| 【1】頭痛とは? |
現代人で頭痛に悩まされている人はたくさんいます。
まずは本節では、頭痛の種類やストレスとの関係などにつき簡単に解説しました。
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| つらい頭痛 |
殆どの人が一度は頭痛を経験したことがあると思います。中には日常的に頭痛に悩まされているという人も多いかも知れません。たとえば風邪で熱がある時とか二日酔いや仕事での徹夜明けの時など、或は長時間のデスクワークによる肩凝りから、女性であれば生理前や生理中などに頭痛が起こることも多いです。このように、日常において頭痛を起こす場面はたくさんあります。
日常的に体験する頭痛が一時的であれば痛み止めを飲んだり、暫く横になることで1日以内に治ることが殆どですし、それほど気にしない人が大半でしょう。実際きちんと休養を摂れば大抵の頭痛は解消されるものです。しかし、頭痛を甘くみてはいけません。頭痛というのは立派な病気の一種で、脳腫瘍や脳血管障害などの危険信号を発している場合もあるからです。頭が痛いのは身体の変調を知らせるシグナルです。原因と症状を見極めて、頭痛に関して正しい知識を身に付けることが大切です。
また、経験者でなければ中々分かりませんが、大きな病気でなくても、慢性的に起こる頭痛というのはとても辛いものです。風邪や二日酔いなどでしか頭痛を経験したことがない人から見れば、慢性的な頭痛は理解されにくいでしょうが、痛みが激しく吐き気を伴ったりするような頭痛は、仕事や家事、勉強などにも支障を来すこともあります。そのようなことになれば、またいつ頭痛が起こるかと不安にもなるでしょう。慢性的な頭痛は、未だにそれが起こる理由がはっきりと解明されていません。そのため、原因不明の頭痛に諦めている方もいらっしゃるかも分かりませんが、身体の根本から見直すことで頭痛を治すことができるかも知れません。どうせ治らないと諦め半分の方も決して諦めないで下さい。確かに頭痛は繰り返し症状が現われることが特徴で、多くの人が頭痛で悩んでいるのも事実ですが、正しい知識を身につければ頭痛は必ずしも怖いものではありません。薬を上手に使ったり、日常生活を工夫したりして症状を軽減してゆきましょう。
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| 頭痛の種類 |
日本の成人の3〜4人に1人は慢性的な頭痛に悩んでいると言われます。こうした慢性頭痛は幾つかの種類に分類され、代表的なタイプは下記の4つになります。
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こめかみから目の辺りがズキズキ脈打つように痛む偏頭痛 |
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後頭部を中心に頭がしめつけられるように痛む緊張型頭痛 |
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| 頭痛の原因 |
| ■頭痛の原因 |
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ストレスや不安 |
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精神的な負担は頭痛の主犯です。ストレス社会では適度な息抜きをする工夫が必要です。 |
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悪い姿勢や同じ姿勢 |
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猫背になると、頭の重みが首に集中してしまいます。長時間同じ姿勢でいるのはよくありません。 |
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| ■ |
周囲の環境 |
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偏頭痛がある人は、頭痛の前触れとして、不快な天気や人混み、騒音、眩しい光などに過敏になることがあります。 |
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| ■ |
ホルモンの変化 |
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生理や更年期障害などによるホルモンの変化が神経伝達物質や自律神経に影響し、頭痛の原因になります。 |
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筋肉の凝り |
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目や首、肩、頭部の筋肉の凝りは頭痛の原因になります。筋肉をほぐすため、日頃から適度な運動を習慣づけたいものです。 |
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寝不足や寝過ぎ |
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寝不足になると脳にストレスがかかり、寝過ぎると頭の血管が広がって、血管周辺の神経が刺激されるため頭痛が起こります。 |
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飲食物 |
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アルコールによる二日酔いは言うに及ばず、チョコレートやチーズ、ナッツなどのり過ぎによっても、血管が広がって血流が急激によくなることで、周辺を刺激することから頭痛を起こすことがあります。規則正しくバランスのよい食事を摂るように心懸けましょう。特に頭痛予防にはビタミンB2やマグネシウムをしっかり摂りましょう。 |
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風邪 |
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風邪を引くと、頭の血管が広がり、血管の周辺が刺激されることから頭痛が起こります。 |
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| ストレスと頭痛 |
| ストレスと頭痛との関係 |
偏頭痛は仕事や対人関係を通して様々なストレスを浴びている現代人にとって起こりやすい病気です。しかし、不思議なことに、ストレスが溜まっている時は偏頭痛は起こりません。偏頭痛を持っている方は気づいているかも知れませんが、偏頭痛というのはストレスから解放された時に起こりやすいのです。
それでは、ストレスが解放されたのになぜ頭痛が起こるのかと疑問に思う方も多いでしょうが、その理由は簡単です。それというのも、ストレスが溜まっている時は神経が緊張しているために血管も収縮していますが、しかし、ストレスから一気に解放されると、感情だけでなく神経も含めた身体全体が急激にリラックス状態になり、そうすると血管も急激に拡張するので、そのために偏頭痛が起こるのです。たとえば仕事が終わったら外出しようと思っていても、仕事から解放されたその日に激しい頭痛が起きて外出どころではなくなってしまう、なんてこともありますが、だからといって、ストレスがずっと溜まった状態でいることがよいわけがありません。過度なストレスをずっと抱えたままの状態でいれば、頭痛以外に様々な疾患が出てきます。要は過度なストレスを感じないように生活を送ることが大切だということです。余りストレスを感じないように生活していれば、ストレスから解放された時に血管が過剰な反応をしないため、頭痛も起こらなくなります。偏頭痛を抱えている人は、ストレスを自己でコントロールすることが出来るように病院などの医療機関で適切なアドバイスを受けるのもよいかも知れません。
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頭痛と精神的ストレスの関係 |
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対人関係や仕事のプレッシャーなどで偏頭痛を引き起こしてしまう場合もあります。精神的ストレスというものは、自律神経に信号を促して筋肉への血流を低下させます。そして、筋肉の血流が低下することで偏頭痛を起こしてしまうわけです。精神的なストレスが原因で肩凝りなどが起こることもありますが、それと同じような原理で頭痛も起こるのです。精神的ストレスから惹き起こされた頭痛というのは、思いの外厄介です。鋭い痛みがない割に継続的なジワジワした痛みが長く続くことが多いため、その痛みがまたストレスの原因となります。その結果またストレスが溜まって頭痛を引き起こし、悪化させる、という悪循環を生むのです。これらを予防するには、日頃から精神的な面でのストレス解消を行うことが大切です。
なお、女性の場合は月経前に偏頭痛が起こることが多いです。月経前などはただでさえ精神が不安定になるのに、偏頭痛がひどいと余計に精神的ストレスが溜まってしまうわけです。ホルモンの増減によって血管の収縮に変化が現われるため、月経周期に合わせて偏頭痛が起こることが多いと言われています。その場合はストレスを溜めないように心懸けたいものですが、ストレス解消やリラックスも簡単に出来るわけではありません。余りにも頭痛が治らない場合は、思い切って周りの環境を変えてみることもよいかも知れません。全ての精神的ストレスや悩みの原因を自分自身で整理することが出来ればよいですが、中々そういうわけにもいかないのが現実です。自分だけではどうしようもない場合は医療機関へ相談することもオススメします。 |
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頭痛と肉体的ストレスの関係 |
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肉体的ストレスとは睡眠不足や仕事による過労などのストレスが溜まることを言います。仕事での過労などの場合は、その仕事が一段落した時に緊張が緩み、脳内血管が拡張して偏頭痛が起こります。それ以外に肉体的ストレスに関係が深いのが日頃の姿勢です。現代人にありがちなことですが、長時間パソコンの前に座りっぱなしでいると筋肉の収縮が起こり、肩や首が凝ることがあります。姿勢は偏頭痛と余り関係がないと考えている方もいるかも知れませんが、偏頭痛は血管の拡張で生じるため、姿勢と大きく関係しているのです。
自律神経である交感神経系と副交感神経系は相互に拮抗する働きによって体内環境を自動的にコントロールしているのですが、交感神経系の働きが優位になり過ぎると偏頭痛を起こしやすくなるのです。ちなみに、左右の脳は動きに差があって、右脳はリラックスと関係が深いと言われています。つまり、右脳は副交感神経系を優位にする脳なのです。このようなことから姿勢と偏頭痛の関係が分かります。姿勢のバランスの悪さは筋緊張に左右差を出すため、左右の脳もアンバランスになります。もしも左脳だけが過剰に働いている状態が姿勢のアンバランスによって続いている場合、僅かなストレスで偏頭痛を惹き起こすことも考えられるわかです。よい姿勢を保つことは、脳のバランスを整えて偏頭痛を改善することに繋がります。長時間良い姿勢を保つのも難しいですが、合間に背伸びをしたり、途中で休憩を取るように日頃から心懸けましょう。 |
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| 急性頭痛と慢性頭痛 |
頭痛は誰でもよく経験する身体的愁訴のひとつです。厄介な問題を抱えた時に「頭が痛い」などと表現することからも分かるように、ストレスと頭痛は密接な関連性があります。頭痛には、大きく分けて、(A)「急性頭痛」と、(B)何回も繰り返し起こる「慢性頭痛」とがあります。急性頭痛とは、その名の通り急激に起こる頭痛で、(1)発熱や炎症による一時的なものと、(2)脳内血管障害や脳腫瘍などの器質的障害によるものとがあります。この場合はきちんと病院に行って検査・治療を受ける必要があります。一方、慢性頭痛の大半は機能性の頭痛で、(1)偏頭痛、(2)緊張型頭痛、そして、(3)両者の混合性頭痛があります。その中には体質的素因(いわゆる頭痛もち)に加えて心理社会的要因(ストレス)が強く影響しているものがあります。患者さんは、「とにかく頭痛を止めてほしい」という願望と同時に、「脳出血や脳腫瘍などの重篤な疾患ではないか」という不安を併せ持つものなので、頭痛の診療において医者は、器質的疾患によるものか機能性頭痛なのかを鑑別し、その結果をきちんと患者に説明することに加えて、心身両面からのアプローチが重要な意味を持ってきます。
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| 偏頭痛 |
偏頭痛の1年有病率は、欧米では20%、日本では7%くらいとされていて、人種差や生活習慣の違いなどが考えられています。頭痛の性質は一側性(頭の半分)の拍動性のズキズキとした痛みが特徴的です。時に光や音に対する過敏性が強く嘔吐することもあります。頭痛の前駆症状(前兆)として閃輝性暗点(キラキラした暗点が視野の中心から周囲に広がってゆくもの)が有名です。原因については不明ですが、脳血管の収縮〜拡張にともなって起こるとされています。また、鬱病やパニック障害と合併することも多く、セロトニンの代謝異常という説もあります。心理的要因については、神経質で緊張しやすく、不安や抑鬱傾向が認められる場合が多く、また、過労や睡眠不足、大きなライフイベントとの関連が指摘されています。食事性の誘発因子として、チーズに含まれるチラミンやチョコレート中のフェニルチラミン、ホットドック中の硝酸ナトリウムが有名です。
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| 緊張型頭痛 |
緊張型頭痛は頭痛の50%を占め、1年有病率が74%というように誰でも経験する頭痛です。頭痛の性質は、頭にお椀を被ったように締めつけられるような持続的な痛みです。原因は身体的・心理的に惹き起こされる頭部筋群の過緊張によるもので、肩凝りと合併することが多いと考えられています。身体的な原因としては、直頸椎(頸椎の生理的彎曲がない)、俯き姿勢、眼精疲労やVDT障害などによるものであり、心理的要因としては種々のストレスや不安、抑鬱状態によるものがあります。
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| 混合型頭痛 |
頭痛が慢性に経過すると両者の性質を併せ持ったような頭痛となります。こうなると、ストレスや過労、睡眠不足などで直ぐに頭痛が現われやすくなります。従って、早期に適切な治療を行ない、頭痛が慢性化しないようにすることが重要になります。
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| 治療法、生活上の注意など |
頭痛の治療及び治療法はそのタイプによって大きく異なります。緊張型頭痛の治療は、鎮痛薬や筋弛緩薬、抗不安薬、抗鬱薬などの薬物療法に加えて、心理療法や自律訓練法などのリラックス法が用いられます。また、日常生活上での増悪因子が明らかな場合はその改善が必要です。偏頭痛には鎮痛薬や酒石酸エルゴタミンや無水カフェイン、Ca拮抗薬などが用いられます。最近ではトリプタン系薬剤(スマトリプタン)が使用可能となり、高い有効率(70%)があると言われています。心理療法の効果については不明ですが、生活指導や認知行動療法、バイオフィードバック療法など薬物療法と併用して行なわれています。
そして、生活上の注意・予防としては、どのタイプの頭痛にも共通して言えることは、暴飲暴食を慎み、刺激物は控え消化のよいものを摂り、規則正しい生活リズムを心懸け、過労や睡眠不足を避けることなど、しごく一般的な事柄です。偏頭痛では、上に挙げた食事性の誘発因子を控えることも重要です。また、心理的ストレスを溜め込まないように日頃から適度のストレス解消をすること、また、相談できる相手を持って、細かいことにくよくよ悩まないようにすることが一番の予防法です。
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| 参考1:寝すぎでも頭痛が起こる!? |
寝すぎると心身の緊張が緩み、頭の血管が広がることで頭痛が起こると言われています。通常、血管が広がるのは悪いことではないような気がしいますが、一説によると、血管が収縮して、その後広がり過ぎた時、その拡がった血管が近くの感覚神経(三叉神経)を刺激することと、同時に神経伝達物質などの放出を介して血管の周囲に炎症が広がることで、痛みが起こると言われています。また、風邪を引くと頭痛が起こるのも同じ機序ではないかとも考えられています。ところがその反面、寝不足でも身体にストレスがかかって頭痛が起こるのです。特に女性は、女性ホルモンが急激に変動する生理前後、更年期に頭痛が起こりやすいとも言われています。また、空腹による低血糖は頭痛の原因になりますので、過度のダイエットは控えた方が無難でしょう。特にマグネシウムやビタミンB2をしっかり摂るように心懸けて下さい。
何れにしても、寝すぎも寝不足も身体にとって大きな負担となりますので、規則正しい生活を心懸けるようにしましょう。
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| 【2】代表的な頭痛の種類 |
本節では、様々な頭痛の種類について詳しく解説しました。
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| 代表的な頭痛(1) 偏頭痛 |
| 偏頭痛はどんな病気か |
慢性の頭痛で機能性のもの、すなわち明らかな脳の器質的病変を伴わない頭痛には、偏頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛があります。頭痛を訴える患者さんの大部分は、自分のことを頭痛持ちだと思っています。この頭痛持ちの頭痛の中には幾つかの種類がありますが、最も多く、しかも悩まされるのが偏頭痛です。偏頭痛は人口の約8%、緊張型頭痛は約20〜30%に見られ、群発頭痛は稀です。さらに、偏頭痛は思春期頃から発症することが多く、成人の約8%が罹患しています。中でも女性に多く、患者さんの数は男性の約3〜4倍と言われています。また、比較的若い年齢層(10〜40代)に よく起こります。
偏頭痛は頭の片側からこめかみにかけて脈打つようにズキズキ、ガンガンと痛み、ひどい時には日常生活が妨げられるほどの強さの痛みや吐き気を伴うとても辛い頭痛です。偏頭痛は一般に発作性に見られる片側性の脈拍に一致した拍動性の頭痛で、悪心や嘔吐を伴い、光や音に対して過敏になります。しかし、両側性で非拍動性の場合でも日常生活が妨げられる程度の痛みで、階段の昇降など日常的な動作によって頭痛が増悪すれば偏頭痛と考えられます。また、偏頭痛には前兆を伴うタイプと前兆を伴わないタイプがあります。前兆としては、視野の中心付近から始まりキラキラ光る境界をもつ暗点(見えない部分:閃輝性暗点)や視野障害などが典型的ですが、半身の感覚障害や運動障害、言葉が出にくくなる状態などが認められることもあります。この前兆は一般に1時間以内に消え、その後頭痛が続いて起こります。この前兆より前に、食欲亢進や欠伸、感覚過敏、むくみ、興奮、疲労感、空腹感などの気分の変調が1〜2日間に渡って見られることもあります。
偏頭痛は一生の病気であり、現在の医学では完全に治すことはできません。ただ、偏頭痛の正しい知識を身につけて上手に対処することで、より快適な日常生活を過ごすことができるようになります。
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| 偏頭痛の種類 |
偏頭痛では、小児や高齢者を除いて大抵の人が頭痛の現われる30分〜数時間前に前兆を感じます。偏頭痛は、(1)前兆(閃輝暗点:目の前にチカチカと光が見えたり、星が見えたりする症状)のある偏頭痛と、(2)前兆は特にないが、何らかの前駆症状(頸筋や肩の張り、生あくびなど)のある偏頭痛、(3)前兆も前駆症状も全くないものの、大きく分けて3つに分類されます。
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| 偏頭痛の症状 |
偏頭痛はその名の通り片側の頭痛として現れることも少なくありませんが、痛みの現れる部位が左右変動する場合や、両側が痛むが左右で差が出る場合、両側が痛む場合など痛みの種類は様々です。また、偏頭痛は決まった片側のみに現れる頭痛ではなく、「偏った痛みが現われやすい」と理解して下さい。
その症状の現われ方としては、偏頭痛の2〜3日前から食欲亢進やあくびなどの予兆が見られ、次に前兆としては、閃輝性暗点などの視覚症状、或は感覚障害、運動障害などが大脳皮質又は脳幹起源の神経症状として現われ、一般に4〜60分間続き、この前兆が消えてから60分以内に頭痛が始まります。頭痛は脈拍に一致した拍動性のことが多いのですが、拍動性でなく持続性のこともあります。また、頭痛は片側性のことも、両側性のこともあります。しかし、痛みの程度は一般に強く、少し動くだけで痛みが強くなることも見られます。頭痛の持続時間は長くとも3日以内で、一般には睡眠により軽くなります。
| ■偏頭痛の特徴 |
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脈に合致したズキンズキンとした痛み |
| ● |
痛みは頭の片側の時が多いが、両側の時もある |
| ● |
頭痛が数日〜数週間の間隔をおいて発作性に現われる |
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1回の頭痛は数時間〜3日で治まる |
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頭痛発作の時に悪心(吐き気)や嘔吐などを伴うことがある |
| ● |
頭痛発作の時に強い光や大きな音、不快な匂いで頭痛が強まることがある |
| ● |
明け方から目覚めの時に頭痛発作が起こることが多い |
| ● |
頭痛の強い部分を手で圧迫すると、その間は痛みが和らぐ |
| ● |
遅くとも30歳までに発症する |
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頭痛発作の時又はその直後に下痢や発熱などの症状が現われることがある |
| ● |
血縁者の中に似たような頭痛を訴える人がいる |
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| 偏頭痛の原因 |
偏頭痛の痛みは従来血管の拡張によるものと考えられてきました。すなわち、偏頭痛の前兆期には血管が収縮することで脳血流が低下するために前兆の症状が現われ、頭痛期には血管が拡張に転じ頭痛が生じるとの説で、血管説と言われてきました。しかし、最近は脳血流が低下している時期に既に頭痛が始まることが明らかになり、痛みの原因として脳血管の周囲に分布する三叉神経が注目されました。この血管の周囲にはサブスタンスPやCGRPという神経伝達物質であるニューロペプチドがあり、これが遊離し、血管拡張や血管周囲の炎症が起こって痛みを発するとの説で、三叉神経血管説と言われています。最近の新しい偏頭痛治療薬であるスマトリプタン(イミグラン)が有効であることはこの三叉神経血管説を裏づけるものと言えます。
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血管説 |
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偏頭痛の脈打つような痛みのメカニズムとして血管説が知られています。血管説では、血液中のセロトニンという脳内物質の量が変化し、血管が異常に拡張するために頭痛が起こると考えます |
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神経説 |
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神経説は神経細胞の活動性異常が偏頭痛の主な要因だとする考え方です。 |
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三叉神経血管説 |
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三叉神経血管説は脳神経である三叉神経が関与しているという説です。何らかの誘因によって三叉神経の末端から出る痛み物質が引き金となり、頭の血管が拡張して炎症が生じると考えます。 |
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| 頭痛の検査と診断 |
偏頭痛は検査では分かりません。偏頭痛は機能性の頭痛で、偏頭痛の診断は主に頭痛の性質や随伴症状などについての患者からの情報によって為されます。つまり、患者からの問診と医師が持っている医学知識を照らし合わせることによって初めて正確な診断ができるのです。しかし、脳の器質的疾患を除外して初めて診断が可能になるのも事実で、そのため、診断をする際にはCTやMRIなどの脳の画像診断も行う必要があることもあります。また、1回目の頭痛で偏頭痛と診断をすることは危険と考えられており、前兆のないタイプでは少なくとも5回、前兆のあるタイプでは少なくとも2回、同様な頭痛を認めた場合に偏頭痛という診断がつけられることになっています。これは、軽症のクモ膜下出血などの器質的疾患を見逃さないようにするために重要であると考えられます。
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| 偏頭痛の治療法 |
偏頭痛の治療法の中心は薬物療法です。偏頭痛の薬物療法には大きく分けて2つの方法があります。一つは、頭痛発作が出た時に対処する方法で、これを急性期治療(頭痛抑制治療)と言います。これに対して、頭痛を出にくくする治療法があり、これを予防的治療(頭痛予防治療)と言います。大抵の場合、頭痛抑制治療から開始し、症状が強かったり、頭痛の回数が多かったりした場合に頭痛予防治療を追加します。また、偏頭痛の予防効果が認められている薬は、抗鬱薬、βアドレナリン遮断薬、バルプロ酸、カルシウム拮抗薬などがありますが、日本ではカルシウム拮抗薬の塩酸ロメリジンが保険適応となっています。なお、現在までに分かっている範囲では薬物以外の治療法(物理療法、食事療法)では、補助的効果は認められるものの、その効果は薬物療法を上回るものはありません。
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頭痛時の急性期治療 |
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欧米では1990年頃からスマトリプタンというセロトニン受容体に作用する薬が第1選択薬として偏頭痛に用いられて効果を上げてきました。日本でも2000年にスマトリプタンの注射薬が認可され、2001年にはスマトリプタンとゾルミトリプタン(ゾーミッグ)が経口薬として認可されました。これらはトリプタン製剤と呼ばれますが、頭痛が始まってからでも効果がある点で使用しやすく、約6割〜7割の偏頭痛に有効で、偏頭痛の発作に伴う悪心や嘔吐、光過敏及び音過敏などの随伴症状に対しても有効であることが示されました。また、一つのトリプタン製剤が無効でも、他のトリプタン製剤が有効であることもしばしば認められます。現在、日本では4種類のトリプタン製剤が使用可能です。なお、従来から使用されていた酒石酸エルゴタミン(カフェルゴット)などのエルゴタミン製剤は、前兆の時期に投与すると効果があることが知られています。しかし、エルゴタミン製剤はこの時期を逃して頭痛期になってから投与したのでは効果が出ません。現在では、大多数の偏頭痛の患者に対しては効果・副作用の観点からトリプタン製剤の方がよく、エルゴタミン製剤は偏頭痛の発作回数の少ない場合、或は発作の持続時間が長い場合のみに用いるという点で専門家の意見が一致しています。また、頭痛の程度が軽い場合には、まず消炎鎮痛薬から試み、これが有効でない場合にトリプタン製剤を試みるという段階的な治療法も行なわれます。ただ、頭痛発作時に悪心や嘔吐が強い場合には、通常の内服錠剤では充分な効果が得られないことが少なくありません。このような場合には、ドーパミン拮抗薬であるメトクロプラミド(プリンペラン)やドンペリドン(ナウゼリン)などの制吐薬を併用すると効果的だと言われています。 |
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予防的治療 |
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偏頭痛の発作がしばしばあり、急性期治療だけでは充分に治療ができない場合や、急性期の治療が薬の禁忌(使用を禁じられていること)や副作用のためにできない場合、或は急性期治療の乱用が見られる場合などには、偏頭痛の予防的治療を考慮しなければなりません。従来から、予防的治療としてβ遮断薬のプロプラノロール(インデラル)や抗鬱薬のアミトリプチリン(トリプタノール)、抗痙攣薬のバルプロ酸(デパケン)などが有効とされて用いられてきました。近年カルシウム拮抗薬のロメリジン(テラナス、ミグシス)が日本で開発され、頭痛の頻度と程度が軽減されることが明らかになり、現在臨床の場で広く使用されています。
予防薬を使う基準としては、まず発作の頻度が上げられます。最近は、1カ月に3〜4回以上、支障度の強い頭痛発作がある場合には、原則として予防薬を使用することが推奨されています。 |
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| 偏頭痛に気づいたらどうするか? |
トリプタン製剤が開発されて以来、偏頭痛に対して有効な治療を行なうことができるようになってきたので、早い時期に神経内科や脳外科の専門医の診断を受け、治療を受けることが大切です。最近は、有効な治療法としてトリプタン製剤がありますが、頭痛の程度によっては、消炎鎮痛剤が有効であることも多いので、治療に関しては専門医とよく相談しましょう。また、従来使用されてきたエルゴタミン製剤やトリプタン製剤、消炎鎮痛剤などの過剰投与により薬剤誘発性頭痛が生じることが知られているので、薬剤の服用量に関しても専門医とよく相談するようにして下さい。
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| 代表的な頭痛(2) 緊張型頭痛 |
| 緊張型頭痛はどんな病気か |
緊張型頭痛は機能性頭痛のひとつで、日本でも約20〜30%の有病率と言われ、最も多く認められる頭痛です。以前は筋収縮性頭痛とも言われていましたが、筋肉の収縮を伴うタイプと伴わないタイプとがあり、現在は緊張型頭痛と言われるようになりました。首筋が張る、肩が凝るなどの訴えと共に頭痛が徐々に始まり、後頭部の鈍痛が多く見られます。患者によっては痛みというよりも重い感じ、何かを被ったような感じなどと訴えることもあります。症状は偏頭痛に比べて長く続くのが特徴です。 |
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| 緊張型頭痛の原因 |
緊張型頭痛の誘因としては、ストレスや不安、鬱など様々な因子が関係しています。多くの場合、睡眠不足が続いたり、或は心配事が頭から離れなかったりすると症状がひどくなります。また、結婚や就職、転職など生活環境の変化に伴って増悪することが多く見られます。
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| 緊張型頭痛の症状の現われ方 |
緊張型頭痛は徐々に始まり、首筋が張る、肩が凝るなどの訴えと共に、後頭部の鈍痛として認められることが多くなります。痛みと言うよりも頭が重い感じ、圧迫される感じ、締めつけられる感じ、また、何かを被ったような感じ(被帽感)などと訴えることもあります。頭痛は1週間〜10日ほど続くことが多いのですが、時には1カ月のうち15日以上に渡って殆ど毎日のように頭痛が続くこともあります。
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| 緊張型頭痛の検査と診断 |
緊張型頭痛は偏頭痛と同じく機能性の頭痛なので、その治療のためには器質的疾患を除外することが重要であり、必要に応じて脳の画像診断を行ないます。一般に内科的及び神経学的診察では特に異常を認めませんが、肩や項筋(こうきん)、後頭筋、側頭筋の硬結(しこり)、圧痛を確認することが診断の根拠になります。硬結と圧痛の間には一般に相関関係がありますが、時に硬いのに圧痛を訴えないこともあります(ただ、稀に硬くなっていないのに圧痛を訴えることもあります)。圧痛があれば現在筋肉痛があると考えられ、硬結は長い間の筋緊張の持続を示す所見とされます。
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| 緊張型頭痛の治療の方法 |
頭痛時の治療の中心となる薬物治療では、まずは消炎鎮痛薬の使用がすすめられます。アスピリンでいえば欧米では1日650〜1000mgの使用が多く見られますが、日本では1日330〜660mgがすすめられます。一方、消炎鎮痛薬の慢性的使用によって却って頭痛が誘発されること(薬剤誘発性頭痛)があるので、薬剤量については専門家に相談することが必要になります。また、予防的投薬としては、抗鬱薬、とりわけ三環系抗鬱薬がすすめられますが、口腔内乾燥や眠気、中でも腸管の蠕動運動の低下などの抗コリン作用の発生には注意が必要です。また、消炎鎮痛薬との併用として、エチゾラム(デパス)などの抗不安薬、エペリゾン(ミオナール)やチザニジン(テルネリン)などの筋弛緩薬もすすめられます。頭痛体操も有効なことが多いので、薬剤を漫然と投与せずに頭痛体操を試してみる価値があると考えられます。
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| 緊張型頭痛に気づいたらどうするか? |
偏頭痛と同様、器質的疾患を除外しておけばひと安心です。実際に緊張型頭痛で病院を受診される患者が、画像診断で異常が全くないことを知っただけで頭痛が軽くなることが時々見られます。薬局で消炎鎮痛薬を購入して服用している場合に、服用量が過剰になり、むしろ薬剤誘発性頭痛になってしまうことがあります。このような場合はできるだけ早く専門医に相談することが肝要です。
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| 代表的な頭痛(3) 群発頭痛 |
| 群発頭痛の症状とその特徴 |
群発頭痛は何故か男性に多い頭痛で、発作の直前に前兆症状が現われ、強烈な痛みを発するのが主な特徴になります。持続時間は1〜2時間ほど続くことが多いです。群発期と呼ばれる1年に1回、1〜2ヵ月の間、頭痛発作が起こる時期があり、連日ほぼ決まった時間に痛みが現われます。但し、慢性群発頭痛と言って1年のうち11ヶ月以上痛みが続くタイプのものもあります。偏頭痛と比べると知名度は低く、患者数自体も偏頭痛の約10分の1ほどしかいませんが、とにかく痛みの度合いが強烈なので、予防対策は万全にしておくひつようがあります。 |
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| ■群発頭痛の特徴 |
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頭痛が出る直前に首の張りや目のかすみなどの前兆症状がある |
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痛くなる部位はいつも決まった頭の片側であり、目の奥が痛む |
| ● |
痛みはかなり強烈で、痛くて転げまわるほどと形容される |
| ● |
痛みの発作は1〜2時間ほどで、時間の経過で痛みは治まる |
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痛みがある間は、目の充血や涙が出たり、鼻水が出ることがある |
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| 群発頭痛の原因 |
激しい痛みをもたらす群発頭痛ですが、実はその原因は実はまだよく分かっていません。ただ、痛みの発作が起こっている時は、こめかみにある血管が拡張しているため、血管のまわりの神経が引っ張られて痛むのではないかと考えられています。また、痛みと同時に目の充血や鼻水が出るという症状は、自律神経(脳幹部にある血管運動神経中枢)から何らかの異常な命令が出ているためではないかと言われています。ただ、群発頭痛の原因は不明と言っても、群発頭痛の痛みの発作を起こしている患者血液検査をしてみると、幾つかの特徴が見られることが分かっています。それによると、群発頭痛の原因としてヒスタミンとセロトニンが関係しているのではないかと考えられています。
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血液中のヒスタミン濃度の上昇 |
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発作中の血液中のヒスタミン濃度が通常時に比べて20%ほど上昇していることが分かっています。しかし、ヒスタミンがどのような作用で頭痛発作を起こしているのかはまだよく分かっていません |
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| ■ |
血液中のセロトニン濃度の低下 |
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一方、発作中の血液中のセロトニン濃度は低下していることが分かっています。なお、偏頭痛の場合も同様にセロトニン濃度が低下していることが分かっています。 |
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| 群発頭痛の予防と対処法 |
痛みが起こる群発期を予測できれば、その前に予防薬を飲んでおくと対処することができるようになります。そのために使う薬は、血管収縮薬やカルシウム拮抗薬、抗てんかん薬、リチウム剤などがあり、血管収縮薬以外は痛む時に服用します。
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| 参考:女性に多い慢性発作性片側頭痛 |
群発頭痛は男性に多い激痛の頭痛ですが、中には女性に多い激痛型タイプの頭痛も存在します。それが慢性発作性片側頭痛です。厳密には群発頭痛ではありまでんが、幾つかの点が群発頭痛と共通しているので、参考までに取り上げておきます。
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群発頭痛と似ている点 |
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- 頭の右側から左側に発作的に頭痛が起こる
- 頭痛が起こっている間、目から涙が出たり鼻水が出たりする
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群発頭痛と異なる点 |
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- 1回当たりの発作の時間が短い(30分以内)
- 1日当たりの発作の回数が多い(数回〜数10回)
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慢性発作性片側頭痛の診断と治療法 |
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慢性発作性片側頭痛の患者数は、群発頭痛よりもかなり少ないので、群発頭痛との見分けがつきにくくなっています。そのため、病院や医療機関でも直ぐに慢性発作性片側頭痛と診断されるのは難しい面もあります。そこで、頭痛を専門に診ている医師に診断してもらうのが確実でしょう。なお、治療には鎮痛薬であるインドメタシンを使用してゆきますが、残念ながらこの薬以外に効果のある薬はないのが現状です。 |
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| その他の頭痛(1) 後頭部の頭痛 |
| 後頭部の頭痛は危険か? |
後頭部で起きる頭痛を感じる人は少なくないのではないでしょうか? 特に問題のある箇所が頭なので、何か大きな病気にでも罹っているのではないだろうかと不安になる人もいるでしょう。また、一方で頭痛が半ば当たり前のようになっている人も少なくありません。頭痛持ちなどという言葉もあるくらいで、こういった頭痛持ちの人にとっては「また始まったか」という程度の思いしかないかも知れません。では、具体的に後頭部の頭痛については、ありふれた無視してもよい病気なのでしょうか? それとも重大な病気の前触れになっているのでしょうか? 実は頭痛というのは色々と難しいものがあって、同じ後頭部に症状の現われている頭痛でも、その発生のメカニズムについては全く原因が違う場合があります。従って、後頭部の頭痛についても、その症状がたとえ軽いものであっても、その背後に潜む重大な他の病気を疑った方がよい場合もあるのです。また、後頭部に起こる頭痛には、他の症状が同時に現われる場合がありますので、そのことについてもチェックは必要になります。 |
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後頭部頭痛の原因別病名 |
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後頭部の頭痛の原因は、打撲又は強打した場合、また、肩凝りや眼の疲れの他に、脳内の出血やウイルスに感染したことによる炎症の発生があります。肩凝りが原因とされているのは緊張性頭痛と呼ばれているもので、頭痛を感じた場合の多くがこれに当てはまります。一方で脳内の出血が原因とされているのはくも膜下出血と呼ばれていて、ウイルス感染が原因とされているのは髄膜炎と呼ばれています。くも膜下出血と髄膜炎は発見が遅れると死に至ることもありますので、異常を感じたら直ぐに医者に罹ることをオススメします。 |
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後頭神経痛 |
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緊張型頭痛と区別が難しいのですが、片方或は両方の後頭部から耳にかけて、頭を動かすとズキンと鋭い短時間の痛みが走ります。頑固な後頭神経痛の場合は、後頭神経ブロックや高周波熱凝固法で治療します。手術が必要な場合もあります。 |
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| 緊張型頭痛 |
後頭部に感じる頭痛のうち、一番多いパターンが緊張型頭痛と呼ばれる症状です。この緊張型頭痛はいわゆるストレス性の頭痛ということができます。つまり、長時間に渡るオフィスワークによる目の疲れや仕事が多忙によることから充分な休養が取れないことによって、身体が疲れきった時に見られる後頭部の頭痛ということができるでしょう。それでは、この時に後頭部にはどのような症状が現われるのでしょうか? この時に後頭部に現われる頭痛は、ズキッとするような激しい痛みではありません。むしろ鈍痛と言うか、何か後頭部の辺りが重たいといったような症状が現われてきます。また、その他にも、頭全体が締めつけられているような痛みが走ったり、或は夕方といったような特定の時間帯に現われる症状としても知られています。この場合、疲れが原因ですから、休養を取れば症状は改善されるはずです。
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| くも膜下出血 |
後頭部の頭痛には危険な病気もありますが、その代表格がくも膜下出血です。よく新聞などの著名人の死亡欄を見ても、死因がこのくも膜下出血だったということがあります。実はくも膜下出血がおきる直前に後頭部に痛みを感じる場合があるのです。しかもその頭痛の感じが緊張型頭痛で見られるような鈍い痛みではありません。くも膜下出血に伴う後頭部の頭痛の場合、今までに体験したことのないような強い頭痛が後頭部に起きると言います。体験者によると、「後ろから鈍器で殴られたような」感じだそうです。これは脳内で出血が起こったために起こる痛みです。また、同時に吐き気を始めとした不快感を感じる人も少なくありません。このような痛みを感じた場合にはくも膜下出血の可能性を否定することができません。とりあえずこれ以上の出血を防ぐためにも、動かさないようにして、速やかに病院に運ぶことが肝要です。
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| その他の頭痛(2) 後頭部の頭痛薬剤長期乱用に伴う頭痛 |
| 鎮痛薬の飲みすぎが薬物乱用頭痛を招く!? |
痛みを取るための鎮痛薬が頭痛を起こすことがあるなどと言っても、信じられないと思う人がいるかも知れません。しかし、鎮痛薬を常用しているうちに、説明書に書いてある必要量だけでは足りなくなってどんどん服薬量が増えてしまい、その副作用で頭痛が起こったり、却って症状を悪化させてしまうことも中にはあるのです。
元々人間の脳には痛みを調整する機能が備わっているのですが、鎮痛薬を常用するうちに、その調整機能が衰えてきて、そのため、脳が痛みに対して過敏になり、普通は感じない痛みにまで反応するようになるのです。その結果、薬が効いている間は痛みが治まるものの、薬の効果が切れると、またさらに強い頭痛が起こり、薬を飲み続ける状態に陥ってしまうわけです。このようなケースを薬物乱用頭痛と言い、そんな患者が最近増えているそうです。特に偏頭痛の人は、痛みが起こる前に薬を飲んだ方が症状が軽くてすむため、頭痛が起こるのを恐れて薬を予防的に常用してしまいがちです。医師の診断を受けない人が多いため正確な数は分かりませんが、潜在的な患者数は非常に多いと推測されています。ちなみに、患者の中には「明け方や早朝に頭全体が痛むので、毎朝鎮痛薬を飲んでしまう」とか、或は「薬の効いている時間が短くなり、朝・昼・晩と毎日3回は鎮痛薬を飲む」という人が多いのですが、3カ月以上に渡って月に10〜15日以上も鎮痛薬を飲んでいる場合は0薬物乱用頭痛と診断されます。
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| 薬物乱用頭痛を治すには? |
一般的に鎮痛薬は根本的な治療薬ではなく、対症療法のための薬なので、3日程度を目安に適量を使用するように処方または説明書で指示されています。5〜6回程度服用しても症状が改善しない場合や、痛みが繰り返し起こる場合は、なるべく頭痛外来などの専門科医を受診するようオススメします。
薬物乱用頭痛の治療は、市販の鎮痛薬では効果がないため、医療機関で行ないます。まず原因の薬を完全に止めることがすすめられますが、痛みがひどい場合は入院したり、抗鬱薬や抗てんかん薬などの予防薬を服用しながら、徐々に鎮痛薬を減らしてゆくこともあります。そして、症状の原因となっている鎮痛薬を止めると、今度は元々の頭痛の症状が現われてくるので、頭痛のタイプに合わせた適切な治療を行ない、痛みがコントロールできるようになれば予防薬を減らしてゆきます。薬の乱用を防ぐには、市販薬なら単一成分のものか成分の種類の少ないものを選び、適量を守ること。服用は1カ月に10回までに抑え、薬物依存性のあるカフェイン入りは避けます。なお、頭痛の予防には、日頃からストレスを溜めない、マグネシウムやビタミンB2を含む食品を積極的に摂る、血液循環をよくする軽い運動を毎日続けることなども大切です。
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| その他の頭痛(3) その他の特殊な頭痛 |
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良性労作時頭痛 |
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スポーツに伴って起こる突発性・拍動性の頭痛で、水泳中などに多いとされます。緊張型と血管性の混合型であることが多いとも言われます。ウォーミングアップを充分に行なうことで防げます。 |
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気分の落ち込みに伴う頭痛 |
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抑鬱状態のひとつの身体症状と考えられます。悲嘆感や憂鬱気分などより身体の症状を訴える場合を仮面鬱病と言いますが、そこまでゆかなくとも、気分が塞ぐと何となく頭が重いものです。こんな時は前屈みで猫背の姿勢になっており、深呼吸が充分にできないために溜息も多くなります。軽い抗鬱剤であるSSRIなどやスルピリドなどの薬と、また、眠れないことが多いので入眠導入剤などを処方されることが多い病気です。完全主義で生真面目な人に多いので、ゆっくり休める環境作りが大切になります。
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| 子どもの頭痛とその特徴 |
| 子どもの頭痛 |
頭痛は大人だけがなるものではありません。子どもにも頭痛はあります。特に偏頭痛はよく起こり、大人と比べると様々な症状が見られます。大人は頭が痛いと直ぐに伝えることができますが、小さい子どもの場合は、頭が痛くても、その痛みをうまく周囲に伝えることができません。
小児が頭痛を訴える症状で一番多い原因としては風邪などによるものがあります。また、慢性的に頭痛を訴えるケースも多く見られます。何れにせよ、子どもの頭痛は親にとっても心配の種となります。子どもが頭痛を訴えてきた場合は、まずは、どこかで頭をぶつけなかったか聞くようにしましょう。話ができないほど小さな子どもだと難しいですが、しっかりと話ができる年齢の子どもには、頭痛の他に何か症状がないかどうかを聞いて下さい。気分は悪くないか、熱がないかなどを確かめることが大切です。
小児の頭痛でも、脳腫瘍などの重い病気の可能性があります。脳腫瘍の場合は、症状は頭痛以外にも吐き気や神経症状が出る場合が多いです。ただの頭痛だと甘く見ないで、なるべくきちんと確認するようにしましょう。子どもが頭痛を訴え、真っ直ぐ歩けない、嘔吐したという場合は、脳の病気であることが考えられますので、直ぐに病院にゆくようにしましょう。また、自家中毒で頭痛が起こることもあります。その場合は顔面蒼白になり、何度も嘔吐したり、突然遊ばなくなって温和しくなるなどの症状が出ます。子どもが日頃と様子が違う時は注意するようにしましょう。頭痛と同時に他の症状がないかということが決め手になります。少しでもおかしいと思うところがあれば直ぐに病院を受診するよう心懸けることが肝要です。
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| 小児偏頭痛 |
子どもが頭が痛いのは風邪などで発熱している時ぐらいだと思っている人も多いかも知れませんが、中には頭痛持ちの子どももいるのです。子どもが顔をしかめたり頭に手をやる動作をしていると、何か不快感があったり頭が痛くなっていることが原因だと考えられます。子どもの頭痛に関しては、従来は自律神経失調症と診断されて片づけられることも多かったのですが、最近の研究結果によると、大人と同じような頭痛があることが判明しました。
余り知られていませんが、小児の頭痛の中で最も多いのは小児偏頭痛です。子どもにも偏頭痛が起こるのです。最近は子どもの偏頭痛がテレビなどでも放送されるようになってきました。偏頭痛は頭の片側もしくは両側がズキズキと脈打つように痛むため、大人でも起きていられないほど辛いことがあります。その頭痛が子どもにも起きた場合、対応する大人に認識や知識が必要です。子どもがいきなり頭痛を訴えた時は、焦らず、落ち着いて対応しましょう。
小児偏頭痛に関してはまだ不明なことも多いのですが、子どもの偏頭痛には、大人の頭痛とは違う特徴が幾つかあることが分かっています。
| ■小児偏頭痛の特徴 |
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大人のような前兆症状が余り現われない |
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持続時間が比較的短い |
| ● |
突然痛くなる |
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嘔吐や下痢症状が伴う |
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緊張型頭痛との区別がつきにくい |
| ● |
ある程度の年齢になると、自然に治ることがある(約20%は治る) |
| ● |
高校生くらいの年齢で軽快し、その後に悪化することもある |
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| 子どもが偏頭痛を起こすのは本当に突然です。ついさっきまで元気に遊んでいた子どもが突然頭痛を訴えて温和しくなるということも少なくありません。さらに症状が深刻になると吐き気や嘔吐が伴います。また、大人の偏頭痛は2〜3時間ほど続くことが多いですが、子どもの偏頭痛は発作の時間が短く、ケロっと治ることも多いため、本当に痛かったのかどうか疑問に思うこともありますが、しかし、直ぐに痛みが治まるのが子どもの偏頭痛の特徴です。また、大人の偏頭痛と同じく、人混みに出かけた後に起こることが多いようです。小児用の解熱鎮痛薬を飲ませてみて、症状が改善されれば小児偏頭痛であると考えることができます。また、頭痛以外で脳腫瘍などの重大な病気が心配される場合は、一度病院で検査を受けてみることをオススメします。 |
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| 子どもの緊張型頭痛も増加 |
緊張型頭痛とは首や肩の凝りが原因となって起こる頭痛で、締めつけられるように痛みが出てきます。最近では、塾や習い事で忙しく、外で余り遊ばずに家の中でゲームをしている子どもが多いため、肩凝りになるという子どもも増えてきています。その結果、大人に多い緊張型頭痛を子どもが発症することが多くなると考えられています。かといって塾を辞めさせるわけにもゆかず、様々な事情で外で遊ぶこともできない場合もあるでしょう。子どもの緊張型頭痛を防ぐためには、大人が気にかけて、肩や首の凝りを取ってあげるようにすることも大事なのかも知れません。
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| 子どもの後頭部の頭痛 |
後頭部の頭痛を子どもが感じたら、なるべく早く病院に行って診察を受けることをオススメします。最悪の場合、脳に障害が発生していることもあるからです。子どもは大人と違って痛みの種類を詳しく説明することができませんので、発熱や吐き気の有無に関わらず受診して診てもらった方がよいでしょう。また、精神的なストレスによって頭痛を感じる子どももいますので、コミュニケーションを積極的に取ることで子どもの異常にいち早く気づくことも大切です。
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| 頭痛と思春期 |
小学校高学年になって生理が始まる頃から小児の偏頭痛の比率は女子の割合の方が高くなります。偏頭痛は思春期頃から発症することが多く、成人の約8%が罹患しています。子どもの頃は男の子に多いと言われていますが、生理が始まる思春期の頃から女の子に多く見られるようになります。偏頭痛の原因として女性ホルモンが関係しており、要するにこの女性ホルモンが偏頭痛の症状を発症させているため、思春期など頭痛に悩む女性も多いのです。
思春期というのは、肉体的にも精神的にも難しい年頃です。思春期の子どもが訴える頭痛などの症状には、貧血や自律神経失調症を引き起こす障害など治療の必要な病気が隠れていることも少なくありません。身体が成長する時期だからその影響だろうと放っておく人も多いですが、頭痛などが頻繁に起こるようになったら思春期病と考え、周りの大人たちが理解して対応することが大切です。
子どもがひどい頭痛で起き上がれない時、怠け癖なのか、それとも本当に身体の具合が悪いのかを大人が見極めてあげなければなりません。親が気づいて早めに治療すれば、頭痛の症状も改善することができる可能性もあります。また、頭痛や朝起きられないなどの症状には、貧血や起立性調節障害、鬱病などの内科や精神疾患が隠れていることもあります。よく症状を見て話を聞いてあげるようにして下さい。
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| 子どもの中耳炎と頭痛 |
子どもが頭痛を訴える場合、偏頭痛ではなく、中耳炎や蓄膿症が原因であることもあります。中耳炎は小児がよく罹る耳の病気です。急性中耳炎と滲出性中耳炎の2種類があり、このうち生後半年〜5才くらいまでの小児は急性中耳炎に罹りやすいと言われています。
中耳炎と頭痛は何の関係ないと思ってしまいがちですが、中耳炎というのは、鼻や喉に付着した細菌が耳と喉の境に繋がっている管を通って中耳腔に入り込み、細菌が増殖して膿などが溜まる病気です。子どもは鼻などをうまくかむことができないため、細菌が残ってしまって、中耳炎になってしまうことが多いのです。中耳炎は放置すると慢性化してしまう可能性があるので注意が必要です。
頭痛や嘔吐などを伴う場合、鼓膜が真っ赤になったり、白い膿で中から盛り上がったりする典型的な急性化膿性中耳炎を起こしていることが多いです。つまり、中耳炎がひどくなると頭痛などの症状を訴えることがあるわけです。また、中耳炎は高熱を伴なうことも多く、高熱が出て耳が痛くなって中耳炎に気づくことが殆どですが、まだ話せない小さな子どもの場合は、耳の痛みを訴えることができないため、中々気づけないこともあります。このように、小児が頭痛を訴える場合はもしかすると中耳炎などが原因かも知れません。中耳炎は放置すると慢性化してしまう可能性がありますので、もしもその可能性がある場合は早めに医師に相談するよう心懸けるましょう。
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| 子どもの頭痛と睡眠 |
昔は殆ど聞きませんでしたが、今は頭痛で悩んでいる子どもたちも少なくありません。小児から10代の思春期の子どもにかけて起こる慢性化した頭痛は睡眠障害と密接な関係があると言われています。
慢性化した頭痛で悩んでいる子どもの殆どが入眠の遅れといった睡眠障害を経験していると言われます。睡眠障害には、入眠時における入眠障害や、夜中に何度も目が覚める障害など幾つか種類があります。睡眠障害と頭痛が相互に作用し、助長し合うことで、慢性頭痛がさらにひどくなってしまうこともあります。ただ眠りにくいだけだと簡単に考えてはいけません。きちんと眠らないと身体の疲れも取れないからです。その他にも何かしらの身体の不調が出てくるようになります。中でも成長期の子どもが睡眠障害になると、成長にも影響が出てきてしまいます。たかが睡眠障害と思わずにきちんと対処しなければなりません。睡眠障害というのは病気の一種です。睡眠をしっかり摂らせるために、寝室をリラックス出来るようにしたり、テレビなど刺激になるものは寝る前には余り見せないようにしたりすることも大切です。また、小さい子どもであれば、好きな本を読んであげたり、眠気を誘うような音楽をかけてあげたりするのもよいかも知れません。大人が眠る準備や手伝いをしてあげることが大切です。また、夜8時以降にお風呂に入ると安らかな睡眠がしにくいと言われています。お風呂は8時より前に入るようにするのもよいでしょう。
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| 中高年の頭痛とその特徴 |
| 頭痛以外の症状にも注意しよう |
40歳を超えた中高年者には、血圧やコレステロールの数値が高い人も多くいます。健康診断で再検査が必要と言われた人もいるかも知れません。
脳梗塞や脳出血などの病気の場合、血圧やコレステロールが深く関係しています。ただ、脳梗塞などの病気を発症していると、ものすごい頭痛が起こると思っている人もいるようですが、実際には痛みは殆どなく、違和感のようなものを感じるだけの場合があります。
脳の血管障害では、激痛の頭痛の代表としてくも膜下出血がありますが、それ以外の病気の場合は、痺れや頭の重い感じがサインとなっています。よって、頭痛だけに囚われていては、病気を見逃すこともあるので注意が肝要です。また、血圧とコレステロールが高い人、糖尿病がある人は、動脈硬化も進みやすいので、定期的に検査を受けるようにしましょう。
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| お年寄りの場合、軽く頭をぶつけても要注意 |
お年寄りの場合、自宅でタンスやテーブルに軽く頭をぶつけた程度でも危険な状態になることがあります。たとえば頭の痛みが続くので病院でCT検査を受けてみたところ脳に血腫ができていたということもあります。これは慢性硬膜下血腫という病気で、硬膜とくも膜の間で出血が起こって血腫が脳を圧迫するために起こります。硬膜とくも膜の間にある静脈が血腫で引っ張られることによって、頭を振ると痛みが増すのが特徴です。ボケに似た症状が出ることもあります。
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| 60歳以上の男性に見られる側頭動脈炎 |
60歳以上の男性に見られる病気に側頭動脈炎があります。微熱が続いてこめかみが痛いという場合、風邪ではなくこの病気の可能性があります。
側頭動脈炎は、自分の体の組織を攻撃してしまう免疫の病気(自己免疫疾患)です。側頭だけでなく、目や脳などの血管で炎症が起こってしまうと、失明や脳梗塞などの危険があり、生命にも関わります。治療は、手遅れになる前にステロイド剤で炎症を鎮めることが必要となります。専門医にしっかりと診断をしてもらうことが重要です。
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| 女性に多いくも膜下出血 |
くも膜下出血は40〜50歳の女性に多い病気で、その特徴はこれまでに経験したことのないような激しい頭痛が起こることです。バットで思いっ切り殴られたような痛みと表現する人もいます。くも膜下出血の原因は、脳の動脈にできた瘤(動脈瘤)が高血圧などによって破裂することにより起こります。致死率が高く、最も怖い病気のひとつです。治療には手術で瘤を取り除いてゆくことが必要になります。
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