【3】家の寒さ対策 |
日本の家屋は、元来気密性が低く、築年数が増えるほど家のゆがみなどで家の寒さは増してきます。
最近の住まいは壁の断熱材や二重サッシなどで高気密・高断熱をうたっていますが、建て替えなんかそう簡単には出来ませんね。
既存の状態でいかに暖かく過ごすせるか調べてみました。
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どこから暖かさが奪われるか寒さの原因を突き止める |
まずは寒さの原因を突き止めましょう。外の冷たい外気の侵入場所を突き止めます。線香の煙で空気の流れを探ってみましょう。窓やドアといった開口部の隙間、押し入れや、クリーゼットのすきまなどチェックしてみましょう。意外なところからも、外に面する壁についているコンセントも、プラグが差されていない状態だと、すきま風の原因にります。また、意外と侮れないのが、畳や床にすきまができていたりします。床下収納や、畳を通して風が入ってくる場合もあるります。
また、隙間風とは別にせっかく暖房で温めても暖気が外に逃げてしまう事も寒さの原因となっています。右に図を見ていただくとわかりますが、暖房などで温めた空気は、外への熱が放出されるうちの約48%窓から逃げると言われています。((社)日本建材・住宅設備産業協会データ)
逃げる、順位としてはまずは窓、外壁・喚起、床、天井の順となります。 |
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隙間風対策 |
見つけた隙間風には市販の隙間テープを使います。スポンジ状のもの。ケバケバがついたものなど意外といろいろな種類が市販されています。襖のような横に開くものは、シンプルなスポンジに両面テープが付い物を利用します。
ドアなどはドアの戸当たり消音を兼ねたものがありますので、隙間テープのドアへの張形は、そのドアとの接触部分にする形になります。例えば、ドアの壁側の部分が、凸の状態になっていれば、その突起とドアが接触する部分に張ります。また、壁に備え付けられているほうに張り、ドアに貼らない使い方をすれば、見た目も綺麗に済みます。
またドアの上下の隙間からは結構隙間風が来ますので、ストッパーがあればそこに同じように隙間テープを、下は無いこともあるのでベロ状の隙間ストッパーがありますのでそれで防止します。
またアルミサッシも古くなるとパッキンなどが劣化して隙間風が入り込みますので、パッキン交換をすると効果が上がる場合があります。またサッシの枠の接合部からの隙間風も有りますので、コーキングなどをすると良いです。
またアルミサッシは熱伝導が高いので、結構外気に温かさを逃がして言いますので、サッシ用のスポンジガードがありますのでそれを貼ると効果的です。
   
壁なども熱は逃げますが、北側の壁にに布をたらしてカバーをするとか、家具の間に段ボールなど絵カバーをするとかするとある程度の効果が発揮されます。また、以外な部分ではコンセントなどからの隙間風です。コンセントの穴にめくら蓋が市販されていますのでそれを利用すると効果があります。。
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最も効果的!窓からの放熱を防ぐ |
●窓に断熱性の高いカーテンを付ける
約48%窓から逃げる暖気を逃がさない為に、カーテンを付けると効果的です。カーテンと窓ガラスの間に空気の層をつくることにより熱が窓に直接触れないので放熱をかなり抑えられます。また、カーテン布自体も保温性があるので、薄手より厚手のカーテンが良く、さらに裏地つきのカーテン、さらにさらに厚手のカーテンに中生地、裏生地を付けて3枚重ねのカーテンもあります。段階的に放熱を遮断できるので効果的である。
また、保温性の高いカーテンが市販されていてそれを利用する事もできます。カーテンの保温性をランクSA〜ランクCの4 段階に分けマーク表示がされています。
カーテンは空気の層で断熱されるので、隙間を極力減らすために床に付くくらいの長さのカーテンを吊るすと、隙間から冷気が入らないので保温性を高める事ができます。掃出し窓だけでなく、腰窓でも床まで吊るすと保温性がアップします。カーテンボックスが無かったらカーテンの上部も空気が逃げないように、上部にカバーの付いたカーテンレールを利用したり、バランスと呼ばれるカーテンで覆ったり、横部分にリターンを付け、窓を覆うような形すると寒さを和らげます。(右写真)
カーテンの使い方でも一工夫、太陽が当たっている昼間は、逆にカーテンを開けてたっぷりと暖かさを取り込みます。そして、日が落ちて寒くなる前にカーテンを閉めてると日差しの暖かさを逃がさないですみます。 ●窓用断熱材グッズを利用する。
・窓には断熱シートを貼る方法です
プチプチ状のもの、シート状のものなどがあります。空気層が無いシート状シール状のものは効果が限定的なものもあります
。市販のものでなくても梱包でつい来たプチプチを窓のサイズにカットして貼り付けたるとお金もかからずに効果をあげられます。その場合はプチプチ凸面を外向きにしてください。結露の予防にもなるので試してみてください。
・防寒ボードを設置する方法
防寒ボードはついた状のもので窓とカーテンの間に置くような形です。、段ボールを防寒ボード替わりに利用する方法はお金もかからずに効果をあげられます。
・ハニカムスクリーン
ハニカムスクリーンと呼ばれる、窓に取り付ける蜂の巣構造のスクリーンも注目されています。中に空気の層ができることで断熱性を高めています。開け閉めもできますので小窓用などは価格も安く利用価値があるかと思います。
・窓下ヒーター
窓下ヒーターは、窓下に置いてコンセントをつなげれば暖かい空気を噴出して空気の壁を作って外からの冷気を防いでくれる便利なものです。価格が数万円になり電気代も多少はかかりますが、カーテン無しでも有りでも効果あります。
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床からの冷気対策 |
●カーペットを敷く その間に断熱シートを置く
床自体の冷たい感触を防ぐには、カーペットや絨毯をひくことです。その間に断熱シートを挟むとより効果的になります。床の感触をなくすとともに暖気が逃げるのを防止もできます。
●ジョイントマットを利用する
ジョイントマットを床に敷くことにより、床のヒヤリで暖かく感じるようになり、暖気の逃げも防げます。ジョイントマットは組み合わせて置くだけ前面でも一部でも利用出来、暖かくなったら積み上げればカーペットよりコンパクトにしまうこともできるので便利です。
●コルクマットを敷く
ジョイントマットと同様にコルクマットを床に敷くことにより、空気がたくさん入っているコルクの性質で暖かく感じるようになり、暖気の逃げも防げます。
●畳の下に断熱シートを
畳の良さは通気性が良いこと、しかし床下から冷気があがってくることもあります。畳の感触を冬でも味わいたいなら、畳の下に断熱シートを敷くことにより、空気が通らなくなり効果的です。
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【4】暖房の使い方 |
暖房機も数々あります。どれが良いのか、またその使い方で暖房費を抑制しながらより暖かくなる方法を紹介します。
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暖房機の種類 |
冬の部屋の快適温度は18〜22℃です。
室内で、寒いと感じたときは、温度設定を上げるのではなく、なるべく着るもので調節しましょう。暖房器具の過剰使用は、かえって健康を損なう場合もあります。 また、省エネや環境問題などからも好ましくありません。
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器具名 |
特 徴 |
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エアコン (インバーター) |
エアコンの吹出口から床に向かって暖かい空気が流れる。 下から上へ暖めてくれる。暖房のムラができにくい。 温度センサーなどで、温度分布を改善できるものも。 |
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石油(ガス) ファンヒーター |
暖かい空気は、下から上へ暖かさが広がる。空気を汚す |
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石油ストーブ |
暖かい空気がすぐ上にいってしまう。空気を汚す。 |
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電気ストーブ |
身体を近づけると暖かい。温度は上がりにくい。 |
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遠赤外線ストーブ |
電気ストーブと似ているが、遠赤外線で体の芯から温まる。 |
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電気カーペット |
身体を接触させる部分は暖かいが、暖かさは広がらない。 温度はあまり上がらない。クリーン。 |
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電気毛布 |
布団を温めるときに利用するのがベストな方法。
寝たら電気は切るようにしましょう。 |
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床暖房 |
床自体を暖め、足元から暖める。クリーン。 広い部屋や、天井が高い部屋には最適。。 暖房費がかかる。 |
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電気コタツ |
日本の冬の必需品、遠赤外線や機能も豊富に。 |
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オイルヒーター |
じっくりと暖かさを伝えるオイルヒーター
その柔らかさから根強い利用者がいます。 |
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暖炉・薪ストーブ |
薪の燃焼で暖められた鉄と炉のなかのオキから放射される輻射熱で直接人の身体や部屋を温める。
家全体を温めることができます |
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蓄熱暖房機 |
安い夜間電力で暖房機内に熱をためて、日中室内を暖める暖房機
夜間電力は日中の1/2以下など、暖房費を安く抑えられる。 |
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暖房機の使い方 |
■ 主要な暖房機エアコン
エアコンの効率も上がり、スイッチ一つで暖かくなります。空気も綺麗で、空気も循環するので全体が暖まります。
特にマンションや断熱効果の高い戸建などで利用がベストです。
寒冷地ですと、熱交換できずヒーターを使うので一気に効率は下がりますので注意が必要です。
■ ファンヒーター・石油ストーブ
ファンヒーターは、熱量が高く寒冷地でも十分温めることが出来ます。ただしファンイーターは停電時に使えないなどの弱点もあります。
その点石油ストーブは電気は不要ですので、非常時にも利用できます。
■ 電気ストーブ・遠赤ストーブ
直接的な温かさを容易に得ることが出来ます。トイレや脱衣場などでスポット的に利用できます。空気は暖まりづらいので、暑さで寝ぼけやすい人に利用されています。
■ 暖炉・薪ストーブ
自然の火でじっくりと暖かさを感じられると人気の暖房器具です。火を使うので条件が限定されるので広くは利用できない暖房方法です。
■ 省エネタイプ
蓄電力料金の安い夜間に冷熱・温熱を蓄え、昼間の熱負荷の大きな時間帯に利用するものであり、初期投資は大きくなるがライフサイクルコストは安くなる。太陽光などの自然エネルギーをりようするなどこれからの発展して行く暖房機です。機器の値段がネックです。
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暖房機の使い方 |
■ 空気の循環を考える 窓際に暖房機を
暖房機は窓際に置くと効果的である窓で冷やされた空気は下降そこで暖房機で温めて部屋を循環することにより、部屋全体が暖かくなる。
窓と遠い場所に置くと暖まった空気が循環して窓際に届いら窓で冷やされ下降冷やされた空気が部屋に入ってきてしまいます

■ 風向きを考える
暖かい空気はどうしても部屋の上に上がり、人のいるところはそれよりも温度は低くなります。エアコンの風向きは床に向けるだけでも温度は変わってきます。夏とは反対の風向きになりますね。
■ サーキュレーターを使う
効率よい暖房はサーキュレーターの利用です。サーキュレーター扇風機みたいなものですが、これを部屋の中で回すことで、暖房の風を撹拌し、隅々まで行き渡らることが出来ます。そこで重要なのがサーキュレーター置き場所と風向きになります。
大事なのは暖気を動かすことです。一番効果的なのは暖気の出ているところに風を当て壁にぶつける様にすることこれにより暖気が拡散して部屋全体ン位いきわたりサーキュレータを使わない時より2度から3度も温度が上がります。
部屋形や広さにもよりますので、風の流れを考えながら角度は設定してください。
また、部屋の上の方に壁用サーキュレーターを設置するのも良い方法です。
■ こたつは日本の文化最高の暖房具
木造で隙間風がある昔の日本の家屋でも使われているこたつはこたつの中だけという限定されて空間を温めるので効率、暖かさ含めて最高の暖房機器と言えます。こたつ敷布団その下に断熱シートを敷き、掛こたつ布団を二重にかければどんな寒さも耐えられます。
場所をとるのと、こたつから出られなくなるのが難点ですが。
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暖房機を節約高機能ウェア |
■ アンダーウェア
汗をかくとその水分を使って発熱するというアンダーウェアが各メーカーから出ています。シャツやパンツ、靴下、手袋、ネックウオーマーなどを活用し薄着でも寒さを感じづらくなり室温をさほど上げなくても寒さを感じなくなります。発熱や厚さなど様々な種類が出ていますので、室内用 外出用 運動用など揃えてみてはいかがですか。
■ ダウン
室内用の薄手のダウンも活躍します。ベストや袖付きなどちょっと羽織るのに便利です。軽くて寒さに応じて利用できます。
■ ダウンに代わる中綿素材
ダウンに代わる新素材。化繊綿ウエアが登場軽く薄いのに温かい、ダウンは汗や雨にぬれると保温力が大幅に低下、また記事が避けると飛び出してしまうなど弱点もあります。化繊綿ウエアぬれに強く、乾きも早く、なおかつかさばりにくい。これまで培ってきた経験と高い技術の結晶です。今後さらに広く利用されていくでしょう。
■ 厚手のスリッパ ひざ掛けなどで
新素材ではありませんが、厚手のスリッパ、座るときのひざ掛けなども大変効果があります。
これら高機能ウェアを利用しると、厚着をしなくても寒さを感じづらくなります。暖房に頼りがちな寒さ対策が着るだけで暖かさを感じられます。暖房費を抑制、省エネで環境にも貢献できる高機能ウェアをので寒い冬はぜひ利用してください。
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【5】健康にも配慮 |
寒さは、身体に大きな影響力を持っています。寒さストレスはは肩こり、関節痛を起こしたり、不眠になり疲れやすくなったり、胃腸の不調を起こしたりして体力が落ち、風邪やインフルエンザににかかる要因でもあります。さらに、冬は一年の内で死亡率が一番高い時期になります、寒さが生命まで危険を及ぼす事を理解して十分に対策をとることが重要です。
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寒さに対する体のコントロール |
人の体は、寒さの気温変化に対して自然に調節する仕組みをもっています。間脳の視床下部というところに体温調節中枢があり、自律神経やホルモンをコントロールすることで、体温を一定に保つ働きをしています。
皮膚の血管の血流を増やしたり減らしたりして、体温をコントロールする
血管を弛緩させ、太くすることで血流量を増やします。皮膚の血管の血流が増えると、体表面から熱が体外に放出されて、体温を下げます。逆に、血管を収縮させて血流量を減らし、体内の熱が外に逃げないようにすると、体温の低下が防げます。
筋肉を震わせて体温を上げる
熱が出る際に、体がブルブル震えることがあるのは、このためです。
代謝を増やして熱をつくる
食事などでエネルギー補給することで体温が上がります。
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寒さストレスで起こる事 |
■ 肩こり・腰痛・関節痛
寒い時期は、筋肉が緊張して血管を圧迫することにより、血液の流れが悪くなります。すると、筋肉内の老廃物が排出できずにたまったままとなってしまい、そうすると各所で弊害が肩こり・腰痛・関節痛を引き起こします。手足の冷えが血管んの収縮を誘発しますので、手足や肩や腰を温めて寒さストレスから防御する必要があります。
■ 胃腸の不調
冬の寒さは内臓にも影響を与えます。胃腸の不調や、腸の機能が落ちたりして体調を崩しがちな時期です。冷たいものを控え、なべ物や、体を温める食材を積極的にとり三食しっかりととれるようにしていくことが、風邪やインフルエンザになりづらい体を作っておきましょう。
以下の表の栄養バランスのとれた食品を組み合わせて摂取しましょう。これらの成分は体を温める効果が期待できます。
栄養素 |
おもな役割 |
おもな食品 |
たんぱく質 |
体温を上げる |
肉、魚 など |
ビタミンE |
血行をよくする |
ごま、ピーナッツ、かぼちゃ など |
ビタミンB |
末梢神経の働きを促進する |
豚肉、うなぎ、さば など |
ビタミンC |
毛細血管の強化 |
キャベツ、ブロッコリー、など |
鉄 |
造血作用 |
レバー、豆類、あさり など |
■ 不眠症
眠りに入る前は、体にたまった熱(深部体温)を下げるために、手足の末端の血管を拡張させて血流を増やし、熱を放散します。深部体温の変動をきっかけに、体が眠りのがえられるのです。手足の冷えていると、熱をうまく逃がすことができず、質のよい睡眠が得られません。睡眠の改善には、寝る前にお風呂に浸かり、体を温めるのが有効です。寝る前に布団を温めておくのも良い方法です。不眠症は体力が落ち風邪やインフルエンザになりやすくなるので注意しましょう。
■ 体調コントロール障害
人間は寒さに対するコントロール機能を使って体温を一定に保っています。体温調節の仕組みが、必ずしもうまく機能しないことがあります。加齢や、病気、更年期、ストレスなどのためです。汗をかきにくくなったり、逆に更年期症状などでは汗が出やすくなったりします。また、加齢に伴って、代謝の低下や皮膚の血管への血流量調整も行いにくくなります。これらのコントロール機能が失われると冷え、のぼせ、ほてり、めまい、疲労感や憂うつ感などの不調が現れやすくなります。これらが進むと日常生活に支障を来すほどひどくなった状態になってしまいます。また、ホルモンバランスが崩れ免疫機能の低下することにもなります。
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寒さが誘発する重大な病気 |
■ 血圧の変化に注意しましょう 寒くなると、体温を逃がさないために身体の表面の血管が細くなります。その結果、血圧が上がりやすくなります。
血圧が持続して高い状態を高血圧症といいます。収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上が高血圧の基準です。一般に高血圧の自覚症状はない場合が多いですが、高血圧の状態が長く続きますと、心臓病や脳梗塞、脳出血、腎不全といった生命に関わる病気につながります。
冬場は以下の理由で血圧が上昇しやすくなります。
- 寒さを感じると体温の発散を防ごうとして血管は収縮し、血圧が上昇します。
- 冬は運動不足になりがちで、肥満になることも高血圧に貢献しています。
- 冬場は忘年会や新年会など飲酒の機会も増え、食事による塩分摂取が増えることも、血圧を上げる要因です。
■ 高血圧が起こす病気
脳梗塞は血管が詰まり、その先の脳細胞が死んでしまう、つまり壊死する病気です。動脈硬化が進行して血管が狭くなったところに血の塊(血栓)ができたり、血管が痙攣性に収縮(攣縮)したりして起こります。詰まった先の脳の機能が失われることにより、体や思考、記憶などに様々な障害を起こします。
脳出血とは、高血圧で血管の圧が高まり弱くなっている脳の血管が破れてしまい、脳の中に出血を起こす病気です。 血管から溢れた血液は血腫という血の塊を作り、その血腫が脳に直接ダメージを与えたり、また、血腫が大きくなることや脳のむくみ(浮腫)により頭蓋骨の中の圧が高まり、正常な脳を圧迫することで脳の機能に様々な障害が生じます。
心筋梗塞は、心臓に血液を供給する冠動脈が詰まって心臓の一部が壊死する病気です。動脈硬化が進行して血管が狭くなったところに血の塊(血栓)ができたり、血管が痙攣性に収縮(攣縮)したりして起こります。冬に多いのは、寒冷刺激で血管が収縮したり、血圧が上昇して心臓に負担がかかったり、食生活の乱れやアルコールの摂り過ぎで血栓ができやすくなっていたりすることが関連しています。
心不全は、心臓の機能が低下して全身に水がたまる病気です。特に胸や肺に水が溜まると呼吸が苦しくなります。心筋梗塞や高血圧など心臓の機能が低下する原因はいろいろありますが、そのような人が塩分水分をとりすぎたり、血圧を上げたり、風邪をひいたりすると心不全が起こりやすくなります。寒い冬に多いのは、血圧が上がることや塩分をとり過ぎることのほかに、風邪をひきやすいことも非常に関連しています。
■ 血圧が上昇しやすい条件
血圧の上昇は寒いと身体から熱を逃がさないようにするために血管が収縮し、普段から高い血圧がさらに上昇してしまうことです。
- 温まった布団の中から寒いトイレに行って力む
- 入浴時に身体が温まっていても、脱衣場が寒いと
- 寒い外へ外出しようとしたとき
- 特に飲酒したときは、その症状が出やすくなります
■ 危険を回避する方法
気温の低下や急激な温度変化はを避けることです。具体的には・・。
- 外出時の対策
マフラーや手袋、防寒着などを着用して急に冷えないようにしましょう。 朝は血圧が上昇し始めます。寒い冬の朝は特に注意が必要です。散歩や運動は朝の時間帯は避けて、暖かい日中にしましょう。 - 室内での対策
トイレや浴室、脱衣所など家の中でも寒いところがあります。トイレ脱衣場にミニ暖房機を置いて予め暖めておくなど温度差をなくすようにしましょう。夜間のトイレや早朝の起床時は一枚羽織る、スリッパを履くなど防寒の工夫をしましょう。
- 血圧を抑制する習慣を
アルコールは適量に、禁煙も重要です。食べ過ぎて体重を増やさないようにしましょう。塩分も控えめにしましょう。冬でも水分をしっかりとりましょう。薬は休まず医者の指定に従いとるようにしましょう。血圧を測定して体調の把握をしましょう。自分の状況を把握して
血圧の上昇を抑えることに心がけましょう。 - 感染への対策
風邪やインフルエンザなどの感染症は心不全の誘因になります。流行期はマスクうがい手洗いなど感染予防を励行しましょう。部屋は適度に加湿しましょう。インフルエンザの予防接種もぜひ受けてください。
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