【1】プレミアムフライデーとは何か? |
今年に入ってプレミアムフライデーが導入され、先々月と先月の最終金曜日に実施されました。
本節では、プレミアムフライデーとは何か、その実際はどうなのかについて取り上げました。
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プレミアムフライデーが始まった! |
プレミアムフライデーが始まった! |
「月の最後の金曜日は早めに退社(午後3時)して様々な消費を喚起しよう」というコンセプトの新しい取り組み、プレミアムフライデーが今年の2月24日の金曜日に実施されました。初回の2017年度2月24日は、テレビなどでも大々的に報道されたのでご存知の人も多いでしょう。今後とも継続されることが決まっています。
今年の2月24日から「プレミアムフライデー」が始まります。プレミアムフライデーとは毎月末の金曜日は午後3時頃に仕事を終えて、ちょっと豊かな週末を楽しもうという取り組みです。日本政府と経団連が連携して、全国の企業に対して対応を呼びかけています。個人消費が低迷する中で、消費喚起を促す趣旨となっており、「官・民連携の消費国民運動」とも呼ばれています。デパートや飲食店、ホテル、旅行会社がなどがイベント・セミナーを企画しており、お得な特典も用意されます。
プレミアムフライデーと並行して、経団連や経済同友会、日本商工会議所などが「働き方改革」として有給休暇の取得促進も進めており、賛否両論も巻き起こっています。政策や参加の有無を決定する立場にない一国民としては、あるべき論とは別に、冷静にメリットとデメリットを見極めて、お得な特典は享受していくのがストラテジーとして有効でしょう。
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プレミアムフライデーとは何か? |
プレミアムフライデー構想が出来たのは、政府が2020年までにGDP600兆円実現という目標があり、実現のためには個人消費を拡大させる事だと考えられました。現在300兆円の個人消費を360兆円に引き上げることが目標達成のために必要なのです。
GDP600兆円への増加増加などをかかげている現政権ですが、政府と経済界は消費を上げるため買い物を促そうという目論見の下、新しい枠組みを検討中で、その一つが「プレミアムフライデー」です。そのコンセプトは単純明快で、今年の2月24日から月末の金曜日を「プレミアムフライデー」として、当日は午後3時には遅くとも仕事を終わらせて、夕方の比較的早い時間帯からから買い物や旅行などをしてもらおうという考えです。当日はデパートが限定の商品やサービスを提供するなど全国で実施される予定です。会社を早く退社できるため、買い物の時間を増やしたり土日を使って旅行に出かけることも可能です。経団連も政府に先行して実行計画を策定する方針です。
プレミアムフライデーは月末の金曜日に早めの退社を促すキャンペーンで、消費の喚起が趣旨となっています。「月末金曜は、ちょっと豊かに。」がそのキャッチフレーズです。
アメリカには感謝祭の翌日に多くの人が仕事を休んで買い物をする「ブラックフライデー」があり、消費が爆発的に伸びるイベントなっています。それと同じく、プレミアムフライデーをブラックフライデーのように国内経済の好循環を生む契機の一つにすることが企図されているのです。たとえば土日に加えて半日の休みが加わることで旅行に出かけやすくなります。心身の疲労に鑑みると土日に旅行に行くのはハードルが高い側面があります。金曜日の半日が加わると格段に旅行に行きやすくなります。また、月曜日に有給やリフレッシュ休暇などを取得することで3.5日の休みにしたら、新幹線や飛行機に乗って遠出することもできるようになります。選択肢が広がります。このように、いつもの週末では行けない場所に出かけて新しい経験をすることで活力が生じ、かつ人生が豊かになる可能性が出て来ます。或はそこまでゆかずとも、金曜の午後にゆったりとお買い物を楽しむことも可能です。また、ちょっと早めのディナーで乾杯といったこともできます。平日の夜は翌日の仕事に響くので余り豪華なディナーはハードルが高い場合があります。それに、金曜の夜はどこも大混雑で、帰りの電車がぎゅうぎゅうで大変な思いをすることもあります。それに対して、金曜の午後から豪華なディナーが可能になることで、会合が上手く分散されて、より落ち着いて上質の時間を過ごせるようになることも考えられます。それ以外に、ホームパーティーなどの日程調整も容易になるケースがあるでしょう。当然キャンプやスキーなどに対するハードルも下がります。たまにはこうした消費にチャンレンジするというきっかけになるという経済効果も期待出来ます。たとえば現在もクリスマスやバレンタインデー、ホワイトデーなどのイベントが一定の消費喚起につながっているのと同じような経済効果が期待できます。また、ゴールデンウィーク、シルバーウィークなどの大型連休は、旅行に行ったり、普段は時間がなくてできないレジャーや習い事などといった消費が盛り上がります。プレミアムフライデーが成功して、このようなイベントと同じような経済効果が発揮できると何よりです。
やはり人間というものはついつい前例を踏襲して、従来の消費・お金の使い方を続けがちですが、そこでこのようなイベントを組み入れることで、起爆剤ないし刺激策にする効果が期待されての導入となっています。尻すぼみになってエコポイントと同じように過去の遺物となるのか、定着して「今度のプレミアムフライデーどうする?」のような会話が全国各地で飛び交うようになるのか否か。今後の動向に注目します。
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プレミアムフライデーの元祖はブラックフライデー |
アメリカのブラックフライデーは「一年に一度の大セール」と言われており、当日はアメリカ政府と経団連が介入して一年中で一番大きなセールを仕かけます。このブラックフライデーに続く4日間で、デパートや小売店の年間売り上げの2割を稼いでいると言われるように、アメリカの経済にとってビッグイベントとなのです。「店の経営が赤字から一気に黒字に変わる日」という意味でブラックフライデーと呼ばれています。
上で簡単に説明したように、プレミアムフライデーは、月末の金曜日は午後3時を目処に退勤できるようにして買い物や旅行を楽しんでもらう全国的なキャンペーンです。政府と経済界が呼びかけ、2月24日(金)にスタートしました。ヒントになったのはアメリカの「ブラックフライデー」で、クリスマス商戦が本格化する毎年11月下旬の感謝祭が明けた金曜日に大々的に行なわれるセールです。アメリカのブラックフライデーの時には、絶対に値下げをしないブランドの商品が値下げされるので、この日まで買わずに待っている人もいると言われます。普段は絶対に値下げしない超有名ブランドもブラックフライデーでは値下げされるので、アメリカ経済は、消費にメリハリをつけるためにブラックフライデーをお祭りのように重宝しています。そんなブラックフライデーを、現在低迷する日本経済も「プレミアムフライデー」として模倣したということになります。
日本では消費税の増税以降、消費が伸び悩み、経済界からは消費の喚起策を求める声が上がっていました。また、長時間労働など日本で古くから続いてきた働き方を見直そうという狙いもあります。小売り店などの値引きセールの展開にとどまらず、家族との食事や旅行などに有効な時間を使ってほしいという狙いから、プレミアムフライデーは豊かな時間を過ごすことがテーマとなっています。
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新制度導入でサービス業は繁盛するか?〜日本に根づくか?プレミアムフライデー〜 |
プレミアムフライデーは日本に根づくのでしょうか?
レンタル事業最大手TUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)がTカードを利用している1600人余りを対象にインターネット上で行なったアンケートによると、勤務先でプレミアムフライデーを「導入する」と回答したのは3.4%、「導入しない」という回答が68.2%、「分からない」が28.3%となり、導入する企業はまだ少ないようです。
プレミアムフライデーが根づくかどうかは、企業の参加を広げられるかが鍵となります。政府と経済界は、柔軟な働き方が出来る勤務制度が整っている大手企業から取り組みを進めてもらい、取引先の中小企業などに拡大したい考えです。参加を強制するものではありませんから、たとえば優秀な学生の確保に繋がるなど、導入した企業が「やった方がメリットが大きい」と感じるような環境にしてゆくことが必要と言えるでしょう。
現在、政府や経済産業省、経団連が一丸となって推進を進めているプレミアムフライデーですが、実際にこの制度を導入して国民の消費は喚起されるのでしょうか?
一番消費が盛り上がりそうなサービス業の場合、たとえば買い物をしたり食事をしたりと色々な選択肢がありそうですが、「金曜日15時に仕事を終えたら何をするか?」というアンケートをしたところ、第1位は「真っ直ぐ家に帰る」だったのです。日頃から疲れてるサラリーマンだから当然ですが、仕掛け人の思惑通りには消費が喚起されることなく、そのまま家に帰ってしまう人がかなりいるということになります。大体、消費をしようにも元手となるお金がなければ消費のしようがない、というのが主な理由に挙げられています。確かにお金がなければ買い物も出来ないわけです、外食産業も厳しいことが分かります。従ってプレミアムフライデーが導入されても、サービス業としてはそこまで潤わないのではないか、というのが大方の人々の意見としてあるわけです。
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プレミアムフライデーとその実態 |
会社員・公務員のプレミアムフライデー認知率は9割強、職場での導入率は1割弱 |
20〜50代の男女800人を対象にプレミアムフライデーの過ごし方を調査した結果、「旅行」と「自宅でのんびり過ごす」がそれぞれ3割を占めていました。「旅行」と回答したのは31.5%、「自宅でのんびり過ごす」が30.3%で、以下、食事、近場の行楽地への外出、買い物と続きました。旅行に行きたいと思うのは20代の女性と20〜30代の男性で、自宅派は40〜50代の男性が多く見られました。
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効果はあった?プレミアムフライデー〜各地でイベント、売上増加の例も〜 |
プレミアムフライデーでは、全国各地で様々なサービスやイベントが行なわれます。たとえば東京・豊島区の大手デパートでは、金曜日の「フライデー」に因んで、食品売り場で揚げ物=フライの販売イベントが企画され、カキフライやメンチカツなどを用意し、試食コーナーも設けられました。また、屋上ではちょっとした旅行気分を味わってもらおうと、足湯のコーナーが設けられ、仕事帰りの人達が食事をしながら寛いでいました。
このデパートでは、去年2月の月末の金曜日に比べ、売り上げは3%、入店客数は5%増加したということで、一定の効果はあったようです。一方、地方でも、この機会を活かそうという取り組みが行なわれました。京都や滋賀を中心に音楽教室を展開する会社では、京都市内など6つの教室で、ワンコインすなわち500円で様々な楽器に触れられる体験会などの特別レッスンが用意されました。また、長野県では地元の商店街と大手スーパーが連携して限定のメニューや企画を提供しました。
官民でつくるプレミアムフライデーの協議会によると、企業や商店街などによる共通ロゴマークの申請件数は2月24日(金)時点で、およそ4500件となっており、新しい取り組みを消費拡大のきっかけにしたいという期待は高かったと言えるようです。
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認知率90%も早めの退社は約1割< |
あるアンケート調査によると、プレミアムフライデーを「知っている」と答えた方は9割と高い数字になり、テレビや街頭でのPR効果がはっきりと表われる結果となりました。しかし、その一方で勤め先にプレミアムフライデーが「導入されている」と回答したのは約15%。メディアでは、支援金を出した例や、午後有給とし、社員が一斉に退社する姿などが紹介されていましたが、実際には8割強%が「導入されていない」と答えたことからもよく分かるように、まだ様子見をしている企業が多いことが窺えます。回答者からは、「今の職場では絶対に導入できない」とか「一流企業やホワイトカラーが対象の施策」「中小・零細企業は下請け的な役割も多く、現実的に導入は困難」という諦めの声も聞かれました。実際に現在プレミアムフライデーに賛同する企業として名を連ねているのは、誰もが耳にしたことのある企業やそのグループ会社が多数です。労働基準法ではっきり決まっているわけではないので、取り組むかどうかが曖昧であるとか、国も企業も本気さが見えないといった意見も多く見られ、法的な拘束力がないために浸透が進まないという側面もありそうです。なお、また、プレミアムフライデーを導入していない企業がまだ多いため、やはり「通常通りだった」が過半数を占める結果になりましたが、「15時終業」が約4割、「いつもより早く終業できた」も約6割半くらい見られ、その恩恵を受けた方も少しはいたようです。そこで、いつもより早く終業できたという人にその時間を聞くと、1〜2時間程度と答えた方が6割で、時間にしては僅かですが、残業せずに早く帰ろうというモチベーションにはなったのかも知れません。
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【2】プレミアムフライデーのメリットとデメリット |
プレミアムフライデーにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
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プレミアムフライデーのメリット |
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消費の拡大に対する期待 |
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余暇が1か月で半日増えることにより、外食や買い物、旅行を楽しむ時間が増えることが考えられます。
日本のプレミアムフライデーは毎月最後の金曜日に行なわれますが、アメリカのブラックフライデー(11月の第4木曜日の感謝祭の翌日すなわち第4金曜日から一年で最大の大セールが行なわれます)では、大安売りにたくさんの買い物客が殺到し、小売店は非常に込み合います。このブラックフライデーは、アメリカの小売店が1年で最も多くの売り上げをする日だと言われています。日本のプレミアムフライデーはアメリカのブラックフライデーのように消費者の購買意欲を大きく刺激できるのか、そのイベント内容が気になります。 |
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業務の効率化を図るチャンスが生まれる |
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休暇が半日長くなれば、それぞれの企業で、これまでよりも仕事を早く終わらせるために、不要な会議をなくしたり業務の効率化を考えたりすることが考えられます。一般的な会社だと繁忙期とされる月末にプレミアムフライデーが行なわれるわけですから、プレミアムフライデーの当日だけではなく、普段から効率的な業務を心がけて就業しておかないとならなくなります。それが業務の効率化に繋がる可能性があるということです。 |
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多様な働き方を導入するチャンスとなる |
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これまでの日本には長時間労働を是とする風潮もありましたが、昨今はこれを是正する風潮へ変化を見せつつあります。
月末のプレミアムフライデーを意識して普段から業務の効率性を考えるようになると、必然的に効率的な業務をするようになり、働きすぎに対する意識が変わり働き方が変化してゆくことが期待できます。フレックス制度を採用する企業が増える可能性もあるでしょうし、労働時間を短縮することにより余暇を求める優秀な人材を確保するチャンスも掴める可能性が高まります。 |
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参加企業が多い |
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経団連が政府に率先してプランニングを行なっています。また、日本百貨店協会や日本ショッピングセンター協会、日本旅行業協会、ジャパンショッピングツーリズム協会などとも連携してゆくようです。従って、多くの企業がプライムフライデーを盛り上げようと参加してくれるのではないかという期待感が出て来ます。実際ショッピングでも単なるセールでは注目度も余り上がりません。当然かなり面白いサービスも登場してくるのではないでしょうか。 |
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旅行消費の喚起 |
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旅行の場合は、金曜日の夕方を移動時間に当てやすくなります。経済的余裕があればですが、東京の人が夕方にはフライトで博多へ移動、ディナーは博多で、などという離れ業をする人も中にはいるかも知れません。金曜日午前から有休を取れば、前日の木曜日に宿にチェック・インして、翌日の朝から色々な行動が出来ますから、旅行を更に満喫することも可能になります。 |
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母親にとってプレミアムフライデーのメリット |
月末金曜日のプレミアムフライデーは、働くママにとって、とても嬉しい施策です。それというのも、仕事を早めに切り上げてフリーの時間を手に入れられるからです。
それでは、実際にプレミアムフライデーを行った際はどんなことが出来るのでしょうか? 実はプレミアムフライデーには旅行や自分一人の時間、夫との二人の時間を持てると言ったメリットがあるのです。中々自分一人の時間がとれない母親にとって、これはとても嬉しいメリットではないでしょうか。
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子供との時間 |
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プレミアムフライデーで空いた半日を利用して、子供と一緒にエンターテイメントを楽しむことができます。仕事をしていて、週末にしか子供との時間が持てない母親と子供にとって、これはとても有意義で嬉しい時間になります。プレミアムフライデーの次の日は土日で仕事や保育園、学校もお休みなので、金曜の午後から夜まで思い切り遊ぶことが出来ます。子供と一緒の時間を思う存分満喫して、気分もリフレッシュするというのもよい選択だと思います。 |
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美容院やショッピング |
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プレミアムフライデーで早めに仕事を切り上げて、忙しくて中々行けなかった美容院やショッピングに出かけるくことも出来ます。これらはもちろん週末にも可能ですが、平日の午後、人の少ない時間帯を満喫できるので、ちょっとした贅沢を味わうことが可能になります。
子供がいるワーキングママは、何かと自分の時間が後回しになりがちです。ショッピングへ行っても、子供が直ぐに飽きてしまい、ゆっくりとウィンドウショッピングを楽しむ時間も中々確保出来ません。そんな母親達も、プレミアムフライデーで平日のフリータイムを自分の時間として使ってみることも可能です。 |
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家族揃ってホームパーティー |
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プレミアムフライデーで空いた半日を使えば、自宅での夕食も豪華にすることができます。忙しくて中々ゆっくりと夕食作りが出来なかった母親も、プレミアムフライデーの日は本格料理の買い出しへ行って、ゆっくりと料理を楽しむことも可能です。これは料理好きな人にとってはとても嬉しいことです。ゆっくりと食材選びが出来て、家に帰ってから、時間に追われることなく料理を楽しむことが出来ます。プレミアムフライデーの夕食は、家族みんなでゆっくりと豪華な料理を囲んで楽しく過ごしてみるというのも悪くないのではないでしょうか。 |
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旅行に出かけることが出来る |
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プレミアムフライデーを利用すれば半日休みが長くなります。その半日と週末である土日を使ってちょっとした家族旅行にゆくことも可能です。
仕事をしていると中々週末だけ旅行にゆくというのは大変です。プレミアムフライデーを使えば、二日半の旅ですが、子供と一緒に温泉へ行ったりするのも悪くありません。それに、近場ならば飛行機で海外にゆくことも可能です。普段中々出来なかった体験をプレミアムフライデーを使って子供と一緒に体験してみるのもオススメです。 |
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夫婦二人の時間 |
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ママとパパ、一緒にプレミアムフライデーを利用すると、子供のいない大人の時間を満喫することもできます。子供がいると、中々旦那さんとゆっくり二人で過ごす時間はありません。プレミアムフライデーを二人で利用して、仕事帰りに待ち合わせをしてちょっとしたデートに行ってみるのもよいでしょう。 |
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プレミアムフライデーで家族皆が笑顔の週末に |
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プレミアムフライデーは、上記のようにワーキングママにとってとても嬉しい内容になっています。また、それに賛同して多くの企業からのお得なキャンペーンもあります。
中々子供や夫といった家族との時間が持てないといった母親は多いだろうと思います。このプレミアムフライデーを上手に利用して、楽しい家族団欒の時間を作ってみるとよいでしょう。また、子育てと仕事に忙しくて時間のない母親は、偶には自分へのご褒美として、ちょっと贅沢なフリータイムを楽しむのもオススメです。プレミアムフライデーは、上手く利用すれば、家族みんながストレスなく笑顔で毎日を過ごすための活力になりそうです。 |
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プレミアムフライデーのデメリットはあるの? |
プレミアムフライデーは果たしてメリットだけなのでしょうか。本当に勤務時間が短縮されるのかも気になります。
想定できるプレミアムフライデーのデメリットとしては、たとえば特に時間給の人にとっては早退した分だけ給料が下がる可能性があること、また、プレミアムフライデーを積極的に導入する企業が少ない可能性があることなどが挙げられます。前者については、早い時間に退社をしても法律上で有給扱いとすればよいことですが、当然そうなると企業の負担が大きくなります。それを考えると、経営者としては快くプレミアムフライデーの導入を考えるところは少なくなるでしょう。従って、たとえ大企業でプレミアムフライデーが導入されても、中小企業でプレミアムフライデーを導入する会社は少なくなるかも知れません。
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プレミアムフライデーのデメリット |
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全業種で一斉に早帰りすることは不可能 |
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流通業界や外食業界、旅行業界などでプレミアムフライデーを当て込んでイベントを実施するわけですから、当然これらの業種の人は、プレミアムフライデーだからと言って午後3時に終業するわけにはゆかなくなります。
個人が娯楽を楽しんだりサービスを消費したりするためには、当たり前の話ですが、そのサービスの提供者が必要となります。そのため、サービスの提供者となる側にいる人たちは、プレミアムフライデーだからと言って早く帰ることはできません。従ってこれらの業種の人達は、労働時間が短縮されるどころか、逆にプレミアムフライデーに業務が増えて残業する可能性も出てきてしまい、デスマーチフライデーと化す場合もあります。また、医療や介護の現場に勤めているならば、プレミアムフライデーだからと言って、持ち場を離れて帰宅することはできないでしょう。
今回発表されたプレミアムフライデーの対象となる地域と業種によると、日本全国の全ての地域、及び全ての業種が対象とされています。しかしながら、これらの業種で仕事をする人達のように、プレミアムフライデーだからと言って、職業上の理由から午後3時に終業することが出来ない人への対策をどのようにするのかの検討が必要となります。 |
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時給で働く人への補償はどうするの? |
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安倍政権の「働き方改革」では、同一賃金同一労働を実現することも重要な課題政策とされています。これは「同一の仕事(職種)に従事する労働者には同一水準の賃金が支払われるべきだ」という考え方ですが、実際には今も時給で働く人はかなりの数に上り、これらの人の労働環境改善は前途多難を極めます。
プレミアムフライデーで早い時間に仕事を終えた場合、時給で働く人はどうなるのでしょうか? つまり、労働基準法の会社都合による休業時の休業補償の対象になるのかならないのか、ということが問題になるわけです。その辺の対応がどうなるか、今後の発表を待ちたいところです。 |
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月末の金曜日は多忙で非現実的 |
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会社にもよりますが、一般的に月末の金曜日は諸々の締め日になっていることが多く、ただでさえ忙しい営業日です。従って、その忙しい日にどれだけの人が早く終業できるのか大いに疑問が残ります。
総務省統計局の平成27年労働力調査年報によると、月末に業務に忙しく追われている人が多くいることが分かりますので、プレミアムフライデーを月末に行なうことに対して、業務が終わらないことなどを理由に賛同できない人も多いとも考えられます。また、プレミアムフライデーを導入すると、普段の定時よりも更に早く終業する必要がありますが、実際にはまだまだ残業が多い企業が多数派であり、実現するのは中々難しいという声も聞こえてきます。大体、繁忙期に限るとは言え、残業100時間まで認めようと一方では政財界では画策しているというのですから、何をか言わんやです。 |
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金曜日のストレスが増える |
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人によっては金曜日は結構忙しいことも多いものです。今週中に終わらせない仕事が山積みという人も当然いるでしょう。或は週明けのプレゼン準備で、却って多忙になるという人もいるかも知れません。月末ですから経理の方は大忙しということもあるでしょう。ただでさえ月末で忙しいのに、いつもより短時間で終わらせることが強要されることになるわけですから、プレミアムフライデーがない方が楽だということになりかねません。 |
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人手不足が深刻に |
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プレミアムフライデーが実施されれば、プレミアムフライデー対応のサービスを提供する側にとっては、その分早い時間からの人手の確保が必要となります。現在飲食業界は人手不足で人材確保に慢性的に苦労していますが、それらのサービス業の会社にとっては、プライムフライデー用のシフトを組むというだけでも大変なお店は結構多いのではないでしょうか。 |
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田舎はお店が少ない |
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都心部では、映画館やフィットネスジム、美容室、ゲームセンター、家電量販店、一人カラオケ、ゴルフの打ちっぱなしやダーツバー、料理教室、更にはお洒落なバーにレトロな酒場等々と言った具合に、就労時間が早く終わった場合に行く先がたくさんあります。しかし、これが田舎になればなるほど、仕事が早く終わっても遊びにゆける場所が、せいぜい飲み屋以外殆どありません。お酒を飲まない人にとっては、家に帰ってテレビを見るだけの人が多くなるという結果に終わるかも知れません。時間があるため結局都心へ移動という人も増えるかも知れませんしが、そうなると都心だけがプレミアムフライデーによる経済的なメリットを得られるということになりかねません。 |
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そもそもの国内消費の構造が変わっていない |
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そもそも日本国内で消費が抑制されている根本原因がプレミアムフライデーの導入によって解消されるわけではありません。
非正規雇用の増加や 労働人口の減少、高齢化とそれによる社会保障費の増加、それに伴う財源不足や将来不安、今後実施される予定の消費増税等々、問題は何れも根が深いです。従って、最終的には正規の職が増えて賃金も増えるということにならないと、本格的な消費拡大には繋がらないでしょう。そのため、プライムフライデーだけで消費が大きく喚起されてGDPが大きく増えるというのは現時点では考えにくいのです。 |
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