます。捻挫というと大した怪我ではないと思われがちですが、完全に治るまでには予想以上の時間がかかります。適切な処置を怠りますと、癖になりやすいことも。重要ですので、覚えておきましょう。

捻挫は時間が経つにつれて腫れ、内出血、痛みがひどくなってきます。
つまり捻挫した直後の処置が非常に大切です。
捻挫したら、まずは出血や炎症を抑えるために、患部をよく冷やします。
充分に冷やしたら、患部を出来るだけ動かさないようにするために、包帯、添え木などを使って固定します。
患部を動かすと内出血がひどくなり、回復までに時間がかかってしまいます。
出来れば心臓より患部を高くします。なかなか腫れ痛みが治らないときは、脱臼、骨折、靭帯断裂などをおこしていることも考えられますので、早めに医療機関へ行くことをお勧めします。


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ファーストエイドキットをそろえておこう

野山や公園でケガをしたときの応急手当をするために用意しておきましょう。家庭用の救急箱を必要なものだけを厳選して、必要な分量だけまとめたものと考えればわかりやすいですね。
消毒液、包帯、ばんそうこう、救急ばんそうこう、湿布剤、虫刺され用の軟膏、鎮痛剤、日焼け止めクリーム、脱脂綿など。
ビンセット、はさみ、毛抜きなどの用具も揃えておきましょう。
この他に個人の常用している薬。ねつさまシートなどもあると便利です。
キットは細々としてものばかりなので、専用のスタッフバッグ、小さなタッパー、ポーチなどに入れて持ち歩きましょう。

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