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今月のワンポイントアドバイス

今年も、あわただしく師走に入りました。
何かと忙しい年末ですが、一年間生活をしてきた感謝もこめて、大掃除を致しましょう。

 今回紹介するやり方で、効率的により奇麗に掃除することにより、あらたな新年を迎えられるかと思います。

 是非一読いただきたいと願っております。
大掃除


大掃除
【1】大掃除のコツと手順
【2】場所別!大掃除の手順
【3】大掃除で運気アップ
【4】パソコンの大掃除

【1】大掃除のコツと手順

 いざ始めるとなると大変な大掃除。本節では、その大掃除を楽にすませるとっておきのコツとその効率的な手順を紹介しました。
日本人と大掃除


煤払いが大掃除の原型
 大掃除は年末の恒例イベントですが、中には「なぜ年末の忙しい時にわざわざ大掃除をするのだろう?」と思う人もいるかも知れません。その理由は、大掃除が正月の神事と繋がっているためです。

 正月には、その年の歳神(トシガミ)様を各家庭に迎えます。門松を立てる、正月飾りを掛ける、鏡餅を供えるなどは全てそのための準備なのです。大掃除もそのひとつで、歳神様を迎えるため家の内外に溜まった1年の汚れを払って清める煤払いという行事だったのです。実は大掃除は一年の溜まった汚れをきれいにすることはもちろんですが、新しい一年を迎えるに当たって年神様への感謝に加え、五穀豊穣を願って家中の煤払いを始めたのが大掃除の始まりと言われています。大掃除も今では当たり前の行事になっていますが、昔は神聖な行事として扱われ、掃除道具も神聖な道具として扱われていたのです。ちなみに、煤払いは毎年12月13日と決まっていて、昔は民家でもその日に大掃除をして家を清めて物忌みをし、年越しの準備を始めました。現在の一般家庭ではもっと遅くに掃除を始めることも多いのですが、神社仏閣では今でも12月13日に煤払いを行ない、その様子は年末の風物詩のひとつにもなっています。

明治時代以降、大掃除が国民の義務に
 近代になると、このような神聖な宗教的行事であった大掃除に法律が絡んできます。

 明治33年(1900年)には掃除に関する初めての法律・汚物掃除法が制定され、昭和29年(1954年)には清掃法が定められます。この清掃法には《建物の占有者は、毎年1回、市町村長の定める計画に従って、大掃除を行わなければならない》とあります。集落ごとに大掃除検査の日が定められ、役場の職員が家々を回って検査し、合格した家には「大掃除検査済之証」を貼って回りました。さらに昭和45年(1970年)には清掃法が全面改正された廃棄物処理法が制定され、これによって、建物の占有者は、建物を清潔に保つこと、また、市町村長の計画により大掃除を行なうことが義務づけられました。この法律に罰則はなく、さらに、「年に1回は必ず大掃除」という決まりもなくなりました。また、衛生思想が普及した今日では、市町村の職員が一般家庭の大掃除を指導したり検査したりすることはなくなりました。大掃除検査を行なう自治体も今では殆どありません。

大掃除の悩みを解消するために

 年末などに大掃除を行わう家庭や企業が多く存在していますが、しかし、日常的な掃除とを怠っていると、その時になって非常に頑固な汚れと遭遇することとなってしまいます。そうすると、非常に大掛かりで手間のかかる大掃除を行うこととなってしまいますので、やはり最も手軽で簡単な対処方法というものは、日常的に小まめに実施しておくということが大前提であるということが分かります。しかしながら、実際には日常的に小まめに行なうことが困難な家庭も多くあることも事実で、たとえば共働きの世帯などでは、どうしても年末にまとめて大掃除という形を取らざるを得ないことになります。しかし、掃除の効率的なやり方というもののを掴んでしまえば、比較的簡単に効率的に済ませることができるようになります。これは、たとえば頑固な油汚れのようなものには浸け置き洗いをすることが効率的な方法となり、一番初めに浸け置きが可能なものは、大掃除を始める際に出来るだけ長時間浸け置きとすることで、頑固な汚れを手間を小さなものとして落とすようなことができます。従って、品数によってはお風呂場などを活用して一括で効率的な浸け置きを行なうと、洗剤などの無駄も少なく効率的に大掃除というものを行なうことが可能なのです。
大掃除のコツ


最初に大掃除のプランを立てる
 大掃除とひと口に言っても、一体何から手をつけたらよいのかよく分からないという人もいることと思います。そこでここでは、先ず第一に、大掃除のプランを立てることを考えましょう。

 まずは汚れが気になる場所をノートなどに書き出します。次に、それを家族でどのように分担するかを決めます。たとえばキッチンはお母さん、お風呂場やトイレの水回りはお父さん、窓拭きは子ども達といった具合です。もちろん家族の予定が合わない時は都合のつく日に担当する場所を掃除することも可能ですし、掃除したい場所が予想よりも多かった場合は、大掃除として設けた日とは別に家事の合間に盛り込むのもよいでしょう。たとえば晴れた日にカーテンを洗って干す、といった予定の立て方もよいかも知れません。なお、大掃除をあなた一人でする場合は、1日で全てを終わらせることは土台無理なので、×日に何をするかを決めておくとよいでしょう。

洗剤など必要な掃除道具が揃っているかチェック
大掃除

 いざ大掃除を始めた時に意外に多い落とし穴が、洗剤や掃除道具の不備です。

 近くにホームセンターなどがあれば買いに行くことも可能ですすが、時間の無駄になります。また、折角買いに行っても、年末の時期は同じように大掃除をする家庭が多いことから、欲しい商品が売り切れている可能性も高いです。用具がなければ掃除が出来ませんし、何より「大掃除をするぞ!」といった意欲が萎えてしまいますので、このようなことにならないよう、くれぐれも注意したいものです。

大掃除のコツは手順にあり

 12月になると「大掃除しなきゃ! 」と慌てる人も多くいると思います。確かに1年の汚れをしっかり落とす大掃除ですから隅々まできちんとやっておきたいものですが、しかし、年末になって切羽詰まってからやり始めると大抵最後まで掃除し切れないということにまります。「今年も大掃除が終わらなかった」、そんなことがないように、大掃除の手順ややり方をしっかり頭に入れておきましょう。

 大掃除は手順をしっかり頭に入れると、掃除も余り時間をかけずに効率的に進めることができます。
掃除の基本は手順


不要なものは大掃除前に片付けを
 大掃除をしている最中に要らないものがあれこれと出てくることはよくあります。それとは別に、予め「これは処分したい!」と考えているものがあるならば、大掃除を本格的に開始する前にそれら要らないものを処分しておくことがオススメです。不要物やゴミも増えすぎると、場所を取って掃除の邪魔になります。年末は粗大ゴミの回収スケジュールも普段と違うため、年の瀬が押し迫る前に計画的に処分を進めておきましょう。

上から下へ
 埃は上から下に落ちてくるものです。「今年は床を徹底的に掃除しよう!」と頑張っても、床掃除の後で棚や照明器具の掃除をしたのでは、また埃まみれになってしまいます。掃除する順番は、「高い位置から低い位置へ」が基本です。

外から内へ
 「掃除は上から下へ」の基本に加え、掃除は外から内に向かって行なった方が効率的です。掃除機や拭き掃除は、まず部屋の隅から始め、中央に向かって行ないましょう。これは窓掃除も同様で、〔網戸→サッシ→窓枠→窓ガラス〕の順で外側から掃除すると、一番汚れが目立つ窓ガラスがきれいに仕上がります。

大掃除の手順はこれだ!


洗剤を先に撒いておいて時間短縮
 お風呂やトイレ、キッチンの五徳や換気扇など、まずは浸け置きしたいところや汚れを浮かしたいところに洗剤を撒いておきます。換気扇や五徳は前日から浸け置きしておくとより効率的です。水回りの汚れはとにかく洗剤を撒いて汚れを浮かせることがオススメで、こうしておけば力を入れてゴシゴシ擦るよりも余程効率的に掃除を進めることができます。

玄関から一番遠い場所から始める
 玄関から一番遠い場所から掃除し始めましょう。リビングならリビング、子ども部屋なら子ども部屋というように、部屋ごとに掃除してゆくことがオススメです。掃除は「上から下に」を基本にして、上の埃を払い落としておいた上で、一番最後に床の掃除と床のワックスがけなどをします。また、掃除の最中に不用品やゴミが出た場合は全て玄関に溜めてゆきます。余裕のある人は部屋の片づけをしつつ掃除してゆくのもよいでしょう。

トイレやお風呂など狭いところをすませる
大掃除




 最後にトイレやお風呂などの個室やキッチンなど水回りの掃除をすませましょう。最初に蒔いておいた洗剤が汚れを浮かせてくれているはずですから、タイルの目地や湯船の水垢も簡単に落ちてくれます。こうして、普段は中々できないトイレの床まで丁寧に雑巾で掃除して、隅々までキレイにすることができます。

この手順であっという間にきれいに
大掃除のスケジュールを立てる

 大掃除で大切なのは計画です。家族がいる人は誰が・どこを担当して、何月何日にやるのか、何時からやるのかまでしっかり計画を立てましょう。計画は11月の末頃から12月の初め頃までに立てるのがベストです。12月も初旬を過ぎると、忘年会などの予定で色々と忙しい人が増えて来ますし、掃除の計画にまで頭が回らなくなります。家族に徹底しておくためにも、遅くとも12月の始め頃までには大掃除の計画を立てておきましょう。また、大掃除は1日ではなく、分けて行なうのがオススメです。家族が多い人は1日でも構いませんが、忙しい人は週末ごとに分けておくと少しずつ進められて便利です。そうしておけば、「大掃除は今日中にやらなきゃ!」というプレッシャーにもなりません。


窓やベランダは別の日に
 窓やベランダの掃除ですが、家の中の掃除とは別の日に設定するのがオススメです。出来れば12月の最初の週末など、余り寒くない晴れた日に掃除しましょう。窓やベランダは外で水を使う上に、上から下の運動が多く、意外と体力を消耗しがちです。そのため、少しでも早目にやっておくと、後で非常に楽になります。それと同じく、庭や家の外回りの掃除も別の日にすることがオススメです。

大掃除は計画が命

 「今日はここをやろうかな」と思いつきで大掃除を始めると、全てが中途半端に終わってしまう可能性があります。徹底的にやろうと思えば幾らでも作業が発生するのが大掃除というものです。しかし、年内中に出来ることは限られています。無計画に始めるのではなく、以下のことを決めておきましょう。


掃除する場所を決める
 大掃除できれいにしたい場所を、実際に紙に書き出してみましょう。たとえば〔キッチン→冷蔵庫、レンジフード、シンク〕とか〔リビング→カーテン、AVボードの中〕、〔お風呂場→天井、壁〕など、「普段は手が回らないけれど、この機会にしっかり掃除しておきたい」と思う箇所を具体的に分かりやすく書いておくとよいでしょう。終わったところからチェックしてゆくと、やり残しがなく達成感も感じられます。

スケジュールを立てる
 先にリストアップした掃除場所を下に、それぞれの作業量を想定して、1日に出来そうなことを配分します。1日にあれもこれもでは、通常の家事に支障を来したり身体に無理がかかったりするので、ゆとりを持って計画することが大切です。今日はこれとこれだけと決めたら、それ以上は手をつけないくらいの余裕を持ちましょう。

役割分担を決める
 家族で大掃除の分担をすれば更に効率的です。家具の移動や粗大ゴミの廃棄など一人では対応が難しい力仕事もあるでしょうが、当日になってから急に家族に頼んでも都合がつかないかもしれません。誰が・いつ・何をするのかを予め決めておくと大掃除をスムーズに進めることが出来ます。

大掃除はリスト作りと段取りで決まる
大掃除のやることリストで楽しくきれいに

 カレンダーが12月になった辺りから気になり始めるのが、大掃除をいつやるかということではないでしょうか? それでなくとも、12月は忘年会やイベントが多く、1日を費やしてしまう大掃除のために予定を開けておくのは中々至難の業です。しかし、折角用意した大掃除の予定も、事前にしっかりとした下準備やスケジュールが決まっていないと、結局予定通りに終わらせることが出来なくなってしまい、結局時間が無駄になってしまうということも充分に考えられます。何かと忙しい師走の時期だからこそ、大掃除はぬかりなく完璧に終えたいものです。なお、大掃除のチェックリストを作成する際、大きなポイントは、余り細かい場所にはこだわらないということです。何でも手を出してしまうと、結局時間が足りなくて、殆ど片付かなかったとなる場合があるからです。掃除したい場所を書き出してみて、時間との都合が合わなそうな場所は切り捨てることも必要です。
大掃除することリスト


大掃除することリスト:高いところ
  • 天井
  • エアコンの上やフィルター
  • 換気扇
  • 壁やドアの掃除
  • カーテンレールの上
  • 窓や網戸
  • 障子
  • 照明器具
  • 額縁や掛け時計の上部
  • 神棚
  • 箪笥や棚の上
  • 冷蔵庫の上

大掃除することリスト:低いところ他
  • トイレやお風呂
  • キッチンのガス台
  • キッチンの収納棚
  • 食器棚や冷蔵庫の中
  • カーテンの洗濯
  • リビングの棚の中
  • 庭の掃除
  • 玄関のドア
  • 郵便受け
  • ベランダ
  • 下駄箱
  • 床掃除とワックスがけ


カンタン大掃除リスト(PDF:印刷用) - ニトムズ
http://www.nitoms.com/column/vol45/pdf/cleaninglist.pdf

大掃除の時間がないという時の裏技

 まとまった時間が取れないという人には、中々優れた大掃除の抜け道があります。それには、まずガラスや金属など「磨けば光るもの」を掃除することです。素材が輝きを取り戻し、部屋全体が明るく清潔感ある印象になります。その上で、その他の比較的労力が少なく効果的な掃除箇所を掃除するとよいでしょう。

 大掃除を効率的に行なうためにはある程度は割り切ることも必要です。多少気になる汚れが残ったとしても、時間がかかり過ぎるようならそれ以上は深追いしないこと、それと1か所に固執しないことが大切です。
磨けば光る!家の清潔感が増すお掃除ポイント


照明機器
 照明のカバーには埃や煤が付着しているものですが、照明器具を半年間も掃除していないと、この汚れのせいで明るさが1〜2割も低下するのだそうです。カバーを外して中に溜まった埃や煤を掃除機で吸い取り、その後、水拭きで仕上げて下さい。汚れが固まって落ちにくい時はスポンジに弱アルカリ性の洗剤を付けて洗うとよいでしょう。照明カバーを掃除するだけで部屋が明るい印象に変わります。とにかく時間がない時は、一番広いスペースを占めるリビングの照明カバーだけでも掃除するとすっきりします。(※ただし、木枠や布を使った照明カバーには洗剤は使わないようにして下さい。)

窓ガラスや鏡
 視界に入りやすい窓ガラスだけでも拭いておきましょう。まずは窓ガラスを中性か弱アルカリ性の住居用洗剤を使って磨きます。スクイージー(ガラス用ワイパー)など窓掃除用の道具を使うと拭き跡が残りにくく、短時間で効率的に掃除ができます。洗面所やお風呂場などの鏡も忘れずに磨きましょう。毎日使う場所こそ念入りに掃除しておくことです。時間がない時は、古新聞に水を含ませて磨くという方法もあります。部屋の中が明るく清々しい空間に生まれ変わること請け合いです。

ステンレスなどの金属類
 キッチンのシンクや水栓、各部屋のドアノブなどもきちんと磨いてピカピカにすれば、部屋全体が明るく感じられます。時間がない場合はこうした場所をさっと拭くだけでも、手入れが行き届いた印象になります。手垢汚れはマイクロファイバーなどの化学繊維クロスを使うと手早く落とすことができます。またキッチンのシンクは、重曹とお酢をクリーム状に混ぜたものを使ってこすると、傷がつきにくく、汚れ落ちもよいのでオススメです。

上記以外でやっておきたいお掃除ポイント


カーテンの洗濯
 カーテンの洗濯は、部屋の中がさっぱりするだけではなく、気になっていた部屋の臭いが消えることもありますのでオススメです。洗濯機で洗ったら、そのままカーテンレールに吊して自然乾燥させればOKです。洗濯物が少ない日などに早めにやっておくとよいでしょう。

玄関
 家の顔でもある玄関を掃除すると気分も一新します。溜まった砂埃を掃き出し、玄関ドアを濡れ雑巾で拭くだけでもさっぱりした印象になります。濡らした新聞紙をちぎって玄関のたたきに撒き、箒で集めると、砂埃が舞うことなく、スムーズに掃除することができます。下駄箱の上や郵便受けなども埃を払い、雑巾で拭いておきましょう。

部屋の隅の掃除
 埃は隅に追いやられやすいので、普段から掃除をしていても部屋の隅に残りがちです。掃除機の専用ノズルを使って隅の埃を吸い、雑巾を使ってきれいにしましょう。掃除機だけでは行き届かない隅を丁寧に掃除すると、空間全体がクリーンな印象になります。出来ればテレビやソファの裏側なども掃除しておくとよいでしょう。

参考:大きな効果を発揮する術と洗剤選びのコツ
水回りの汚れ、酸とアルカリの使い分け

 水回り、たとえば風呂場の鏡やタイルに白い曇り、シンクの中に鱗状の模様、蛇口の周りなどで結晶が塊になって、幾ら強くこすっても落ちる気配すらないことなど、そんなことがよくあると思います。実はあの白いこびりつきは、水道水の中に含まれている成分が蒸発固化し積層したカルシウム塩で、これは水に対しては不溶性なので、幾ら流しても落ちませんし、界面活性剤すら歯が立ちません。どんなに洗剤をつけても、強くこすっても落ちないので、諦めている人もいるかも知れませんが、実はちゃんと落とすことが可能なのです。

 効果的なのが酸で、強めの酸を上からかけることでカルシウム塩を水溶性のカルシウムにすることができ、こいうすることで白いこびりつきを簡単に落とすことができるのです。まずはシンク全体に薄く鱗状にモヤモヤと積層しているものですが、これはクエン酸ないしは酢酸で落とすことができます。特別な洗剤など不要で、コップ1杯の水に薬局で売っているクエン酸を大匙1杯ほど溶かして、これを霧吹きなどで汚れに均一にスプレーします。食酢をスプレーすることも可能です。約10〜30分ほど放置したら、水を流しながらメラミンスポンジなどでこすります。1回で取れなくても、2〜3回繰り返せば新品同様にピカピカの水回りになります。
 また風呂場などでは、しっかりと換気をして手袋をはめ、酸性トイレ用洗剤をキッチンペーパーに染み込ませたものを上から貼り付けて5分ほどおいて、メラミンスポンジを使ってこすり落とします(※ただし、5分以上放置すると素材が傷んでしまうこともあるので注意が必要です)。風呂場のもうひとつの汚れとして挙げられるものは湯垢で、これは爪で引っ掻くと落ちる程度のこびりつきです。この正体はセッケンやボディーシャンプー、皮脂に含まれる脂肪酸がカルシウムやマグネシウムと結びついて出来たもので、水に対しては不溶性です。幸いアルカリによく溶けるため、風呂用洗剤はアルカリ性となっています。しかし、これを放置すると脂肪酸を栄養とする黴の発生源となり、プラスチック製品を浸食し始めるので、小まめに掃除をする必要があります。掃除の際に、浴槽内はスポンジと洗剤で十分ですが、洗面器や手桶、座椅子といったものの汚れまで全部磨くのは手間がかかって大変です。そこで、近年売られている泡洗浄スプレーの類や黴用の泡スプレー等の泡で覆って数分後に強い水流で一気に流してしまえば、殆どの汚れを落とすことができます。ただし、やはり水流だけでは全ての汚れは落ち切らないので、スポンジで軽くこすってピカピカにしましょう。もっとも注意すべきは、余り長く浴槽などを泡まみれにしておくと素材を傷めてしまうことがあるので、最長でも10分程度に留めるようにしましょう。ひどい汚れは1回で全部落とすのではなく、何回かに分けるつもりで綺麗にすればよいのです。
エアコンや窓枠の黴

 季節を問わず、湿気のあるところには必ず黴が発生します。風呂場はもちろん、衣類やエアコン、そして窓枠まで様々なところに黴が生えます。

 風呂の黴に関しては、「ルック おふろの防カビくん」を徹底掃除の後に使うことで、新しく黴が生えるのをかなり長期間(1〜2カ月)抑え込んでくれます。この商品は銀イオンを大量に含有しているので、銀アレルギーがある人は注意が必要ですが、それ以外は概ね問題はありません。ただし、既に発生している黴に関しては汚れ落とし効果はないので、カビキラーのような泡系洗浄剤で小まめに除菌するしかありません。
 次にエアコンや窓りですが、これらの黴にはエアコン用防カビ剤が便利です。オススメはチアベンダゾールを配合した商品です。チアベンダゾールは輸入柑橘類のコーティングなどにも使われる防カビ剤で、人体への影響はかなり小さく、その割に家庭内で遭遇するほぼ全ての黴に対して強い防黴性を持っています。チアベンダゾール配合の防カビスプレーは、本来の使用法であるエアコン内の防黴はもちろん、窓枠や靴箱、靴そのものにも使うことができます。畳や地下室の防黴処理もこの薬剤を使って行なわれていることが多く、人によってはかぶれることなどもありますが、安全性はかなり高いです。
トイレ洗剤はアルカリがよいか、それとも酸がよいか?

 普段の洗浄にはアルカリ性洗剤(ラベル欄に次亜塩素酸Naなどと記載されている)、ブラシでこすっても落ちない汚れが付いてきたら酸性洗剤(塩酸系)というように、2種類の使い分けが必要です。ただし、この2つの洗剤を混合すると猛毒の塩素ガスが発生します。もっとも最近の商品は余り激しく反応しないように調合されてはいるものの、塩素ガスは致命的な毒なので、決して混ざらないよう、くれぐれも注意が必要です。

 トイレの汚れも基本原理は水回りの水垢や湯垢と同じで、便中の成分がカルシウムと結合し、そこに雑菌や黴が繁殖することで細菌の塊となっています。これらは強いアルカリで簡単に分解することができます。
 次亜塩素酸ナトリウム系トイレ洗浄剤で洗えば基本的にはきれいになります。ところが、トイレには尿によって尿石というものが発生します。尿石は硬い結晶で、塩基性成分なのでアルカリ系洗剤が効きません。そこで必要になってくるのが酸性洗剤です。主成分が塩酸なので、強力に尿石を分解して水溶性に変え、汚れを落とすことができます。しかし、尿石は水中にも出来るため、トイレの底にある水溜めエリアやその付近は水で酸が薄められ、余り汚れが落とせないことが多くあります。そのため、底の汚れを落とすとなると、新聞紙やスポンジなどを駆使して中を空にした状態で酸性洗剤を投入し、こすりながら落とすしかありません。また、トイレは便座だけでなく、その周りにも飛び散った尿によって尿石汚れが発生します。しかし、強力な洗剤を撒くと掃除が困難なので、食酢か先のクエン酸をスプレーし、1〜2分おいてから拭き掃除をするとよいでしょう。なお、尿石は非常に硬い成分なので、汚れが慢性化するとトイレ用ブラシすら歯が立たない状態になります。それを打破するためには、試薬級の高濃度の塩酸でも使わない限り薬品では落とすことが出来ません。そんな危険なものを掃除には使えませんので、手袋をしっかりした上で酸性洗剤をかけ、800番くらいの目の粗い紙やすり(小さく切った耐水ペーパーないしスポンジやすりがオススメ)を使い、丁寧にこするしか落とす方法はありません。このように、尿石の層が出来てしまうと根本的に除去するのが困難なので、普段から小まめに掃除をすることが大事であるのです。
ガラス製品には自動車用ウインドーウォッシャー液

 大掃除の時に出番となる洗剤として真っ先に思い浮かぶものは窓用洗剤でしょう。それほど高いものでもないので、市販品の窓用洗剤をそのまま使ってもよいのですが、実はその中身は自動車用ウインドーウォッシャー液を3〜5倍に希釈したようなものなので、ウォッシャー液のストックがあれば薄めて代用することも出来ます。さらに10倍に希釈すれば眼鏡用洗剤としても使えます。
 ガラス掃除はとにかく洗剤をいっぱいつけるのがコツで、泡で汚れを浮かしてそれを拭き取るというように使います。100円均一ショップに行けば窓用ワイパーなども売られているので、そのようなものを駆使して掃除すると、一層手軽に綺麗にできます。なお、家の窓ガラスの外側は、手が届かないこともありますが、そのような場合は高圧洗浄機を使うと簡単に汚れが落とせます。高圧洗浄機はホームセンターなどで購入できる他、レンタルサービスを提供しているところも多くあり(1日借りて1000〜2000円程度)、そういったものを利用すれば、買ったはよいけど、宝の持ち腐れになることはないでしょう。
タバコのヤニ

 部屋全体に付いたタバコのヤニを落とすのは大変です。まず洗浄にはオレンジオイル入りの洗浄剤が有効で、これとスチームクリーナーを併用し、地道に汚れを落としてゆくことになります。

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【2】場所別!大掃除の手順

 先に大掃除のコツと手順について総論的に解説しました。本節では、場所別に大掃除のやり方を具体的に紹介します。
キッチン編
レンジフード






 レンジフードは今やお手入れしやすく改良が進んでいる機器ですが、やはり油の汚れはどうしても頻繁なお手入れが必要です。使用後のプラス3分間運転もレンジフードをきれいに保つ秘訣です。
大掃除


グリスフィルター
  • 両側のボタンを押して整流板を外す
  • 外した整流板は汚れていたら洗う
  • オイルトレーを外す(※オイルトレーに油が溜まったらその都度お手入れする)
  • グリスフィルターを外し、洗う
  • 取り外してキッチンペーパーをフィルターに被せ、台所用中性洗剤を散布する
  • 30〜40分ほど置いて汚れが浮き出てきたら歯ブラシなどきれいにし、その後、水で流して乾燥させてからセットする

シロッコファン
  • ファンの周りのベルマウス(環状の板)を取り付けネジを回して取り外す
  • 取り外したベルマウスもグリスフィルターと一緒に洗う
  • ファンの中央のスピンナーを時計回りに回して外し、ファンを水平に引き抜く
  • ファンを抜いた内側を台所用中性洗剤を付けた布かスポンジでこすり、水拭き及び乾拭きする
  • フードの内側の汚れも上と同様に行なう
  • ファンとベルマウスは洗い桶などに浸け置きして洗い、よく乾かしてから取り外したのと逆の手順で元に戻す
毎日のお手入れ
  • 油煙をダイレクトに受ける整流板は最も汚れが付きやすいところなので、使い終わったらサッと水拭きをする
  • 併せて埃の溜まりやすいフードの上の部分も拭き取る
  • 手の届く範囲はなるべく拭いておく

シンク

 流してしまえばきれいになったようでも、シンクには水で流しただけでは落ちない細かい汚れが付着しているので注意が必要です。


ステンレスシンク
  • 黒ズミや錆が付いてしまったら、スポンジにクリームクレンザーを取ってステンレスの研磨目に沿って軽くこすって落とす
  • 水で洗剤を洗い流し、最後はカラ拭きして仕上げる
  • 仕上げにレモンの皮ないしサラダ油を少し含ませた布で磨くと光沢が出て汚れ防止にもなる
毎日のお手入れ
  • 夕食の片付けが終わったら、台所用中性洗剤をスポンジに付けてさっと洗う
  • 水で洗剤を洗い流す
  • 最後は乾拭きで仕上げる
ここがコツ
  • 粉末クレンザーを使う場合は大根など野菜の切り屑に付けてこすると傷が付きにくい

アクリストシンク
  • 台所用中性洗剤を付けたスポンジでシンク全体を万遍なくこする
  • 水で洗剤を洗い流し、最後は乾拭きして仕上げる
  • カルキが付着してしまったら、クリームクレンザーを付けたメラミンスポンジでこする
  • 汚れが強い場合はスポンジの堅い面を使用してこする

排水口(キッチン)

 排水口のお手入れはキッチンを衛生的に保つだけでなく、自然環境を守るためにも大切です。普段からなるべく小まめに掃除しておきましょう。


排水口(キッチン)
  • 排水プレート、浅型かご、排水目皿、防臭パイプの順に外す
  • 各部分を台所用中性洗剤を付けたスポンジで手入れする
  • 排水トラップ内も、手が届く範囲は同様に手入れし、最後に水をしっかり流す
  • 最後に排水口の中を水でサッと流しておく
ここがコツ
  • 週に1回程度シンクに台所用中性洗剤を溶かしたぬるま湯を溜めて一気に流すと排水管の詰まり予防になる
毎日のお手入れ
  • 後片付け後にゴミ収納器(浅型カゴ)に溜まったゴミは必ず処理する
  • 台所用中性洗剤やクリームクレンザーを付けたスポンジないし歯ブラシでこすって落とし、水で洗い流す
  • 最後に排水口の中を水でサッと流しておく

ワークトップ

 普段のお手入れは水拭きだけでOKです。食材を扱う場所なので、ぜひ小まめなお手入れで日頃から清潔に保っておきましょう。


排水口(キッチン)
  • 台所用中性洗剤をスポンジに付けて軽くこする
  • 水拭きして洗剤をしっかり拭き取り、最後は乾拭きで仕上げる
毎日のお手入れ
  • 調味料のこぼれたものや食材滓が残らないよう水拭きする
  • 最後に乾拭きしておくと、水道水中に含まれるカルキの堆積を予防できる
ここがコツ
  • ステンレスワークトップの一部分に光沢の違いが出たら、キッチンペーパーをワークトップ全体に敷き詰めて、レモン汁かクエン酸を薄めた液をたっぷり吹き付けて2〜3時間おき、その後キッチンペーパーでこすり洗いをし、最後にしっかり水で洗い流す

アクリストンワークトップ
  • まずは中性洗剤を付けたスポンジで強めにこすり、それで駄目ならクリームクレンザーでこする
  • 汚れが落ちたら水拭きないし乾拭きで仕上げる
ここがコツ
  • 人工大理石ワークトップの表面に細かい傷が付いてしまった場合は乾式サンドペーパーで補修ができる。400番程度のサンドペーパーを当て木に巻いて、長手方向に研磨す。その際、一定方向に均一になるように添え木をすると作業がしやすく、仕上がりもきれいになる

加熱器機

 ガスコンロ、IHクッキングヒーター共に焼きついてしまった汚れは落とすのが困難です。使った後のさっとひと拭きを習慣づけましょう。


ガスコンロ/バーナーキャップ
  • バーナーキャップの目詰まりをチェックし、焼き焦げなどが詰まっていたら竹串などで取り除く
  • センサー部の汚れを水拭きする
  • こびり付きが落ちなかったら歯ブラシ等でこする
  • 水で洗剤を流してから乾拭きし、元に戻す
ここがコツ
  • 外せる部品をゴミ出し用のビニール袋に入れ、台所用中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸けて一晩おくと、しつこい汚れも落ちやすくなる
  • 排気口は水で洗剤を流しカラ拭きしてから割り箸に布を巻き付け輪ゴムで留めた手づくり道具が便利

ガスコンロ/トッププレート及び五徳
  • 汚れがこびりついたトッププレートは、キッチンペーパーに台所用中性洗剤を染み込ませ、トッププレート全体に湿布、汚れが浮き出てきたらペーパーで拭い取る
  • 汁受け皿や五徳などは台所用中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸けて暫く置き、スポンジなどでこする
  • トッププレートも含めて洗剤をきれいに洗い流して乾拭き仕上げをする


IHクッキングヒーター
  • こびりついたら、まずはクリームクレンザーをスポンジに付けて優しくこする
  • それでも駄目ならラップして暫く置き、そのままラップでこする
  • 最後に水拭きないし乾拭きで仕上げる
ここがコツ
  • ゴムパッキンの部分はエタノールをスプレーしておくと汚れ発生の防止になる
毎日のお手入れ
  • 使い終わってまだ冷め切らないうちにサッと水拭きをする
  • バーナーリングも汚れていたら拭き取る

食器洗い乾燥機

 日常的なお手入れはキャビネットと同様に扉の特に下端の水だれを拭き取って、庫内は手前が汚れやすいので念入りに拭くようにしましょう。


食器洗い乾燥機
  • 食器かごを全て取り外す
  • ノズルの中央を掴んで真上に引き抜く
  • 残滓フィルターも取り出す
  • ノズルと残滓フィルターは水で流しながら歯ブラシ等で汚れを落とす
  • 庫内全体を柔らかい布で水拭きし、最後に洗った部品を戻す
ここがコツ
  • 水道水中のカルシウムやマグネシウム等による水滴跡はレモン汁や酢などで拭けば落とせる
毎日のお手入れ
  • 特にドア下端と庫内の手前は汚れが付きやすいので柔らかい布で念入りに拭く

換気扇

 換気扇の汚れを落とすのは中々大変な作業です。大掃除の際に換気扇に不繊布でカバーするのがコツです。


換気扇
  • 用意するものは重曹と水、ボロ布を用意する
  • 重曹と水を2対1で薄めたものをボロ布で拭く
ここがコツ
  • 頑固な汚れで、拭いただけでは中々落ちない場合は、強力洗剤を混ぜてキッチンペーパーで汚れをパックすると、中々落ちない汚れも簡単にきれいになる

バスルーム・洗面台編
フロア・壁・天井

 浴室内の洗い場空間は、うっかりするとどこもかしこも黴やぬめりの天国になりかねません。入浴後の汚れ流しと換気で日頃からしっかり対策しておきましょう。


排水口(バスルーム)
  • 排水マスフタ、ヘアキャッチャー、防臭パイプ、封水筒を外してゴミを取り除く
  • 歯ブラシやスポンジに浴室用中性洗剤を付けてこすり洗いする
  • 排水口の内側もゴミを取り除き、届く範囲で歯ブラシでこすり洗いし、最後に水で流す
ここがコツ
  • 排水トラップ内をチェックして、ゴミが詰まっていたら除去する
  • パイプ用洗浄剤を排水管内に振り入れ、コップ1杯の水を注いで一晩おき、翌日たっぷりの水を一気に流す

  • スポンジに浴室用中性洗剤かクリームクレンザーを付けて軽くこする
  • それでも落ちない場合は、浴室用中性洗剤を染み込ませたペーパータオルを貼り、暫く置いてスポンジでこする

天井
  • 水で洗剤をよく洗い流してから、乾いた布で水分を拭き取っておく
  • 最後にしっかりと換気をして湿気を逃がす
ここがコツ
  • 天井は手も届きにくく大変なのでペーパーモップなどを利用する

カウンターまわり

 収納棚やカウンターなどの平らな部分は汚れや水分が溜まりやすい場所です。床や壁と同じく毎日さっとシャワーをかけることを習慣にしましょう。


カウンター
  • カウンターは浴室用中性洗剤を染み込ませたペーパータオルを貼り付け、暫く放置する
  • ペーパータオルで汚れや洗剤を拭い取り、スポンジでこすり取る
  • 最後はシャワーでしっかり洗剤を流す

収納棚
  • 収納棚は取り外して浴室用中性洗剤を溶かした水に浸け、暫く放置する
  • スポンジで汚れをこすり取る
  • 最後はしっかり洗剤を流し、乾拭きして元に戻す

  • 市販のガラスクリーナーかエタノールを乾いた布に付けて鏡面を拭く
  • それでも汚れが落ちない場合は、自動車用コンパウンド(仕上げ用)を付けた布ないしクリームクレンザーを付けたスポンジで均一に鏡面を磨く
  • 洗剤が残らないようシャワーで流し、乾拭きして完全に乾かす

水栓及びシャワー

 水栓とシャワーは、水垢やぬめりを防止して、いつでもピカピカな状態におきたいものです。その状態を保たせるためにも、普段から入浴後は水で泡を流すようにしましょう。


水栓
  • 浴室用中性洗剤をスポンジに付けて優しくこする
  • 取れない水垢や曇りは歯磨き粉(塩入りのものは避ける)やカーワックスをつけた歯ブラシ等で軽く磨く
  • 汚れが落ちたら水できれいに洗い流し、しっかりと拭き取る
ここがコツ
  • 水栓ボディーの裏側も忘れないようにする

シャワー
  • シャワーホースは浴室用中性洗剤を染み込ませたペーパータオルを巻き込ませて暫く放置する
  • 浮いた汚れを歯ブラシ等でこすり落とし、水でよく洗い流す
  • 最後にしっかりと拭き取りをする
ここがコツ
  • 樹脂製のホースは特に黴が付きやすいので、仕上げに柔らかい布などに消毒用エタノールを染み込ませて拭き取る

洗面台

 ほぼ毎日使用する洗面台も普段から使用した後は小まめにタオルなどで水を拭くのが一番効果的で、洗面台に付着した汚れは除菌シートやスプレーでもOKですが、実は酢水が効果的です。


洗面台
  • お酢と水を1対6の割合で作った酢水を布に含んで拭く
  • それで落ちない細かい汚れは綿棒や歯ブラシなどで落とす
ここがコツ
  • 水を含ませたストッキングで拭くだけOKだが、目立った汚れは市販のクリーナーを付けて拭けば殆どの汚れはきれいになる

リビング・部屋その他編
窓及びサッシ






 窓は意外と汚れが付きやすく、しかもその上、窓ガラスは掃除をしても汚れが残りやすい箇所です。快適な生活を送るためにも、この際ここを徹底して掃除しておきましょう。
大掃除


窓&サッシ
  • サッシのレールは水に濡らさずに割り箸や歯ブラシを使う
  • 浮いた汚れは掃除機で吸い取り、最後に濡れた雑巾で拭く
ここがコツ
  • 窓ガラスの隅は日常的に塩を使って掃除するときれいな窓を維持出来る
  • 新聞紙を丸めて半分だけ軽く濡らして拭き、全体を拭いた後にもう一方の乾いている方で窓を拭く
  • 新聞紙で手が黒くなるのでゴム手袋を付ける
毎日のお手入れ
  • 窓ガラスの隅は日常的に塩を使って掃除するときれいな窓を維持できる

クローゼット

 まずはクローゼット内の整理から大掃除を始めるとよいでしょう。


クローゼット
  • 洋服やバッグでいっぱいになったクローゼットは通気性の悪さから黴や虫などが多く発生するため、まずは荷物を取り出し、換気から始める
  • 換気が充分に出来たら掃除機をかけてクローゼット内を隅々まで水拭きをする
ここがコツ
  • クローゼット内にあるものを必要なもの、不要なものに分ける
  • その際に「○ヶ月以上着ていないものは捨てる」などのルールを決めることがよりスムーズに掃除を進めるコツ

玄関

 自宅の顔である玄関は、外出した際に泥まみれの靴などを脱ぎ履きしたりすると直ぐに汚れてしまうものです。自宅の顔だとも言われる玄関こそ、この際しっかりと掃除しておきましょう。


玄関
  • 掃除機のヘッド部分にトイレットペーパーの芯を使うのがコツで、芯を斜めにカットしゴミを吸い取ったら除菌シートで隅々まで拭く
  • 細かい砂や埃、ゴミなどには濡れた新聞紙を使うのがコツで、濡れた新聞紙を丸めて雑巾のように使用すると、そのままゴミ箱に捨てられる上に、細かい汚れも取れピカピカに
ここがコツ
  • 軽く絞った茶殻を使用すると消臭効果もありオススメ

靴箱
  • 大掃除を始める前に靴を仕分けすることがコツで、その際に履かない靴は思い切って処分すること
  • 靴箱内の細かい汚れは消毒液を使用するのがコツで、消毒液に含まれるエタノールが靴箱内の殺菌&除菌効果を促し、更に通気性の悪い靴箱内もエタノールを含んでいることにより、早く乾く(※靴箱の材質によっては塗装が剥がれる場合があるので注意が必要)
ここがコツ
  • 市販の炭などを入れておくことで湿気も解消できる


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【3】大掃除で運気アップ

 掃除が行き届いている家庭は住みやすく、気分もよいものです。そのため、掃除が行き届いた家には福運も寄ってくると言われています。本節では、開運も兼ねた大掃除のやり方について参考までに解説しました。
掃除をするなら運気も上げてしまおう

 お金持ちの家は必ずと言ってよいほどきれいに片付けられています。もちろんそれはお手伝いさんがいるからかも知れません。しかし、それではお金持ちはなぜお手伝いさんを雇ってまで家の中を綺麗に保つのでしょうか? それは、家の中が整理整頓されていることで気持ちがよく生活することができるからです。これは運命学的にも常識で、掃除の行き届いた家にはよい運気が集まるとされているのです。昔は年の瀬になるとそれぞれのお店で、「隣に負けないよう、うんときれいに掃除しなくちゃいけないよ!」と、あちこちで大掃除が為されていたものですが、その理由は、来年の吉運を運んで来てくれるとされる歳神様は清浄を好むとされていたからなのです。そんな訳で、お金持ちだから家がきれいなのではなくて、掃除をしっかりとしている家は運気が上がり、結果的にお金持ちになれる可能性を秘めていると言えるのです。
ツキを呼ぶための大掃除&片づけのポイント


ベトベト・ヌルヌルのないキッチンが財運・健康運を呼び寄せる
 風水の由来として取り上げられる言葉に、古代中国の古典にある《大地の気は風によって散り、水によって集められる》というものがあります。つまり、悪い気を避けてよい気を取り込むために風と水を操ることが風水の考えの基本ということになります。従って水まわりをきれいに整えることは、風水的にも幸運を招く重要な要素のひとつと言えます。そんな訳で、年末の大掃除では水まわりを徹底的にきれいにして悪運をしっかり排除しましょう。

 水まわりの中でも特にポイントとなるのが風と水の両方に関わるキッチンです。そこで、まず第一に、換気扇のフィルターのチェックをしましょう。換気扇のフィルターが汚れていると、排気能力が落ちて汚れた空気が室内に溜まりやすくなるだけでなく、無駄な電気も消費します。汚れた空気はどんどん外に出して、家の中にきれいな空気と共に幸運を呼び込みましょう。空気の循環をよくすると健康運がアップします。次に排水口の掃除もしっかりとしておきましょう。汚れた水は悪運を呼び、逆にきれいな水は財運をどんどん運んできてくれます。さらに、コンロは油汚れを徹底的に落としておきましょう。きれいなコンロの火は元気を運んでくれますが、汚れたコンロの火は争いや浪費を招くとされています。こうして、日頃からキッチンを徹底的にきれいにしておけば、財運や健康運を呼び寄せることができるでしょう。
  • 運気アップのための風水アドバイス

     排水口の汚れは汚れた水に繋がり、悪運を呼びやすくなります。徹底的に掃除をした後は、イオン分解の作用で汚れとぬめりを予防する銅や銀イオン製品を使ってヌルヌルを防ぎましょう。

玄関を徹底的に片付けて、金運・成功運を呼び込む
 玄関はあらゆる運気が家の中に流れ込んでくる大切な場所です。運気にはよいものも悪いものもあり、近くの龍脈(※気の流れる道のことで、大地の気は山の尾根伝いに流れると考えられており、その流れが龍のように見えることから「龍脈」と呼ばれる)から玄関を通って家の中に入ってくるとされています。その際、清浄な玄関ならよい運気が呼び寄せられて家の中は幸運で満たされますが、汚れた玄関だと悪運を呼び込むのだそうです。

 年末の大掃除では、普段は見落としがちな部分まで徹底的に掃除して、しっかり幸運を呼び寄せましょう。そのためには、まずはタタキ(靴を脱ぐところ)の上に靴を並べておかないことです。普段履きの靴はつい脱ぎっぱなしにしがちですが、オープンラックに並べるなど整理整頓して片付けましょう。また、タタキはていねいに掃き掃除をして埃を取った後、場を浄化するパワーを持つ水拭きをしっかり行なうことが大切です。金運は明るくて清潔な場所を好むので、水拭きは金運を呼び込む効果もあります。また、玄関は外から運気を取り込む入口としてだけでなく、一家の大黒柱である主人の運を司る場所でもあります。そんな訳で、一家の主の成功や出世、商売の繁栄を呼び込むよう、玄関は掃除を徹底し、常に清潔で明るい空間であるよう心懸けましょう。
  • 運気アップのための風水アドバイス

     玄関は外からの汚れが入り込みやすい場所です。外からの汚れは外からの厄(悪い気)に繋がります。靴の裏の汚れを家の中に持ち込まないよう、玄関の外にマットを敷いて汚れをシッカリ落としましょう。

光るものを磨けば明るい光が家中に幸運を満たしてくれる
 風水では、ピカピカに磨かれているもの、キラキラ光るものは幸運の象徴と言われており、家中に幸福をもたらしてくれるだけでなく、家族の笑顔や元気な心も運んできてくれるとされています。鏡やガラス、電球、照明の傘、水栓金具の金属部分など家の中にある光るものは全てピカピカに磨いておきましょう。その中でも特にきれいにしておきたいのがガラス窓です。窓が汚れていると、あっという間によい気が外に出て行ってしまいます。折角大掃除をして玄関から幸運を招き入れても、直ぐに窓から家の外に逃がしてしまっては意味がありません。年末の大掃除では、普段余り手をつけられない大きな窓なども徹底的に磨き上げましょう。また、風水で鏡は気を増幅させるパワーがあるとされています。ピカピカに磨いた鏡は幸運を増幅してくれるのですが、鏡が曇ったり汚れていたりすると、反対に悪い運気を増幅させてしまうことになってしまうので注意して下さい。特に汚れやすい水まわりの鏡が水垢のついたままになっていては大変です。玄関などから取り込んだ折角の幸運を家の中に留めておくためには、大掃除がすんだ後も小まめなお手入れを欠かさずに行ないましょう。
  • 運気アップのための風水アドバイス

     光り輝く金属は成功を意味します。美しく磨かれたガラスは開かれた未来を意味します。どちらもピカピカに磨いて成功と輝く未来を手に入れましょう。

運気の上げたい方のための掃除のコツと場所


トイレの掃除のコツと開運ポイント
 トイレ掃除のコツは何と言っても汚れを溜めこまないことです。たとえば用足しに入ったついでに気になったところをさっと軽く掃除するだけで、大掛かりな掃除をすることなく、ずっと清潔を保ち続けることが出来ます。また、風水学的にトイレは陰の気が集まりやすい場所であるので、トイレの換気を充分にすることが大切です。トイレに窓がない場合は換気扇を回しっぱなしにしておくのがよいでしょう。そして、トイレはいつもよい香りがするようにしておくのが開運のポイントとなります。芳香剤でもよいですが、生花を置くと気が流れて特によいとされています。以上のことを心懸けると、金運や健康運がアップすると言われています。

キッチン掃除のコツと開運ポイント
 キッチンは、火と水という二つの気が混在する場所であるため、インテリアや掃除でこの二つのバランスを取ってあげることが非常に大切です。風水学的に火を使う場所というのは運気を上げるとされるため、ガンコンロや換気扇は汚れが溜まらないよう特に念入りに掃除をすることが大切です。また、冷蔵庫は金運に関係するとされ、消費期限切れの物が入っていると、それだけ運気が下がると言われています。そのため、冷蔵庫の中は常に整理整頓し、ごちゃごちゃさせないように気をつけましょう。なお、キッチンは人が生きるために必要な食を生み出すことから、家族運や健康運も左右すると言われています。

洗面所の掃除のコツと開運ポイント
 洗面所の掃除のコツは、掃除をする日を決めるのではなく、汚れに気が付いたらその都度小まめに掃除をするということです。顔を洗ったり歯を磨いた後に飛び散った水滴や歯磨き粉を拭いておくだけでも、随分ときれいさを保つことが出来ます。また、洗面所は自分に自信を持たせる場所でもあるため、鏡が汚れていたり曇っていたりすると、つい気分も沈みがちになってしまいますので、日頃から注意が必要です。逆にピカピカの鏡や整理整頓された洗面台はあなたに明るさや輝きをもたらせてくれると言われていますので、美人度を上げたい時はぜひ洗面所を綺麗にしておきましょう。

お風呂の掃除のコツと開運ポイント
 風呂掃除は黴との闘いでもあるため、やると決めた時は大掛かりになることも多いでしょう。しかし、毎日入るお風呂でちょっとした工夫をすることによって、お風呂掃除を格段に楽にすることが出来ます。それは、お風呂から上がる時に床や壁に冷水シャワーをかけることです。黴は高い湿度と高い温度を好みますから、それをシャットアウトするために冷水をかけるのです。また、お風呂にある鏡の曇り防止には歯磨き粉がオススメです。歯磨き粉を薄く塗って伸ばしたらそれを乾拭きするだけで曇り止めの効果があります。もちろん黴を発生させずにいつも聖潔であることが最も大切なのは言うまでもありません。なお風水学的には、お風呂は外で付けてきた悪い気を流す場所として昔から重要視されている場所であり、さらに、風水では水の流れとお金の流れは等しいとされ、お風呂は金運アップに繋がる場所でもあります。そのためにも、お風呂によい気を溜めるには、なるべく明るい色調の壁やお風呂道具を置くことがよいでしょう。

排水溝の掃除のコツと開運ポイント
 排水溝は数ある掃除の場所の中でもトップ3に入るくらい、触るのも見るのも嫌な場所ではないでしょうか。ぬめりや黒ずみ、それに強烈な臭いは、そこが危険な場所であることを充分に知らせてくれています。しかし、排水溝の詰まりは心の詰まりとも関係すると風水的にも言われています。つまり、排水溝が詰まっている状態というのは心もどこか八方塞がりな状態だと言えるのです。そんな訳で、「何をしても上手くゆかない」などと悩んだ時は、排水溝を掃除しましょう。排水溝の詰まりが消えてなくなる頃には、もしかしたら心の詰まりも消えてなくなっているかも知れません。なお、排水溝掃除には重曹とクエン酸を使うのがオススメです。重曹を排水溝に多めに振りかけた後、沸騰したお湯にクエン酸を入れたものを排水溝に注ぐと化学反応を起こして発泡しますが、この泡が排水溝にこびりついたぬめりを吸着してくれるので、暫く放置した後にお湯でよく流して下さい。

玄関の掃除のコツと開運ポイント
 玄関はその家の象徴とも言われています。玄関の状態を見ると、住まいのプロはその家の家族関係まで分かってしまうとすら言いますが、プロではなく一般の方であって、もやはり整理整頓がされていない玄関に入ると、「きっと家の中も荒れているんだろうな」と思うのではないでしょうか。
 風水では玄関は全ての気を取り込む大切な場所とされており、家の中に玄関からよい気だけを取り込むためには幾つかポイントがあります。まずは玄関は明るいことが基本です。そのため、玄関に外の光が入らない場合は照明を使って明るくすることがよいでしょう。また、香りやインテリアも重要なのですが、この両方を解決してくれるのが植物を置くことです。植物は悪い気を吸ってよい気だけを家の中に流してくれるとされているので、玄関にぜひ植物を飾りましょう。そして、玄関マットを敷くのも忘れないようにしましょう。玄関マットにも、外で貰って来た悪い気を家の中に入れさせないパワーがあるとされています。次に、玄関の掃除のコツはタタキと呼ばれる部分に靴を置かないようにすることが大切です。ここに靴があると、ついつい掃除をサボってしまいがちになるので、靴箱に入り切らない分は思い切って処分するなどの断捨離をしましょう。そして、最後に何もなくなったタタキの部分を箒で掃いて、土や砂、汚れを玄関の外へと出してしましましょう。

リビングの掃除のコツと開運ポイント
大掃除




 リビングは家族が集まる空間であり、そこには誰しも安らぎや心地よさを求めるものです。このようなことからリビングには主に家庭運や健康運に関する開運のポイントが多くあります。そして、リビングには余り物を置かずに、いつも掃除をしやすくしておくことが大切です。この掃除のしやすさが、人が多く集まってもゴミや汚れが気にならなくさせるのです。なお、最近の家ではリビングの床がフローリングになっていることが多いと思いますが、フロアシートで埃をさっと取るだけの掃除ではいけません。使われている材質にもよりますが、固く絞った雑巾で水拭きをしたり、ワックスシートを使っていつも清潔を心懸けることが大切です。

クローゼットの掃除のコツと開運ポイント
 クローゼットに仕舞われているものの大半は洋服類でしょう。しかし、衣替えのシーズンに大雑把に入れ替えるくらいで、普段は掃除や整理整頓を余りしない場所でもあると思います。そして、クローゼットには捨てるかどうしようか迷っている物も多くあることでしょう。これらが一緒くたになって、纏まりのない状態になっているクローゼットというのは、世の中に本当に多くあると思われます。お風呂やトイレ、リビング、キッチンはきれいに掃除が行き届いていても、意外とクローゼットは放置という方も多いようですが、開運を目指すならクローゼットもきちんと片づけられる人になるのが大切です。
 なお、意外と大事なことですが、クローゼットの掃除をする前に、まずはこれらを要るものと要らないものとに分けることから始めましょう。そして、要らないものは潔く捨てることが大切です。そのためにも、「捨てるかどうしようか迷っている物」はクローゼット内に専用のボックスを置いておき、「1年間取り出して使わなかったら捨てる」などといったルールを決めることです。

ベッドルームの掃除のコツと開運ポイント
 寝室の掃除は、他の場所とは少し違って、掃除というよりはむしろ習慣と言った方がよいかも知れません。また、人は寝ている間に気を吸い込んだり回復させたりしますので、寝室は落ち着いてゆったり出来るよう工夫しましょう。
 そのためにも、朝起きたら、まずは窓を開けて寝室内の湿気を逃しましょう。掛け布団や毛布類は捲っておいて、寝ている間に溜まった布団の中の湿気も逃すようにします。これをするだけで布団そのものが清潔に保たれます。そして、外出する前にきれいにベッドメイキングをしておけば、とても気持ちがよい状態で眠りにつくことが出来ます。さらに、寝室のゴミの多くが埃や抜け毛といった軽い物であるため、掃除機をかけると、それらが却って舞い上がってしまうことになるので、粘着力のあるコロコロを使って手軽にすませるのがよいでしょう。

参考:大掃除に関する参考書

◆参考図書
東いづみ『「掃除が苦手」と思っていたけれど。』KADOKAWA
東いづみ・著+まめこ・マンガ
『「掃除が苦手」と思っていたけれど。』
KADOKAWA、2014年11月刊、1,100円
主婦、まめこが掃除の天才・東いづみに教わった極意で長年の悩みを一気に解消!読むだけで掃除がしたくなる。最新刊。
ミッシェル・ホームサービス『プロの凄腕お掃除コツとワザ ぐうたらさんでもすぐできる!』講談社
ミッシェル・ホームサービス・監修
『プロの凄腕お掃除コツとワザ ぐうたらさんでもすぐできる!』
講談社の実用BOOK、
講談社、2014年11月刊、1,200円
家事サービス会社のトップデモンストレーターというプロ中のプロに「ぐうたらライター」が教わった誰でもキレイにできる簡単お掃除術。最新刊。
北野貴子『お掃除したら、いいことあった! 汚い部屋ほど運がよくなる開運掃除術』リベラル社
北野貴子・監修
『お掃除したら、いいことあった! 汚い部屋ほど運がよくなる開運掃除術』
リベラル社、2014年10月刊、1,100円
玄関・リビング・台所・トイレ・お風呂など運がよくなる掃除術を紹介!


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【4】パソコンの大掃除

 年末恒例の大掃除ですが、今年は家の掃除に加えて、1年間愛用したパソコンもきれいにしましょう。  パソコンの大掃除と聞くと直ぐに不要ファイルの削除などを考える方もあるかも知れませんが、表面的な掃除を心懸けるだけでも、パソコンの見た目がすっきりするだけでなく、性能も長持ちするようになります。
 本節では、参考までにパソコンの徹底的な掃除の仕方を解説しました。
パソコンは意外と汚れている!

 普段パソコンを使っている時は余り汚れを意識しないものですが、パソコンも電化製品であるため、気がつかないうちに埃が付着したりして案外汚れているものです。家の中の静かな環境でも埃は積もってゆくものですし、煙草を吸う人の場合はヤニなどが頑固に付いて黄ばんでしまうことも珍しくありません。また、オフィスのように人の出入りが激しい環境では、パソコンに付着する汚れは更に多くなります。

 「何か最近ディスプレイが見にくくなったなあ」とか、「パソコンの音が煩くなったような気がする」といった場合は、実はパソコンに付いた汚れが原因ということもあるのです。見た目の問題だけでなく、汚れはパソコンの性能にまで影響しかねないのです。その証拠に、汚れが溜まるとキーボードやマウスの動きが何だかぎこちなくなってくることもあるものです。
まずは掃除用のグッズを用意しよう

 パソコンのマニュアルには、「本体などが汚れた場合は乾いた布で乾拭きして下さい」などと記載されていますが、まずはこれが基本となりますので、日常的にはこれだけで充分です。しかし、普段は汚れについて余り気にしていない人が殆どでしょうから、「何となく薄汚れたなあ」と思う頃には結構汚れが付いているものです。こうなると、ちょっと乾拭きした程度では殆ど汚れは落ちないようになっていて、そこで少し気合を入れてお掃除しなければなりません。

 パソコンをお掃除する場合には、家庭用品で活用できるものがたくさんあります。まず基本としては以下のようなものを用意しましょう。これらは全部なくても構いませんし、どこのご家庭にもあるようなものでOKです。 また、パソコンショップや家電量販店にはパソコンのお掃除専用グッズがたくさん置いてあり、それらの中には効果的なものが多いので、ここぞというポイントで使いたいものです。あると便利なグッズとしては以下のようなものがあります。 なお、100円ショップで売っているお掃除グッズもオススメです。家庭用のお掃除グッズはもちろん、パソコンやOA機器向けのものなど種類も豊富にあって、これらを使ってみるのもよいでしょう。


掃除に使える家庭用品
  • 雑巾(※柔らかめのもの)
  • キッチンペーパー
  • 綿棒
  • 台所用中性洗剤(※薄めて使う)
  • プラスチック手袋(※肌荒れ防止)
  • 軍手
  • ドライバーセット

パソコン&周辺機器のお掃除専用グッズ
  • クリーニングペーパー
  • OA機器用クリーニング液
  • 専用クリーニングキット
  • クリーニングクロス(※メガネ拭き)

掃除の前に注意しておきたいこと

 ちょっと本体のホコリを落とすために乾いた布で拭く程度のお掃除であれば、いつも使っているままの状態で構いません。ただし、本格的にお掃除をしようとするときには必ず確認しておきたいことがあります。まずパソコン本体とディスプレイは必ず電源を切ってコンセントから抜いておくことです。また、キーボードやマウスは本体から外しておいてください。電源が入ったまま作業すると、万が一にも感電したり壊してしまう可能性もあって危険だからです。また、化学雑巾やモップも使わないで下さい。これらにはツヤ出し剤が入っており、パソコン本体の表面を曇らせてしまうことがあるのです。もちろんディスプレイの表面にも決して使わないで下さい。台所用の中性洗剤を使う場合も、必ずごく薄く希釈して使いましょう。原液などの濃い状態で使うと、変色してしまったりコーティングを剥がしてしまったりする可能性があるからです。台所用品でも、塩素系の漂白剤などは絶対に使わないようにしましょう。それと同じく、シンナーやベンジンなどの揮発性の強いものやアルコール成分を含んだものも使用を避けて下さい。これらの注意を覚えておいて、安全に大掃除をしてゆきましょう。
まずはディスプレイ本体の掃除から

 普段使っていて汚れやすいのところがディスプレイです。

 まずはディスプレイに付着した埃を市販のOA用ハタキなどで落としておきましょう。普通のハタキと違ってOA用ハタキには帯電防止効果があるので、掃除した後に埃が再付着しにくくなります。CRTの場合は本体上部に、液晶の場合は本体背面の台部分によく埃が溜まります。また、CRTの背部放熱用のスリットにも埃が付きやすいので、ここも念入りに埃を払いましょう。そして埃を払ったら、全体的に乾拭きをします。ディスプレイ側面などの目立った汚れは、まずは水に濡らして固く絞った雑巾を使って拭き取ります。水拭きで落ちない汚れは、OA機器用クリーナーや薄めた中性洗剤などを使ってきれいにします。この時も直接スプレーで吹きかけたりせず、いったん布やペーパーに受けてから少しずつ使うのがコツです。なお、クリーナーによっては強力なものがあるので、必ず底面などの目立たない部分で試してみて、変色などがないかどうか確認しておきましょう。余り強力なクリーナーだと、汚れが落ちると同時に本体まで溶かしてしまうことがあるからです。このようにクリーナーを使わないと落ちない汚れが付く前に小まめにお掃除しておくことがパソコンをいつもきれい保つ最大のコツです。
ディスプレイの画面は優しく丁寧に拭き取る

 パソコンを使っている時は画面が明るいので気づきにくいのですが、電源を切って画面が黒い状態になると埃や汚れが付着しているのがよく分かります。特にCRTは静電気が大量に発生するため、画面上に埃を引き寄せてしまうのです。埃だけでなく、うっかり指で触った皮脂の汚れや、ディスプレイの前でクシャミした時の汚れなど、色々な汚れが混じっています。これらの汚れは、ちょっと拭いたくらいでは逆に汚れを広げてしまうことにもなりかねません。また、ディスプレイには不要な反射を抑えるための表面コーティングなどがされていて、強くこするとコーティング部を剥がしてしまう恐れがあります。そこで、専用のクリーナーなどを使って優しく汚れを拭き取りましょう。

 普段はこれだけでも充分ですが、仕上げにクリーニングクロス(メガネのレンズ拭きに使われる布)で拭くとよりきれいになります。特に画面の四隅に埃が集まりやすいので、それを重点的に取り除いておきましょう。四隅が拭きにくい時には、クリーニングクロスに綿棒を入れて使うとやりやすくなります。なお、画面のお手入れは、通常は埃を落とす程度で充分ですが、この時にティッシュペーパーやタオルなどを使うと、細かい糸屑などが残ってしまいます。クリーニングクロスを使えば新たな埃は出ないので、「掃除したのに余計に埃が目立つようになった」などということはありません。ただ、余り余計な力を入れてこすったりするとコーティング層が剥がれることがあるので優しく拭いてあげましょう。こうしてきれいにした画面は、コントラストがきちんと出てくっきり見やすくなります。「最近パソコンを使うと目が疲れて」というような時にも、ぜひ画面をお掃除してみましょう。
パソコンの外側を掃除しよう

 テレビやビデオデッキなどの家電製品も同じですが、どうしてもパソコン本体には埃が付きやすいものです。静電気を帯びやすいため埃を引きつけてしまうのです。パソコンの場合は、本体上面と背面の部分に埃が溜まりやすくなります。

 基本的なお掃除の手順は、まず乾拭きをしてみて汚れが落ちない場合にクリーナーなどを使ってみるとよいでしょう。この時、本体ケースの外側は固く絞った雑巾で水拭きしても構いませんが、背面は絶対に水拭きしないで下さい。本体背面には各種コネクタ類があり、水拭きすると錆びる原因になることがあるからです。また、本体前面のUSBコネクタやPCカードスロットも水拭きは避けるようにしましょう。隅に溜まった埃などは、綿棒を使って掻き出すようにすると取りやすいです。さらに本体背面については、OA機器用のハタキなどが使いやすくてよいでしょう。この時に注意する点は、埃をパソコン内部に送り込まないように軽く払う程度にしておくということです。また、背面では拡張カードスロットのカバーなどに埃がたまりやすいので、この辺りを念入りに掃除しておきましょう。なおノートパソコンの場合も、外側とキーボードのまわりなどは乾拭きするだけでOKです。
パソコン内部はパーツに注意して掃除しよう

 外側はそれほど汚れていなくても、内部には埃が結構溜まっています。CPUや電源ユニットを冷却するために外気を取り入れるので、吸気口やCPU冷却ファンなどの辺りに埃が溜まりやすいのです。

 パソコン内部を掃除する時は、本体カバーを取り外してケースを開けなければなりません(※ただし、マニュアルに本体カバーの取り外し方法が記載されていない機種についてはケースを開けないようにしましょう。ケースを無理に開けた場合サポート対象外になることもあります)。この時、電源ケーブルは必ず抜いて、内部のパーツにも素手で触れないようにして下さい。メモリなどは静電気に弱いので、予め机の金属部分などで人体の静電気を放出しておくことも大切です。なお、パソコン内部の清掃方法についてはそのパソコンのマニュアルを必ず参照するようにしましょう。


作業を行なう際の注意事項
  • 感電の恐れがあるので、清掃前には必ずパソコン本体や周辺機器の電源を切り、電源ケーブルをコンセントから抜く
  • 清掃時には、埃などを吸引しないように窓を開けたり換気扇を回して充分に通気する
  • 故障の原因となるので、CPUファンの羽根及びその他のパソコン内部の部品には極力手を触れないように気をつける
  • 洗剤を使用しての清掃は行なわない
  • パソコンの電源を切ってから本体の温度が下がるまで暫く時間をおく
  • 板金端面に強く指などが当たった場合、怪我をする恐れがあるので、清掃時には周囲の板金部品に注意をする
  • 使用者の取り扱いによる破損については、保証期間内であっても有償扱いとなるので充分に注意して作業する

コネクタやドライブ類の掃除も手軽に

 USBコネクタやドライブの開口部などにも埃が溜まってくるものです。コネクタの金属部分が汚れてくると、段々錆びてきて接触不良の原因になることもあります。そういう場合は専用のお掃除グッズを使うと簡単に解決できます。USB機器を繋いだ時にエラーが起きたり、認識されにくいなどの症状がある場合に試してみるとよいかも知れません。
特に汚れが付きやすい入力機器の手入れ

 キーボードやマウスなど普段手に触れて使う入力機器はとても汚れやすいものです。皮脂汚れを中心に埃なども集まりやすいので大掃除のしがいがあるところでもあります。

 ワイヤレスのキーボードやマウスを掃除する時は、故障や感電を防ぐために予め乾電池を取り出して下さい。なお、複数台のキーボードやマウスを利用しているなどの理由でID設定を変更していた場合は初期値にリセットされてしまいます。掃除が完了した後もう一度ID設定の変更を行なうようにしましょう。


キーボードは埃を払ってキートップをきれいに拭く
 ずっと指で触っているキーボードは、皮脂汚れだけでなく、キーの隙間にホコリや髪の毛などが落ちたりしてかなり汚れているものです。まず裏返しにして、軽くトントン叩くだけでも結構汚れが落ちてきます。日常的なお手入れはこれに加えて、表面をOA機器用ハタキで掃除するくらいで十分です。また、エアダスターを使ってキーの隙間の埃を吹き出す方法もオススメです。しかし、長く使っていると、キーによって汚れの具合が変わってくることが分かります。よく打つキートップは余り汚れを感じませんが、触らない部分に汚れが溜まっていくのです。たとえばよく使う「Enter」キーや「スペース」キーにしても、指で触る部分とそうでない部分とで汚れ具合が全く違ってきます。これらの汚れを落とすにはウェットティッシュタイプのクリーナーペーパーを使うとよいでしょう。

マウスは外側だけでなくローラーもきれいに
 パソコンに付属するマウスも、最近はワイヤレスの光学マウスが中心になってきました。こういう製品であれば、ボールやローラーを使わないので内部が汚れることもなく、いつも快適に使えます。それに反して、マウスの外側はいつも握って使うものだけに必ず汚れてきます。通常は乾拭きないし固く絞った雑巾で拭く程度で充分ですが、しかしながら、長く使ったマウスを見ると、しつこい汚れが付いて中々落ちないものです。ここまで汚れてしまうと、ちょっと水拭きしたくらいでは汚れが落ちません。こういう場合は、OA機器クリーナーや中性洗剤を使ってかなり気合を入れないと落ちないこともあります。ボール式マウスの場合は、その構造からどうしても埃が内部に集まりやすく、暫く掃除をしないと動きが鈍くなってきます。Windowsでマウスカーソルの動きがおかしい時は、まずボールとローラーの汚れを疑ってみるとよいでしょう。
 ボール式マウスの場合は、蓋は簡単に外せるように出来ています。ボール本体は柔らかい布で拭く程度にして、マウスパッドも拭いてきれいにしておきましょう。また、ボールを取り出した後、マウスのローラー部分を見てみると、3つのローラーに埃が巻き付いて、動きの邪魔になっていることがあります。こういう汚れは綿棒などで掻き出すようにして取りますが、固まっている時はカッターで切らないと取れないこともあります。こうなる前に、月に一度くらいは掃除しておきましょう。

 キーボードもマウスも、いつも手に触れるものです。クリーナーで拭いた後は、仕上げに水拭きと乾拭きを使って丁寧にクリーナー剤をふき取っておきましょう。また、キーボードについては、埃をシャットアウトするキーボードカバーを使う方法もあります。キーボードカバーを使うことで埃や汚れを防ぐだけでなく、水やジュースなどをキーボードにこぼした時も安心です。なお、パソコンのモデルによってキーボードの形が違いますが、パソコンメーカー以外にもパソコン専門店で各パソコン専用タイプのキーボードカバーを販売していることもあるので、色々と調べてみるとよいでしょう。

プリンタやデジタルカメラも小まめに掃除しよう

 プリンタやデジタルカメラなどの周辺機器にも汚れは溜まります。プリンタの場合は埃だけでなく、使っていくうちにどうしてもインク汚れなども付いてきます。これらもまとめて大掃除しましょう。


プリンタは専用のクリーニングキットで簡単に
 プリンタはその性質上インク汚れがどうしても内部に付着していきます。外側の埃や汚れはパソコン本体と同じように通常は乾拭きもしくは水拭きでOKですが、プリンタ内部の汚れは専用のクリーニングキットを使うと安全かつ快適に作業できます。プリンタによって構造が違いますが、一般的なインクジェットプリンタに適合するようなセットになっているので、メーカーに関係なく掃除に使えます。専用クリーナーは、ローラーのインク汚れを取るクリーニング液などが入ったタイプを選ぶとよいでしょう。何れにせよ、ローラーをきれいにしておかないと印刷時に紙に筋の汚れが入ったりするので定期的に掃除しておくとよいでしょう。

デジタルカメラはレンズ部分を慎重にお掃除
 デジタルカメラは本体とレンズのお掃除がメインになります。本体側は乾拭き程度で充分です。一方、レンズの掃除は傷を付けないように細心の注意を払う必要があります。レンズは意外に柔らかいので、通常はホコリを吹き飛ばす程度にして、指紋などが付いてしまった時にだけ拭き取るようにします。なお、レンズを拭く場合はクリーニングクロスを使うとよいでしょう。この時は必ずきれいな面を使うようにして下さい。です。レンズの中心から外側に向かって、渦巻き状に軽く拭くのが基本です。汚れた布で拭くとゴミや埃でレンズ表面を傷つけることになってしまう恐れがあるからです。また、デジタルカメラの背面にある液晶モニタも指紋や皮脂で案外汚れています。液晶モニタも普通の液晶ディスプレイと同じように掃除すればOKです。基本的にはクリーニングクロスを使って拭くだけでよいでしょう。四隅など掃除しにくいところは、やはり綿棒を入れて使うと掃除しやすくなります。

最後に:焦らずゆっくりやるのが掃除の極意

 最後に、汚れがひどい場合にも、急いで落とそうとせずにゆっくりやるのがコツです。完全には汚れが落ちない場合もありますが、使っていて気にならないくらいまでは充分に汚れを落とせるはずです。年末の大掃除だけでなく、これからは気が付いたらサッとお掃除しておけば、いつも気持ちよくパソコンを使えるうようになること請け合いです。

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