【3】光コラボのデメリット |
光コラボの宣伝が喧しいですが、光コラボには欠点はないのでしょうか? フレッツ光から切り替えても問題はないのでしょうか?
本節では光コラボのデメリットを取り上げました。
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光コラボって本当にお得なの? |
 ドコモ光にOCN光、ソフトバンク光、ビッグローブ光、So-net光など、フレッツ光がコラボレーションを初めたことでたくさんの光回線サービスが新しく出てきました。確かに毎月の通信費がもっと安くなると聞いたら変えたくなるのが当然ですが、しかし、光回線の乗り換えとなるとやはり不安も幾つか出てきます。
2015年にスタートした光コラボレーションは、インターネットの光回線を提供しているNTTが、従来の代理店を使った直販から代理店からの再販モデルへの切り替えたサービスを言いますが、「お得ですよ!」と煩く各社が宣伝の電話を寄越していることと思いますが、それって本当にお得なのでしょうか?
その不安は必ずしも杞憂ではありません。光コラボレーションは実はそれ単体では決してお得ではないからです。それもそのはずで、たとえばドコモ光はドコモが、ソフトバンク光はソフトバンクが、OCN光はNTTコミュニケーションズがフレッツ光を提供しているNTTから回線を買い取って再販しているわけですから、月額料金を極端に安く出来るわけがないのです。
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光コラボレーションで気をつけるべき点 |
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業者の安定性・信頼性はどうなの? |
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光光ラボ契約で一番心配なのがサービスを提供する業者です。回線自身はNTTのフレッツ回線ですが、実際に様々なサービスを提供するのはそれぞれの企業です。契約内容を含めてトラブルになった時は、今後はNTTではなくて光コラボによって光回線サービスを提供している業者とやり取りする必要が出てきます。 |
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固定電話を持っている場合は電話番号の持ち運びに注意 |
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現在フレッツ光のひかり電話を利用している人も少なくないと思いますが、NTTの契約から光コラボで転用する時にそのまま番号が引き継がれるものの、転用後に再度別の業者と契約したいという場合には電話番号が引き継げない可能性が強いです。 |
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料金体系が複雑化してしまうリスク |
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そもそも電話や通信関係の契約って相当複雑で、携帯電話にしてもインターネットにしても、色々な割引やオプション、キャッシュバックなどが複雑に絡み合っていて、それを完全に把握しして利用している人はごく少数でしょう。光コラボでは、携帯電話の利用とセットにすることで得になるといったように、それぞれの提供事業者とのコラボレーションがセールスポイントの一つになっています。ただし、それにも特定の契約やオプション利用が前提になっている場合があり、ただでさえ分かりにくい通信関連の契約がますます複雑化してしまう場合も考えられますし、契約のオプションによっては逆に負担増になっていたというケースも出てくる可能性もなきにしもあらずです。 |
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スマホのセット割がないと転用する意味がない |
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光コラボレーションの月額料金はフレッツ光や他社の光回線と比べても決して安いわけではなく、場合によっては逆に高くなってしまうことがあります。そのため、モバイル端末とのセット割を利用しない場合はわざわざ手間掛けて乗り換えでも殆ど意味がなく、逆にデメリットの方が多いということも多いのです。 |
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事務手数料が発生する |
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光コラボ転用には800円〜3000円の手数料が必要になりますが、これは値引きも何もできない部分なので、手続きをしてくれる人へのお礼だと思って割り切る必要があります。この事務手数料は、新規契約と転用契約で金額に違いあって、どちらも高くて3000円で、基本的には基本料金と合わせて最初に請求されます。契約後、いきなり料金が高くなったけど何だろうと思う人もいるでしょうが、明細書にて事務手数料の有無を確認して見れば事務手数料が加算されて高くなっているはずです。何れにせよ、最初だけ料金が高い場合は、その原因は事務手数料分です。 |
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光コラボ最大のデメリット〜転用したが最後、光コラボから光回線には戻せない〜 |
光コラボの宣伝はまるでよいことずくめですが、一番のデメリットがこの点です。それは、フレッツ光から光コラボには工事なしで気軽に転用出来るけど、光コラボからフレッツ光に戻すことはそうは簡単には出来ない、ということです。そして、光コラボからフレッツ光に変更するためには、一度解約金を支払って解約をした上で再度フレッツ光に変更する必要があります。つまり、フレッツ光から光コラボに転用するようには簡単には再度の転用ができないというのが光コラボの最大のデメリットなのです。このように一度光コラボに乗り換えると、同じように転用でフレッツ光に戻したり他の光コラボサービスに転用したりということはできなくなるので、フレッツ光に戻したい、或は別の光コラボを使いたいという場合はいったん現在の契約を解約して新たに申し込みをする必要が出て来ます。もしも気軽に申し込んだ後にネット上のトラブルなどがあったとしても、光コラボからフレッツ光には転用出来ないので、「変えなければよかった」と思っても後の祭りです。また、もっと料金が安いところが後で見つかったとか、或はサービスがしっかりした業者があったとしても、もうどうしようもありません。それでもどうしても業者を変更したいという時は、最悪の場合は違約金を払ってでも解約下上で他の光コラボ業者に契約し直すという手続きが必要になります。解約金はどの会社で光コラボに申し込んだのかによって変わりますが、数万円もするものではありませんが、1万円程度はかかるものと思って下さい。
また、他にも注意点があるのはひかり電話での電話番号の引継ぎで、NTTの電話加入権で取得した番号であれば、光コラボへの転用後に新規でフレッツ光にしても電話番号を継続して使うことができます。ひかり電話専用番号で固定電話を利用している場合は、その番号でフレッツ光のひかり電話を利用できないことを頭に入れておきましょう。このように、ひかり電話で使っていて光コラボに転用した場合、光コラボの解約と同時に電話番号は消えてしまうので、ひかり電話を使っている人は、今後解約をする可能性がないことをきちんと把握した上で光コラボに転用する必要があります。もっとも逃げ道としては、元々NTTから払い出しで取った電話番号の場合は、同じ番号でアナログ回線に戻すことができます。ただし、戻すための費用として2000円(税抜)がかかります(※派遣工事が必要な場合は、派遣費用や交換機工事、宅内工事を含めて8500円〜11000円程度かかります)。光コラボを解約する前に116に問い合せをしてアナログ回線へ戻す手続きを進めておきましょう。
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電話番号が戻せる場合 |
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元々NTTから払い出しの電話番号は光コラボを解約しても残すことができます。
- NTTアナログ(またはISDN)回線→フレッツ光・ひかり電話→光コラボ・ひかり電話→NTTアナログ回線
- NTTアナログ(またはISDN)回線→光コラボ・ひかり電話→NTTアナログ回線
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電話番号が戻せない場合 |
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フレッツ光または光コラボのひかり電話で取得した電話番号は、光コラボの解約と同時に消滅します。
- フレッツ光・ひかり電話→光コラボ・ひかり電話→消滅
- 光コラボ・ひかり電話→消滅
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フレッツ光より速度が遅くなる可能性がある |
フレッツ光と回線は変わらないので光コラボに変えても同じ速度で使えるはずなのですが、「速度が遅くなった!」という口コミがどの光コラボにも出ています。フレッツ光の回線はそのままのはずなのに、どうして実効速度が変わるのか、どこに原因があるのかは使う人の環境に左右されまいます。考えられるのはルーターかプロバイダのどちらかに原因がある場合ですが、何れにせよ、今まで快適に使えていたものが快適に使えなくなるのは困りものでし。しかし、光コラボに転用した全員がネットが重くなったわけではなく、中には問題なく使えている人や、フレッツ光よりも速くなったという人もいます。また、プロバイダ側の設備と時間毎のユーザー全体のデータ通信量も関係がありますし、地域や建物によっても速度が変わるようですが、実際速いのかどうかは実際に使ってみないことには分かりません。オンラインゲームをしていたり、或は仕事でネットを頻繁に使っていたりするなど、速度を重視する人は、光コラボ転用は少しリスクが高いかも知れません。
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月額料金が高くなる場合もある |
戸建ての場合、殆どのケースで光コラボに変えることによって安くなりますが、マンションプランの場合は逆にこれが高くなるケースがあります。これはフレッツ光のマンションタイプを利用している人に偶に見られるケースです。主にVDSL方式やLAN配線方式のプラン2など世帯数が多い集合住宅で元々月額料金が安いプランを使っている人は、光コラボにしても目立って月額料金が変わらなかったり、逆に高くなったりする場合もあるのです。フレッツ光は元々世帯数が多い集合住宅の場合2000円〜3000円台で契約することができますが、しかし、光コラボに変更すると、そのマンションの世帯数に関係なく料金が一律であるケースが多々あって、その場合フレッツ光から光コラボに変更すると高額になってしまう場合があります。光コラボへ転用をする場合は、月額料金がいくらになるのか、現在とどれくらい変わるのかをきちんと比較してから決めることが肝要です。
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キャッシュバックが余期待できない |
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光回線と聞いて思い浮かぶものにお得なキャンペーンがあります。無料パソコン、ゲーム機プレゼント、現金キャッシュバックなど光に申し込むとお得なイメージがあります。ところが、光コラボレーションの殆どがキャンペーンをしておらず、あっても少額のところが大半です。また、その他のキャンペーンやプレゼントなどを行なっている代理店もかなり少ない状態です。なぜこんなにもキャッシュバックが少ないのか考えられる理由は、光コラボの仕組みに関係があります。光コラボとは他社プロバイダーがNTTから回線をレンタルすることで光回線を提供出来ます。つまり、その業者はレンタル料をNTTに払う必要があるということですが、当然ながらその費用は利用代金で回収する必要があります。今までフレッツ光は料金の大半を得ることが出来たので、その分をキャッシュバックなどに回せましたが、料金の中から毎月NTTにレンタル料を払い、割引サービスも合わせて提供している光コラボにはキャッシュバックに回す予算が当然ながらありません。つまり、光コラボは工事など入らずにただ毎月の料金を下げられるような仕組みにしているために、キャッシュバックを行なうと赤字になってしまうのです。そのためにキャッシュバックは少ない状態になってるというわけです。 |
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窓口が繋がらない業者が多い |
今までフレッツ光を使うにはNTTとプロバイダの2社と契約しなければならず、問い合せ先も2つある状態でした。そのため、従来は何かトラブルがあった場合、どちらに相談をしたらよいのか分からないということがあり、その挙句、たらい回しされるようなことも間々ありましたが、これからはそれが一つになるので簡単になるというメリットがあります。しかしがながら、光コラボではお客様センターに電話が繋がりにくいというトラブルが多発していると言います。何もなければ問題ありませんが、何かあった時にサポートセンターに直ぐに電話が繋がらないのは困ってしまいます。サポート体制がしっかりしていない業者を選ぶと大変なことになります。従って、サポートに定評のある比較的名の知られた光コラボ業者を選んだ方がよいでしょう。
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プロバイダーが変わる可能性がある |
フレッツ光で使っているプロバイダーが使える光コラボを選ぶ以外は プロバイダーが変わります。
フレッツ光から転用する際に注意したいことは、転用前に利用していたプロバイダのサービス、メールアドレス等が引き継げないことです。そして、プロバイダーを変更した場合、それまで受けていたプロバイダー側のサービスは受けられません。最近はGmailに代表されるWEBメールを使っている人も多くなったので余り気にしなくてもよいかも知れませんが、メールアドレスは残すプランもありますが、多少費用がかかります(月額数百円)。
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インターネットの再設定が必要 |
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回線の工事が完了しても、それだけではインターネットは利用できません。インターネットを利用するにはインターネットの初期設定が必要です。もっとも同一プロバイダ間の転用の場合ならインターネットの再設定をする必要がなく、そのまま利用出来る場合もありますが、それ以外は再設定が必要となります。 |
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複数年縛りの契約が再度スタートする |
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1年間プロバイダAを使った上で、同じブロバイダAへ光コラボ転用したという場合、それまではフレッツ光とプロバイダAで2年縛りの長期契約割引を組んでいたとします。この場合、プロバイダA光に転用すると、複数年縛りの期間は後1年だと考える人が多いでしょうが、しかし、ここで光コラボレーションへ転用したことで新しく複数年縛りの契約が始まるのです。もちろん中には契約期間なしのプランがある事業者もありますが、当然ながら料金が高いので注意が必要です。 |
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転用承諾番号の取得を契約者がしなければならない |
光コラボへ転用の申し込みをする前に転用承諾番号という専用の番号をNTTから取得する必要があるのですが、この手続きはユーザーがしないといけません。スマホも番号ポータビリティで乗り替える時は利用中のキャリアからMNP予約番号を取得しますが、大体それと同じ感じです。電話でもインターネットからでも転用承諾番号は取得はできるのですが、そのひと手間が面倒だと思う人もいるでしょう。ただネットでの取得の場合で言えば、NTTの専用Webページで手続きをすればそのまま転用承諾番号を発行してもらえるので、そこまで面倒に思うほどではありません。ただし、悪徳代理店の中には巧みにフレッツ光の利用者情報を聞き出し、ユーザーになりすまして転用承諾番号を取得して勝手に光コラボへ転用してしまう業者もいるので注意が必要です。
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工事費用がかかる可能性がある |
通常、フレッツ光から光コラボへ転用する場合、乗り換えはフレッツ光の回線部分をそのまま使うので、基本的には工事費は発生しませんが、ただし、フレッツ光の利用環境によっては例外があります。それは配線方式を変える場合と品目変更(可能な速度の変更)です。たとえばマンションタイプで、部屋内で電話線を利用しているVDSLというタイプがありますが、このVDSLタイプ(100Mbps)をフレッツ光で使っていて、光コラボへ転用する時に光配線方式にしたいという場合は、建物の共用部分から部屋内まで光ファイバー線を敷設する作業が必要になるので、新規申し込みと同じ工事費用がかかります。また、一昔前のBフレッツ(100Mbps)やフレッツ光のハイスピードタイプ(200Mbps)を使っていて、光コラボ(1Gbps)へ転用する場合などは品目変更という扱いになるため、新規工事ほどではないものの、工事費用が発生します。こちらは必ず発生する費用ではありませんが、そうなるケースもあるよ!という事で覚えておきましょう。
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プロバイダーの解約金がかかる場合がある |
フレッツ光を解約して光コラボに転用する際にプロバイダの解約金がかかってくるケースがあります。
契約更新月ならよいのですが、フレッツ光から光コラボへの転用でプロバイダーをそれ以外の時期に変更した場合に、プロバイダーの契約内容によっては1000円〜6000円程度の解約金が発生する場合があります。プロバイダによっては無料で解約することもできるので、解約前にプロバイダの解約料金を確認しておくことをオススメします。
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フレッツ光のポイントが消滅してしまう |
光コラボに転用をすると、フレッツ光で今まで貯めていた会員専用ポイント、NTT東日本であればフレッツ光メンバーズクラブ、NTT西日本ならCLUB
NTT-Westのポイントが消滅します。何年もかけて貯めたポイントがその時点でゼロになり、交換できたはずの商品がもらえなくなってしまいます。NTT東西共に利用額に応じたポイントが毎月溜まってゆき、様々なものに交換できます。本当に勿体ないので、光コラボに転用する時は、フレッツ光のメンバーズポイントを使い切っておきましょう。
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【4】光コラボ転用の注意点 |
光コラボの勧誘が煩いと思う人も多くいることと思います。中には悪質な業者も存在します。
本節では光コラボ転用に際して注意すべき点を取り上げました。
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光回線の契約をするなら徹底的に比較すべし |
光回線はどの販売代理店で契約するかによってキャッシュバック額が変わってきます。悪徳販売代理店に引っかかったら有料オプションに加入させられ、月1万円程度無駄に支払うことになってしまうこともあります。よくよく注意して光コラボ業者を選択する必要があります。
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本当に安い光コラボは?〜キャッシュバックキャンペーンなども比較すべし〜 |
光コラボは、殆どの場合フレッツ光を利用するよりも安い価格のプランを用意しています。もっとも光コラボで光回線をNTT以外の業者へも貸し出すこと自体、フレッツ光よりも安い料金でより多くの利用者を集めることが目的の一つですから、料金がフレッツ光よりも安く設定されているのはある意味当然のことと言えましょう。しかしながら、光コラボと言っても業者やプランは様々で、価格帯はさほど変らないとは言え、比較的高いもの、比較的安いものなどの差はあります。それに加えて、基本の月額料金の他にキャッシュバックキャンペーンや各種割引特典などの内容もそれぞれに異なります。従って、よりお得にインターネットを利用したい場合には、自分の家族構成なども意識した上で一番多くの割引を受けられるようなプランを探すことが必要になります。更に言えば、実は光コラボ業者の公式サイトから申し込むよりも価格ドットコムなどの代理店ホームページから申し込む方がより多くのキャッシュバックを受けられるケースが多いのです。そこで、気になる光コラボがある時には、公式サイトでは情報をチェックするのみに止め、申し込み自体は代理店を通して行う方がよりお得に契約できます。また多くの代理店サイトでは、メジャーな業者のキャッシュバック内容や割引特典、月々の平均支払額について簡単にまとめられています。各種割引が適用された場合の値段を比較したい場合など有効に活用できればとても便利です。
ちなみに、現在キャッシュバックや割引分などを含めた実質費用がトップクラスに安いのはau系列のSo-net光コラボなどが挙げられると思います。NTTの子会社ではOCN光もかなり安くなっています。どちらも現金で40000円以上が返ってくるキャッシュバックキャンペーンを行なっているので、月々の実質負担額は2000〜3000円程度になります。しかし、こういったキャッシュバックキャンペーンは大概が期間限定で、いつでも行なわれているわけではありません。実際に契約する時期が決まったら、まずはその時期に行なわれているキャンペーンをチェックしてみましょう。
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フレッツ光を転用した光コラボ、よりお得な各社の比較の仕方 |
最初にも説明したように、光コラボとは、フレッツ光が提供していた光回線をそのまま転用し、他の業者も光回線サービスを提供できるようになったシステムを指す言葉で、それまでと光回線そのものは変わらないのですが、NTT以外のキャリアが提供するものと契約することも可能になったということです。NTT側としては光回線を各業者に貸し出すことで一定の利益は得られますし、各業者も自社のプロバイダーとセットで光回線のサービスも提供することでより多くの顧客を得るチャンスが生まれます。一方、消費者側からしても、インターネット接続に関する商品に幅広い選択肢が増えたのはメリットと言ってよいでしょう。しかしながら、選択肢が増えたということは、その分選ぶ必要が増えたということでもあります。これまでは選択肢が殆どない故に迷うこともない人が大半だったでしょうが、光コラボがすっかり浸透した今となっては、自分にとってはどの業者のどのプランが一番お得か、しっかり見極めて契約しなければ損をしてしまいます。
ここでチェックするべきは、安心できるプロバイダ(光コラボ業者)であるかどうか、月々の料金や割引、キャッシュバックをはじめとしたキャンペーンなどです。たとえば携帯電話とセットで契約すると割引ができるキャリアもあります。また、今のところソフトバンクやドコモは自社キャリアの契約のみですが、auではSo-netや@nifty光、エディオン光など複数の子会社でスマートフォンとのセット割引が適用されます。その他にも格安スマホと呼ばれるキャリアのスマートフォンとセットで割引になる業者もあります。インターネット環境だけではなく、スマートフォンの契約と合わせて見直すのも大切です。月額料金自体は、多少の差はあっても、どの業者も大抵は同程度の値段です。比較すべきは、料金そのものよりも、適用される割引やキャッシュバックなどのキャンペーンです。
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光コラボレーション比較で押さえておくべきポイント |
光コラボレーション事業者(プロバイダ)は数多く存在しています。それらの中で1つを選ぶには一体どういった点に注目して決めればよのでしょうか。
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信頼性の高さ |
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光コラボレーションモデルになる以前から通信サービスの実績を積んできた事業者は多いし、逆に光コラボレーションモデルになって初めて登場した事業者もあります。過去の実績の高さは評価に含めたいポイントです。それに加えて、スタッフの対応のよさも重要です。光回線の開通は自宅の工事が必要なこともあって、その手続きにはスタッフとのやりとりは欠かせません。感じのよいスタッフが多いところを選びたいものです。中には強引な勧誘をしていたり、十分な説明をしないまま利用開始手続きを一方的に進めてしまうような事業者も残念ながら存在します。そういったところは大抵後になって何か問題が起きて、その際にも満足できる対応はしてもらえない可能性が高いです。信頼できない事業者は避けることが肝要です。 |
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通信品質のよさ |
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事業者によってユーザー数はまちまちですし、使われている設備の許容量もそれぞれです。許容量がユーザー数に追いついていないようであれば、折角の光ファイバー通信も速度が落ちてしまうことになります。これに関しては、既にその業者を利用しているユーザーのレビューをネット上で探してみるのがよいでしょう。 |
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料金の安さ |
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光インターネット回線の利用料金は家庭で支払う通信費の中でも高い方で、平均的な事業者だと月額料金は一戸建ての場合は4600円、集合住宅(マンション、アパートなど)の場合は3600円ほどになり、1年当たりにすると数万円という額に上ります。
業者によって月額料金は異なるので、同じサービスを受けられるのであれば安い方がもちろんお得なので、各社の料金プランを比較してなるべくリーズナブルな方を選ぶようにしましょう。また、料金体系の分かりやすさも考慮したいところです。検討の際には細かいところまできちんと確認しておきましょう。たとえば「○○割」「○○キャンペーン」といった割引特典が幾つも組み合わさった複雑なプランよりも、「いつでも月額○○円」などといった方が分かりやすく、安心できます。 |
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付加価値の魅力 |
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これまで以上に業者毎の特色が出るようになった光コラボレーションモデル。各社それぞれが強みを活かしてサービスに付加価値をつけて提供しています。その中でもよく見られるのが、光サービスと他の通信サービスとのセットがお得に使える(セット割)というものです。セット割りがあれば、それらを別々に契約するよりも通信費の節約になることは間違いありません。ただし、将来的に少なくとも片方を解約することになれば当然割引を受けられなくなるので、これを適用するのであれば両方とも長期的に利用することを念頭に入れる必要があります。 |
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契約期間の縛りの薄さ |
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料金の割引の条件として2年間の契約期間があり、解約しなければまた2年間の契約として自動更新される俗に言う「2年縛り」を採用している光コラボレーション事業者はまだたくさんあります。光インターネットサービスは自宅に回線を引いて利用するもので、多くの場合は長くお世話になるだろうから、2年縛りは基本的には適用することになります。でも、少数ながらこの2年縛りを廃している業者もなくはありません。今後新しい通信サービスが登場してきた時のことを考えると、乗り換えがしやすいという点でユーザーにとってメリットとなるので、これも1つの判断材料とした方がよいと思います。 |
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転用の甘い勧誘に注意しよう |
「光コラボを利用すれば何も変更しなくても月々の料金が必ず安くなる!」などの甘いセールストークが多く聞かれます。経験している人もいるかも知れませんが、「来月からNTTの代金が安くなります」などと、如何にもNTTのサービスの切り替えと誤解させるような電話営業も幾つもあります。現在のこの状況では、光コラボの利用については内容を自分自身でしっかりと比較できる人。また、契約内容を読み込み変更点を理解できる人以外は、光コラボの利用には極力慎重になった方が無難なのかも知れません。
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悪質な代理店には注意をしよう |
フレッツ光を使っている個人の家に訪問したり電話がかかってきて、代理店名も碌に名乗らずに、「今使っているフレッツ光の月額料金が安くなる」などの内容で強引に光コラボの契約を取ろうとする悪質な代理店がい幾らも存在します。いや、実際に増えて来ているのが現状です。中には、申し込みの意思がないにも拘らず、強引に申し込みを進めるケースもあると言います。そういう悪質な業者の勧誘に巻き込まれないためにも、電話及び訪問の営業はきちんと断わり、聞かれても絶対に個人情報を教えるようなことはやめましょう。また、納得して申し込んだとしても、説明も受けていないオプションがたくさん付いていて、利用が始まってからの請求の金額を見てびっくりしたという話もあります。代理店はオプションを付けることでもキャリアからインセンティブを貰えるので、そういうことを平気でやる業者がいるので、訪問や電話勧誘で光コラボを申し込むことは絶対にやめた方がよいです。なお、意外と思うかも知れませんが、家電量販店も代理店の一つで、店によっては勝手にオプションが付けられてしまうケースもあるのでくれぐれも注意が必要です。
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参考:光コラボ比較情報 |
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