【1】洗濯の大改革 |
昔の洗濯は大変な労力をかけていた、水道も無く、井戸や水路、川の水を利用して洗濯をしていました。洗い場では、基本は踏み洗い、頑固な汚れん固形石鹸を使い、木製のたらいと木製の洗濯板で洗濯物をゴシゴシと一枚一枚洗っていたのである。時間も労力も今とは比べ物にならない大変なものであったことは想像に値します。洗ったものあ脱水もできず手絞りで干されていたので乾くまでの時間も延々とかかったと思われます。
その後手動式洗濯器、そして昭和30年代になってやっと電気で動く洗濯機が誕生したのです。
洗剤も固形石鹸や粉石けんから
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洗濯機の歴史 |
二槽式洗濯機 |

1960年についに洗濯と脱水が一体化した2槽式洗濯機が発売されます。洗濯槽だけだった洗濯機に脱水槽がつけくわえられました。この洗濯機の登場で脱水も自動で行うようになりました。ただ洗濯槽から脱水槽に洗濯ものを移すのは人が行っていました。ローラー式の脱水では考えられないほど水分を飛ばしてくれますので乾きも早く便利なものになって1970年代には家庭の普及率も90%を超えました。
二槽式洗濯機は、全自動洗濯機に比べ、構造も単純であるため丈夫であり、壊れても修理がしやすく、また、洗濯・すすぎと脱水の工程を同時に行うことができるため、短時間の間に全自動洗濯機よりも多い量を洗濯することができるのです。「壊れにくく、短時間に大量の洗濯をできる」ということがいまだに二槽式洗濯機が愛用持されている理由です。まだ新品も販売されている現役バリバリの洗濯器です。 |
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全自動洗濯機の時代に |
1965年に洗いから脱水までを自動で行う全自動洗濯機が登場していましたが普及には至りません。
1980年代になってくると、洗濯物の量などを計測して洗濯してくれるマイコン制御などの改良が加えられ縦型全自動洗濯機が普及してきます。そして1990年代に入ると2槽式と全自動洗濯機は立場が逆転。一気に全自動洗濯機の時代へと突入します。
2000年代に入るとドラム式洗濯機が登場してきます。サイズが大きく汚れ落ちの問題でで不利といわれていました。しかし年々改良が進み温水機能やシャワー機能などで洗浄力は縦型と遜色無いものも登場しています。そして何よりも乾燥機能が搭載されており、洗濯から乾燥までできるのは魅力でした。これによって洗濯機の市場に洗濯乾燥機という完全自動化されたジャンルが登場します。 |
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出典 洗濯機おすすめランキング.com 一部抜粋加筆
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洗剤の歴史 |
石鹸分を含まない洗剤の登場 |
石鹸分を含まない洗剤の開発は20世紀初頭から着手され、1917年にドイツで界面活性のメカニズムが明らかになると本格化した。1930年代に天然油脂から脂肪族アルコールの大量生産が可能となり、この脂肪酸アルコールを原料としてアメリカやドイツで洗剤の製造や販売が始まっている。
日本ではドイツからの技術を導入する形で、1937年に第一工業製薬から羊毛用の中性洗剤として「モノゲン」が発売され、翌1938年には花王(当時・花王石鹸)がステープル・ファイバー衣料用の粉末洗剤「エキセリン」を発売している。ただし洗剤が本格的に普及したのは第二次世界大戦以降からで、1952年に花王が日本初の弱アルカリ性合成洗剤「花王粉せんたく」(後の「ワンダフル」)を発売し、電気洗濯機の普及と相まって市場へ浸透していった。 |
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公害問題で品質改良 |
大量に使用されるようになったABS洗剤は、極めて分解しにくい物質でした。日本では1961年(昭和36年)ごろから河川の発泡が見られるようになり、大きな社会問題となりました。
その結果、直鎖化合物(生分解が困難ではないという意味で「ソフト型」と呼ばれます)を用いた洗剤への転換しソフト化が進められました。1971年(昭和46年)に洗剤のソフト化率が97%に達しました。 |
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排水の富栄養化対策で無リン化に |
ハード型からソフト型への転換が一段落した頃、新たな環境問題として、河川、湖沼や海の富栄養化と合成洗剤とのかかわりが注目されるようになりました。洗濯用合成洗剤の助剤としてトリポリリン酸塩が使用されていたことから、合成洗剤が富栄養化の原因の一つとして問題視されるようになりました。
日本では、1969年(昭和64年)に琵琶湖で初めての淡水赤潮が起こり、1972年(昭和47年)には瀬戸内海で赤潮の大発生があり、大きな社会問題となりました。1980年(昭和55年)に琵琶湖富栄養化防止条例が、1982年(昭和57年)に霞ヶ浦富栄養化防止条例が施行され、有リン洗剤の販売・使用が禁止されました。洗剤メーカーは無リン洗剤の開発に取り組み、1973年(昭和48年)には第一号の無リン洗剤が発売されましたが、コストや使い勝手の面から普及しませんでした。1980年(昭和55年)に、リン酸塩の替わりにゼオライトを配合した無リン洗剤が発売され、これは消費者に受け入れられて普及し、現在日本では、家庭用洗剤はほぼ100%無リン化されました。 |
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洗濯洗剤のコンパクト化 |

コンパクト化洗剤は、オイルショック後に一度はすたれてしまいましたが、1987年(昭和62年)に新しいコンパクト洗剤が発売されました。洗浄力は変わらないのに、価格も変わらず持ち運びが楽で置き場所を取らないことが人気を呼び、ヒット商品となりました。その後、柔軟仕上げ剤や漂白洗剤もコンパクト化されました。 |
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液体洗剤時代に |
衣料用洗剤市場で歴史的な主役交代が起きた。2010年1〜8月の累計ベースで、長らく市場の過半を占めてきた粉末洗剤のシェアを液体洗剤が上回り、5割強のシェアをに。花王が日本初の液体洗剤「液体ニュービーズ」を発売したのが1964年。じつに46年ぶりの主役交代となった。
立役者は、ここ1年のあいだに相次いで投入された超コンパクト液体洗剤だ。09年8月、花王が従来の液体洗剤を2・5倍濃縮しパッケージをコンパクトにした「アタックNeo(ネオ)」を発売すると、10年1月にライオンも濃縮タイプの「トップNANOX(ナノックス)」を投入した。
泡切れがよくすすぎの回数を減らせるため、節水・節電につながる点が支持された結果、アタックネオは発売から累計で約3000万本、トップナノックスは同1400万本の出荷を達成し、洗剤の液体化を加速させた。
さらに、第三の潜在と言われているジェルボール洗剤含めた高機能洗剤の時代に詳しくは後述します。 |
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洗濯機の選び方 |
買うと長い付き合いになる洗濯機、値段も安いものから結構高額なものまで、縦型、ドラム型、洗濯容量やサイズ・・・色々な要素を検討して最適なものを選ぶ必要があります。基本は現在利用している洗濯機を使っていて使い買ってがどうなのかという事を考えてから選択すると良いと思います。
より良い洗濯機を選ぶ選択肢をまとめてみました。
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洗濯機選択の要素 |
洗濯機を選ぶ要素をまとめてみました
- まずはご予算を決めないと機能だけであとで予算オーバーで選び押しにならないように!
- 洗濯の容量と頻度を現在の状況をチェックしてみましょう。 まだ洗濯物の汚れ具合チェック項目となります。
- 家族構成やライフルタイルによる洗濯にかけられる時間や時間帯はどうなるか検討してみましょう。
- 設置状況によって、サイズやタイプが変わってきます。あらかじめ入るサイズ、作業環境などから利用しやすいか検討できるようにしましょう。
- 洗濯脱水だけ、洗濯器に乾燥機を加えるか、全自動で乾燥まで行うか生活生活にマッチした製品を選びましょう。
- 機能のチェック 洗浄力をはじめ、乾燥仕上がり・除菌消臭機能・静音性、省エネ性 電気代 水量、さらに選択時間など様々な機能をチェックしましょう。
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洗濯機の選択 |
洗濯機の種類 価格
.縦型洗濯機
容量4Kg程度の小型のものからありから有り低価格で単身向けはこちらになります。縦型の洗濯機は、たっぷりの水で洗剤を泡立てて、水流と遠心力を使って衣類をこすりあわせて洗濯を行います。洗濯槽にしっかりと水を張り、その中で洗濯を行うため、汚れをすっきりと落とすことができます。
また、脱水は、遠心力を使って水分を吹き飛ばす方式です。乾燥付きの場合も同様には、遠心力を使って衣類をかき回しながら温風を当てて行います。この方法ですと、洗濯槽に衣類が張り付いてしまうため、空気が通りにくくなり、時間がかかってしまいます。また、比較的しわになりやすいのも難点です。縦型洗濯機は、安く購入できるものが多いのが縦型洗濯機のメリットでもあります。
■ 価格帯 : 3万円台から20万円台ぐらいまであります。
ドラム型洗濯機
ドラム型は洗濯乾燥までオートでできるタイプで必然的に高級機として登場、それをベースにして色々な機能を盛り込んで各社競争して商品力を争っています。ドラム型の洗濯機は、ドラムの回転によって洗濯物を上から下へと落とし、叩きつけながら洗剤を泡立てて、洗濯を行います。縦型の洗濯機よりも水を使わないため節水が可能で、衣類同士を絡ませたり、こすりあわせたりすることがない為、洗濯物への負担も軽減できます。ただ、汚れによっては落ちなかったりすすぎ残りが出たりと弱点もありますが、現在の最新機種は、弱点をかなり解決した商品となっています。
乾燥は、ドラムの回転によって洗濯物が上から下に落ちる間に温風を当てて行います。乾燥する際に衣類がほぐれるため、比較的しわになりづらいのも魅力です。
ドラム型の特徴は省エネ設計です。水の量も少なく洗える、電気代も少ないなど高価格ですので省エネの歌いこみもい一杯ありますがその分高いので洗濯機の償却を考えるとどうかなってところもあります。
■ 価格帯 : 8万円台から40万以上のものまであります。
二層式洗濯機
昔から洗濯機を使用している方にはなじみ深い「洗濯〜すすぎ」と「脱水」を行う槽が分かれたタイプ。すすぎ後、洗濯物を脱水槽に移し替える必要がありますが、洗濯と脱水を同時に行えるためまた構造がシンプルなためいまだに需要があります。また、本体サイズは横幅が広くなります。
■ 価格帯 : 3万円弱から4万台のものまであります。
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容量
どれくらいの容量が最適なのかは、1日どれくらいの洗濯物が出るかを目安に選ぶのが一般的と言われています。家族構成を目安にし、4人家族で6kgといわれていますが、最近は大容量化がすすみ、8kg・9kgサイズが主流となっています。
しかし4kgの洗濯物を、定格容量5kgの洗濯機と定格容量8Kgの洗濯機でした場合、8Kgの方が電気代・水道代ともにかさみます。洗濯機が最も効率良く(省エネ)に運転できるのは、定格容量の8割程度ですので、必要な容量を見極めて購入すると省エネにつながります。
また、乾燥をメインに使用したい場合、大半の機種は乾燥容量と洗濯容量が異なるので、乾燥容量に合わせて大きめのものを選ぶとよいでしょう。
- 〜5kg : 一人暮らしや夫婦のみの家族、分け洗いをすることが多い家庭向け。
- 5kg〜7kg : 3〜4人程度の家族や、まとめ洗いをすることが多い家庭向け。
- 7kg〜9kg : 小・中人数の家族で、まとめ洗いをすることが多い家庭向け。
- 9kg〜 : 6人以上の大人数の家族や、まとめ洗いをすることが多い家庭向け。
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設置場所とサイズ
通常、洗濯機は「防水パン」や「防水トレー」と呼ばれるスペースに設置します。既設の場合は、設置スペースを確認し、設置可能なサイズの機種を選びましょう。
また、縦横、奥行きだけでなく、給水用水栓の蛇口の高さや距離の確認も必要です。最近の建物は戸建て、マンション問わず省スペース化で直下排水タイプのレイアウトの場合注意が必要です。直下排水タイプは手が入らないので排水口の清掃が出来ず水漏れ、溢れ、異臭等の原因なるります。乾燥をよく使う場合糸くずの発生量が増え温風を排水ホースから排水口に向けて排気している物もあるので糸くずが流れていくのでとても詰まりやすくなります。
設置場所ですがベランダや風呂場などでは湿気の問題で対応年数勝ち事務場合があります。賃貸などで設置も変えられない場合は、あまり高額なものではなく買い替えしやすい価格帯のものにしましょう。
見逃しがちなのが、設置場所までの運搬経路の横幅や高さ。日本の家屋は基本的に狭いので洗濯機の置き場が限られている事が多いため寸法を測らずに購入して納品時に搬入出来ないなんて事もあります。こうしたサイズを確認し、すべてクリアできる本体サイズの機種を選びましょう。 |
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とびらの開き方
扉の開閉の違いにより、洗濯機の種類を分けることもできます。これにより、洗濯中の動作や必要な設置スペース、周りの収納スペースなどが異なってきますので、自宅の洗濯機置き場にどのタイプが最適か考えておきましょう。
洗濯機の上部が開閉するタイプ。縦型洗濯機はすべてこのタイプで、上から洗濯物を出し入れするので、前面に人が立てるスペースがあれば大丈夫なので省スペースといえます。槽の底にある洗濯物が取り出しにくいという弱点はあります。
洗濯機の前面に扉があるタイプ。また、斜めに扉を開けるタイプのドラム式は、前面でのドアの開け閉め設置スペースだけでなく扉の開閉方向に注意が必要です。
冷蔵庫でも同じことが言えますが、レイアウト上使いにくくなることもありますので、しっかり確認しましょう。 最新機種では、左右選べる機種が増えてきましたが、色によってはない場合もありますので、事前によく検討しましょう。 |
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乾燥機機能とは
単身者向けの縦型洗濯機は洗濯機能だけで乾燥機能はありませんが、結構低価格機でも脱水機能を利用して、風を起こして乾燥(乾ききらない)させるタイプもあります。乾きは早くなりなりますので、選択肢としてはありかと思います。全自動のヒーター加熱タイプもありますが、時間と電気代で乾燥についてはドラム型に優位性があります。
全自動で乾燥まで使うと言う方はドラム式が最適です。こちらも乾燥はやはり乾燥容量は少なくなりますが10sに対して6s近く乾燥できます。
乾燥機と同じ布の動きするため乾燥効率もよくしわにもなりにくいです。メーカーによってヒータードライ方式やヒートポンプ方式など乾燥メカニズムにも種類があります。使用上の注意点としては洗濯フィルター、乾燥フィルターをこまめに掃除しないと性能が発揮できないところです。フィルターを掃除しないとただでさえ使う水が少ないのに糸くずがうまく掃けずに内部で溜まって衣類に付着や機能低下、本体破損に繋がります。乾燥フィルターは乾燥するたび毎回と指定がありますので守りましょう。
ヒーター式(水冷式)乾燥
従来まで主流の乾燥方式。乾燥機内のヒーターで洗濯物を乾燥するタイプ。その時に発生する水蒸気を「水」で冷して水滴に戻し排水します。そのため、乾燥時にも冷却水が必要となります。また乾燥温度が高く、乾燥途中で扉を開けられないのが難点と言えます。
ヒートポンプ式乾燥
2005年11月に新しく登場した乾燥方式。洗濯機の中のヒートポンプにより熱交換した熱で衣類を乾燥するタイプ。簡単に言えば、洗濯機の中でエアコンの除湿が運転されている感じ。ヒーターも水も使用していないので、大幅な省エネを可能にしました。また、乾燥温度が60度程度と低めなので衣類を傷めにくいのもウリです。 |
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洗濯機の性能比較
使用水量
節水がかなり進んでいますが、水は洗濯時だけ使用されている訳ではありません。ヒートポンプ式乾燥の場合、乾燥時に水は使用しませんが、ヒーター式乾燥の場合、冷却用水としてかなりの水を使用しています。乾燥時の水量もかならず確認することをお忘れなくチェックしましょう。
消費電力量
消費電力量(Wh)、洗濯機を実際に使用した時に必要となる電気の総量になり、この数値で電気代が判ります。洗濯機の場合は洗濯時のみですが、洗濯乾燥機の場合洗濯→洗濯→乾燥別々にいくつかの数値が表示されています。
所要時間
全自動とは言え、所用時間はチェックしておきたい項目です。最新の機種でも、6kg物での洗濯〜乾燥は早いもので1時間半前後、省エネモードなら3時間程度の時間がかかります。普段は外に干す人は洗濯だけの所要時間も確認できます。
静音性
洗濯時・脱水時・乾燥時について、それぞれの音をデシベル(db)で表示しています。音は3db違うと、人間の耳には2倍に感じるとも言われています。
共働きなどで、夜遅くに洗濯機を使うという場合は、dbの数値確認は忘れずにチェックしましょう。 |
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