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今月のワンポイントアドバイス


 夏も終わり、秋になったのに体調がイマイチだという人もいるかも知れません。そういった人は残暑バテを疑ってみましょう。
 今月は残暑バテを中心に熱中症の対策と予防法を取り上げ解説しました。また、併せて赤ちゃんの熱中症対策も取り上げました。
夏バテ


まだまだ注意、暑さ!
【1】残暑バテに気をつけよう!
【2】夏バテとその対処法
【3】危険な寝中傷とその対処法
【4】赤ちゃんの熱中症とその対策

【1】残暑バテに気をつけよう!

 夏も終わり、秋になったのに体調がイマイチだという人もいるかも知れません。そういった人は残暑バテを疑ってみましょう。
 本節では残暑バテとその対策法を取り上げ解説しました。
残暑バテに注意しましょう

 9月に入ると、夏休みも終わり、夏の様々なイベントも一段落し、普段の日常が戻って来ます。それなのに何だか調子が悪い。そんなことはありませんか? 暑い日が続いたにも拘わらず夏バテに罹らずにすむ人もいます。しかし、実はその後の残暑バテというものにも充分注意が必要です。
夏休み明けの残暑バテに注意しよう!
子どもも辛い残暑バテ
 暑さでヘトヘトになるのは、実は真夏の時期だけではありません。夏の暑さの疲れが身体に溜まり、少しずつ「何だか疲れた」というサインを出し始めるのが、8月終わりから9月中旬くらいまでの時期です。幼稚園や保育園が始まり、夏休みのペースとは違った日常が再び始まると、そのペースに子どもの身体がついてゆけず、極端に疲れてしまうこともあります。これは当然大人でもあることですが、こういった時期には抵抗力が落ちているため、普段は何ともないところで風邪を引いてしまい、長引いてしまうこともあるので注意が必要です。
そもそも残暑とは?

 残暑とは、一般に8月8日の立秋から9月20日の秋分の日までの間の暑さのことを言います。残暑バテという言葉は余り聞きなれないかも知れませんが、夏が終わる8〜9月、場合によっては10月頃に起きる身体の不調です。夏を過ぎても夏バテのような症状が続くときには積極的に対策を取ってゆくべきでしょう。また、この時期は残暑とは言っても暑さがちょうど盛り上がって来る時期でもあり、背の低い子どもには外出の際のアスファルトの照り返しが大人よりきつく感じられます。大人と違い、子どもの身体への負担がより多くかかっているということは忘れてはならない点です。
残暑バテの時期は?

 昼夜で10〜15度と一気に気温が下がると体調を崩しやすくなります。また、夏の暑さが身体にたまって身体がだるくなり始めるのも8月下旬からです。生活のペースに身体が付いてゆけず、極端に疲れやすくなります。夏本番の7月や8月中旬までは、イベントや夏休みなどで何とか過ごしていますが、8月下旬からは学校や仕事などで急激に身体を動かすため残暑バテになりやすくなります。

 夏は、寝苦しさからくる睡眠不足や屋内外の気温差による自律神経の乱れ、生活リズムの乱れ、食欲不振から引き起こされる栄養不足などが重なってしまい、疲れがたまりやすくなっています。それに加えて、温暖化の影響もあって、最近では残暑が10月まで長引いたりすることもあるので、疲れやだるさなどの不調から中々抜け出せなく、残暑バテが悪化する場合も増えてきました。従って、9月中旬まではもちろん残暑バテに要注意ですが、残暑がひどいと感じたら10月頃までは残暑バテに罹る可能性がある時期ということで注意が必要です。
どんな人がなりやすいか?

 残暑バテになるのは内蔵機能の低下が一番の原因とされています。内蔵機能の低下に繋がるのは、暑さで薄着でいる人やシャワーだけの人、冷たいものを大量に摂取する人エアコンなどの冷房をよく使用する人です。これらが当てはまる人ほど残暑バテになりやすいです。

 暑さで温かいものを摂取する機会が少なくなり、冷たい飲み物や食べ物ばかりを摂取する機会が多くなると内蔵の血の巡りが悪くなり、内蔵機能の低下を促してしまいます。また、冷房で一気に温度を下げその状態が長く続くことで身体が冷えてしまい、更に屋内外の気温差が大きくなって身体に負担がかかります。その他には、暑さによる疲労やストレスを感じやすい人なども残暑バテになりやすいです。さらに、内蔵機能の低下に加えて、自律神経の乱れも残暑バテになりやすい条件になっています。基本的に体を冷やしすぎている人や、睡眠不足や食欲不振など生活リズムが乱れている人は注意が必要です。
 夏バテ対策として積極的な水分補給や冷房などを使用するのには、適度な量と時間を知ることが必要となります。そして、手軽さからシャワーだけというのも身体を冷やす原因になります。残暑バテの原因になる上、冷え性の悪化にも繋がるので注意が必要です。
残暑バテの対応方法

 夏休みとは、元々体力や抵抗力の少ない子どもを夏の暑さから守るためのお休みの期間だったことを考えると、夏のお出かけを楽しんだ後は、しっかりと体調を整えてあげることが大切です。
 それでは、子どもの残暑バテ対策として、大人は一体どんなことに気をつければいいのでしょうか? 子どもの残暑バテ対応方法として、以下の3つが挙げられます。これらを上手に取り入れて、残暑バテを乗り越えましょう。


睡眠(静養):
 いつもよりも少しだけ早く就寝したり、お昼寝を効果的に取り入れて、身体の自然治癒力を高めましょう。本当に体が疲れている時は、寝ても寝てもまだ眠れるというように身体が睡眠を欲していることがあります。普段はお昼寝をしないお子さんと親御さんも、この機会にゆっくりと身体を休めて下さい。

栄養:
 ビタミンB1を多く含む食べ物(鰻や豚肉、ニンニク、枝豆、蕎麦、玄米など)を食事に積極的に取り入れましょう。ビタミンB1は糖質を分解する酵素を助けてエネルギーに変えてくれます。ビタミンB1が不足すると、疲れやすくなったり、むくんだり、イライラしたりする原因にもなるので、残暑の時期には注意して下さい。

軽い運動:
 睡眠をしっかり摂って栄養を蓄えたら、遊びも兼ねて身体を少し動かすものを取り入れてみましょう。この他、音楽に合わせて体を動かして遊んだり、身体に負担のかからない程度に散歩をするのもよいでしょう。ただし、これらの運動もお子さんの様子を見ながら取り入れるようにして下さい。

残暑バテの予防と対策
残暑バテは予防が大事

 残暑バテの予防法は、夏本番の過ごし方にポイントがあります。予防法の一番のポイントとなるのは、とにかく夏本番の時期に身体を冷やさないように気を付けて生活することです。

 まず冷房の使い方に注意します。熱中症を防ぐために冷房などは積極的に使用すべきなのですが、そのためには屋内外の温度差を小さくすることが肝要です。そして、急激に温度を下げるのではなく、外との気温に近い温度設定にします。扇風機なども長時間直接当たると身体が冷えてしまうので、注意が必要です。次に考えるべきは、冷たい食べ物や飲み物の摂取の仕方です。水分補給で冷たい飲み物を飲む人が多いですが、身体が冷え内蔵機能が低下するので出来るだけ常温の飲み物を摂取するようにします。食べ物などもアイスなどは大量に摂取するのを控え、温かい食べ物を多く摂取する方がよいでしょう。また入浴する際も、幾ら手軽だからと言ってシャワーだけにするのは控えた方がよいでしょう。ぬるいお湯でもよいので浴槽に浸かった方が身体が温まるので、夏バテ予防法としても効果的なのです。 さらに就寝する時なども、薄着は控えて、温かい服装で就寝するようにしましょう。また、薄い毛布なども活用すると効果的です。冷房の使い方と食べ物や飲み物に気をつけることで、残暑バテの予防になります。
今日からできる残暑バテの対策方法

 残暑バテの対策方法としては普段の生活が非常に重要となります。残暑バテ対策には、睡眠・栄養・運動が一番効果的だと言われています。


たっぷりの睡眠
 まず睡眠はきちんと摂るようにします。いつもの就寝時間よりも早めに寝たり、普段昼寝をしない人などは昼寝を効果的に生活の中に取り入れます。なお、疲れている時すぐ寝てしまいますが、あれは身体がきちんと寝たわけではないので勘違いしないようにして下さい。きちんとした睡眠を摂ることで身体の自然治癒力を高めることが出来ます。

栄養をしっかり摂取
 栄養をしっかり摂ることです。効果的なのはビタミンB1を多く含むものです。たとえば豚肉や鰻、ニンニク、枝豆、蕎麦などがそれで、ビタミンB1は糖質を分解してくれる酵素を助けてエネルギーへと変える働きをします。従って、ビタミンB1が体内から不足してしまうと、エネルギーが減るため疲れやすくイライラの原因になったり、身体がむくんでしまうので注意が必要です。

適度な運動
 運動をすることです。しっかりと睡眠を摂って体内に栄養を蓄えたら、次に適度な運動を加えます。すると生活リズムが整い、健康的な身体になります。運動をする際は、身体に余り負担をかけないず軽いジョギングやウォーキング程度で充分です。

残暑バテはビタミンでスッキリ解消!

 夏が過ぎても、「疲れが取れない」とか「頭がすっきりしない」と感じている方がいたら、その人はもしかすると残暑バテに罹っているのかも知れません。先ほども説明したように、残暑とは8月8日頃の立秋から9月20日頃の秋分までの暑さのことを言いますが、湿度による梅雨バテ、猛暑による夏バテを過ぎると、次に来るのがこの残暑バテです。秋口になると漸く涼しさを感じますが、猛暑による疲れが中々取れないという人が多くいます。なぜ疲れが取れず、頭がすっきりしないのでしょうか? それは、屋外の厳しい暑さと室内の冷房の温度差による身体へのストレス(自律神経のリズムの乱れ)や寝苦しさによる睡眠不足などが解消されず、身体に疲労が蓄積しているからです。また、食欲がないからと言って麺類(炭水化物)のみで食事を済ませてしまったり、糖質を多く含むジュースやアイスクリームを摂りすぎて血糖が高くなったりすると、ますます空腹感を得られなくなり、食欲がなくなります。
 そんな残暑バテに解消に効果的なものは、まずはビタミンです。ビタミンはエネルギーを作ることに欠かせない栄養素で、従ってビタミン不足は残暑バテの大敵なのです。ビタミンには色々な種類がありますが、残暑バテ対策には、特にビタミンB1を多く含む食べ物(豚肉やニンニク、枝豆など)を食事に摂り入れるとよいでしょう。ビタミンB1は糖質を分解する酵素を助けてエネルギーに変えてくれます。ビタミンB1が不足すると、疲れやすくなったり、身体がむくんだり、イライラしたりする原因にもなるので、残暑のこの時期には特に注意しましょう。なお、ビタミンを食事で摂ることが難しいという人はビタミン剤などのサプリメントを利用してもよいかも知れません。
参考:熱中症予防のための参考サイト


■参考サイト1:
環境省熱中症予防情報サイト
http://www.wbgt.env.go.jp/
熱中症情報 - 日本気象協会 tenki_jp
http://www.tenki.jp/heatstroke/


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【2】夏バテとその対処法

 9月と言えばまだ残暑が残っています。残暑バテも、「残暑」とは言え、要するに夏バテのことに他なりません。
 本節では夏バテ一般を取り上げて、その原因と対処法を取り上げ解説しました。
夏バテとは?

 夏場の気温上昇による暑さによって引き起こされる身体の不調を一般に「夏バテ」と言います。やる気が出ないなど身体の倦怠感や食欲不振、睡眠不足、胃腸の不調などが昔からの夏バテの代表的な症状で、昨今ではこれにクーラー病(冷房病)の症状がプラスされ、総称して「夏バテ」と言われることが多くなりました。

夏バテ 「たかが夏バテ」などと思っていてはいけません。とにかく蒸し暑い日本の夏。30℃を超す真夏日が何日も続く年も少なくありません。その上、クーラーの室外機からの熱風や、照り返しで熱を持ったアスファルトなどの影響で、夜になっても気温が下がらず、暑くて寝苦しい熱帯夜も年々増えていると言われます。このようなひどい暑さが続けば、身体が重たくだるいとか、食欲がない、寝不足、疲れが取れないなど、当然ながら私たちの身体にも当然ダーメジやストレスとなって響して来ます。これが「夏バテ」と呼ばれる夏の体調不良で、文字通り夏の暑さに身体がバテて悲鳴を上げている状態ですから、一日も早い対策が必要になります。たとえ今はハッキリとした夏バテの自覚症状がなくても、夏の気候は知らず知らず身体に疲れを溜めてしまうもので、「この夏さえ終われば……」などと思って放っておくと、秋になった頃にあらゆる身体の不調や症状を惹き起こしてしまいかねません。


夏バテは病気?
 かなり辛い様々な症状があるにも拘わらず、夏バテは必ずしも特定の病気とはされておらず、分類としては疲労などに近い分類がなされているようです。従って、夏バテはきちんとした予防と静養を意識していれば防げるものであるということになります。しかし、夏バテは病気ではないからといって油断は禁物です。とても暑くて、ただでさえ体力が奪われやすい夏なのですから、どんな病気に罹ってしまうか分かりません。「夏バテは病気の入り口」と、このように捉えて予防をしっかりし、それでも「夏バテになった」と感じた時には、しっかり静養を摂りって、症状にもよりますが、出来るだけ早く病院へゆくようにしましょう。


■夏バテの症状
全身の疲労感
身体がだるい
無気力になる
イライラする
熱っぽい
立ちくらみ、めまい、ふらつき
むくみ
食欲不振
下痢&便秘

夏バテの原因


夏バテのメカニズム
 日本の夏はもともと高温多湿ですが、昨今話題の地球温暖化でますますそれに拍車がかかっているようです。人の身体はそうした環境に合わせて、常に体温の調整などを行なっています。ところが、暑さや湿度による不快感から水分の摂り過ぎや睡眠不足、疲労、ストレス、冷房による過度の冷えなどの負担が重なると、体温などを調整する自律神経に狂いが生じ、その結果として様々な夏の不調が現われれて来ます。要するに、夏バテを予防・解消する為には、一度狂ってしまったそれら自律神経を正常な状態に戻してあげる必要があるわけです。


■夏バテの主な原因
自律神経の失調
 人間の身体は、周囲りが暑くなると、汗をかいたり血管を広げたりして体温を逃し、暑さに対応しようとしますが、この体温調節は自律神経の働きによるものです。ところが、この状態で冷房の効いた部屋に入っても、身体は直ぐに外の気温の変化についてゆけず、態勢を切り替えることが出来ません。そうなると、本来ならば熱を放出する必要のない環境で熱を放出してしまうことになります。温度が下がったことに気づいた自律神経は慌てて態勢を切り替えますが、これを一日に何度も繰り返すことになれば、自律神経自体が疲れてしまい、負担がかかってしまうことになります。これがひどくなると、目眩や食欲不振、頭痛などを引き起こす原因になるのです。また、日本の夏特有の湿気も原因のひとつだとされています。 これがたとえばカラっとしたハワイやアメリカ西海岸であれば、夏バテは起きにくいのです。なぜなら、湿度が低いと、汗がちゃんと蒸発して体温の調節がうまくゆきやすいからです。夏バテ対策・解消には湿度も重要というわけです。
水分不足
 身体の中から熱を放出するべく汗をかくには、その元となる水分が必要です。うまく汗をかいて身体の中から熱を放出しないと、身体が高温に保たれて人間の身体は不調を来してしまうのです。日本の夏では、たとえば軽作業でも1日2〜3リットルの汗をかきます。これを補うだけの水分補給をしないと身体によくないわけで、頭痛や鼻水、むくみなどが起き、ひどい時には下痢や嘔吐などの症状がでる場合もあります。
胃腸の働きの悪化
 外が暑いせいで体の中の温度が高くなると、胃腸への血流が少なくなります。また、汗を多くかくと体内の塩分が不足して胃酸も減ってしまいます。この状態で冷たいジュースやビールをガブ飲みすると、胃を壊したり下痢を起こしたりします。さらに胃腸の温度が下がり、消化器官内の消化酵素の働きも低下してしまいます。さらにこれに加えて、自律神経の失調によりさらに胃腸の働きが落ちてゆきます。胃腸の働きが落ちると体力は減少し、疲れが溜まり、ますます自律神経の働きが悪くなってしまします。要するに、〔胃腸の働きの低下→体力の低下→自律神経の失調→胃腸の働きの低下→〕というスパイラルが起こって、このように自律神経の失調と胃腸の働きの低下がどんどんお互いを悪化させてゆく関係に陥ってしまうのです。これが夏バテがひどくなる原因とも言えます。

夏バテの対処法
夏バテ防止は温度差対策が決め手

 通常、私たちに必要な水分量は1日に2〜2.5リットルですが、夏は汗をかくので、これ以上摂るようにしましょう。食事で1リットルは摂れるので、残りは飲みものとして摂ります。水分補給には朝・昼・夕の食事の時にお茶などを各1杯、午前と午後に各1杯は飲みましょう。1杯で約200cc摂れます。そして、これ以外に体を動かすなどして汗をかいた時は、そのつど水やお茶などの水分を補給しましょう。ただし、飲み方によっては水分の摂り過ぎの害もあるのです。


水分は少しずつ摂ろう!
 暑い夏にはたくさん汗をかきます。夏は軽作業でも1日2〜3リットルの汗をかくと言われています。従って、夏には汗の原料である水をたくさん補給する必要があります。普段余り水を飲まない人も、なるべく気をつけて水分を補給するように心懸けましょう。水を飲まないと、ドロドロの血液になって、むくみや鼻水、下痢などの症状が出てきます。しかし、いくら水分が必要だからといって、冷たい水をガブガブと一気に飲むと、身体に吸収されにくく、胃腸が冷えて却って消化能力を落として、その結果夏バテになってしまいます。
 そこで、1番よいのは、温かい飲み物を少しずつ飲むことです。緑茶だけではなく、消化を促進したりリラックスする効果のあるハーブティー(カモミールティーやジャスミンティーなど)も夏バテにはよいでしょう。ただ、暑いのでどうしても冷たい水が飲みたくなるのは仕方がないことです。その時は、口に少しだけ含んで口の中で水を少し温めてから飲むようにすればずいぶんと変わります。また、高齢者の場合は感覚が鈍くなっていて、脱水症状を感知しにくい場合があります。そういう場合は、定期的(例:1時間に1回など)に水を飲むようにするなどの習慣をつけるようにしましょう。特に高血圧の治療などで利尿剤を飲んでいる場合は脱水症状にはくれぐれも注意して下さい。なお幼児の場合は、身体に保てる水分の量がとても少なく、また、尿の濃縮能力も未成熟で水分の排出量が高いので、早め早めに水分補給をさせることが必要です。

ジュースやアルコールは控えよう!
 喉が渇くのでついつい冷たいジュース類などを飲みたくなるものですが、そうすると、〔冷たいジュースを飲む→甘いのでまたノドが渇く→ジュースを飲む〕と、ジュースをどんどん飲んでしまい、結局は糖分を摂りすぎて太るだけということにもなりかねません。冷たい飲みものが欲しくなったら、ジュース類は避けて、水またはお茶にするようにしましょう。また、「仕事帰りにビアガーデンで一杯!」とかは暑い夏には最高です。しかし、アルコールを摂取すると、その分解過程で水分が取り込まれてしまい、飲んだビールの1.5倍以上が尿と共に排泄されてしまいます。夏バテを感じていたらアルコールは控えめにするように心懸けましょう。

夏バテ防止ポイント


■夏バテ防止のポイント(1):生活編
■1) 部屋の温度は27℃以上に
 冷房の設定は27℃が適温。外気温と10℃以上の差は厳禁です。除湿をして体感温度を下げましょう。
■2) 水分補給はアミノ酸飲料で
 水分補給は量より質。疲労回復にはアミノ酸がよいでしょう。特に大豆ペプチド飲料は吸収が早いと言われています。
■3) ビタミンB群を積極的に摂る
 身体を冷やす夏野菜の他に、エネルギー代謝をアップするウナギや豚肉、レバーなどを摂りましょう。
■4) 入浴は37℃のぬるま湯で
 自律神経の調整のため、体温よりも少し高目の37℃くらいのお湯に半身浴で汗が出るまでゆっくり入りましょう。

■夏バテ防止のポイント(2):運動編
■1) 歩こう10分間
 外に出る機会が少ない人は、10分ほどウォーキングをして正しい汗をかく練習をしましょう。
■2) ふくらはぎストレッチ
 壁に向かって立ち、足の角度を出来るだけ垂直にして足首を伸ばし、体重をかけて30秒停止させる運動をしましょう。
■3) 椅子スクワット
 息を吐きながらゆっくり椅子から立ち上がり、お尻を少し突き出すようにして腰かける運動をしましょう。その際、手は腰掛けに置いておきます。
■4) 足裏の筋肉を刺激
 床にタオルを敷いて、足の指を使って寄せ集める運度をしましょう。その際、綺麗なギャザーを作れるように心懸けます。


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【3】危険な寝中傷とその対処法

 毎年の猛暑が続く中、昨今は熱中症の危険性が取り上げられることが多くなりました。
 本節では、その熱中症の減員や対象について取り上げ解説しました。
温暖化が進むと死亡確率は2〜5倍!

 夏の暑い時期に起きる身体の適応障害を熱中症と言います。近年、地球温暖化に都市部でのヒートアイランド現象(都市部の気温が周辺部よりも高くなる現象)が加わって、その発生の増加が社会的注目を集めています。このまま温暖化が進み、90年比で平均気温が4.8度上がる2100年までには、熱中症で死亡する危険性は205倍になるとも予測されています。さらに最近の統計によると、学校でのスポーツ中の発生だけでなく、労働現場や中高年での熱中症の発生が多いことが認識されています。重症型熱中症の死亡率は高く、30%以上にもなると言います。

熱中症 近年あらゆるところで地球の温暖化が指摘されています。人間が生活する中で、必要以上に二酸化炭素などのガスを排出したため、地球の平均気温が上ってしまうという現象は、海面の上昇や異常気象といった自然への影響だけでなく、人間自らへの影響も出ています。その証拠に、熱中症の発症数や死亡者数が毎年増加していることも温暖化によるものであると言われています。実際のところ、夏日が増えたり最高気温が上昇することに伴い、熱中症の発症数も増加しています。空調設備の室外機から排出される熱風や自動車などによる排気ガスなど多くの人間社会の排出物が温暖化を確実に進めていますが、その中でも特にヒートアイランドと言われる都市部が異常に気温が上昇する現象が熱中症を増加させているのです。たとえば日本の首都である東京の場合、真夏日が数10年前から比べると2倍近くに増えており、また、30度以上を記録する時間も増加しています。ちなみに、過去のデータから、東京では気温が35℃以上になると熱中症を発症する人が増えることが指摘されています。また、日没後の夜間においても25℃以上の熱帯夜が増加しており、さらに発症者を増やす一因になっています。とにかく、東京はヒートアイランドの代表の都市のひとつであると言われているのです。また、都市部の気温の上昇だけでなく、その影響によって周辺地域に豪雨や落雷なども招いています。たとえば昔に比べて雨不足で渇水が続いたかと思うと、集中豪雨がや季節外れの雷雨などがあったりと気圧も不安定になり、湿度へも影響を与えています。今後ますます温暖化は進むと言われているので、都市部だけに限らず、気温や湿度が上昇し、熱中症を起こしやすい気候になるのは避けられないのかも知れません。


熱中症はどんな障害か?
 熱中症は運動や暑熱から起こる身体の障害の総称で、専門的には高温障害とも言われ、一般に熱射病や日射病と呼ばれているものは重症の熱中症のことです。特に医学的に言う熱射病は、視床下部の体温を正常に保とうとする機能が低下して汗が止まってしまい、体温が40℃を超えて、そのままでは死に至る極めて緊急性の高い状態を指します。なおこのうち、太陽光がその一因となるものを日射病と言います。

熱中症の症状


 熱中症は、(1)軽症の熱痙攣(2)中等症の熱疲労(3)重症の熱射病の3つに分類され、その症状は、頭痛や疲労感を主とすることから、俗に「暑気中(あた)り」と言われる状態や、筋肉がこむら返りを起こす熱痙攣、脱水が主体で頭痛や吐き気を催す熱疲労、体温が40℃を超え、意識が無くなる最重症の熱射病まで様々です。
熱中症の症状


熱中症の危険信号
  • 高い体温
  • 赤い、熱い、乾いた皮膚(全く汗をかかない、触るととても熱い)
  • ズキンズキンとする頭痛
  • 目眩、吐き気
  • 意識障害(応答が異常である、呼びかけに反応がないなど)
 程度に関わらず上記のような症状を感じた時は熱中症を疑う危険信号です。直ちに応急処置をしましょう。


■熱中症の症状
現場での応急処置で対処できる軽症
 目眩や失神(立ちくらみ)、筋肉痛&筋肉の硬直(こむら返りなど)、大量の発汗
病院への搬送を必要とする中等症
 頭痛や気分の不快、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感(身体がぐったりする、力が入らないなど)
入院して集中治療の必要性のある重症
 意識障害や痙攣、手足の運動障害(ひきつけ、歩けないなど)、高体温(身体に触ると熱いという感触)

■熱中症の病型と症状
熱失神
 高温や直射日光により皮膚血管が拡張して血圧が低下し(起立性低血圧)、脳血流が減少して起こります。運動中よりも運動直後に起こりやすく、失神が特徴です。目眩や唇の痺れ、顔面蒼白、脈は速くて弱い、呼吸数の増加などを伴います。
熱疲労(熱虚脱)
 脱水による脱力感や倦怠感、目眩、頭痛、失神、吐き気、過呼吸、血圧の低下(起立性低血圧)、熱痙攣などの幾つかの症状が重なりあって起こります。頻脈(脈の速い状態)や皮膚の蒼白などの症状も現われます。
熱痙攣
 大量に汗をかくと身体の中の水分と塩分が失われますが、水分だけを補給したことにより血液の塩分濃度が低下した時に起こります。足や腕、腹部の筋肉に痛みを伴った痙攣、腹痛などが起こります。
日射病&熱射病
 中枢機能に異常を来し、意識障害(応答が鈍い、言動がおかしい、意識不明、昏睡など)が起こります。また、筋肉や肝臓、腎臓、血管などの機能が低下して命にも関わります。なお、熱射病と日射病は、症状はほぼ同じですが、発症した条件によって病名が違ってきます。
  • 日射病:
     夏の暑い陽射しの下で運動や仕事をすると大量の汗をかくと、身体の中の水分や塩分が著しく不足して脱水状態になり、体温調節機能が麻痺することにより起こります。

  • 熱射病:
     身体の熱を充分に発散できず、熱が身体にこもってしまい、高い体温に対処し切れなくなった状態です。高温多湿下では室内でも起こります。


■熱中症の分類と症状
 熱中症の早期発見のためには、熱中症の分類とその症状を熟知しておく必要があります。熱中症I〜III度の症状は次の通りです。
※注:なお、熱中症の分類は混乱を招くため、熱中症I度・II度・III度と記すように日本神経救急学会の熱中症検討委員会により改定されたものですが、ここでは従来より親しまれている旧分類で説明をしました。)
I度(軽症):熱失神と熱痙攣
 足の脹ら脛が痙攣する(こむら返り)、または立ちくらみだけ。
II度(中等症):熱疲労
 強い疲労感や目眩、頭痛、吐き気、嘔吐、下痢、体温の軽度上昇。
III度(重症):熱中症
 主な症状は、38度以上の高熱に加えて、(1)突然意識を失う(意識喪失)。(2)訳の分からないことを話し始める(譫妄状態)、(3)急なふらつき(小脳症状)、(4)痙攣などの脳神経症状。しかも、III度の段階では脳機能障害だけでなく、体内では肝臓や腎臓などの臓器障害と血液凝固系の障害が起きていることが多く、死亡の確率もとても高くなる。このためI度或はII度の段階での早期発見&早期治療がとても重要となります。


参考:日射病とは?〜日射病と熱射病の違い〜
 昔はよく聞かれた日射病という用語は、実は医師によって見解が異なっていて、熱失神=日射病とする説や、或は日光によって熱痙攣などの症状を起こした場合を日射病とする説などがあり、一部に混乱も見られます。また一般的には、従来、高温多湿の作業環境で発症するものを熱射病、日光の直射で発症するものを日射病と言って分けてもいましたが、その発症メカニズムは全く同じものであり、最近では混乱を避ける意味もあって熱射病の用語に統一されつつあるようです。ただ、何れの場合も熱によって引き起こされる機能障害であることに違いはなく、素早い対処が症状を悪化させない重要なポイントであることに変わりはありません。

熱中症の原因

 熱中症の発症は高温多湿環境に長時間晒されることが原因で、特に乳幼児や高齢者、不眠・疲労・脱水・基礎疾患(高血圧、糖尿病、心疾患、アルコール中毒、貧血、甲状腺疾患、慢性閉塞性肺疾患など)がある人では熱中症が発生しやすくなります。
 人間の身体は、皮膚からの放熱や発汗によって体温を下げますが、外気が皮膚温以上の時や湿度が非常に高いと放熱や発汗が出来にくくなり、熱中症を引き起こします。基礎疾患のある高齢者や肥満・糖尿病の患者、アルコール依存症の患者は、熱射病に陥りやすいとされています。異常な熱波に見舞われた年に多くの高齢者に発生したという報告や、泥酔してサウナで昏睡に陥った人、車内に閉じこめられた幼児の報告もありますが、通常は灼熱環境下での運動や作業を無理に続けた時に発生します。一方、死に至ることもある最重症の熱射病には、素因(元々の体質)が関係するとする考え方があります。その論拠は、スポーツ医学の発達で指導管理を徹底しても熱射病が発症すること、また、熱射病は麻酔により異常な高体温となる悪性高熱症とその病態がよく似ていることにあります。ちなみに、悪性高熱症は骨格筋の筋小胞体におけるカルシウム代謝の異常が原因で、家系的な素因のあることが証明されています。


■熱中症に罹りやすい原因
 人間の体温は視床下部にある体温の中枢によって一定に保たれるようにコントロールされています。しかし、高温多湿の環境の中で水分の補給が乏しい状態で長時間活動を続けると、体温の上昇と脱水から熱中症を生じるのです。
環境要因
  • 前日より急に温度が上がった日
  • 温度が低くても多湿であれば起こりやすい
  • 室内作業をしている人が急に外に出て作業した場合
  • 作業日程の初日〜数日間が発症しやすい
  • 統計的にかかりやすい時間帯は、午前中では10時頃、午後では13時から14時頃に発症件数が多い
身体の要因
  • 5歳以下の幼児
  • 65歳以上の高齢者
  • 肥満者
  • 脱水傾向にある人下痢等)
  • 発熱のある人
  • 睡眠不足

■熱中症に罹りやすい条件
熱中症に罹りやすい人
  • 体力の弱い人(例:新入生や新人など)
  • 肥満の人
  • 体調不良の人
  • 暑熱馴化の出来ていない(=暑さに慣れていない)人
  • 風邪などで発熱している人
  • 怪我や故障している人
  • 性格的に我慢強い、真面目、引っ込み思案な人 など
増悪因子
  • 高齢者
  • 心疾患(例:冠状動脈疾患など)
  • 高血圧
  • アルコール中毒
  • 糖尿病
  • 発汗機能の低下している人
 熱中症を発症する人の約7割が男性で、約3割が女性だと言われています。同じような環境下でも、筋肉の量が多いと身体の温度が上りやすいと言われており、一般的に女性に比べて男性の方が10%程度筋肉の量が多い身体になっています。筋肉の点から考えると、男性の方が体温が上りやすいことになります。また、女性に比べて男性の方が多いのが筋肉の量ですが、逆に男性に比べて女性の方が多いのが体脂肪です。約5〜10%程度女性の方が体脂肪が多いと言われていますが、この体脂肪は体温と気温との温度調整を行ないます。体温より気温の方が高い場合は体脂肪が体温を逃がさない働きをしますが、体温より気温の方が低い場合は逆に気温が体温に影響を及ぼさないように働きます。この体脂肪が女性に比べて男性の方が少ないので、気温に影響を受けやすくなっているのです。つまり、男性は女性に比べて体脂肪が少ないので気温の影響を受けやすい上に、筋肉が多くて体温が上がりやすいため、熱中症になりやすいと言えるわけです。なお、筋肉と体脂肪、実はそれ以外にも、男性が多い要因があります。最近でこそ交通整理や建築現場など屋外での労働に女性が進出してきていますが、まだまだ男性の方が多いのが現実です。学校などのクラブ活動においても、野球やサッカー、陸上など屋外で行うスポーツでは男性の部員の方が多いようです。熱中症における男女差にはこのように幾つかの要因が影響しているようです。

なぜ人は睡眠時にも熱中症になるのか?

 実は意外なことに直接日光を浴びることのない屋内でも熱中症になる可能性があります。それは身体を休めている就寝時でも同じことで、「屋内にいるから大丈夫だ」と決して油断することなく、夏場は常に自分の体調に気を配るようにしましょう。
寝苦しい夏


気持ちよく寝ている間にも熱中症の魔の手が!?
 気持ちよく寝ている間にも、熱中症の魔の手が忍び寄っているのをご存じでしょうか? 
 連日のように夏日が続くこの時期、「外にさえいなければ熱中症になる心配はない」と考えている人もいるかも知れませんが、しかしながら、それは誤った認識です。屋内で活動している時でも、或は睡眠をしている時でさえも、熱中症の魔の手はあなたに忍び寄っているのです。

気持ちよく寝ている間にも熱中症の魔の手が!?
 熱中症が原因の病院への搬送者のうち、およそ半分が屋内で熱中症になっているそうで、特に高齢者による熱中症の約8〜9割が屋内で発生していると言われます。状況によっては屋内の方が熱がこもって屋外よりも気温が高くなることがあります。その段階でエアコンをつけていれば熱中症になりにくい状況となるわけですが、「節電のため」、或は「屋内だから」と安心して対策を特別に取っておらず、熱中症になるというケースも多いとされます。

睡眠時の寝汗に伴う脱水が原因
 屋内でも熱中症になるリスクが充分にあることは分かるけど、それではなぜ特別に活動しているわけでもない夜間の睡眠時に熱中症になるのでしょうか? その原因は睡眠時の発汗、いわゆる寝汗にあると言います。要するに脱水状態になることが熱中症の最も大きな原因なのです。人は寝ている間にも汗をかきます。睡眠時間は人によって異なりますが、6〜7時間寝るとなれば、その間水分を一切摂取していないということになるので、脱水状態に繋がりやすいわけです。湿度が高い状況も脱水に繋がりやすいので、くれぐれも注意が必要です。


熱中症の対処法
熱中症の治療


熱中症に気づいたらどうするか?
 軽症の熱虚脱や熱痙攣では涼しい所で安静を取り、スポーツドリンクや食塩水を飲用して下さい。重症例や熱射病(日射病)では内科を受診して治療を受けて下さい。とにかく、日常生活では長時間の高温多湿環境にさらされないように注意し、水分や塩分の補給を忘れないように心懸けましょう。

熱中症の検査
 検査が必要になるのは、熱中症の中でも熱射病(日射病)です。熱射病では、病態の把握と重症度の判定のため、胸部X線検査(肺水腫の検索)、頭部CT検査(脳浮腫の検索)、血清AST、ALT、LDHの測定(肝障害時には上昇)、血清尿素窒素・クレアチニン濃度の測定(腎障害時には上昇)、血清CPKの測定(筋融解時には上昇)、血小板数・プロトロンビン値・活性化部分トロンボプラスチン時間・FDPの測定(播種性血管内凝固症候群の検索)、動脈血ガス分析(アシドーシスの検索)、血清ナトリウム・カリウム・クロール濃度の測定(電解質異常と程度の検索)、白血球数・ヘモグロビン濃度の測定(脱水の存在で上昇)といった検査が必要になります。

熱中症の診断
 高温多湿環境に長時間晒された病歴が重要で、各病型は臨床症状の現われ方が診断の決め手になります。多くの場合、幾つかの病型が混在して発症します。意識障害を来す疾患や痙攣を起こす疾患、発熱を伴う疾患との区別が必要になります。

治療の方法
  • 熱痙攣:
     大量の発汗に対し水分のみを補給した際に起こりやすく、相対的な塩分の不足が原因とされています。そのため、生理的食塩水や乳酸加リンゲル液の点滴静注を行ないます。

  • 熱疲労:
     脱水症の一種ですが、体温調節機能が残されているため発汗は持続し、体温もそれほど上昇していません。生理的食塩水や乳酸加リンゲル液の点滴静注と鎮痛薬の投与で効果がありますが、脱水の補正に時間がかかるため、入院のうえ治療を行ないます。

  • 熱射病(日射病):
     視床下部の体温中枢や汗腺の機能が衰退して深部体温は40℃以上になり、緊急性の高い状態です。血液学的には消費性凝固障害(凝固因子が消費され、出血傾向が出現する)を認め、生存例でも高率に急性腎不全に陥ります。集中治療室に収容し、(1)身体冷却、(2)体液・電解質の補正、(3)抗痙攣薬、筋弛緩薬の投与、(4)消費性凝固障害に対する治療、(5)その他の対症療法が集中的に行なわれます。

熱中症の応急処置


基本の応急処置
  • 休息:
     身体を冷却しやすいように衣服を緩め、安静にする。

  • 冷却:
     涼しい場所で休ませる。風通しのよい日陰やクーラーの効いた部屋に移動する。また、氷嚢や氷塊などで腋の下や首の周囲、脚の付け根などを冷やし、血液を早く冷ます。

  • 水分補給:
     意識がはっきりしていれば水分補給(スポーツドリンク等)を行なう。なお、意識障害や吐き気がある場合は医療機関での輸液が必要で、救急車を呼んで至急医療施設へ搬送する。

熱中症の救急処置は“FIRE”(ファイヤー)と覚えよう
  • F(Fluid):液体(水+塩分)の経口摂取、または点滴
    •  意識があればスポーツドリンクなどを飲ませる。意識が混濁していれば出来るだけ早く点滴を開始する

  • I(Ice):身体の冷却
    •  衣服を脱がせる
    •  氷嚢または冷えたカンジュース等で首筋や脇の下、足の付け根などの大きな動脈が触れる部位を冷却する
    •  水を口に含んで身体に吹きつける
    •  団扇や扇風機で風を送る

  • R(Rest):運動の休止、涼しい場所で休む
    •  涼しい場所で休ませる。可能であればクーラーのある部屋へ移す

  • E(Emergency):緊急事態の認識、119番通報
    •  119番通報、救急車の手配
    •  意識状態のチェック
    •  体温のチェック(※現場での体温は熱中症診断に役立つ重要な情報となります)
    •  医療機関に到着したら、倒れた現場での状況や気温、スポーツの強度及び練習時間などを担当医に話す

熱中症になってしまったら


熱中症で病院に搬送されたら
 熱中症は症状が急変することがよくある病気なので、発症後はできるだけ早く医師などに診てもらう必要があります。病院などへ搬送する場合は、たとえ本人に意識があっても、症状が出た状況をよく理解してる人が一緒に付き添うようにして詳細を伝えなければなりません。医師が症状に応じた的確な処置を如何に迅速に行なえるかは、付き添う人の説明が大きく影響します。付き添う人は、具合が悪くなった時の状況や天候や日照などの環境だけでなく、現場での応急処置の内容なども医師に正確に確実に告げることが重要です。たとえば今までに熱中症になったことがあるかどうか、また、どんな病気をしたことがあるかなども、付添い人の知る限り伝えるようにしましょう。本人に意識がある場合は、付添い人の説明が足りなかった発症状況や症状の進行、持病なども伝え、現在服用中の薬などがあれば具体的に医師に告げることも重要です。なお、病院などに搬送された場合は、一般的にまず身体を冷やす処置が行なわれます。身体の外側からは、氷枕などで首や腋の下や太股の付け根などを冷やし、できるだけ体温の上昇を抑えます。また、冷却マットなどを使う場合や身体に水で濡らしたガーゼや水滴そのものを吹き付けて、扇風機などで風を送り冷やす場合もあります。場合によっては胃などに管を使って冷却水を挿入し、身体の内側からも冷却するケースもあるようです。これは体内の血液を冷やすことにより身体を冷やそうとするものです。

回復後も暫くは安静に
 熱中症は回復してしまえば終わりというものではありません。一説によると、熱中症になった経験のある人は熱中症になりやすいとも言われています。また最近では、熱中症で体温が高くなると、大腸菌でつくられた内毒素が血液中に漏れ出て、体温が正常に戻っても身体の抵抗力が弱まるという研究結果もあるくらいです。何れにせよ熱中症になった後は、病院を受診して大事を取ると共に、暫くの間は身体を労る生活をする必要があります。くれぐれも「もう大丈夫」とばかりに翌日からまた活発に活動を始めるなどという無謀なことをしないように心懸けましょう。

症状が回復しても必ず病院へ
 回復したつもりでも体内に影響が残っていたり再発の恐れがあります。熱中症になったら、回復した後でも必ず病院で診てもらうようにしましょう。

参考:熱中症の注意と家庭での治療

 軽症の場合には高温環境から涼しい場所に移し、衣服を緩め、仰臥位とします。
 普通の生活を送っていても、寝ているだけでも汗はかいています。それが高温や運動時となると、非常に多くの量の汗をかくことになります。汗の元は血液中の水分です。そして、汗をかくということは身体の中から水分を外へ出してしまうということです。出してしまったら補わないと(食事や飲み物を摂らないと)身体の調子は当然ながら悪くなります。悪くなった状態を脱水と言いますが、この脱水した状態は、身体の不調を起こすだけでなく、危険な症状を起こす原因となります。この危険な症状が熱中症なので、従って、熱中症の場合にはまず水分を補給しなければならないということがよく分かります。しかしながら、脱水があるからといっても、水分だけの補給はナトリウム(塩分)不足になるので、必ず塩分の補給も必要になります。水だけをとっても、吸収のスピードが余りよくないため、それは脱水からの回復が早くないからで、吸収スピードを早やめ、回復を早めるためにも塩分が必要になるわけです。要するに、水だけよりは薄い塩水の方がよいのです。なお、猛暑の中での仕事やゴルフやスポーツの際には、氷水やジュース、ビールだけ飲んでいると、却って熱痙攣を起こす危険もあります。その際、市販のスポーツドリンクは水分と電解質(塩分)が含まれており、好都合です。また、暑い中で気分が悪くなったり汗をかきすぎたりした時には必ず休憩を取るようにしましょう。昔ながらの根性ものは危険です。また、嘔気や意識障害、体温が39℃を越えるような重症の場合には熱射病を疑って、直ぐに医療機関を受診しましょう。点滴による水分と電解質の補給が急務となります。また、体温が非常に高い場合には、救急車などの来るまでに衣服を除き、氷枕を腋窩や鼠径部に置いて身体を冷やすようにしましょう。さらに、寝たきりなどのお年寄りは、高温の部屋で寝ているだけでも体調を崩しますので、温度が異常に高い場合や汗をかいている時にはエアコンの使用も考えましょう。
熱中症の予防


■熱中症の対策
体調を整える
 睡眠不足や風邪ぎみなど体調の悪い時は暑い日中の外出や運動は控えよう。
服装に注意
 通気性のよい洋服を着て、外出時にはきちんと帽子を被ろう。
こまめに水分補給
 「喉が渇いた」と感じた時には既にかなりの水分不足になっていることが多いものなので、少しずつ定期的に水分を補給しよう。特に夏場は汗と一緒に塩分が失われることを考えると、0.1%程度の塩水もしくはスポーツドリンクを飲むのがオススメです。
年齢も考慮に入れて
 体内の機能が発育途中の子どもや体力が衰え始めた高齢者は熱中症になりやすい。年齢を意識して予防を心懸けることも大切です。
 普段からちょと心懸けておくだけで熱中症の対策になり、熱中症を発症しにくくなります。
 まずは体調を整えることが何よりも大切ですが、仕事をしてゆく上では規則正しい生活を毎日続けるのは中々難しいものです。寝不足や風邪気味といった身体の不調は日常的にもあるかも知れませんが、しかし、体調が思わしくない時は、早めに仕事を終えるようにして、出来るだけ体調を整えるようにし、外出やスポーツは暫く控えるた方がようでしょう。また、着用する衣服も出来るだけ通気性がよいものを選ぶようにして、帽子や日傘などで直射日光を遮ることが必要です。最近は汗を吸いやすい素材や乾きやすい素材の衣料が多く販売されているので、それらを積極的にを着用することも有効です。そして、こまめに水分を補給できるように、出来るだけ手許に飲み物を置くことも必要です。出かける場合も小さな飲み物を持つようにすると、喉が渇いたと思った時に手軽に水分を給することができます。塩分なども併せて補う必要があるので、出来ればスポーツドリンクなどが望ましいようです。さらに食欲が余りなくても、出来るだけきちんと食事することも重要です。人間は元々食べ物によって栄養を摂取すように出来ているので、疲れや暑さなどから余り食欲がないかも知れませんが、何とか工夫して食事を摂るようにしましょう。なお、子どもやお年寄りには、特に周りの人が気を配ることが必要です。子どもの場合、つい遊ぶことに夢中になったりしていると、喉が渇いていることを言わないケースもあります。また、お年寄りの場合も体力的に無理をしている場合もあるので、周囲が気を配ることが大事です。


水分不足は危険! 上手に水分を摂ろう
暑い夏と水分補給
 人間の身体の約60〜70%は水分だと言われていますが、その水分は、体内への栄養分の運搬や老廃物の排泄、体温調節など様々な働きのために必要なだけでなく、血液や細胞間にも水分が存在しているのです。従って、排泄や発汗により体内の水分が失われれば、それを補わなければならないのは当然のことなのです。ちなみに、体内の水分には塩分が溶けていますが、その塩分は食べ物から補給していますが、その濃度を正常範囲で一定に保つことが生命を維持するのに必要なことなのです。たとえば血液から水分だけが出てしまうと、塩分濃度の高いドロドロっとした血液になりますが、そうなると血流も悪くなり、血管が詰まりやすく心臓にも負担をかけることになってしまいます。そうならないためにも濃度を一定に保つために一定量の水分が必要にんなるわけです。


■参考サイト2:
熱中症予防声かけプロジェクト。ひと涼みして熱中症を予防しよう。
http://www.hitosuzumi.jp/

参考:熱中症予防には牛乳を!

 暑い季節になると熱中症予防が重要になってきます。熱中症は、暑い環境の中で体温調節機能がうまく働かなくなり、体温が異常に上昇して起こる病気です。軽症の場合はその場の応急処置で直ぐに回復しますが、重症になると脳に後遺症が残ったり、或は死に至る可能性がある恐ろしい病気です。そんな熱中症の予防に効果的な飲み物と言えば一般にスポーツドリンクがよく知られています。大量に汗をかくと、水分と共に塩分(ナトリウム)も失わるので、塩分が含まれているスポーツドリンクは熱中症に有効なのです。それに加えて、もう一つ熱中症予防に効果的な飲み物があるのです。それは何と牛乳なのです。

 もっとも牛乳が熱中症に効果的と聞いて、大抵の人はちょっと意外に思うかも知れません。牛乳には、確かに水分は含まれていますが、塩分はそれほど含まれていないからです。それでは、なぜ牛乳が熱中症予防に効果があるのかと言うと、それは、牛乳にはアルブミンというたんぱく質が含まれているからです。アルブミンには、血管内に水分を引き込んで血液を増やす作用があります。血液量が増えると、皮膚に近い末梢の血液量も増えるので、汗をかきやすくなったり、皮膚表面から熱を放散する機能が高くなったりします。つまり、体温を調節しやすくなるのです。これは要するに、熱中症は、体温調節機能が働かなくなり、体温が上昇することで起こりますので、血液量が増えて体温調節しやすくなると、熱中症を予防することができるという理屈です。なお、牛乳を飲むタイミングとしては運動後が効果的です。また、30分程度のウォーキングの後にコップ1杯の牛乳を飲むことを続けると、普段の血液量も増加しますので、熱中症予防なり、暑さに強い身体を作ることができます。もちろんウォーキングは朝晩の涼しい時間帯に行なうことが肝要です。また、牛乳がちょっと苦手という人もいると思います。そのような場合には、ヨーグルトやチーズなどの乳製品でも代用可能です。牛乳が苦手でも、飲むヨーグルトは飲めるという人も多いと思います。これからは、夏の暑い時期に運動する時は、スポーツドリンクだけでなく牛乳も用意しておくとよいでしょう。 

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【4】赤ちゃんの熱中症とその対策

 赤ちゃんも熱中症に罹ります。ベビーカーに乗った赤ちゃんは大人以上に地面の照り返しから来る輻射熱で熱中症になってしまうこともあるのです。
 本節では、参考までに赤ちゃんの熱中症とその対策法について取り上げ解説しました。
屋外だけでなく室内でも注意!赤ちゃんの熱中症

 熱中症は夏風邪と違い親が赤ちゃんの環境を配慮することによって防げる病気です。赤ちゃんは状態が悪化しても自己表現が出来ませんので、赤ちゃんが出すサインを見逃さないためにもしっかりと予防対策と症状の知識を身につけましょう。
赤ちゃんの熱中症は熱疲労を防止する事が大切!

 暑さが原因で起こる熱中症で、赤ちゃんが罹る熱中症は熱疲労から罹る熱射病、すなわち日射病です。厳しい暑さの中、大人でも汗をいっぱいかきますが、赤ちゃんは大人の3倍もの汗をかいてしまします。大人と比べて生まれたばかりの赤ちゃんは体温を調節する機能がまだ未熟で、 外気温の上下と共に赤ちゃんの体温は一緒に上下してしまうのです。
屋外だけでなく室内でも注意!赤ちゃんの熱中症


暑さで体温の調節ができなくなり体温が上昇、脱水を起こします
 暑い環境にいることで体温が上がりすぎるのが熱射病、一方、直射日光に長時間当たって起こるのが日射病で、これらを総称して熱中症と言います。炎天下や高い気温に曝されると、体温の調節機能が働かないために体温が上がりすぎて脱水症を起こすこともあります。閉め切った車内や室内、風通しの悪い部屋は危険度が高いので注意が必要です。特に車内はエアコンをつけていても短時間で温度が上がり、エンジンが止まってしまう危険性があります。ほんの数分でも赤ちゃんを車内に置き去りにしないよう注意しましょう。また涼しい日陰でも、赤ちゃんの場合、長くいると熱中症を起こしたり、帰宅後に熱を出す場合があるので、くれぐれも気をつけて下さい。

赤ちゃんの様子は?
 身体が小さく、体温調節機能も未熟な赤ちゃんはあっという間に熱中症になり、直ぐに重症化して生命に関わることもあります。炎天下や暑い室内では、赤ちゃんの様子によくよく注意するように心懸けましょう。
 そこで、次のような症状が見られた時は早めにケアしてあげましょう。
  •  体や顔が熱い、赤くなっている
  •  顔色が悪い、青ざめている
  •  呼吸が速くて苦しそう
  •  余り泣きもしないで、ぐったりしている

緊急事態はこんな時!
 下記のような症状があったら緊急事態です。急いで救急車を呼びましょう。そしてその間は、身体を冷やしながら、出来るなら直ぐに心肺蘇生法を行ないましょう。
  •  名前を呼んでも反応がない
  •  呼吸が弱くなった、なくなった
  •  痙攣を起こした

意識があって症状が軽い時のケア


まず涼しいところへ移動
 日差しの強い屋外や冷房の効いていない室内にいる時など、赤ちゃんの顔が赤くなったり、ぐったりとして呼吸が速くなっていたら危険です。急いで日陰やエアコンの効いている室内など涼しいところへ連れて行って上げて下さい。

衣服を脱がせて寝かせる
 赤ちゃんを涼しい場所に移動させたら、衣服のボタンを開けてはだけたり脱がせて上げて下さい。これは体内にこもった熱を冷ますためです。寝かせる時は足の下に丸めたバスタオルを入れるなどして、「足を高く、頭を低く」がポイントです。

頭や脇の下など、とにかく身体を冷やす
 冷たいタオルや冷却シートなどで、とにかく身体を冷やします。頭や額だけでなく、首筋や脇の下、足の付け根なども冷やすと効果的です。太い血管が通っている部分を冷やすと血液の温度が下がるので体温も下がりやすいのです。

水分をたっぷりと与える
 熱中症で脱水の心配がある場合は、水分だけでなく、汗と共に失われた電解質を補う必要があります。飲ませる水分は水や麦茶よりも、ベビー用イオン飲料をあげるようにしましょう。飲み物は10度前後に冷えたものの方が腸から体内に早く吸収されます。

日光を避けるだけでは不十分!「熱中症」の注意点
気がつかないうちに頑張らせすぎていることも
子どもと熱中症
 乳幼児はまだ体温調節の機能が未熟です。加えて子どもは大人に比べて背が低く、地面の熱(輻射熱)の影響を受けやすいので、大人が「このくらい大丈夫」と思っていても熱中症になってしまうことがあります。そのため、真夏の午後の炎天下では外遊びも控えた方がよいでしょう。外出する場合も、小まめに涼しい場所で休憩をとるなど意識して行なうようにして下さい。外出時は帽子をかぶる、通気性のよい衣類を選ぶといった配慮も大切です。また、熱中症予防にはとにかく水分補給が大切です。子どもは大人よりも多くの水分を必要とします。「○○に着いたらね」など先を急いでついつい子どもを頑張らせてしまうこともありますが、水分と休息だけは小まめに与えるように心懸けましょう。
赤ちゃんの熱中症予防対策

 赤ちゃんの熱中症は大人がケアしてあげれば防げる病気です。また、暑さによるあせも等の肌トラブルの防止にも繋がります。


直射日光はなるべく避ける
 夏のお出かけは日差しの強い10時から14時ぐらいを避けて、朝晩の涼しい時間にしましょう。日中にお出かけをする場合は、赤ちゃんが汗をたくさんかかないように小まめな休憩、濡れタオルによる汗拭き、また日陰を歩くなどの心懸けが大切です。また、ベビーカーを覆うタイプの日除けはカバーは、直射日光を防ぐには有効的てすが、熱がこもりがちになってしまいますので、小まめに赤ちゃんの様子を確認しましょう。

水分補給は小まめに!
 赤ちゃんの熱中症になる原因で何より怖いのは脱水症状です。赤ちゃんは代謝が激しいので、夏場は母乳やミルクの水分だけでは水分不足しがちです。赤ちゃんは大人の3倍も汗をかきますので、身体から水分が奪われないように定期的に水分補給をして上げるように心懸けましょう。麦茶などよりもベビー用のイオン飲料などによる水分補給はとても効果的です。何れにせよ夏場の暑い時期は、水分は欲しがるだけ与えても大丈夫です。

小まめに汗をふこう!
 赤ちゃんがぐっしょり汗をかいていたら、出来るだけ早めに着替えさせてあげましょう。赤ちゃんの服がぐっしょりのままで冷房の効いた室内に入ると、大人はとても気持がよいのですが、代謝の未熟な赤ちゃんは急激に体温が下がることになって却って体調を崩す原因となってしまいます。そのため、吸湿性の良い肌着を1枚持ってゆくと便利でしょう。着替えさせる時には濡れタオルで脇の下や背中を拭いてあげると、あせも予防にもなりますので、携帯しておくとよいでしょう。また、薄手のタオル(スポーツタオル)を1枚持っておくと、汗拭きに使え、冷房の効いた場所に入る時にはおくるみがわりになったりと、とても重宝します。

意識がなくなる、震えがある時は急いで受診を

 熱中症は、暑い場所にいたり激しい運動をしたりして大量の汗をかくような状況で起こります。人は汗をかくことで体内の熱を放出して体温調整をしているのですが、一気に汗をかくと脱水状態になり、汗が出なくなるために、身体に熱がこもってどんどん体温が上昇してしまうのです。熱中症は炎天下での運動によって起こるというイメージがありますが、熱のこもった室内も充分起こり得ますので注意が必要です。なお、日射病は日光に当ることによって起こる熱中症で、症状等内容的にはほぼ同じものです。

 熱中症のサインを見つけた時の対応の基本は水分補給と冷やすことです。風通しのよい涼しい場所で休ませ、少量の糖分や塩分を含んだイオン飲料などを与えます。同時に脇の下や首まわり、頭(額、後頭部)など身体の外からも濡れタオルを当てるなどして冷やすようにして下さい。また、意識がなくなるとか震えがある時は、身体を冷やしながら急いで医療機関を受診して下さい。吐き気があって水分が摂れない時も同様です。


熱中症のサイン
  •  汗をかかなくなる
  •  元気がなくなる
  •  ふらふらしている
  •  顔色が赤く(青く)なる

ベビーカーで熱中症に?その対策は?

 じめじめと暑い日が続き、赤ちゃんとのお出かけは密着度の高い抱っこ紐よりベビーカーでするという方も多いのではないでしょうか。しかし、一見涼しげに見えるベビーカー内でも、実は赤ちゃんが熱中症の危険に晒されていることをご存知でしたでしょうか? 
 ただでさえ赤ちゃんは体力がなく、体温調節機能も未熟であるため、大人よりも熱中症のリスクが高いものなのです。その上ベビーカーに乗っている赤ちゃんは、地面からの照り返しの熱の影響で気温よりも高い温度に曝されています。
ベビーカーの中は暑い!

 ベビーカーのフードで日差しを遮り影を作っているから熱中症対策は充分だだと思っているかも知れません。しかし、実は強い日差しの影響は直射日光よりも地表のアスファルト等の照り返しの方が強くて、夏のアスファルトは60度近くにもなっている場合があるのです。そんな訳で、赤ちゃんを連れてお散歩時、お母さんは日傘で熱中症を対策していたとしても、これがアスファルトの上であればベビーカーに照り返している温度は危険な温度になっています。ママ友と数分間立ち話をしているだけだったのに、赤ちゃんは汗びっしょりになっていることが多いはずです。ベビーカーは地表に近いため、照り返しの影響はあっという間に赤ちゃんに襲いかかってくるのです。この時のベビーカーでは、熱中症(熱疲労)の原因である高温・多湿・無風が揃っていることが殆どです。何れにせよ、ベビーカーに乗っている赤ちゃんは脱水症状に陥りやすいので気をつけましょう。また、赤ちゃんを乗せてベビーカーを止めておく場合に特に注意すべきはマンホールの上(鉄蓋)です。日差しの強い日のマンホールは、鉄板焼きが出来るぐらいに熱されています。照り返しも危険な温度になっていますが、それよりも、もしも赤ちゃんがベビーカーから転落してしまい、マンホールの上に落ちてしまったらどうでしょう。火傷だけではすまなくなるかも知れません。そんな訳で、移動中もマンホールの上は避けて通るぐらいの心積もりがよいと思います。
ベビーカーでも起きる赤ちゃんの熱中症対策


日除けカバーを活用する
 熱中症対策としてはまず直射日光を遮ることが大切です。そのため、日除けカバーは必ず利用したいものです。夕方になって日が傾いてきても、ベビーカーの側面から日が射してくるので、油断せずカバーを利用しましょう。

ハイシートのベビーカーを利用する
 ベビーカーの場合、気をつけなければならないのは直射日光だけではありません。地面からの照り返し、いわゆる輻射熱にも充分な注意が必要です。特に地面をアスファルトで覆われた都市部では要注意。輻射熱の影響は地面からの距離の二乗に反比例するため、僅かなシートの高さの違いで赤ちゃんへの影響は大きく異なります。

風通しに気を配る
 ベビーカーは赤ちゃんの安全を重視しているため密閉性が高く、しっかりとした構造になっています。これは、逆に言えばベビーカーは熱や湿気がこもりやすい形状でもあるということです。できるだけ風通しをよくするために通気性の良い素材のベビーカーを選んだり、ファン付きシートなどの後付け商品を活用しましょう。

清潔に保つ
 赤ちゃんの汗でベビーカーが蒸れてしまうと、赤ちゃんの発汗機能を妨げてしまい、赤ちゃんの熱が発散されにくくなります。更に菌が繁殖するとあせもなどの原因にもなってしまうため、できるだけベビーカーを使った後は小まめに洗ってよく乾かし、清潔に保つようにしましょう。

赤ちゃんの様子を確認する
 ベビーカーに乗せっぱなしだと、中々赤ちゃんの様子に気づけないものです。外出中に一度か二度か、あるいは30分〜1時間に一度は、赤ちゃんをベビーカーから抱き上げてあげ、赤ちゃんの顔色や様子がおかしくないか確認しましょう。


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