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今月のワンポイントアドバイス

最近青少年。(大人も含む)考えも付かない犯罪や、周辺の行動が
「キレる」という容で、マスコミなどで取り上げられている。
この言葉を、干し下げて少しでも「現代」の病気?
「キレる」についてまとまてみました。

キレるという事
「キレる」メカニズム
体の中から見た「キレる」
「キレる」を分析
「キレる」に対処

「キレる」メカニズム
 キレるという言葉は、80 年代後半から90 年代に出てきた言葉です。
むかついてキレるとか、キレそうになったとか、今日では日常用語化して使われてます。私たちは「キレる」というと、かっとなって暴れたりすることなど、何となくそんなイメージをもっていますが、定まった概念ではなく、大枠で考えると「何らかのきっかけによって生じる、衝動的な攻撃行動」というものが現在の「キレる」という共通認識でになっているようです。
「キレる」の定義をいくつか紹介
「鬱積したコンプレックスが、外的な刺激によって、突発的に爆発的な攻撃的行動を生む過程及び結果。
何かのきっかけで頭の中が真っ白になったり、前後の出来事を覚えていない、または通常ではありえない行動に移ってしまう状況
あることを契機に、自己の衝動性を統制できなくなって起こす行動
「キレる」という四つの側面
側面1 間接的攻撃である。これは相手をにらむとか、八つ当たりするとか、「キレる」という行動の側面である。
側面2 直接的な攻撃で、いわゆる蹴る、殴る、刺すなど、よりアクティブな攻撃のあらわれ方である。
側面3 パニック状態と名づけられている側面がある。これは、泣きわめくとか、頭が真っ白になったとか、そういう側面を指している。「キレる」少年たちのは、落ちついた後、キレたときの前後のことを覚えていない場合がそのケースである。
側面4 反社会的行動と言われるもので、ナイフを取り出そうとするとか、相手から何かをとってしまうなどである。
「キレる」要因
1 挫折や幻滅を味わうこと、傷つけられることを極度に回避する
傷つきなれていない現代の子供たちの場合、周囲の大人の注意に対して、子どもは自分の存在する価値さえも拒否されたようなひどいことをされたという意味で受けとめる。このズレにより子どもは普通より強く驚き深く傷つく。そういう子どもが、ちょっとしたことを被害的に受けとめそれを防御する為に「キレる」という方向に出てしまう。
2 自分に対する不確実感・不確定感
幼いころより、安楽なレールに乗り、おぜん立てしてくれるように動いていくと、自分がどうしたいとか、こうしたいとかを考える前に状況が整っていく。自分がわからないまま思春期に入ってしまい、とても混乱してしまう状況に、受験や就職と次々と自分で決めなければいけないことが生じてきて大きな不安のなかで、自分に対する自信を確立できない状況が生まれ、そこにやはり過剰防衛が働きがちになる。
3 家庭内での環境の問題
暴力を振るう子どもはどこかで被暴力体験がある。
つまり、乱暴な子は最初から乱暴なわけではなく、どこかでだれかに殴られていたり、ひどい目に遭わされていたりする。それが親であるか、友達であるかはそれぞれだが、とても怖い暴力によるコミュニケーションのようなものを体験していると言われている。結局、こうした子たちは暴力が一つのコミュニケーション・ツールになっている。
逆に、親が子どもをとてもかわいがって、この子は良い子だと信じているときは、子どもも良い子であろうと努力する。そうすることによって、子どもの中で自分の悪い子の側面を出してはいけないという心の動きが起き、悪い子の部分をぐっと押し込めてしまう。ある日突然バーンと爆発してしまう。それが「キレる」という形であらわれることがある。そこで起こる「良い子で有る子」と考える親とのギャップでよりそれが助長されていく・・。
「キレる」ことのメリット
存在確認手段:「キレる」ことそのものが彼らの存在確認の手段の一つ
キレて暴れて、家の物を何か壊したり、だれかを殴ったりする。そうすると周りの大人、両親や家族がびっくりして、ある一部の人たちは言うことを聞くようになってしまう。つまりキレて暴れたりすることによって、彼らは家族や両親を支配できるようになり、自己顕示欲を満たすことができる。
共生関係
キレて暴れたりする行為により、母親はそれに反応して、従属するようになる。そうすることによって赤ん坊の時の共生関係が再現される。「ギャーッ」と泣くことによって、その様子を見て周りの大人は、この子はおなかがすいているのか、おむつを替えたいのか、眠いのかなど推測して対応する。子どもの状況を推察して、大人が気持ちのよい状態にしてくれることを共生関係という。暴れないようにするには、どうすればよいかと大人は考え始める。親が先回りをして状況を作ってくれると、幸せだった子どもの頃の再現のような形になる。「キレる」ことは、そうしたものを取り戻そうとする心の一つの表れとも言える。
「キレる」という問題
 少年たちが「キレた」きっかけとして挙げる事柄は、ごく一般的な理由であると言われています。調査結果「何がきっかけでキレましたか」という質問項目で、友達が自分勝手だった時とか、自分がバカにされたと思ったとかがきっかけになっていることが多いことわかりました。理由自体はそれほど不思議なものではなく、我々でも充分ありうる事由でした。ただ私たちは、そういうことがあってもむっとするが、キレたりしない、別
の方向でむっとした気持ち押さえ込めるのです。彼らは、それを「キレる」という行動でしか表現できないところに問題があると言えます。私はストレスの中で暮らしていて、それを適応的な形でうまく発散したり、処理でして暮らしています。「キレる」子どもたちは、自分の内部にある激しい攻撃性や衝動を、うまくコントロールできないところに問題がと考えられます。

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体の中から見た「キレる」
今、体の科学は日進月歩発達してきている、脳の働きも科学的に解明されつつあります。そこにはアセチルコリン、アドレナリン、ノルアドレナリン、ギャバ、ドーパミン、セロトニンなどの脳内伝達物質が存在し、それらが日常の生活行動から、感情までを左右していることがわかってきています。
食事のとり方で「キレ」やすくなる。

 あるところの調査での中学生の男女計1169人に対し、「毎朝、朝食を食べますか」「1週間に3日以上、大根、ごぼうなどの根菜類を食べていますか」「ラーメン・カップめんはよく食べますか」など食生活について13問と、「イライラすることが多いですか」「腹が立つことが多いですか」など健康状態について10問のアンケ−ト調査を行い、相関関係を比較しました。

 食生活の良さを5段階に分けたところ、最も悪いグループの女子全員が「腹が立つ」と答え、「すぐカッとなる」は全体の3分の2、「友だちをいじめている」は男子の4割。
 一方、食事バランスの最も良いグループだと、「すぐカッとなる」は1割、「友だちをいじめている」は1人もいませんでした。この調査を行った教授は、「脳の重さは全体重の2%程度だが、全エネルギーの20%も消費する大食漢。脳活動に必要不可欠なミネラル、ビタミン、たんぱく質が不足した食事を摂っているグループは、脳における栄養失調を起こしている。栄養バランスの悪い貧しい食生活が、子どもたちをいらつかせ、生きる基盤を揺るがしている」と話しています。
 この調査をふまえ、文部省は「子供たちの乱れた食事が”キレる”行動と関係するのではないか」と言う結論に達しました。

朝食の欠食は「脳の栄養失調状態」招き、脳の機能低下に
 劣悪な「食」で「脳が栄養不良」状態になり、理性、判断力など情動が不安定になっているとした。だが、飽食といわれる現代にあって、なぜ脳が「栄養不足」になるのか。
 朝食の欠食は、ブドウ糖ばかりか、ビタミン・ミネラルなどの栄養素も得られない。つまり脳が一時的に「栄養不良」状態になる。こうした状態が長らく続くと、情動障害ばかりでなく、脳の機能低下を招くことが報告されている。1919年に、戦時中(第一次世界大戦)、食べ物が十分でなかった5歳半-14歳までの6,500人の子ども達を対象に行った調査でも、普通の食事を摂った子どもに比べ、集中力、記憶力、注意力など知力が低いことが明らかになっている。
糖のとりすぎは「キレ」やすくなる。
 お菓子やジュース類(1缶250mlに約20〜40グラムの砂糖が含まれる)など多飲する子供たちの場合、砂糖の摂り過ぎで、「脳内の血糖値の変動がはげしいと、神経機能が乱れ、情緒不安になり、ホルモン機能にも影響し、ひいては子どもの健康、学習、行動に障害があらわれる」という。メカニズムは、こうだ。ゆっくりと血糖値があがる場合には、それに応じてインスリンが徐々に分泌される。しかし一時的に多量の砂糖(特に精製された白砂糖)をとると、多量の、つまり必要とされる量以上の量のインスリンが分泌され、結果として、子どもを低血糖の状態にしてしまう。
そして
●イライラする。機嫌がいいかと思うと、突然怒りだす、
●無気力
●倦怠感
●(体が)震える
●頭痛
などの症状が出てくるという。
脳からは常に相反する二つの命令が出ている。行動命令と抑制命令である。低血糖になると、抑制命令のほうが阻害され、動きがカミソリでスパスパとものを切るような動きになる。そうすると、こまかい作業をさせると、震えるというよりは、手が勝手に小刻みに動いてしまい、それができなくなってしまう。そして、抑制命令が阻害されると、感情のコントロールもできなくなり、一度激怒すると、際限なく怒りが増幅される。そして結果として、それがキレる状態になる。

また、砂糖の摂取量が多いと、細胞内でブドウ糖へと分解される際、糖代謝酵素の補酵素としてビタミンB1が使われる。そのため、砂糖の摂取量が多くなると、ビタミンB1不足が進み、イライラや意気消沈、集中力の低下など情動障害が生じる。こういった弊害も糖のとりすぎで起こってくる。
恐ろしいカルシウム不足
 糖分の摂取が多いと、体内のカルシウムを奪い、虫歯の原因になることはよく知られている。体内のブドウ糖は炭酸ガスと水に分解され、その炭酸ガスが、血液に酸性にする。その酸性化した血液を中和しようと、骨の中のカルシウムが、溶け出るためと考えるとわかりやすい。体内のカルシウムの98%は、骨に蓄積されている。そのカルシウムが不足すると、
●脳の発育が不良になったり
●脳神経細胞の興奮性を亢進したり
●精神疲労をしやすくまた回復が遅くなるなどの症状が現われる
この状態も「キレる」を湯初する要因になる。
脳と「キレる」
人々のキレやすさは、大脳の「辺縁系」という部分に問題があり、起こる病気と言えます。脳の「扁桃」という部分は、私たちが怒ったり、喜んだりする感情の源で、これらをコントロールしているのが「前頭葉」です。実際、欧米で殺人などの事件を起こした凶悪犯の脳を調べると、前頭葉の血液の流れが普通の人より少ないと言われています。こうしたことから、人がキレるのは、前頭葉のコントロール能力が弱くなっているからではないかと、専門家の間で言われています。最近ではセロトニンが、脳の働きを鼓舞したり、気分の落ち込みや鬱症状に深く関与するとされ注目されております。、セロトニンがアンバランスになり、「キレる」という症状がでてきます・
環境ホルモンの影響
 環境の中に日常的に存在する化学物質による影響は、生殖系だけではなく、行動的、および身体的異常、さらには精神にも及ぶ。これは、知的能力および社会的適応性の低下、環境の要求に対する反応性の障害となってあらわれる可能性がある」と。つまり環境ホルモンが、人間の行動にまで影響を与えるというのだ。が、これで驚いていてはいけない。シシリー宣言は、さらにこう続ける。「環境ホルモンは、脳の発達を阻害する。神経行動に異常を起こす。衝動的な暴力・自殺を引き起こす。奇妙な行動を引き起こす。
多動症を引き起こす。IQが低下する。人類は50年間の間に5ポイントIQが低下した。人類の生殖能力と脳が侵されたら滅ぶしかない」と。

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「キレる」を分析
首都圏に住む中学・高校生約5000 名を対象に「キレる」についての考えや生活状況項目を中心と
した質問紙調査を行った.その結果,「キレる」の基準は個人によって異なるが,中高生の大方は犯罪を起こすような深刻な意味ではなく,やや大げさな言動をとることを日常的に「キレる」と表現し,また,そのような軽い意味で捉えている者はキレる頻度も高いと自己評価している傾向が把握された.
「キレる」の調査結果

キレる頻度
「しょっちゅうある」5.3%,「1日1回くらいはある」3.2%,「1週間に何回かある」5.2%,「時々キレる」24.3% を≪よくキレ易る≫グループとした.ここには約4 割が含まれた.
「キレる」という言葉を使うときの意味
全体では,「ちょっとカッとした程度という意味で」38.5%,「かなり興奮した状態をさして」35%,「全く冷静な判断ができなくなる状態をさして」24% だった.しかし,「ちょっとカッとした程度という意味で」は中学生に多く,高校生では「キレる」の意味を「かなり興奮した状態をさして」や「全く冷静な判断ができなくなる状態をさして」として使っている割合が高くなっていた.
年齢との関係
年齢との関係では,加齢と共に「よくキレる」「たまにキレる」割合が減少し,「我慢する」の割合が上昇していた.
性別との関係
性別による差は男女で明確に現れている.「よくキレる」「たまにキレる」を合計すると性別による差はほとんどみられないが,男子は「たまにキレる」が高く,女子は「よくキレる」が高かった.
家族との会話との関係
家族との会話の関係では,日常的な家族とのコミュニケーションによって,切れる割合が変化することが示された.「よくキレる」と「たまにキレる」を合計して見た場合は全区分あまり変わらないが,「よくキレる」だけを見ると,「家族とよく話をする」ほうがキレる割合が抑えられていた.「家族と全く話をしない」と答えた子どもは,過半数が「よくキレる」と自己認識していた.
友達との関係
友達との関係では,家族とのコミュニケーションほど明確な差が現れなかった.但し,「友達と呼べる者はまったくいない」はキレる割合が最も高いという特徴は把握された.しかし,「友達も多く,親友と呼べる友達もいる」と答えた子どもが「よくキレる」比率が高く,「友達は少ないし,親友と呼べる友達もいない」と答えた子どもがキレる割合が最も少なくなっており,統一した傾向はみられなかった.
睡眠との関係
キレることと就寝・起床時間について,時間帯による大きな差異は認められなかった.しかし,睡眠時間とキレるについては睡眠時間が長くなるほどキレる割合が減少していた.
キレることと熟睡できるかについては,熟睡できない場合はキレる頻度が高いことが示された.

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「キレる」に対処

キレるという言葉については,明確な定義がなく,尺度が個人によってかなり違うことが明らかになった.「イライラ・ムカつく・ウザイ」という言葉がかなりみられたが,それらは「キレる」とは違うと認識している.しかし,怒ることを「キレる」と思う子どももいれば,自暴自棄になり記憶がなくなることを「キレる」と認識している子どももおり,子ども間でも明確な定義はないといえる.それでも「キレる」の意味の深刻さが増すに従い,キレやすいと答える頻度が下がっていた.これは「よくキレる」子どもたちは,キレるという言葉を軽い意味で捉えており,逆に「我慢する」「キレたことはない」とする子どもたちは,キレるという言葉を重く受け取っていることを示している.
家族との会話とキレるの関係では,日常的な家族とのコミュニケーションによってキレる割合が変化しており,家族とのコミュニケーションをよくとれている子どもはキレる
頻度が少ないことが示された.逆に,「家族と全く話をしない」と答えた子どもは過半数が「よくキレる」と自己認識している.これは,思春期の子どもたちに対して家族がコミュ
ニケーションを頻繁に取ればキレる頻度を抑えることができるということを示唆しており,家族との会話の重要性が強調される.
友達との関係では統一した傾向は把握できなかったが,これはむしろ一口で友達といっても実際は複雑な関係であることが現れているように思える.自由記載をみると,友達とキレる頻度については重要な関連があるのではないかと推測できる.
食事との関係では,朝食を食べている頻度が高いほうがキレる割合の低いという結果と同時に,「朝食を食べない」と答えた子どものうち35% が「キレずに我慢する」と答えていた.

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