現在81歳になった皇后様が天皇陛下とご一緒に毎朝皇居を散歩する際に取り入れていることで最近話題になた健康法で、スロージョギングと呼ばれるものがあります。これは福岡大学のスポーツ科学部の田中宏暁(たなかひろあき)先生が考案されたものです。

スロージョギングは要するにゆっくりジョギングをすることで、またの名をクイックウォーキングとも言います。最近このスロージョギングがとてもブームになりつつあります。
スロージョギングは、普通のジョギングよりもゆっくり走るジョギングなのにダイエット効果が高いことでも話題になっています。スロージョギングは、とにかくゆっくり走るジョギングです。ウォーキングのような歩くスピードよりもゆっくり走るジョギングで、歩幅がかなり狭いのが特徴です。ただ、そんなにゆっくり走って本当にダイエットできるのか疑問に思う人もいると思います。ウォーキングよりもスピードが遅いなら消費カロリーもさほど高くないはずだし、ダイエットにも効果が期待できないだろうと思いがちです。ところが、ギリギリ疲れない状態でスロージョギングを続けることで、余り苦しまずに高い運動効果が得られることが分かっているのです。しかも、そればかりではありません。健康はもちろん美容にもスロージョギングが効果があること分かってきたとのことで、最近になってスロージョギングに注目が集まっているのです。
スロージョギングは、歩くくらい(時速にして4〜5キロくらい)のスピードで行うジョギングで、誰かと楽におしゃべりしながらでも息が乱れないペースで走ります。それでは、ウォーキングと同じではないかと思うかも知れませんが、ウォーキングと同じスピードでも手足をより動かず分だけカロリー消費が1.6倍程度になると言われています。つまりスロージョギングは、ジョギングとウォーキングの中間の健康法だと考えるとよいでしょう。ジョギングはとてもハードなので途中で諦めてしまう人も多いでしょうが、スロージョギングならば、ゆっくりジョギングを行なうので長く続けられる効果があります。
具体的なスロージョギングのやり方は、背筋を伸ばし、顎を上げて、肘を曲げて、自分がいつも歩いている歩幅の半分くらいの幅でジョギングします。この時は踵から着地せずに、爪先や足の付け根から地面に着くようにします。これは膝に負担をかけないようにするためです。そして、肘は軽く前後に動かします。速度は人それぞれ異なるので、その人に相応しい速さで走ることが大切です。通常は時速7キロくらいで走りますが、運動不足だと感じている人は時速4キロくらいから始めるのもよいでしょう。とにかく、速度に関しては決して無理をしないでください。最初から無理をすると継続が難しくなります。