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今月のワンポイントアドバイス
 部屋の掃除をする時、部屋の中が片づいている場合と散らかっている場合とでは、どちらが掃除がしやすいか歴然としています。いつでも直ぐに掃除に取りかかれるように、普段から部屋の中はいつでも片づいた状態をキープしたいものです。ところが、「適度に散らかった部屋が居心地良い」などと言ってなかなか片づけが出来ない人が多いものも事実です。今月は、部屋の中を誰でも簡単に片づけられるように、片づけのコツについて、また、収納テクニックや捨て方のコツについて取り上げ紹介しました。 片付け


片付けのコツ
【1】片づけのコツとテクニック
【2】地震にも強い収納のコツとテクニック
【3】捨てることの意義とそのコツ


【1】片づけのコツとテクニック

 部屋の中をスッキリと片づけたいと思っても意外と難しいものです。気合を入れて片付け作業を頑張ってみても、1週間ほどでまた元の散らかった状態に戻ってしまうことも多いと想います。人にもよるでしょうが、やはり片づけが上手できない人にはそれなりの理由や原因があるのです。
 本節では、以下で部屋が片づかない理由の考察も含め、片付けのコツを取り上げ紹介しました。
部屋が片付かない原因&理由


1)物を捨てることができない
 どんなものでも「後で使うかも知れない」と思って取っておく人がいます。でも、「いつか使うかな」と思って取っておいたものを実際に使ったことあるでしょうか? ないとは言いませんが、結構多いはずです。確かに物を大切にするのはとても大切なことなのですが、要らないと割り切って捨てることも大切です。要らないと思ったものをどんどん捨ててゆけば、それだけでシンプルとなり、その結果、家の中は案外スッキリするものです。

2)使った物を元の場所に戻さない
 これは子どもに多いのですが、もちろん大人でも出しっ放しで片付けのできない人はたくさんいます。たとえば夫婦の場合は、使った物をご主人が出しっ放しにしていて奥さんに怒られるというケースが多いようです。使ったら必ず元にあった場所にきちんと戻す。たったこれだけのことを意識するだけで、部屋の中が散らかるのを防ぐことができます。習慣にしてしまえば簡単なことなのですから、どうしても散らかしてしまう人は意識してみて下さい。

3)物が出しっ放しになっていても何とも思わない
 部屋の床の上を見渡してみましょう。何日も前から同じ物が落ちていないでしょうか? 床の上に物が散乱しているだけで掃除機をかけるのが億劫になりますから、とても不衛生です。大体、物が出しっ放しになっていても何とも思わない人が、実は一番部屋の片づけをするのに向いていない人です。そのような、床の上が散らかっていても片付けようとも思わない人の場合は、床の上には何も置かないようにする意識改革が必要です。壁掛けや、ちょっとした隙間におけるラック、収納棚など色々なグッズがありますから、それらを上手く利用して、まずは床の上に物を置かない生活を意識しましょう。

片づけられない症候群を脱する3つのコツ


1)まずは15分だけ働いてみる
 15分だけで大丈夫です。やる気が出なくても、とりあえず15分だけと思えば意外と重い腰は上がるのです。15分で、脱ぎ散らかした服を洗濯カゴに、使った食器を流し台に、床に落ちたゴミをゴミ箱に・・・といった具合で、これだけで驚くほど片付きます。重かった腰も、動き始めると気分が乗ってくることもよくあることで、その時はしめたもの。あと15分延長しましょう。

2)物の置き場所を決める
 15分の片付けに慣れてきたら、次は物を仕舞う定位置を作りましょう。でも、収納家具など買う必要はありません。
 まずは部屋を見回して無駄な空間を見つけ、ナチュラルなカゴや見た目の可愛い箱を置き、それを収納に使います。パソコン周りのゴチャゴチャ入れや趣味の道具、様々なリモコンなど自分なりの分類で、カゴや箱にポイポイ入れる程度で充分です。また、冷蔵庫の上ソファの下など埃の気になるところでは、カゴや箱の上に使わなくなったランチョンマットなどの布を一枚かけるだけで中の物もきれいに保てます。そして、玄関にはフックを付け、可愛いカゴバックを掛けると、それも収納になります。玄関で使うもの、お出かけの時に持って出るものなどをそれに入れておくととても便利で、見た目もインテリアとして素敵です。とにかくポイントは見た目がお洒落であること。収納とインテリアと兼ね備えれば、収納家具と違って部屋も狭くならないし、手の届く範囲に収納場所が作れ片付けも楽になります。

3)買う前に置く場所を考える
 買い物に行き、欲しい物に出会ってしまった。まずは買う前に仕舞う場所を考えましょう。たとえば洋服だったらクローゼットにまだ仕舞えるか? もう入り切れないようだったら、着ないあの服を処分しよう。或はインテリア雑貨だったらどこに置こうか? あの棚に置きたいので、今飾ってある雑貨は趣味のカゴにでも仕舞っておこう。そして、キッチン用品の場合は、いつもの場所で仕舞える場所があるだろうか? そうやって考えることで無駄な買い物も防げ、行き場のない物達が部屋に溢れることもありません。部屋が散らからず、節約もでき、一石二鳥です。

様々な片付けのコツ
机の上を整理するコツ

片づかない机の上 机の上の整理を怠ると直ぐに物が山積みになってしまいます。一度机の上が物で溢れ返ると、それらを片付けるのに大掃除並みの労力を必要とします。なので、机の上は散らかってから一気に片付けるのではなく、使った物はその場で一つ一つ片付けることが大切です。直ぐに使わない道具は利き手と反対側または収納棚の奥の方、よく使うものは利き手側または手の届く引き出の中にしまうようにしましょう。また、物が多い人はそれを充分に収納できる棚を用意しましょう。といっても、棚があればあるだけ大抵の人は物を取っておく傾向にあります。そして、直ぐに収納棚が溢れてしまいます。これでは意味がないので、要らないものはしっかりと捨てるようにましょう。 なお、整理のコツとしてファイルケースを上手く活用することをオススメします。机の上というのは大抵は書類や手紙、ハガキなど紙類で溢れるものです。これをそのままにしておくと山のようになり、見た目も最悪ですが、いつかは雪崩を起こします。なので、仕事関係や勉強関係、プライベート、直ぐに必要になる物、一応取っておく物などファイル毎に分けて収納してゆくと、後からどこに行ったかと探す手間が大分省けます。なお、ファイルケースはA4サイズが入る大きめのものにして下さい。とにかく、机の上は何も置いていない状態がベストです。机の上を整理し、綺麗に保っているだけで気分がスッキリして、仕事も勉強も捗ります。常に片付ける意識を持って机の上の整理整頓を心懸けましょう。
服をきれいに片付けるコツ

 服も放っておくと収納し切れなくなって大変ですし、散らかっていると見た目も悪いです。たくさんある洋服類もこの際ですから、一度思い切って整理してみましょう。


1)まずは服を収納できるスペースを確保する
  •  大抵は押し入れやクローゼット、洋服ダンスを使うことになります。
2)収納する場所のサイズを測って収納ケースをいくつか用意する
  •  透明ないし半透明の収納ケースの方が探す時に楽です。なお、収納ケースには真冬の物や真夏の物、バッグ類、下着類など季節毎や素材毎に分けて収納してゆきますので、間違えないように記入しておくとよいでしょう。
3)全ての服を思い切って一ヶ所に出してしまう
  •  ただし、家族が多い場合は大変なので一人分ずつ行ないます。
4)出した服を収納ケースに仕舞ってゆく
  •  納ケースを立てて置き、畳んだ服を側面が下になった収納ケースに仕舞っていきます。すると、収納ケースを元に戻した時に服が縦に収納されるので、探すのも取り出すのも楽になります。
  •  服はとって置くだけでも色褪せたり虫食い状態になったりと質が悪くなります。また、サイズの合わなくなった服は大抵二度と着ることはありません。もしも着れるようになったとしても、デザインが古くなっていて、やはり着ないものです。捨てる勇気もしっかり持つようにしましょう。
5)衣服類を入れた収納ケースは、ルールを決めて押し入れやクローゼット、洋服ダンスに収納してゆく
  •  たとえばバッグや帽子類、余り使わない物は上または奥のほう。そして、右から左にお父さん、お母さん、子どもと順に置くなど工夫します。スペースと量を考えて、何がどの辺にあるか分かりやすくしておきましょう。なお当たり前のことですが、防虫・湿気対策はしっかり行なうようにして下さい。

写真を上手に整理するコツ

 大切な写真を上手に整理していますか? 思い出の写真は直ぐにアルバムとして順に整理してゆかないと、どんどん溢れてしまって、仕舞いには紛失したり汚れたりということになり、大切な思い出が残らなくなってしまいます。従って、プリントした写真を直ぐ整理できるように常にアルバムを用意しておくようにしましょう。写真を撮ってプリントした順にアルバムに残してゆyけば、日付がゴチャゴチャになるのを防ぐことができますし、第一その後の作業も楽になります。

 古い写真が整理されずに残っている時は、まず同じ年代毎に写真を仕分けして、年代毎にバランスよく写真が残るように選んでゆきます。後は選んだ写真だけをアルバムに整理してゆきましょう。
 また、今の時代、写真を撮る時はデジカメを使う人が多いのではないでしょうか? デジカメの場合はデータが保存できるので、なかなかプリントしなくなってしまいます。しかし、それでも保存できるデータは限られていますし、写真を撮りたいと思った時にデータが一杯で撮れないなんてことにもなりかねません。デジカメのメリットの一つは、気に入った写真だけをプリントすることができることです。そのお陰でプリント代も安くなります。また、要らないデータは簡単に消去することができます。面倒臭がらずにチョコチョコと思い出の写真だけをプリントして残し、後はさっさとデータを消しましょう。なお、デジカメのデータをパソコンに残したりCD焼いたから大丈夫だと思っている人も結構いるでしょう。しかし、パソコンにデータを移したりCDに焼いても、パソコンや記録媒体の寿命というものは意外と短いもので、クラッシュの危険がないわけではありません。何かの原因で故障するリスクも高いです。パソコンのデータが吹っ飛んだなどという話はよく聞くものです。しかしながら、撮った写真を即プリントしておけば、万が一データを紛失しても、ダイレクトプリントが可能です。デジカメで撮った時も、お気に入りの写真は即プリントしてアルバムに整理しましょう。


◆参考: 写真整理術のワンポイント
 プリントした全ての写真を残そうとはしないで下さい。目が半開きだったり、ピンボケしたような写真は迷わず捨てるようにしましょう。第一、全ての写真を残そうとすると、量も膨大ですし、アルバムをたくさん購入しなくてはいけなくなります。また、同じようなアングルの写真も一枚だけ残してあとは処分しましょう。お気に入りの写真だけを残したら後は「捨てることです」。これは片付けの鉄則ですね。

ハガキや名刺類の整理のコツ

 手紙や年賀状などのハガキ類、また仕事でもらった名刺などが棚に溢れていませんか? ここでは、ハガキや名刺などの簡単な整理術を解説します。なお、以下で説明するように、手紙・ハガキ・名刺類は必要なものだけをファイリングして整理しておくことで場所を取らず、また探すのも楽になります。そして、送られてきた手紙類を素早く処理することでテーブルや机の上に溢れることもなく、きれいに整理することができます。


古い手紙やハガキは思い切って捨てましょう
 年賀状も2〜3年分取っておけば充分です。大抵は毎年同じ人とのやり取りですから、住所さえ分かればいつまでも取っておく必要はありません。

必要な手紙・ハガキだけになったら分類する
 ハガキはそのままでよいですが、手紙は封筒から出します。そして、封筒の送り主の部分を切り取って手紙に貼り付けておきます。こうすることでいちいち封筒から出す手間が省けますし、第一嵩張りません。なお、分類は、たとえば1年単位とか仕事用、プライベート、年賀状、その他など手紙類の量に合わせて好きなように分類します。

分類したらファイルを使って保存する
 ファイルは中が一目で分かるように透明のものを使います。そして、中が仕切られているファイルが重宝します。また、ファイリングする時は送り主の情報が一目で分かるように工夫してファイルに仕舞うと便利です。このように古い手紙やハガキ類は分類してファイリングすることできれいに整理する事ができます。なお、名刺に関しては手紙類とは分けて保管して下さい。名刺専用のファイルもあります。一枚一枚、誰の名刺か分かるように一目でわかるファイルを使いましょう。

これから送られてくる手紙類の保管の仕方
 手紙が届いたら直ぐに開封し、受け取った日付を書きましょう。そして、後日保管用のファイルにファイリングしやすいように封筒の送り主の部分を切り取って手紙に貼っておきます。ここまでしてから一時保管用のファイルまたは棚を一箇所用意して入れておきます。なお、手紙やハガキなどは、内容を読んだ後で保管の必要がないと判断した場合は、その場で必ず捨てます。ここで放っておくと二度手間になりますからしっかりと捨てましょう。一方、後日必要になると判断した手紙・ハガキ類は、無くさないように保管ファイルをまた別に用意して仕舞っておきます。なお、いただいた名刺は名刺用のファイルに順次仕舞ってゆきます。

参考:突然の来客でも慌てない即席片付け術


何はともあれ窓を開ける
 部屋には自分では気付かない様々な匂いがこもっています。我が家はタバコを吸わないし、ペットもいないし、匂いなんてないと思いがちですが、そんなことはありません。しかし、それならばと消臭剤や芳香剤で部屋の匂いを撃退しようなんて思わないで下さい。元々ある匂いと混ざって逆効果になる可能性も大だからです。そこで、まずは窓を開けて換気をしましょう。とりあえず空気をきれいにすることで気分もサッパリします。

床の散らかり物を片付ける
 部屋の中で最も散らかり感を醸し出す場所は床です。ところが、脱いだ服とか読みかけの雑誌とか、つい空いている床を利用してそこに置きがちです。それが散らかった感じを高めている原因です。とにかく床に置いてある物は少なければ少ないほどよいのです。そこで、床に散らかった物を大きな紙袋とか箱、なければゴミ袋でも結構ですので、とにかく散らかっている物を拾って詰め込みましょう。ついでに玄関で脱いだままになっている靴をキチンと揃えて並べるか、いっそのこと袋か箱に放り込みます。実に荒っぽいやり方ですが、これが一番手っ取り早い方法です。こうして拾い集めた物は、とりあえずの避難場所としてお風呂場へでも放り込んでおきましょう。雨が降っていない時にはバルコニーでも構いません。とにかく、散らかった物を視界から遠ざけるに限ります。

普段の心掛け
 部屋の中はいつでもキレイに片付けておきたいものだと思っていても、諸処の事情で思い通りにはならないのが実状です。でも、ちょっとの心懸けと、ついでの一手間で部屋の中の片付いた感をアップさせることができます。 そもそも部屋に物が出ていてもよいはずです。それは出ている程度の問題と無造作、無意識に置かれているという状況がいただけないのです。手紙やトントンと角を揃える、新聞は四角く畳む、小物類はトレイやお皿の上に並べるといったような、物に対して少しだけ意識を配ればよいのです。なお、部屋を片付けることについて、大概の人が「しなければならない」という義務感をもってしまいがちですが、この義務感が片付け作業から気持ちを遠ざけてしまっているのです。「気が付いたら」「気になったら」のタイミングでよいから、もっと気楽な気分で片付けを毎日の小さな習慣にしてみては如何でしょう。

緊急避難用の小道具
 スピード片付け法では床に散らかっているモノを拾い集めました。しかし、もう少し時間があるなら、とりあえず平らな面の上に物が散乱していなければ部屋は片付いて見えるのですから、テーブルとか椅子、ソファの上に置いたままの物もついでに拾っておきたいところです。そこで一つのご提案ですが、居間や食堂など長い時間を過ごす部屋には空っぽのバスケットとかボックスを用意しておくことをオススメします。蓋が付いていて、見た目に小綺麗なモノなら部屋のインテリアとしても合格です。これが男性の部屋なら、金属素材やアンティーク風の皮素材のトランクが素敵で、これなら散らかり物を押し込めて、そのままサイドテーブルにしてしまうのもよい方法です。いつ誰が来ても片付いている部屋は誰もが願う理想の姿ですが、現実的な解決法で普段から居心地の良い部屋づくりを心懸けたいものです。

参考文献1:片づけ本


■参考文献1:片づけ本
小松易『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』中経出版
小松易・著(日本初のかたづけ士)
『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』
中経出版・2009年12月刊、1,365円

夢がかなう人の机はなぜ美しいのか?テレビ東京『ガイアの夜明け』で紹介され大反響!読むと片づけがしたくなってくる不思議な本。

金子由紀子『片づけのコツ モノに振りまわされない!』だいわ文庫
金子由紀子・著
(総合情報サイトAll Aboutの「シンプルライフ」ガイド)
『片づけのコツ モノに振りまわされない!』
だいわ文庫、大和書房・2011年01月刊、630円
片づけの第一歩は「片づけられない自分」を好きになること。自分にできることから一つずつ始めていきましょう。12のワークで、あなたにとっての最適な部屋が見えてくる。紙もの対策は「鍋ぶた式整理法」。「また着るハシゴ」で散らかりがちな洋服もスッキリ。モノに振りまわされずに、気持ちよく毎日を送るコツが満載。読み終わる頃には、「現実に合った理想の暮らし」が見えてきます。12のワークでみるみる部屋が見違える、気持ちよく暮らすための片づけのコツを紹介。


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【2】地震にも強い収納のコツとテクニック

 片づけと言って直ぐに思い浮かぶのは、たくさんの物をどう収納するかということでしょう。優れた収納方をマスターすれば地震の時にもバッチリ対応することができます。
 本節では、以下で収納のコツを取り上げ紹介しました。
部屋の物を収納するコツ

 きれいに片づいている部屋は一体どんな状態でしょうか? 物が散乱していない、つまり棚やテーブル、床の上などに余計な物が一つも置かれていない状態のことですよ。従って部屋を片付けるということは、物をきれいに収納するということでもあるわけです。部屋がすっきりしているだけで精神的にもリラックスできますし、第一、部屋の中が常に片づいていれば掃除もしやすくなるので一石二鳥です。

収納ボックス それでは、物をきれいに収納するにはどうしたらよいでしょうか? それには、まず収納スペースを作ることから始めます。一度部屋の中をゆっくりと見渡して下さい。何も置かれていないスペースや中途半端な空間はありませんか? 特にマンションなどでは柱や梁が張り出していることが多いので、無駄な空間が生まれがちです。このようなスペースのことを一般にデッドスペースと呼びますが、このデッドスペースを上手に活用することで部屋の中の物をきれいに収納することができます。このように部屋の中に収納場所が少ない場合でも、見落としがちなデットスペースを最大限に活用することで、部屋に溢れる物をきれいに収納することができます。また、押入れ・クローゼットを上手く活用することも必要です。デッドスペースを活用する場合よりも大きい物が収納できるのが最大の武器です。しかし、そのまま収納するのではなく、ケースを使うなどしてひと工夫して下さい。その方が見た目もよく、結果として収納できる量も増えます。


◆参考: 部屋を綺麗に収納するコツ
  •  デッドスペースのサイズをきっちりと測る
  •  そのサイズに合わせた収納棚や収納箱、壁掛けタイプの収納袋などを用意する
  •  使う頻度と取り出し易さを考えながら物を収納してゆく
  •  なお、当前のことですが、使わない物は収納せずに捨てる勇気を持って下さい。何でも取っておこうとすると、折角のデッドスペースを使った収納もあっという間に物で溢れてしまいます。

整理収納に7つの習慣

 捨てられない、捨てても片付かない、直ぐに散らかる、探し物が見つからないなど片づけや整理収納の悩みから解放されたいと思っている人は多いはずです。ことさらに整理上手や収納名人を目指すつもりはないけれども、それにしても自分の許容範囲で部屋を片付けておきたいと思っている人も多いでしょう。そんな訳で本項では、漠然と片付かない悩みを抱えないために、整理収納の習慣=ルールを持つことをオススメします。なお、最初の3つのルールは今日から実行すべきルールです。さらに、残り4つのルールを頭の片隅に起きながら習慣を見直しましょう。
その1:買う前に処分する

 物を買ってからでは遅いのです。まず何か物を買う時には何処に仕舞うかを考えましょう。お財布の中身よりも心配なのは収納場所です。つい安いから、素敵だからといって買っていたら、物が増えるばかりです。一つ買ったら一つ処分とも言われますが、しかし、いったんモノを手に入れてしまったら処分することを忘れてしまうのが常ですから、この考え方では必ず物が増えてゆきます。従って、それとは逆に一つ処分してから一つ買うという心構えを胸に刻んで買い物をすることにしましょう。こうすれば、少なくともモノが増えることはなくなります。つまり現状維持の状態を保てるということです。物の量をコントロールするためにはこの最初のルールを守ることが肝腎です。
その2:持ち物を見直す

 使わない物は要らない物です。要る物と要らない物で分けるのではなく、使うか使わないかを自分に問いかけることがたいせつです。「いつか使うかも知れない」と思っていても、その「いつか」は大抵やって来ません。また、「とりあえず残しておこう」と思う物には、テープやリボンなどを使って赤い印を付けておきます。そして、1年経った時にその赤い印の物が使われずに残っていたら迷わずに処分しましょう。それでも処分に踏み切れなかったら、もう一つ赤い目印を付けて下さい。その目印が3つになったら、さすがにそれは使わない物なのですから必ず処分するようにします。
 毎年やってくる衣替えや大掃除の時期が物の見直しにとってよいタイミングです。この見直しを実行していると、間違いなく物が減ってゆきます。従って、物の量を減らしてゆくためにはこのルールを実行することが欠かせません。
その3:ラベルを付ける

 仕舞ったら忘れてよいのです。記憶に頼っていると、使う時間よりも探す時間の方が長かったり、さらにはそ物の存在すら忘れてしまうこともあります。仕舞った時には覚えていても、やがて忘れるということを前提に、箱やケースの中身には開けなくても分かるようなラベルを貼っておきましょう。それによって家族の誰もが物の居場所を確認することもできるわけです。一人で物を管理するよりも、ずっと気分が楽になるはず。探し物は時間の無駄です。ラベルづくりの一手間だけで、これから先の時間が節約できるのですから、ぜひ実行しましょう。
その4:物の置き場所を決める

 物を戻しやすくします。使ったら元に戻すというのが当たり前だと分かっていても、なかなかそれができないのは何故でしょうか? 使いやすい位置に物を仕舞ったとしても、戻しやすいとは限らないからです。使いたい時には多少は不便でも我慢できるのですが、戻す時には面倒な動作を省きたくなるものです。そこで、いつも出したままになりがちな物は何かを観察して下さい。カメラで撮影すると、より客観的に分析することができます。いつもそこに放置されている物は、その場所で無理なく片づく方法を見つけてあげましょう。要するに仕舞い方よりも戻し方が肝腎なのです。片づかないという悩みは、戻せない癖を見つめて解消法を研究しましょう。
その5:スペース・イズ・マネーと心得る

 物よりもスペース優先です。物が増えると、そのためにスペースを作ってしまいがちですが、物に占領されて自分の居場所が限られているとしたら本末転倒というものです。物が占有している面積を賃料に換算すると幾らになるか考えてみて下さい。さらに片づかないことがストレスなら気持ちの悪循環にすらなります。第一、押入やクローゼットに入らない物を床に置いていると、掃除の手間が2倍に増えるではありませんか。とにかく、余程の自制心を働かせない限り物は自然と増えてゆきます。物は買うから増えるというばかりではなく、自動的に送られてくるDMやカタログなどのように、じっとしていても増えていく物もあります。勿体ないのは、あなたが暮らしているスペースの無駄使いです。
その6:収納は8割に抑える

 ギュウギュウ詰めは、物にも人にもストレスになります。隙間なく物を詰め込まないと収納スペースが無駄になってしまうという勘違いをしてはいけません。たとえば旅行鞄に荷物をきれいに詰めて出掛けると、帰って来る時に上手に荷物が入らないという経験はないでしょうか? 同じ量の荷物でも、畳み方や入れる順番できれいに入ったり入らなかったりするものです。ましてやお土産を鞄に入れるなら、その分の予備スペースが必要です。それと同じで、押入やクローゼット、収納ケースや引き出しなどには8分目を目安にモノを仕舞うようにしましょう。残りの2割は、物を探しやすく・使いやすくするための必要スペースだと考えましょう。この2割のお陰で収納スペースの通気性がよくなり、物を大切に保管することができるのです。さらに衣類が皺になったり、食器が欠けたり壊れたりといったトラブルに悩まされることもなくなります。ゆとりのある収納は、心に余裕を与えてくれます。
その7:物を大切にする

 物への愛着が整理収納の心へとつながります。自分の気に入った物と一緒に暮らせるのは幸せです。一方で物の立場で見ると、忘れ去られた物や粗末に扱われている物は不憫です。物の量を減らすために、時には処分することも必要です。物を大切にすることと矛盾していrるように思われるかも知れませんが、その原因を作っているのは自分です。充分に物の役目を果たした結果の処分ならよいのですが、持っていても使わない物にしてしまうくらいなら、買う時に充分に考えるべきです。そうは言っても、使わない物も出てきてしまうのが現実ですから、バザーやフリーマーケット、リサイクルショップなどを活用して物を送り出してあげたいものです。そんな訳で、物を買う時には長く大事に使えることを基準にしましょう。仮に途中で使わなくなったとしても、友人知人が欲しいと思ってくれるような物なら、直ぐに行き先が見つかります。物も友人も大切に丁寧に暮らしたいものです。
地震に備える収納家具対策

 地震による人的被害は、家屋や家具類の倒壊による圧迫死と思われる犠牲者が多いと言われています。建物の下敷きになる場合が大多数と考えられますが、家具の転倒による負傷も見逃せないケースです。地盤や家屋の地震対策となると大がかりですが、家具の転倒防止や固定する方法の中には今直ぐ実行できるものが幾つもあります。
 そこで、本節ではその方法について以下に紹介・解説しました。
家具の転倒を防ぐ

 地震が起こった時には、家具が倒れて下敷きになってしまったり、転倒物によって出入り口が塞がれてしまったりすることで、生命が脅やかされます。そこで、部屋に置かれている家具の転倒を防ぐための基本について以下にまとめておきました。もっとも転倒防止対策と言っても、専門業者に依頼するほどの大がかりなことをしなくても、自分で用具を揃えて直ぐにできることから始めましょう。


収納家具全般
 つっぱり棒やL型の金物を使って壁や天井にしっかりと固定します。2段に重ねている場合は上下を繋ぐ金物で連結しておきましょう。なお、日頃から次のことに気を付けておきましょう。まず棚に物を納める時には、下段の方に重い物、上段の方には軽い物を仕舞うようにする。更に収納家具が前のめりにならないよう、家具の手前足元と床の間に楔状の補助グッズを挟み込んでおくと安定がよくなります。また、寝室には背の高い収納家具を置かないことも大切です。

本棚・オープン棚
 ゴムバンドを使って中身が棚からこぼれ落ちないようにしておきます。棚の上面には重い物や壊れやすい物は置かないようにします。

収納家具の開き扉
 収納してある物が飛び出してこないように、揺れた時にロックがかかる開き扉のストッパーを取り付けておきます。

収納扉のガラス
 窓ガラスと同様に割れてもガラス破片が飛び散らないよう、飛散防止フィルムを貼っておきます。

冷蔵庫
 専用の転倒防止用具を使って固定しておきます。

自分でできる地震対策

 今から家財道具の状況を点検して下さい。便利な器具を使って万全な対策を取っておきましょう。


タンスや棚を固定する
 家具の底面に小さなゲルシートを貼って揺れても家具が移動しないようにする方法で小さな家具を固定することができます。タンスや棚など背の高い家具は天井との間にできた隙間につっぱり式の転倒防止用具をセットすれば、ネジや釘を使わなくても大丈夫です。なお、家具と天井の隙間が広すぎたり狭すぎたりして、つっぱり式の器具をセットできない場合に使える家具転倒防止器具もあります。強力なワイヤーを使って家具を壁面に固定する器具は壁下地にしっかりと留めることが肝心です。

収納家具の開き扉が揺れても開かないようにする
 扉が揺れても開かないように、扉の外側にストッパーを取り付けておきます。震度5以上の地震の時に扉が勝手に開かないように自動的にロックされ、揺れが収まると解除される開閉ロックは価格も手頃なものが出ています。

ガラスの破片が飛び散らないようにする
 ガラス飛散防止の透明フィルムを食器棚や飾り棚のガラスに貼っておくと安心です。ガラスの採寸、100円ショプでも揃う道具、貼り方を習得して自分でやってみましょう。

冷蔵庫も固定する
 重量のある冷蔵庫も倒れると厄介です。ちょっと大変ですが、冷蔵庫裏の取っ手と壁とをベルトで固定して転倒を防止します。

参考:梅雨どきの賢い収納術

 たとえエアコンや除湿器を駆使したとしても、梅雨時は湿度が上がってしまいやすい季節です。梅雨時や夏をジメジメして鬱陶しいと思っているのはあなただけではありません。それは収納されている物にとっても同じく過酷な季節なのです。押入れや箪笥、靴箱の中で悲鳴を上げている物があるかも知れません。


湿気と熱を逃がす
 クリーニングから戻ってきた服は、カバーを外して2〜3時間ほど風を通しましょう。カバーがあると埃除けになるなんて思いがちですが、カバーをしたまま仕舞うと却って湿気や熱がこもって黴や虫食いの原因になるのです。大切な衣類をハンガーに掛けて仕舞う時には、不要になったシャツを服の上からかけておくと汚れ防止になります。なお、どうしてもビニールをかけておきたいという人は、ビニールに小さな穴を開けて、そこから通気できるようにしましょう。

防虫剤を正しく使う
 防虫剤から出るガスは空気よりも重いので、服の上に置くのが正解です。また、違う種類の防虫剤を組み合わせても効果が高くなることはありません。違う成分による化学反応で却って衣類にシミができてしまうことがあるので注意が必要です。

8分目収納を心懸ける
 タンスやクローゼットに隙間があると、つい勿体ないばかり詰め込んでしまいがちますが、皺になりやすいばかりか、クローゼットに湿気がこもってしまいます。さらに防虫剤のガスが1箇所に溜まりやすくなって充分な効果を発揮できません。そこで、週に1回くらいは天気のよい日を選んで、箪笥やクローゼト、引き出しを開けて風を通してあげましょう。

素材によって使い分ける
 湿気は下の方にこもりがちなので、引き出しに衣類を仕舞う時には素材によって段を使い分けます。
  • 上段:シルクやカシミヤ、アンゴラなどデリケートな素材の衣類。なお、革製品も湿気に弱いので上の方に仕舞います。
  • 中段:ウールやポリエステルなどやや湿気に弱い素材の衣類
  • 下段:綿や麻、ナイロン、レーヨンなどやや湿気に強い素材で洗濯しやすい衣類

糊の種類に気をつける
 パリっとした状態で仕舞いたいところですが、糊付けは黴や虫食いの原因になります。どうしても糊を使いたい場合はデンプン糊ではなく、なるべく化学糊を使いましょう。

とにかく風を通す
 布団は、寝ている間にかいた汗を吸い込んでいます。その布団をそのまま仕舞うと、押入に湿気がこもってしまうことになります。布団は暫く時間をおくか、干してから仕舞うようにしましょう。また、押入は湿気のこもりやすい場所です、天気のよい日には、襖を開けて風を通すか、扇風機やエアコンのドライモードを使って風を送り込みましょう。襖は片側に寄せて開けるのではなく、中央に2枚を合わせて開けて風の入口と出口を作ってあげます。また、簀子を押入の床面に置くだけではなく壁面にも立てかけておくと、空気の通り道ができて風通しの効果が上がります。なお、押入に除湿用のグッズを入れている場合は、中に溜まった水が湿気のもとになるので、水は小まめに捨てて下さい。


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【3】捨てることの意義とそのコツ

 物が捨てられないということは部屋が片づかないと同義語です。しかし、なかなか思い切って物を捨てられないというもの事実で、それが悩みのもとでもあります。簡単なようで実は難しいのが捨てることなのですが、この捨てるコツさえ掴めれば片づけのプロになったも同然なのです。
 本節では、生き方にも繋がると言われる捨てることの意義と思い切った捨て方のコツについて以下で取り上げ紹介しました。
捨てることの重要性

 要らない物を捨てる。これは部屋をきれいに片づけるための基本中の基本です。常に手にしたものが必要か必要でないか判断して、要らない場合はその場でゴミ箱に入れる。些細なことですが、たとえば「まだ使うかも知れない」「捨てるには勿体ない」 と思ってついつい捨てずに取っておいたり、要らないから捨てるつもりでいても、その場でゴミ箱に入れずにその辺に置きっ放しなしにしたりといった具合で、なかなかできない人が多いのが実情です。心当たりのある方もたくさんいるでしょう。しかし、それでは、そのようにして取っておいた物のことを考えてみたらどうでしょうか。それら捨てられなかった物をその後使用したでしょうか? 大抵は使うこともなく、棚や引き出しに入れっ放しなってしまいます。そして、場合によっては入れたことすら忘れてしまいます。折角取っておいても、何年もそのままにしているのであれば、それは結局要らない物だったということになります。たとえば太って着られなくなった服ですが、「痩せたら着るぞ」と思って取っておいても、数年後見てみるとデザインが古くなっていたり、虫に食われていたりといった具合で、結局着ることはなく、最後は捨てることになったというような経験はきっと誰にでもあると思います。 それでは、家中に溢れる要らない物をどのように捨てればよいのでしょうか? 要らない物を捨てるためには、まずは必要な物を収納するスペースと不必要な物を捨てる大き目のゴミ袋を用意して選別してゆきます。もちろん選別中に、愛着のある物または使ってはいないけどいただき物など「どうせ使わないだろうけれど捨てるのは忍びない」というものが出てくるはずです。そのような時のためにもう一つ小さ目の袋を用意しておきます。そして、どうしても今直ぐには捨てられない物はその袋以上の量にはならないように整理して取っておきます。大きい袋にしないのは、この時にあれもこれもと取っておかないようにするためです。そして1年後、その袋の中身を見て下さい。存在自体忘れていたのなら、捨てても全く問題ありません。部屋を片付ける時には、このように「要らない物を捨てる」ということを重要視して、収納スペースに必要な物だけを仕舞って、空間を上手く活用して片づけることが大切です。


◆参考: 捨てることのメリット〜捨てる代わりに得たいのは?〜
 幾ら片づけに捨てることが大事だからと言って勘違いしてほしくないのは、捨てることはキッカケに過ぎないということです。そこで、捨てることによって得られるプラス面を想像して下さい。思いつくままにプラスイメージを手帳やノートに書き出してみましょう。コツは動詞をつけて次のように表現すること。そうすることで、捨てるモチベーションも高まります。
  • 無駄買いを止めて貯蓄を倍増する
  • 掃除を楽にする
  • 片づけやすい部屋にする
  • 気持ちを切り替える
  • 必要な物が直ぐに出せる
  • 先延ばし癖がなくなる
  • 優柔不断な自分を変える
  • 過去を清算して次の目標を立てる
  • 幸運を呼び込む
  • その他

捨てることで生き方が変わる
捨て方は自分の生き方を象徴している

 「『捨て方』を考えるのは、『生き方』を考えること」と言うのは、ベストセラー『「捨てる!」技術』(宝島社)の著者・辰巳渚さんの主張ですが、それでは、「捨てる技術」が高いというのは一体どういう状態なのでしょうか? 

ベストセラー『捨てる技術』 まず必要な物を的確に判断して家の中に入れる。そして、持っている物をきちんと使う。その後、要らなくなった物を適切な時に捨てる。この循環が滞りなくできている状態が「捨てる技術」が高い状態です。この「循環」が滞ると、服を次々に買ってクローゼットが溢れているとか、古い雑誌や新聞がリビングにあって読み終えるまで新しい情報を取り入れられないなど居心地の悪い部屋ができてしまうのです。
 必要な物を必要な量だけ必要な時に持ち、役目が終わったら捨てる――ある調査によると、そんなシンプルな暮らしに憧れる人は9割以上もいると言います。それなのに、捨てられない原因の一つは、エコに関心が高く、勿体ない精神があるからかも知れません。しかしながら、もう使わない物を家の中で眠らせることこそ勿体ないという考え方もあります。地球とどう付き合ってゆくべきかを考えると、最も望ましいのは、自然の循環からはみ出さない生き方ですが、その意味でも、地球がある程度の量の二酸化炭素を自然と酸素に戻せるように物も循環させたいものです。たとえばもう着なくなった服を途上国支援団体に送付し、役立ててもらうとか、フリーマーケットで使いたい人に物を譲るといった具合に、ゴミにする以外にも捨てる方法は幾らでもあります。
部屋は心の状態を映し出す鏡

 捨てることは心の問題を解決することもあります。捨てられない物には過去や未来の自分が投影されていることもあるのです。思い入れがあって捨てられないのは過去の自分に執われているからで、いつか使うから捨てられないのは未来の自分に過度な期待をしているからです。それをすっぱりと捨てることで今の自分に意識を集中させることができるのです。また、物を持ち過ぎていると、自分のエネルギーが分散してしまうという側面もあるようです。たとえば自動車は便利ではあるけれど、維持費もメンテナンスのための労力もかかります。それを、自動車を所有している状態を捨てて、必要な時にレンタカーなどを使う生活を考えればお金や労力をもっと大切な人生の目的のために使えます。また、部屋の状態が心のバロメーターになることもあります。物を捨てたり片づけたりするのんいは心のエネルギーも必要になります。自分の基準よりも著しく部屋が汚くて、それが不快でイライラしてくれば、それは心のエネルギーがダウンしている兆候かも知れません。また、鬱の初期症状として身の回りの家事が億劫になる人が多いと言いますが、なぜか掃除をする気力が湧かずに部屋が荒んでイライラするような時は自分の心が疲れのサインを出しているのかも知れません。しかしその反面、どの程度片づければよいと思うかは人によって違います。自分や家族が快適に暮らせて衛生的な問題がなければよいのです。むしろ自分の基準以上に「片づけなきゃ」と自分を追い詰めるのは却って強迫的なストレスにもなります。
 物を捨てると心もスッキリして新しいことに挑戦する気力が湧いた。そんな経験をしたことがある人は多いはずです。捨てることは、このように自分の生き方を変えるキッカケにもなるのです。
捨て方上手になるためのシンプルな考え方


どう使うかを想像できる厳選されたものを持つ
 「お得だから」とか「みんなが持っているから」「いつか使うかも知れないから」と言って闇雲に買っていると、結局使い切れず、捨てることが大変になります。何か物を買う時は、まず使うシーンを考えて、本当に必要なものだけを家の中に入れるようにしましょう。もちろんそればかりではありません。要らないDMやチラシにはNOと言うことは地球環境のためにもよいことなのです。

持っているものを全て使えるのがシンプルな暮らし
 持ち物を勿体ないからと言って使わないのは一番勿体ないことです。厳選した物を使いやすい場所に置くようにすると、一つ一つのモノを大事に使えるし、生活が快適になります。大体、現代ではそれほどストックを持つ必要はなく、必要になったら手に入れればよいのです。逆にストックの量が減ると格段に快適になります。

役目の終わった物を手放すと、よい循環が生まれる
 使い切っていなくても、ボロボロになっていなくても、自分が使わなくなった物は捨て時のサインです。有難うという気持ちを込めて潔く手放しましょう。リサイクルやフリーマーケットなどひと手間かけて社会に還元する方法を知っておくと、捨てる決心がつけやすくなります。

捨てるルール
捨てるべきか捨てざるべきか〜迷った時の自問自答フレーズ〜


1)新品同様なのに勿体ない
 今直ぐ使ってみましょう。使う気にならない、使ってみたものの使用感が納得できないなら要らない物です。充分に使い切った感がなくても、今それを必要としているかどうか、自分にとっての使用価値を判定しましょう。

2)いつか使えると思う
 将来に期待しすぎないことです。いつ使うという具体的なプランがあれば別ですが、何となく使えそうな気がする程度なら必要ありません。もしも仮に必要になる時がやって来たら、その時にベストな物を手に入れればよいのです。

3)高かったから捨てられない
 高価な物ほど元を取るつもりで惜しげなく使いたいところですが、それなのに大事にしすぎて使う時間よりも仕舞ってある時間の方が長くなっている物もあるのではないでしょう? 幾ら値打ちのある物でも、時間が経てばその価値は低下します。今からじゃんじゃん使うかリサイクル店に引き取ってもらいましょう。

4)捨てた後で後悔しそう
 必要な時が来たら、その時に手に入れればよいと割り切るようにしましょう。2度と手に入らない物なら迷うことなく残すべきかも知れませんが、あれこれ迷うなら捨てるべき物です。

5)やっぱり捨てるなんてよくない
 罪悪感と向き合って、捨てたことを無駄にしないようにしましょう。そして、捨てることを糧にするといったくらいの前向きな方向転換をしましょう。捨てる反作用としてよい効果が得られます。物を粗末に扱わない、無暗に使い捨てない気持ちが生まれます。 後ろめたい気持ちを物と一緒に捨てて、次に同じミスを繰り返さないための教訓にしましょう。

6)頂き物は捨てづらい
 引き出物やお中元・お歳暮などで頂く物は必ずしも好みに合うとは限りません。どうしたものかと思いあぐねるなら、新品のままバザーに出品するとかリサイクル店へ持ってゆきます。お土産や手作りのプレゼ ントなど贈って下さった人の気持ちと自分の気持ちが一致するなら大切に残しますが、そうではないなら、気持ちだけ有り難く頂いて本体は捨てるという割り切りもあってよいのではないでしょうか。薄情だなんてことはありません。

7)思い出の物だから
 何でもかんでも捨てればよいというものではありません。まず心の拠り所として残す物を選びます。その選ばれた思い出は丁寧に保管して、いつでも手に取れるようにします。押入や物置の奥で死蔵品にならないようにすることが残すための第一条件です。

8)自分の物は捨てられない
 思いを巡らせているだけでは自分に都合よく考えがちです。何もかも大事な物に思えてきます。ゴミ袋を用意して捨てるアクションを起こすと、捨てている自分に気づくものです。自分の将来を甘く見積もったり過去を過大に評価するのは止めましょう。

9)自分の物ではないから捨てられない
 捨てない理由は色々あるものです。確かに家族の物を勝手に捨てるわけにはいきません。本人の判断を尊重しますが、冷静な目で見てくれる人がいると助かるのも事実です。家族同士でお互いに判定し合うと、捨てる作業が捗るるものです。

10)とりあえず取っておこう
 捨てる作業も終盤になると、疲れて判断が鈍ることもあるでしょう。それが好きか、今後使うか、飾るか、大切にするか、その物の落ち着き先を決められるか? そこをクリアーできる物だけ残します。しかし、とりあえず残すという選択は問題を先送りするだけなので極力避けたいところです。それでも迷うならペンディング用の箱を一つ用意して、1ヶ月後、半年後など期限を書いていったん保留にしておきましょう。

11)疲れていないか?
 捨てる決断にはエネルギーが要ります。疲れた時は無理に続行しないというのも捨てコツです。

捨てるールの3大原則

 何事もルールを決めておくと、大きく横に逸れることなく目的を果たせるので便利です。自分に甘くなりがちな時こそ言い聞かせるフレーズを持ちましょう。


1)3秒ルール
 コンビニのケースに並んだ飲み物から選ぶのはたったの2秒だそうです。そのように、私たちは瞬時に欲しい物を決めることができるのです。それは要る・要らないを判断する時も同じはずです。せいぜい3秒で要らないを見極めましょう。

2)3年ルール
 使わないまま3年を経過してしまったなんてことはないでしょうか。或は持っていることすら忘れていたのではないでしょうか? 今の自分に必要ないなら潔く決断をしましょう。

3)3禁句ルール
 「いつか」「もしかして」「とりあえず」は捨てない言い訳の言葉です。未来への過剰な期待、過去の美化は今を大切に生きる妨げになります。振り出しに戻って捨てて得ることを考え直して下さい。

捨てるコツの3原則


1)直ぐ捨てる
 見たら、読んだら、気づいたら、開けたら。用済みな物なら直ぐその場で捨てます。
【方法】
  • 立ち止まる場所、座る場所の脇など各所にゴミ箱を置く
  • DM&チラシ類は玄関で捨てる
  • レシートや手紙、お知らせは用が済んだら捨てる
  • 収集日の前日を捨て曜日にする
  • 読み返さない本は古書店へ
  • もらった化粧品サンプルは直ぐに使う
  • 使わない景品やオマケは断わる
  • 空き箱は使い道がなければ捨てる
  • 家電製品と取扱説明書は一緒に処分
  • 写真や画像データを見たらベストショットだけ残す

2)溢れたら捨てる
 収納する場所と範囲を決めて入り切らなくなったら直ぐに捨てます。
【方法】
  • レジ袋と紙袋は決めたいれ物に入るだけに
  • 子どもの作品はひと箱分だけ
  • おもちゃボックスは○個まで
  • 本を仕舞う棚は○段分まで
  • CDとDVDは○箱分、棚○段分まで
  • 衣類は衣装ケース○個分、引き出し○段分、ハンガー○本分まで

3)過ぎたら捨てる
 期間或は期限を区切って過ぎたら直ぐに捨てます。
【方法】
  • 新聞を溜めるのは1週間まで
  • 雑誌は発行月の月末まで
  • スパイスと調味料の蓋には期限を書く
  • 使いかけのマニキュアや口紅など化粧品
  • 年末になったら一昨年の年賀状を捨てる

参考文献2:捨てる技術とそのコツ


■参考文献:捨てる技術とそのコツ
辰巳渚『「捨てる!」技術』新装・増補版、宝島社新書
辰巳渚・著(消費行動研究家)
『「捨てる!」技術』新装・増補版
宝島社・2005年12月刊、 735円

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やましたひでこ『断捨離 新・片づけ術 「片づけ」で、人生が変わる。』マガジンハウス
やましたひでこ・著(クラター・コンサルタント)
『断捨離 新・片づけ術 「片づけ」で、人生が変わる。』
マガジンハウス・2009年12月刊、1,260円
開かずの段ボール、ギチギチのペン立て、積ん読本…モノを断ち、ガラクタを捨てれば、執着も離れていく。
川畑のぶこ+やましたひでこ『断捨離のすすめ モノを捨てればうまくいく』同文舘出版
川畑のぶこ(心理療法家)・著
やましたひでこ(クラターコンサルタント)・監修
『断捨離のすすめ モノを捨てればうまくいく』
DO BOOKS、同文舘出版・2009年12月刊、1,365円
ガラクタをひとつ捨てるだけで?片づかない部屋、忙しすぎる毎日、面倒な人間関係…停滞していたことが回り出す!なぜか“いいこと”が起こり出す。


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