| 【1】花粉症とは?〜流行の時期とその症状及び原因〜 |
今年も辛い花粉症の季節がやってきました。
本節では花粉症とは何か。その流行時期と原因等について解説しました。
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| 花粉症とは? |
花粉症は、アレルギー性鼻炎または鼻アレルギー、アレルギー性結膜炎の中で花粉を原因とするものを言います。花粉症は、私たちの身体を守る免疫機能が異物である花粉に対して過剰に反応することを原因として起こります。様々な花粉が原因になりますが、ご存知の通り最も有名なのがスギです。日本の山の多くを占めるスギの木が原因となるスギ花粉症は今や日本の国民病にもなりつつあります。ちなみに、クシャミや鼻水は体内に侵入した異物を体の外に早く排除しようとする生体反応ですが、花粉症では花粉の刺激によって体内にあるヒスタミンなどの炎症物質が放出し、神経などにあるヒスタミン受容体と結合することによってクシャミや鼻みずなどのアレルギー症状が起こるのです。花粉症は、その名前の通り1〜2ヶ月続く花粉飛散時期に症状が出現するので、風邪と異なり、クシャミや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどが長く続く場合は花粉症を疑った方がよいかも知れません。
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もはや国民病!?〜国民の3割が花粉症〜 |
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花粉症は花粉によって引き起こされるアレルギー疾患で、クシャミや鼻水、鼻づまりなどのアレルギー性鼻炎や、目の痒みや流涙などのアレルギー性結膜炎などを典型的な症状とします。日本で最も多いのは春先のスギ花粉による花粉症で、国民の約3割に花粉症の症状があると言われます。花粉症の患者数は年々増加傾向にあると考えられ、今まで症状が出ていなかった人でも、今年懸念されているように大量の花粉に曝されていると、何らかのキッカケで突然花粉症を発症することがあります。また、軽症だった人も、たくさんの花粉が鼻や目から体内に入ると症状が強くなります。そんな訳で、花粉症の症状がある人もない人も、花粉の飛ぶ時期はなるべく花粉に接しないよう、特に今年は花粉症対策を行なうことが大切です。そのポイントとしては、たとえば花粉の飛散開始時期や飛散量等の飛散予測や飛散状況などの花粉情報を把握すること、そして、体内への花粉の侵入を防いで症状の悪化を予防することなどが挙げられます。 |
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日本独自のスギ花粉は海外にはない!? |
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日本人が悩まされているスギ花粉症は、実は日本特有のものだということを知っていますか? カナダや中国など海外にもスギは多く存在していますが、アレルギーを引き起こす花粉を飛散させる品種は実は日本固有のものなのです。これは戦後の植林計画の際に成長の早いスギが多く植えられ、この品種が花粉症を起こす原因になっているからだとされます。また、他の植物よりスギによる花粉症が多い理由として、冬から春にかけての日本の天候や環境が大きく影響しています。2〜3月は1年の中でも空気が乾燥していて埃っぽいため刺激を受けやすく、症状も強くなりやすいのです。 |
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| 花粉症の時期 |
| 花粉症の時期 |
花粉症の時期と聞いて多くの方が春先の時期をイメージすると思いますが、花粉が飛ぶ時期は1年中であるため、花粉症の時期というのはほぼ1年中であることになります。意外かも知れませんが、夏に飛ぶ花粉や冬に飛ぶ花粉などもあるので、夏の花粉症や冬の花粉症というものの存在します。しかし、春先は花粉がよく飛び散る時期でもあり、確かに春先が1番のピークで、その次に多い季節は秋の時期とであるいうことになります。自分が罹りやすい花粉症の時期を知ることによって、自分がどの花粉に弱いのか大体の目安をつけることが出来ます。2〜5月の花粉症が最も多い時期に花粉症になってしまう人はやはりスギ花粉やヒノキ花粉が一般的な原因になっています。その一方で秋の時期に花粉症になりやすいという人はヨモギやイネなどが花粉症の原因であると考えることが出来ます。花粉症の症状は鼻水やクシャミが止まらないというものが多いので、風邪と間違う場合がありますが、毎年同じ時期にクシャミや鼻水が止まらず、風邪だと思っていた人は花粉症を一度疑ってみるのもよいかも知れません。花粉症の時期で特に気をつけたいのが、当然花粉が飛び散る時や花粉が多く発生しやすい時です。晴れた日で風が強い日はもちろんのことなのですが、湿度が低く乾燥した日や雨が上がった後の晴天の日などは花粉が発生しやすかったり、飛び散りやすい時期でもあるので、こういう日に外出する場合は充分な花粉症対策をしてから外出するようにするとよいでしょう。
そうは言っても、もちろん花粉症の時期と言えば春です。冬が過ぎ、暖かくなると嬉しいのですが、同時に花粉症のシーズとなります。春から初夏にかけて、花粉症の人はクシャミや鼻水、鼻づまり、目の痒みなどの症状に悩まされます。春の花粉症の主な原因はスギ花粉やヒノキの花粉です。また、ブタクサやヨモギなどの花粉も影響します。この時期の花粉症は予防ではなく対策になります。まず花粉を部屋に入れないことから始まり、花粉に接する機会を出来るだけ少なくします。室内に入り込んだ花粉を掃除などで取り除きます。また、洗濯物にも花粉が付着するので、よく落としてから取り込むようにします。それと同時に花粉対策のサプリメントやお茶などを利用するのがよいでしょう。特にお茶の中でも甜茶の評判がよいようですが、ウーロン茶もメチル化カテキンという成分が花粉症対策に利用されます。特に凍頂烏龍茶が有名です。さらに、べにふうきに含まれているカテキンの一種のメチルカテキンが抗アレルギー成分として注目されています。このように春の時期の花粉症は、対策を行なうことが主流になります。既に花粉のピークの時期に入っているため、予防をしても間に合いません。花粉症の時期が過ぎたら、予防をシッカリ行なって次の年の春先に備えましょう。
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| 花粉の飛散カレンダー |
花粉症の原因は当然ながら花粉です。花粉症の原因をしっかり知る上でも、花粉の飛散時期を知ることは重要になります。場所によって飛散時期は違いますが、参考までに以下に代表的な時期を示します。なお、花粉症で最も多いスギ花粉はそろそろ飛散が始まっています。下の表を見ていただければ分かるように、要するに花粉はほぼ1年中飛んでいるわけで、そのため、冬しか花粉症から解放されないと悩む人がいるのはこのためなのです。
| ■春の花粉 |
| 主に樹木の花粉の飛散時期です。花粉症を発症する人が最も多いのもこの季節で、一番代表的な花粉症の季節です。 |
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| 花粉 |
時期 |
地域 |
| スギ |
2月から4月 |
北海道を除く全国 |
| ヒノキ |
3月から5月 |
関東以南 |
| ネズ |
4月から5月 |
北海道を除く全国 |
| シラカンバ |
4月から5月 |
関東以北 |
| ハンノキ |
1月から6月 |
全国 |
| オオバヤシャブシ |
3月から4月 |
関東 |
| コナラ |
4月から5月 |
全国 |
| リンゴ |
4月から5月 |
主に東北 |
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| ■夏の花粉 |
| 主にイネ科の花粉の飛散時期です。ちょっと他の人より遅く花粉症になる人はこれらの花粉が原因かも知れません。 |
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| 花粉 |
時期 |
地域 |
| カモガヤ |
4月から7月 |
全国 |
| オオアサガエリ |
4月から7月 |
全国 |
| ハルガヤ |
4月から7月 |
全国 |
| ホソムギ |
4月から7月 |
全国 |
| スズメノカタビラ |
3月から5月 |
全国 |
| スズメノテッポウ |
3月から5月 |
全国 |
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| ■秋の花粉 |
| 主にキク科の花粉の飛散時期です。少し肌寒くなってくる時期ですが、風邪と勘違いせず予防する必要があります。 |
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| 花粉 |
時期 |
地域 |
| ヨモギ |
8月から9月 |
全国 |
| ブタクサ |
8月から10月 |
全国 |
| オオブタクサ |
8月から10月 |
北海道を除く全国 |
| カナムグラ |
8月から10月 |
全国 |
| ヒメスイバ |
5月から6月 |
全国 |
| ギシギシ |
5月から8月 |
全国 |
| カラムシ |
9月から10月 |
北海道を除く全国 |
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| 花粉症の症状 |
スギ花粉が飛散し始める前に「花粉症かも?」と医療機関を受診する人が増えています。
クシャミや鼻水など症状が似ているのと、花粉が飛散する時期は風邪を引きやすい時期でもあるので、中々区別がつきにくいんのです。また、ここ最近花粉症が大きく騒がれることによって、クシャミや鼻水が出ると直ぐに「花粉症かも」と受診する方が増えています。しかし、1月頃にスギ花粉は飛散しませんから、2月上旬以前なら花粉症ではなく、風邪を疑った方がよいでしょう。また、アレルギー検査をしていなかったり市販薬で済ませたりしていた人には、花粉症ではなく、毎年風邪を引いているという可能性もあります。原因が違っても症状が同じで、花粉症の薬を飲むと不快な症状が治まってしまうため見逃されてしまうのです。「症状が治まったからいいじゃないか」と思う人もいるかも知れませんが、風邪と花粉症は服用する薬も異なりますし、不要な薬を飲むことで身体に悪影響が出る場合もあります。まずは検査をしてみる、専門医に相談するなどして適切な治療を受けることが大切です。
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クシャミ |
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花粉症によるクシャミは回数が多く、特に連続して起こるのが特徴です。多ければ10回以上連続でクシャミが続くことも少なくありません。風邪で起こるよう数回程度のクシャミと違い、まさに鼻の中に入ってしまった花粉を鼻の外に出すためにクシャミが止まらなくなってしうのです。 |
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鼻水 |
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花粉症による鼻水は無色透明の水性でサラサラしています。顔が地面に対して垂直だと、鼻の穴から口まで簡単に鼻水が流れてしまうことも少なくありません。逆に粘度が高いものや色が濁った鼻水が出ることは余りありません。 |
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鼻づまり |
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花粉症患者の多くが最も苦労するのが鼻づまりだと言われています。花粉症の鼻づまりは両穴詰まることも多く、鼻で息することが出来なくなることも少なくありません。鼻をんでも直ぐにまた鼻がつまるという繰り返しになります。風邪の症状でも鼻が詰まることがありますが、さらにひどい詰まり方であると言ってよいでしょう。 |
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目の痒み |
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風邪の症状には余り見られないのが目の痒みです。これはまさに目に花粉が付着するために起こる症状で、付着した花粉を落とすために涙が出たり、ひどい痒みが出ます。痒み自体もひどいものですが、むしろ目を擦ることで結膜や角膜を傷つけてしまうことによって症状が悪化するケースもあります。 |
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| 花粉症の原因とそのメカニズム |
花粉症は何が原因で起こるのか?
〜敵はスギだけにあらず〜花粉症の原因物質は約60種類!?〜 |
花粉症の原因はもちろん花粉です。自分が本当に花粉症なのかを知る上でも花粉の飛散時期を知ることは重要です。場所によって飛散時期は違いますが、花粉症で最も多いスギ花粉症は2月頃から飛散が始まります。花粉が目や鼻に入ると、その花粉のIgE抗体が形質細胞(Bリンパ球)から産生されます。IgE抗体が白血球(特に肥満細胞)からヒスタミンや化学物質を産生させ、鼻や目の粘膜や血管に働いて涙や鼻水が出てきます。粘膜の浮腫が出てくると鼻づまりになります。そんな訳で、花粉症に罹ると目と鼻に症状が集中するのです。目と鼻の症状だけでも辛いものです。
花粉症の原因物質としては一般的にはスギ花粉が知られていますが、花粉症の原因となる花粉はスギだけではなく、この他にヒノキ(4〜5月)やイネ科の植物であるカモガヤ(5〜6月)、秋にはブタクサやヨモギなど約60種類もの植物があるため、1年を通して花粉症に悩まされる人も少なくありません。時期を問わず、鼻水や鼻づまり、クシャミ、目の痒みなどの症状が出る場合は、スギ以外のアレルギーを疑った方がよいかも知れません。
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| 花粉症の原因植物 |
最も有名なスギ花粉の他にも花粉症の原因になる花植物は多くあります。飛ぶ季節が異なりますので要注意です。
| ■樹木による花粉症の原因物質 |
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スギ: |
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花粉症の最大の原因物質。日本の林業に欠かせない樹木で、戦後に大量に植林された。秋田杉や吉野杉も植物学上は同品種。2〜4月にかけて猛威を振るう。 |
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| ● |
ヒノキ: |
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日本特有の常緑針葉樹。3〜5月が花粉のシーズンで、植林面積がスギを上回わるところもある。 |
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| ● |
ネズ: |
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花粉の季節はヒノキと同じ3〜5月。ヒノキの一種で、飛散時期が微妙に異なる。 |
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| ● |
ケヤキ: |
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都市の街路樹などによく見られる食物だが、4〜5月に花粉の量が多く、症例も多い。 |
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| ● |
テウチグルミ: |
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4〜5月頃に動物のシッポのような長い花房から大量の花粉を出す。クルミ科の植物。 |
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| ● |
シラカバ: |
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近年、北海道では花粉症の原因物質として注目を浴びている。シーズンは4月頃。 |
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| ● |
ハンノキ: |
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飛散期間が1〜3月とかなり早いのが特徴。全国の広範囲に分布し、花粉の飛散量も多い。本数自体は少ないものの、ワサビ田などを日陰にするために植林されていることが多い。 |
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| ■草による花粉症の原因物質 |
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イネ: |
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真夏に花粉を飛ばすが、花粉の粒子が大きいため、遠くまで飛んでゆかず、被害が少ない。 |
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| ● |
カモガヤ: |
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イネ科の花粉症の主要犯。明治初期、牧草として日本に入ってきた帰化植物のひとつ。 |
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| ● |
オオアワガエリ: |
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カモガヤと同じく明治初期に入ってきた。寒冷地に雑草として全国に広く分布している。 |
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| ● |
ブタクサ: |
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日本の3大花粉症のひとつ。8〜10月に花粉を飛散させる。大群落を形成することもある。 |
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| ● |
ヨモギ: |
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秋口の原因はブタクサとヨモギで、この2種は飛散時期も重なる。全国に分布している。 |
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| ● |
サイタカアキノキンリンソウ: |
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日本に帰化した食物の中でも特に繁殖力が高く、10〜11月がシーズンの原因物質。 |
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| ● |
カナムグラ: |
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ツル科の植物で他の植物に強く巻き付く。雌株と雄株があるが、花粉は秋の雄株から発生。 |
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| ● |
ヘメスイバ: |
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タデ科ギシギシ属。5〜7月に花粉を飛ばす多年草で、日当たりのよいところに育つ。 |
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| ● |
ヒメガマ: |
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飛散シーズンは7〜8月の夏。円柱状の花穂から、大量の花粉を飛散させる植物。 |
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| 花粉症発症のメカニズム〜免疫系の暴走〜 |
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免疫系とは何か? |
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花粉症を始めとしたアレルギーの発症には人間の免疫系が大きく関わっています。免疫系とは、循環器系・呼吸器系・消化器系・神経系などと並んで人間が生きてゆく上で欠かすことの出来ないシステムのひとつです。たとえば風邪のウィルスなどが体内に入ってくると、免疫系はその持てる力を総動員してそのウィルスを撃退します。ウィルスや細菌は日々侵入の機会を窺っているので、それらに対して免疫系は常に戦っていると言ってもよいかも知れません。そして、外からの侵入だけではなく、内側からの反乱、たとえばガン細胞の増殖を防いでいるのも免疫系なのです。こうした外敵や内側からの反乱を鎮圧するのが免疫系の仕事で、身体にとって異物ではあっても無害なものは白血球にただ食べられるだけで、特別な反応は起きないのが普通です。それは花粉も同じで、本来なら花粉が多少体内に入っても特別な反応は起きないはずなのです。それがどうしてさまざまな症状が起きてしまうのかと言うと、それは免疫系がある意味で暴走するからです。 |
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免疫系の役割 |
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免疫系では、様々な細胞がそれぞれの役割を果たしながら体内の異物を排除しているのですが、中でも最も重要な役割を持っているのがT細胞と呼ばれるリンパ球です。このリンパ球は胸腺と呼ばれる臓器で作られているのですが、胸腺がラテン語でThymusと表記されることからT細胞と呼ばれています。そして、このT細胞には、譬えて言えば体内に入ってきた異物を見つける触覚のようなものが付いているのですが、このT細胞そのものには異物を発見する能力はありません。T細胞はウィルスや他の生物のタンパク質がそばに存在しても何も行動を起こさないのです。その意味でウィルスにとってT細胞は敵ではありません。こうして体内に侵入したウィルスは細胞内に入り込んで増殖を始めますが、そうするとウィルスに冒された細胞の表面にはある変化が生まれます。また、異物であるタンパク質はマクロファージという白血球に食べられるのですが、その白血球の表面にもある変化が現われます。
人間の体内では、驚くべきことに殆どすべての細胞に名札のようなものが付いています。それがHLA抗原と呼ばれるもので、上で触れたウィルスに侵された細胞やタンパク質を食べたマクロファージにもこのHLA抗原という名の一種のIDカードが付いているのですが、ウィルスやタンパク質由来のこのHLA抗原が表面に浮かび上がるのです。こうして、その細胞は他の全ての細胞と同じHLA抗原ではなくなってしまうのです。T細胞が関心を示すのはこの毛色の違うHLA抗原で、T細胞はこの毛色の違うHLA抗原を持つ細胞を発見すると俄然活発に増殖し始めます。なお、T細胞というのは実は総称で、実際にはキラーT細胞とかヘルパーT細胞、サプレッサーT細胞の3つがあります。キラーT細胞はこうした異物に直接攻撃を加えてゆき、ヘルパーT細胞はいわゆる抗体を作るための指示を出します。そして、もうひとつのサプレッサーT細胞は不思議なことに抗体を作ることを抑制するのです。このあたりが免疫系の精妙かつ微妙なところなのですが、このサプレッサーT細胞の働きが弱まっていることが花粉症などのアレルギー症状の原因になっているのです。 |
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鼻がムズムズする時に身体の中では何が起きているのか? |
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花粉症に関して言うと、もちろん花粉そのものが体内に入るわけではありません。花粉は吸い込んだ空気と一緒に鼻の中に入り、鼻の中の粘膜に付着します。水分を吸ってふくらんだ花粉は膨らみ、内部に含まれている微量のタンパク質が溶け出してきます。これが抗原になるのわけです。鼻の粘膜にもマクロファージと呼ばれる白血球の一種は巡回していて、こうした異物を捉えて食べてしまいます。これも一種の生体防御反応なのですが、マクロファージの表面には、ウィルスに侵された細胞と同様にスギ花粉などのHLA抗原が表示されるようになります。すると、ヘルパーT細胞が抗体を作れという指示を出します。しかし、花粉由来のタンパク質などは、たとえ体内にあっても増殖するわけでもなければ、細胞の中にまで入り込むものでもありません。つまり、大量でなければ身体には無害なのです。抗体を作って免疫系の総力を注ぎ込んで殲滅すべき相手では決してないのです。そのため、こういった時には当然サプレッサーT細胞が働いて抗体の生産を抑制します(※なお、サプレッサーT細胞が一体どのような方法で有害か無害かを判断しているのか、或は何がサプレッサーT細胞を活性化させるのかはまだよく分かっていないそうです)。しかし、サプレッサーT細胞がうまくこれを抑制できない場合に身体の中に抗体が出来てしまいます。抗体というのはいわゆる免疫の主役とも言うべき存在で、たとえば一度はしかに罹るともう罹らなくなるとか、インフルエンザの予防注射を打っておけばそのシーズンはインフルエンザに罹らないなどという本来は人間の助け手的な存在で、この抗体のお陰で殆どの伝染病がなくなりました。ところが、花粉症などのアレルギー疾患では、肝腎のその抗体が人間の足を引っ張っているのです。
そこで、抗体がどのようにして出来るのか、ここでちょっと専門的な話をしましょう。ここで新顔のB細胞というものが出てきます。このB細胞はヘルパーT細胞からの指令によって抗体を生産するプラズマ細胞に変身します。すなわち、アレルギーを起こす抗体、すなわちIgE抗体を作り出すのです。このIgEの血清中の濃度は1cc中100万分の1g程度しかないと言われるほど非常に微量なのですが、このIgE抗体が、体内にある肥満細胞と呼ばれる細胞と血液中の好塩基球と呼ばれる白血球の表面に結合します。そして、肥満細胞や好塩基球はヒスタミンやセロトニンといった化学物質を大量に詰め込んでいます。こうしてアレルギー発症の準備が全て整いました。そし、このタイミングで花粉が体内に入ると、肥満細胞や好塩基球からヒスタミンなどの化学物質が飛び出す仕組みになっています。こうして、クシャミや鼻水が止めどなく出るとか目が痒くなる、喉が腫れる、頭が痛くなるといった諸症状が出てくるのわけです。 |
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なぜ現代人に花粉症が増えたのか? |
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本来IgE抗体は寄生虫の感染などを腸から排出させるために役立つ抗体と言われていて、鼻粘膜などへの細菌にはIgG抗体がその任に当たっていたと考えられています。つまり、鼻粘膜についた異物の処理にIgE抗体が作られること自体が既に異常事態であったのです。
それでは、何故IgGではなくIgEが作られるのか、確たる見解はまだ出ておりませんが、日常生活の無菌化によってIgG抗体の出番がなくなってしまったのも一因ではないかと言われています。IgG抗体が活性化しているとIgE抗体の活性は抑えられるというわけです。たとえば現在40代以上の人なら記憶があると思ういますが、昔の子どもは時に青洟や緑洟を垂らしていたものです。あれはIgG抗体が鼻粘膜などに侵入してくる雑菌と戦った後の残骸なのです。砂場で遊んでいる途中で鼻をほじったりしていれば日々雑菌が侵入していたはずで、そんな生活がIgG抗体を鍛えていたのかも知れないのです。そのため、現代人には昔の人と違って花粉症などのアレルギー疾患が多いのだと考えられているわけです。 |
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| 花粉症の本当の原因〜花粉症は環境問題!?〜 |
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花粉症は人災!? |
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現在日本の人口の5人に1人、いや今や3割が花粉症だと言われています。ということは、人口を1億2000万人として計算すると、少なくとも約2400万人が花粉症を患っていることになります。最近は花粉症の症状を訴える子どもも増加傾向であると言いますが、患者の大半は20代〜60代の働き盛りの人ですが、彼らにとって、朝から晩まで、そして寝ている時でさえ安眠を妨げる花粉症はまさに不倶戴天の敵であると言ってよいでしょう。花粉症の時期を2か月と想定しても、その間の仕事への集中力はかなり下がらざるをえないはずです。極端なことを言えばGDPにも大きな影響が出ているに違いありません。さらに国民の経済的負担も決して馬鹿にはなりません。花粉症治療にかかる治療代だって決して莫迦にならないのです。仮に花粉症患者の半数が医者に通っているとして、花粉症の時期の2か月間に少なく見積もって1万円程度の治療代を医療機関に払うとした場合、3割負担で換算して、約3万円強の金額が健康保険からの出費で賄われることになるわけですが、その額は何と3600億円となります。何とこれだけの金額が花粉症の時期の2ヶ月程度で健康保険から支払われている計算になるのです。もっとも医療費以外の市販薬やマスク、甜茶などいわゆる花粉症市場は1000億とも言われますが、こちらは市場を潤わせているわけなのでまだしもとしても、花粉症の人にとっては腹立たしい限りです。
花粉症の原因は様々な要因が絡み合ったものですが、決定的なことは、花粉がなければこれほどまでに花粉症の患者が増えることはなかったということです。そのため、一部の花粉症サイトでは「杉の植林を禁止しろ」といった過激な意見まで飛び出している有様です。杉の植林を止めるというのは確かに行き過ぎとは思います、実際に花粉症は人災である可能性も高いのです。戦後に拡大造林を奨励しながら、片方では外国産材の輸入を野放しにして、結果的に国内の林業を瀕死の状態に追い込んでいる国の政策にも疑問を懐かざるを得ません。日本の林業が抱えている問題と花粉症の関係について、ここで一度きちんと考えてみるのも大切なのではないでしょうか。 |
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戦後の拡大造林 |
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そもそもの始まりは昭和30年代の拡大造林です。戦後の復興ムードの中、過剰な木材の需要に広葉樹を主体とした里山は皆伐され、そこに新たに早生樹種の代表格である杉や檜が大量に植えられました。日本の国土面積に対する森林面積は約7割と言われていますが、その中の人工林の比率は約4割で、そのうち広葉樹も若干は含まれているはずですが、その殆どが杉や檜、松などの針葉樹だと見られます。つまり、国土の3割以上が杉や檜なのです。これでは日本国土全体に花粉が舞うのは仕方ありません。しかし、拡大造林された杉や檜の森林が丁寧に手入れされてさえいればこれほどの花粉が舞うことはなかったはずです。1960年に丸太材の輸入自由化、そして、1962年の木材製品輸入自由化を契機として、外国から安い木材が日本国内にどっと入り込んで来ました。それ以来、国内の木材の価格は下がり続け、今やピーク時の価格の3分の1以下になってしまっていると言います。これが30年〜40年育てた木の価格なのです。木材の価格が、それも立派に成長した木材の価格が下落したというのでは、間伐材などは誰にも見向きされなくなります。間伐というのはいわゆる間引きです。杉や檜などの針葉樹は、木を真っ直ぐに育てるために1ヘクタールに3千本という非常に多くの苗木を植えます。しかし、ずっとこの本数を維持するわけではなく、木の成長に合わせて、育ちの悪い木を伐採したり、さらに成長した場合は間隔を空けるために伐採するのですが、これを間伐と言うのです。かつてはこの間伐材も、木の直径に応じて様々な分野に使用されていました。たとえば建築現場の足場や養殖漁業の筏、さらに細いものは薪や炭に加工されて商品になっていたのです。ところが、間伐材の用途が減少してくるにつれて、間伐材そのものの価格が下落し続け、間伐という作業自体が赤字を生み出す労働になってきました。もちろん成長した木材がある程度の価格で取引されるのであれば、そのための間伐にもお金を使う林業経営者もいるでしょうが、生長した木材でさえ下手をすると赤字なのです。間伐に回わせるお金などどこからも出てきません。こうして日本の人工林は人工林にとって皆伐と同じくらい手ひどい扱いを受けているわけです。要するに放置されているのです。そして、このような理由で間伐が行なわれないために、一定面積内に必要以上の木が植えられているわけですが、これが花粉の数に影響しないわけがありません。さらに、ここでもうひとつ問題なのは、枝打ちが行なわれていないことです。杉は放っておけば枝をどんどん出して葉を茂らせてゆきます。しかし、枝が成長すると、幹の成長が遅れたり、真っ直ぐ育たなかったり、さらには幹部に節が出来るなどの理由で不要な枝を切るのですが、これもやはり放置されているために、当然ながら枝打ちもなされていないわけです。通常、杉の枝は木の成長に合わせて約半分が枝打ちされます。余り枝を取り去ってしまっては光合成が出来なくなるので、上半分の枝は残し、それ以下の枝を落としてゆくのですが、単純計算すると、枝打ちされていない杉や檜は、枝打ちされている杉や檜よりも倍の花粉を出すということになります。ちなみに、3ヘクタール以上の森林経営者の作業状況では間伐を実施したのは僅か2割弱だそうですが、そうすると8割以上の間伐しなくてはならないところで間伐が行なわれていないことになります。そして、間伐が行なわれていないということは、さらにお金にならない枝打ちが行なわれているわけがないわけで、要するに日本の人工林の8割は付ける必要のない倍の枝を持ち、倍の花粉を撒き散らしていることになるわけです。
動物と同様、どんな杉も檜も子孫繁栄のために花を咲かせ、花粉を放出します。かし、それが丁寧に手入れさえしていたならば、花粉の飛散も現状の半分以下くらいに減らすことができたのではないでしょうか? 花粉の飛散量が半分になれば花粉症で苦しい思いをする患者も半分になるかは分かりませんが、しかし、少なくとも花粉の飛散量が半分になれば花粉症の患者数もかなり少なくなるだろうことは間違いのない事実です。 |
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ディーゼル排ガスと花粉症との関係 |
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皆さんは環七雲という言葉をご存じでしょう? 環状7号線や環状8号線といった交通量の多い地域では排気ガスが上空に昇って雲になると言われているのです。
花粉症の表の原因が花粉そのものであるとすると、裏の原因に挙げられているのがディーゼルエンジンの排気ガス(DEP)に含まれる微粒子です。DEPは、Diesel
Exhaust Particlesの略で、これはディーゼルエンジンの不完全燃焼によって出てくるのですが、これが体内に入ると通常の3〜4倍もの抗体が生み出され、花粉に敏感に反応するようになってしまうという報告があるそうです。自動車を運転する人だけでなく、あのディーゼル車の黒煙には閉口する人も多いはずですが、ディーゼル排ガスは、花粉症だけでなく、気管支炎や喘息、肺癌等の増加に関わっているとされています。また、DEP粒子の大きさは2マイクロメーターと言われていますが、それよりもさらに小さな粒子、SPM(=浮遊粒子状物質=Suspended
Particulate Matter)と呼ばれるものの中には0.01マイクロメーターという極小のものまであり、これは肺の細胞まで擦り抜けて血管の中にまで入り込んでしまうものもあるのです。ちなみに、東京都ではディーゼル排ガスと花粉症との関係について住民700人の直接参加による大規模な調査を行なっているそうです。また国立環境研究所が行なった動物実験では、排ガスを吸わせたモルモットに杉花粉を注入しているとも言いますが、きれいな空気を吸わせたモルモットに対してクシャミの回数が9倍も多かったという結果が出ているとも言います。このように、ディーゼル排ガスはもちろん花粉症だけではなく肺ガンなどの重篤な病気の原因にもなっている可能性が高いのです。 |
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| 【2】花粉症の治療法と有効な薬 |
辛い花粉症ですが、治療法や対処法がないわけではありません。
本節では、花粉症の治療法と有効な薬を紹介しました。
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| 花粉症の治療法 |
現在医療機関でできる花粉症の治療には、内服薬や点鼻薬、点眼薬、手術などの方法があります。診察では血液検査などでどんな物質にアレルギーを起こしやすいか検査を行なったり、鼻などの粘膜の状態を診たりして、症状のうちどれが強くて重いのかを判断します。そして、眠気が出にくい方がよいか、眠気があってもよいから、とにかく症状を抑えたいのかなど、患者の要望も踏まえて、治療方法を決定します。つまり、花粉症の治療は要するに対処療法がメインです。昔と違って今は様々な種類の薬が登場していますし、適切な組み合わせで快適に日常生活を送ることが可能です。
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早い段階で症状を防ぐ初期療法 |
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花粉の飛散が始まり、1〜2週間にわたって花粉を浴び続けていると鼻の粘膜では炎症が起こります。我慢し切れないほど症状が重くなってから治療を開始したのでは、炎症が進んで回復するまでに時間がかかります。そこで、近年は花粉が飛散する前から治療を始めて症状の進行を防ぐ初期療法(または初期治療)が定着しています。これは、まだ症状の出ない早い段階から薬で治療し、重症化を防ごうというものです。初期療法で用いる薬は第2世代抗ヒスタミン薬とケミカルメディエーター遊離抑制薬、抗ロイコトリエン薬、Th2サイトカイン阻害薬、抗プロスタグランジンD2・トロンボキサンチンA2薬の5種類で、このうち1種類が選択され、花粉の飛散が終わる時期まで治療を続けることで、クシャミや鼻水などのアレルギー症状に効果が得られます。症状が中等症から最重症になった場合は第2世代抗ヒスタミン薬か抗ロイコトリエン薬に鼻噴霧用ステロイド薬を併用する治療が一般的です。鼻詰まりの症状が重い時は、必要に応じて点鼻用血管収縮薬が用いられます。 |
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花粉症の症状が出たら早めに治療を |
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花粉症の症状が出たら、なるべく早めに病院で治療を受けましょう。症状が重くなってからでは薬が効きづらくなります。耳鼻咽喉科を始め眼科、内科、小児科、アレルギー科でも受診できます。自分の症状を把握して、鼻の症状がひどい場合は耳鼻咽喉科、目の症状がひどい場合は眼科を選ぶとよいでしょう。また、薬による花粉症の治療は、花粉が飛び始める前から予防的に服用し始めるとより効果的であると言われており、当然ながら治療期間も短くなります。上にも書いたことですが、花粉症の症状に毎年悩まされている方は一度医者に相談してみることをオススメします。 |
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医療機関の受診タイミングが決め手
〜毎年花粉症で悩んでいる人は飛散前から医療機関に!〜 |
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花粉症対策の基本は何と言っても医療機関を受診することです。毎年花粉症で悩んでいる人なら、症状がひどくなる前に受診してアレルギー症状を抑える薬を処方してもらうことが大事です。この時期最初に処方されるのは、アレルギー症状を抑える第2世代の抗ヒスタミン薬が多いでしょう。この薬は症状を抑える力はややマイルドなものの、眠気などの副作用が出にくいのが特徴です。その後経過を見て、症状が重くなるようなら点鼻薬や鼻づまりに効く抗ロイコトリエン薬などを追加で処方してもらうことが一般的であるようです。また、花粉の飛び始めは第2世代の抗ヒスタミン薬だけで大丈夫な人でも、大量飛散が始まると、頓服薬として何らかの薬品のトッピングが必要になることが多くあります。医師に相談して処方を受けておきたいものです。 |
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QOLを視野に入れて治療法の選択を |
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患者数が最も多いスギ花粉による花粉症はスギ花粉が飛散する2月から5月頃まで続き、花粉の飛散が終了する6月頃には症状が治まるため、急性疾患のように思われがちですが、しかし、これは一度罹ると毎年繰り返す慢性疾患です。クシャミや鼻水、鼻詰まりは人によっては軽微な症状ですが、何度も繰り返されると生活の質(QOL)に大きな影響を及ぼし、大人では仕事上の損失、成長期の子どもでは勉強などに集中できず、学校生活や成績にも関わってきます。また、近年では患者の低年齢化が進む傾向が見られ、幼児期に花粉症になると、大人になってから発症した人よりも長い期間治療を続けなくてはなりません。従って、若い世代の人ほど薬による対症療法をずっと続けてゆくのか、それとも根治を目指すのか、将来の生活の質を視野に入れて、医師と相談しながら納得する治療法を選ぶことが大切です。また、薬局やドラッグストアでは医療用から一般向けの薬に切り替わって手軽に購入できる花粉症の市販薬も増えています。中には1日1回の服用でクシャミや鼻水、鼻詰まりに効いて、眠くならない薬も一部では登場しています。市販薬は忙しい時などに使いやすいものですが、長く服用しても症状が改善しない人や症状が悪化する人は早めに耳鼻咽喉科を受診して適切な治療を受けた方がよいでしょう。 |
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根治に期待される新しい治療法 |
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花粉症の治療には薬物療法と免疫療法、手術療法があります。花粉症は薬による治療が中心ですが、対症療法であるため、一時的に症状がなくなっても、花粉が飛散する時期になると再び治療が必要になります。そこで最近は根治の治療法に注目が集まっています。そのひとつとして現在も臨床試験が進められているのが舌下免疫療法です。これは、スギ花粉の抗原エキスを浸み込ませた小さなパンを舌の下に入れて約2分保持した後に飲み込みます。1日1回または週1回行なう方法があり、2年継続することで効果があることが分かっています。他に花粉症の免疫療法には皮下に注射する方法もありますが、副作用の問題から対象は小学生以上に限られています。舌下免疫療法のメリットは、スギ花粉に特異的に反応を起こす人であれば幼児から高齢者まで年齢を問わず治療できること、ショックを起こしにくいこと、通院回数が減らせることなどとされています。近く一般的な治療になるとが期待されています。また、スギ花粉以外の花粉にも反応し、1年を通してアレルギー症状がある難治性のアレルギー性鼻炎には、内視鏡を使った後鼻神経切断術という新しい手術が行なわれています。これは、鼻の中に内視鏡を入れて粘膜を焼きながら後鼻神経を切断するもので、重症のクシャミや鼻水、鼻詰まりが改善します。鼻の手術と言えば以前は歯茎を切開して術具を入れていましたが、内視鏡による手術が進歩したことで患者の負担が軽くなり、手術時間も短縮されています。 |
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参考:減感作療法とは?〜時間はかかるが、根治することも〜 |
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減感作(げんかんさ)療法という言葉を聞いたことがある人もいるかも知れません。初めて聞く人にはとても難しい表現かも知れませんが、減感作の語の意味を説明するに当たって、まずは「感作(かんさ)」という言葉の説明から始めるのがよいでしょう。先に免疫系の暴走について説明した箇所で、抗原の侵入によってヘルパーT細胞が活性化し、B細胞がプラズマ細胞に変身、IgE抗体が肥満細胞に結合する様子を解説しましたが、この状態を専門的には「感作の成立」と言います。つまりこれは、次にもう一度抗原が侵入するとアレルギー状態を惹き起こす準備が出来た状態を言うのです。要するに減感作とは、「感作の状態になるのを減らす」という意味なのです。つまり、何らかの方法によって、抗原が侵入してもIgE抗体の産出を抑止することを「減感作」と言うのですが、そのためにはどうしたらよいかと言うと、それには、先にも解説したようにIgG抗体を産出すればIgE抗体の産出を抑制することができます。もうひとつの方法はTh1型のヘルパーT細胞を誘導するというものです。そしてさらに、ヘルパーT細胞にはTh1とTh2の2つがあって、花粉症などのアレルギーを起こすのはTh2の方なのですが、こちらもIgE抗体とIgG抗体の関係と同様、Th1ヘルパーT細胞が活性化するとTh2ヘルパーT細胞が抑制されます。このようなメカニズムで、減感作療法を行うことによって、上記のどちらか、或は両方が身体の中で起こり、最終的にIgE抗体が作られなくなるわけです。
減感作療法とは、要するにスギ花粉のエキスを直接身体の中に入れることで耐性をを作って花粉症の少女を抑えようという治療法です()。ただし多量のエキスを急激に体内に入れると、稀にショック状態(アナキラフィシーショック)を惹き起こす可能性もあるので、最初は少量から始めて、注入量を少しずつ増やしてゆきます。これを1年中、そして数年間続けることで、約4〜8割の花粉症患者が完治すると言われています。再発の恐れがないわけではないのですが、花粉を吸い込んでも症状が出なくなります。1年中、しかも数年続けるということで、かなりの覚悟が必要になりますが、花粉症を完治した人にはひとつの選択肢になると思います。なお、花粉のエキスを体内に入れるには日本では皮膚注射が使われています。一方海外では、舌の下に入れたり点鼻といった方法で体内に入れる方法も行なわれているそうです。また、日本ではスギ花粉以外のエキスが標準化されていないという理由で、残念ながら複数のアレルゲンで症状が出る人には減感作療法の効果が余り期待出来ないということもこの治療法が敬遠される理由になっています。さらに、アレルギー専門医が少なく、どこの病院でも減感作療法が受けられるとは限りません。減感作療法は日本ではこれから普及が期待される療法と言えそうですが、花粉症の症状から解放されたいと思っている人は試してみる価値が充分ある治療法だと言ってよいでしょう。 |
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| 参考:スギ花粉症の予防に期待の舌下免疫療法が今季から保険適用に! |
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マイクロRNAの変化を確認 |
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スギ花粉の飛散がピークとなる時期となりました。最近注目されている舌下免疫療法の治療ですが、その治療効果に期待が高まっています。それというのも、三重大学大学院医学系研究科の研究グループがこの治療によってマイクロRNAが変化するという分子レベルで効果が確認できるとの報告を最近行なったのです。
日本では季節性アレルギー性鼻炎としてスギ花粉症が多く見られ、この10年で増加傾向にあります。アレルギー治療法の一つである舌下免疫療法が国内で保険適用となり、安全性と有効性が確認されています。これは、花粉シーズン前から舌の裏から花粉エキスを染み込ませて慣れさせる治療法です。研究グループによると、DNAと同じ核酸の仲間で遺伝子の発現を調節するマイクロRNAがアレルギー性免疫反応に関与していると考えられています。研究グループは、スギ花粉症を誘発しやすくするIgEという抗体を投与したまだアレルギー症状を示していない15人を対象として舌下免疫療法によるスギ花粉エキス(6人)とニセ薬(9人)を花粉症のシーズンを含む5カ月間投与し、血液中のマイクロRNAの変化を調べたところ、その結果として、ニセ薬グループでは7人が花粉症を発症したが、舌下免疫療法のグループは1人も発症しなかったと言います。特にマイクロRNAを見ると、花粉症シーズンの前後で変化が認められました。まず、何れの人についてもhsa-miR-223というマイクロRNAは花粉症シーズン後に血液中で増加していました。一方で、治療によって差があるものもあり、たとえばhsa-let-7bというマイクロRNAは、ニセ薬のグループでは、スギ花粉症を発症した人も含めシーズン後に減少していました。しかし、舌下免疫療法のグループでは変化が見られませんでした。これは舌下免疫療法による予防の有効性を示すと共に、花粉症シーズン中にマイクロRNAの変化が見られた結果だと言えます。そのメカニズムはまだ分からないものの、治療によって分子レベルで差が出るのは注目されそうです。 |
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舌下免疫療法を受けられない人 |
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花粉症治療には薬物療法と手術療法、アレルゲン免疫療法があって、アレルゲン免疫療法は対症療法ではなく根治が期待できる方法として注目されてきました。中でも古くからあった皮下注射法と違い、舌の下に毎日少量ずつスギ花粉を原料としたエキス(シダトレン)を服用する舌下免疫療法は副作用の心配がより少なく、注射の苦痛がないこと、自宅で投与できるのが大きな魅力です。ただし、これまでは保険外だったことが唯一のネックでもありました。しかも、花粉が飛び始める前に治療開始しないといけないため、各クリニック等では少なくとも12月中旬頃までに初診を受けるのが必要とされていて、今年度分の予約は既に終了しているところも多いのが実情です。しかも、残念ながら舌下免疫療法を受けられない人がいることも事実です。
なお、必ず知っておきたいのは、エキス剤は2〜3年間シーズン外でも毎日投与する必要があること、治療を受けた患者の7〜8割は症状が軽減し、1割は症状がなくなるものの、誰にでも効果があるわけではないということです。また、治療不可ではないものの、この治療法はあくまでスギ花粉に対するものであり、他のアレルギーを持つ人には余り意味がない可能性もあるということです。スギ花粉症患者は種々のアレルギー持ちの可能性もあり、また喘息患者のケースもあるだけに、残念ながら万能ではないのです。とはいえ、この治療を受けられる人にとっては夢のような治療法であることはやはり紛れもない事実です。今年度分の治療はもう難しいかもしれないけど、興味がある人は一度検討してみてはどうでしょうか。
- 舌下免疫療法を受けられない人
- スギ花粉症と明確に診断されない人
治療開始前に採血検査を行なった結果、スギの特異的IgEが上昇し、かつスギ花粉の時期に症状が強い人でないと適応になりません。
- 舌下アレルゲンエキスの服用を毎日継続できない人
- 2週間に一度受診できない人
発売1年以内、その後も少なくとも1カ月に1度は受診が必要です。
- β阻害薬(インデラル、セロケン、テノーミン、アーチストなど)を使用している人
- 気管支喘息を合併している人
- 全身ステロイド薬の連用や抗がん剤を使用している人
- 妊娠中の人
- 引越しの予定があり、継続的に通院することができない人
- アナフィラキシーの前兆に気づけない人(視覚異常、視野狭窄、不整脈等)
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| 花粉症の薬 |
| 花粉症の薬にはどんなものがあるか |
対症療法としては抗ヒスタミン薬がもっともポピュラーです。眠くなるのが難点ですが、最近は眠くならないものも使われています。その他には、化学伝達物質遊離抑制薬(抗アレルギー薬)やTh2サイトカイン阻害薬の内服薬などがあります。何れもアレルギー症状のどこかに楔を打ち込んでしまう薬です。化学伝達物質遊離抑制薬(抗アレルギー薬)やTh2サイトカイン阻害薬には点鼻・点眼薬もあり、組み合わせて使用されます。それだけでは症状が収まらない場合は局所ステロイド薬も併用されます。何れも花粉症の発症が予想される時期よりも2週間以上前に投与を始めるのが効果的とされています。
薬ということで、ついでに漢方の処方についてで触れておきたいと思います。一般に漢方薬というと、効き目が遅いというイメージを持たれている方も多いようですが、実際は即効性の強い漢方薬も多いのです。また、漢方薬に対するもうひとつの誤解が副作用がないということですが、これも間違いで、正確には比較的副作用は穏やかであると言うべきでしょう。さらに、漢方というと漢方専門の薬局で処方してもらうというイメージをお持ちの方も多いでしょうが、漢方専門の開業医や、最近では病院の中に東洋医学外来を備えているところもあります。そうした医院や病院に相談すれば漢方による花粉症の治療も可能です。なお、漢方による治療で注目すべきことは、花粉症の時期の対症療法とは別に体質改善を目指した治療も行なってくれることでしょうか。何れにせよ、市販の薬で何とかなっているという人も、或は運命だと思って諦めている人も、一度専門医に相談することを強くオススメします。必ず適切な治療法を見つけ出してくれるはずです。
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処方薬と市販薬
〜眠くなる花粉症薬はもう古い!新薬が続々登場の花粉症薬最前線〜 |
花粉症は、花粉などのアレルギー原因物質によって体内に出てきたヒスタミンという物質によって神経や血管などが刺激されるアレルギー反応です。具体的な症状としてはクシャミや鼻水、目の痒み、倦怠感、微熱、皮膚の痒み、喉の痛みなどがあります。花粉症の薬はヒスタミンの発生を抑えたり、発生したヒスタミンの働きを抑える、或は直接炎症を抑えるなどして症状を緩和しますが、一口に花粉症の薬といっても、病院で処方される薬と薬局で売られている鼻炎薬などには大きな違いがあります。
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抗アレルギー薬 |
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抗アレルギー薬はヒスタミンの発生と放出を抑えることにより症状を軽くし、また、症状が出始めるのを遅らせる効果があります。それほど強力な薬ではありませんが、副作用の少ない薬が多くほぼシーズン中は飲み続けることが出来ますし、症状の軽い方であれば抗アレルギー薬のみでも症状が軽くなることが十分期待できます。 |
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抗ヒスタミン薬 |
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古くからある薬で、病院で処方されるポララミンなどの他、市販の薬に多く含まれています。 ヒスタミンの働きに直接的に作用するため、クシャミや鼻水、目の痒みなどがひどい時、花粉の飛散の多い日などに即効的な効果が期待できます。また、既に出てしまった症状に対しても効果があり、抗アレルギー薬に比べて明らかな症状の改善を体感出来ます。 |
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ステロイド(副腎皮質ホルモン剤) |
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ステロイドとは本来人体の副腎皮質で分泌されているホルモンを人工的に作り出した薬剤で(正確にはステロイド剤)、ヒスタミンによって引き起こされた鼻の粘膜の炎症や目の結膜の炎症を鎮めます。また、免疫系など組織の反応性を低下させる作用を示し、アレルギー反応も抑える働きをします。効果は非常に強力で、花粉症だけでなく多くの疾患での最後の切り札的な存在です。 |
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処方薬 |
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病院に罹った時に出される処方薬のうちで代表的なものとしては、まず内服薬では抗アレルギー薬(第二世代抗ヒスタミン薬)のアレジオンやアレグラ、アレロック、ジルテック、ステロイド剤のセレスタミンなど、点眼薬ではインタールやリボスチンなどが処方されます。市販薬に比べて副作用の軽減された新薬が積極的に用いられています。 |
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市販薬 |
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町の薬局で購入できる市販薬のうち花粉症用或は鼻炎用として売られている薬はほぼどれも抗ヒスタミン薬です。眠気が強いという副作用があるものの即効性が高いため、出先で急に症状がきつくなった時などは非常に重宝です。最近は処方薬の一部(パブロン鼻炎カプセルZやハイガード、アルガードシールドなど)がスイッチOTCとして市販薬に登場しています。(※なお、医薬品の通信販売が省令により大幅に規制されていましたが、一部を除き解禁されました。処方薬が市販薬として認可されるスイッチOTCに関しては一定期間は規制の対象とのことですが、花粉症の薬は新薬が多く、規制の対象になるような最近スイッチされたものも多いです。スイッチOTCに関しても規制が更に解除されることが期待されます。) |
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使用上の注意 |
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セレスタミンやフルメトロン点眼など効果の強い薬はなるべく短期間の使用が望ましいため、お住まいの地域の花粉予報なども参考にしながらピークに合わせての使用をオススメします。花粉のシーズン中の症状をなるべく平均化するよう、飛散量の増減に合わせて薬を上手く活用しましょう。 |
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| 薬局で買える花粉症の薬の効き目 |
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アレグラFX(久光製薬) |
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FXと名前が付いているものの、内容は処方薬のフェキソフェナジンそのもので、配合は他のアレグラと同じです。フェキソフェナジンは抗アレルギー薬の中で唯一説明書に眠気の副作用説明が記載されていないのがその特徴です。副作用らしい副作用もないために現在も処方薬として愛用者が多い薬です。処方薬としても、ジルテック、アレジオンと共に3強として長年君臨していた実績もあり、しっかり飲んでいる限り効果は高いです。ただ、この「しっかり飲む」というのが曲者で、定められた時間に従って、しっかり等間隔に飲まないと効果が持続しないのです。また、抗炎症作用などがないためにいったんアレルギーで粘膜を痛めてしまうと、効き目が鈍いことこの上ないという人もいます。 |
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ストナリニZ(佐藤製薬)、コンタック鼻炎Z(グラクソ・スミスクライン) |
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ストナリニZもコンタック鼻炎Zも、処方薬としてはジルテック(アレルギー症状を抑える薬)として使われていたセチリジン製剤です。アレルギーを抑え込む力はアレグラよりやや高く、その半面、余り気になる程でもないにせよ若干の眠気があります。 |
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アレジオン10(エスエス製薬) |
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1日1回でよいというのが強みのエピナスチン製剤。抗アレルギー能力は非常に評価しにくい部分ですが、セチリジン製剤と大体同じくらいの効果があると見てよいでしょう。当然眠気作用の程度も同程度で、値段もどちらも10日分で2000円程度です。ちなみに副作用に悪夢というのがありますが、発現確率は0.1%以下なので、それほど気にするほどでもないでしょう。 |
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ザジテンAL(ザジテン) |
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OTC(処方箋なしで変える薬)として出てきた第2世代抗アレルギー薬の中では相当早い段階から発売されていました。しかし、効き目が弱く、薬局薬としてアレグラやアレジオンが出てきたことで、存在意義を考え直さないといけないレベルでしょう。ただし、目薬や点鼻薬は人によっては劇的に効くので、そちらはオススメです。 |
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| 医者で処方される薬はもっと効果的 |
これだけ市販薬が揃っていれば、医者いらずと思われるかも知れませんが、こうした薬がOTCで薬局に出てくるということは、もっとよい薬が処方薬にはあるということでもあります。しかもきちんと保険が利くので、1カ月の薬価もかなり安く抑えることができます。花粉症の症状が2カ月以上続くほど重度なら処方薬、1カ月くらいなら市販薬で乗り切るというのが、家計面では割り切れるところではないでしょうか。ただし医者による処方薬の中には、少しの眠気があること以外は圧倒的に効き目の強い抗アレルギー薬タリオンやアレルギー以前に炎症そのものを止めてしまうステロイド系セレスタミンといった最終兵器もあります。特に目薬や点鼻薬(鼻炎薬)は処方薬に勝る物なしなので、症状の重い人は耳鼻科を受診されることがオススメです。
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| 鼻炎薬は安物を買ってはダメ |
それでは、鼻炎薬は買えばよいでしょうか?
500円以下の安い鼻炎薬は買わない方がよいでしょう。なぜなら、こうした安物の鼻炎薬にはほぼ間違いなくナファゾリンという古い血管を収縮させて炎症を抑える成分が入っているからです。この成分は一時的には鼻の通りをよくしますが、効果の持続はなく、結果的に大量の鼻炎薬を使用しなければ鼻が詰まり続けることになるのです。さらに、この成分が原因で鼻づまりが起きる薬剤性肥厚性鼻炎という治療困難な鼻炎にレベルアップします。意外とこの罠に嵌って、自分は鼻薬が手放せないと嘆いている人も多くいるのですが、これの治療は非常に大変で、耳鼻科に暫く通院する羽目になります。そんな訳で、鼻薬というのはこうした危険もあるため、1日に2〜3回使用するという使い方がよいでしょう。そして、2週間以上は使わないというのが鉄則です。そういう意味では、市販薬ではナザールARがオススメです。
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ナザールAR(佐藤製薬) |
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ベクロメタゾンというステロイド配合を使用しているナザールAR。ステロイドというと何となくイメージが悪く悪者にされがちですが、実は炎症を抑えるにはなくてはならない奇跡の薬なのです。現代医療を支える柱のひとつで、乱用さえしなければ非常によい薬です。逆に言えば、それほど強い薬を大量に使えば副作用があるのは当然ですが、このように副作用に注意が必要な薬は逆に使いこなせば最良の道具になるのです。市販薬では数少ないステロイド系点鼻薬のナザールARは、処方薬の世界では最早余り使われていませんが、それでも十分に強い効果があります。朝、昼、寝る前の3回に限り、しっかり鼻に入れて炎症を抑え込めば鼻づまりの悪化を食い止めることができます。 |
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| 裏技:睡眠前に風邪薬を飲む |
最後に花粉症対策の裏技として、睡眠前にあえて風邪薬を使うという対処法もあります。風邪薬というのはそもそも風邪を治す成分ではなく病原体の引き起こす諸症状を抑える薬です。それ故、現在は花粉というアレルゲンによって粘膜が腫れたり正常な代謝ができていなかったりといった諸症状が出ているわけで、それらは要するに風邪に近い状態です。それでは、なぜあえて寝る前に風邪薬を飲むのかと言えば、風邪薬の副作用には眠気があるからです。こうして寝ている間に症状を抑えることで、少しでも粘膜の再生を助けてあげることができ、慢性の炎症を起こさないように鎮火するという大事な仕事をさせることができるのです。その場合の風邪薬は、カフェインやエフェドリン類といった睡眠の質を下げる成分を含まないシンプルなものがよいでしょう。パブロン50(大正製薬)などがオススメです。なお、炎症で荒れた粘膜の再生にはビタミンCも効果的です。普段より多く果物を食べたりビタミンCのサプリメントなども小まめに摂取すれば、辛いシーズンも賢く乗り切れるでしょう。
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