【1】便利な プラスチック時代
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プラスチックは、現代社会の中に溶け込み最も広く使われている便利な素材の1つです。私たちのまわりには沢山のプラスチック製品に囲まれています。 食料品のパッケージ、日用品をはじめほとんどの商品は、プラスチック容器で売られています。買い物した後のレジ袋もそうです。それらほとんどは家に帰って開封したら、ごみとなってしまうものです。それ以外でも、家、職場、車、電車やバス身の回りを見回してください。プラスチック製品であるれかえっています。
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| プラスチックの流通量 |
プラスチックの半分程度は、容器や包装などの使い捨てのプラスチックとして使われています。話題になっているストローに始まり、レジ袋、ペットボトル、お菓子の包装、食品トレー、コンビニの弁当箱、スーパーなどの商品はほとんど
プラスチックの容器や袋に入っています。、私たちの身の回りは多くの種類のプラスチックに囲まれています。その量も多く、レジ袋だけでも一人年間300枚、毎日1世帯から1kgのプラゴミが発生するという試算もあります。
世界のプラスチックの生産量は, 1950年に(化学繊維も含めて)200万トンだったのが,2015年の総生産量は3億2200万トンに激増しました。

| 世界と主要国のプラスチック生産量 2012年まで |
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| 単位:1,000トン |
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2008 |
2009 |
2010 |
2011 |
2012 |
| アメリカ |
46,061 |
44,757 |
46,633 |
46,814 |
48,057 |
| 中国 |
31,296 |
35,613 |
43,607 |
47,982 |
52,133 |
| 日本 |
13,041 |
10,915 |
12,242 |
11,212 |
10,520 |
| 韓国 |
11,865 |
12,749 |
13,028 |
12,922 |
13,355 |
| 台湾 |
5,713 |
6,159 |
6,331 |
5,959 |
5,880 |
| ドイツ |
18,375 |
17,250 |
18,550 |
50,400 |
49,000 |
| ベネルックス |
11,025 |
10,350 |
9,275 |
| フランス |
7,350 |
6,900 |
7,950 |
| イタリア |
4,900 |
4,600 |
5,300 |
| 英国 |
3,675 |
3,450 |
3,975 |
| スペイン |
3,675 |
3,450 |
3,975 |
| その他 |
88,024 |
73,807 |
94,134 |
104,711 |
109,055 |
| 合計 |
245,000 |
230,000 |
265,000 |
280,000 |
288,000 |
| データソース |
| 米国:ACC、中国:CPPIA、日本:経産省、韓国:KFPIC、台湾:TPIA、左記以外:PlasticsEurope |
| 1人当たりプラスチック消費量 2012年まで |
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| 地域名 |
1980年 |
2005年 |
2010年 |
2012年 |
| 米国 |
- |
126 |
113 |
117 |
| 西欧 |
40 |
99 |
100 |
96 |
| 日本 |
50 |
89 |
77 |
75 |
| 中/東欧 |
8 |
24 |
- |
- |
| ラテンアメリカ |
7 |
21 |
- |
- |
| 日本を除くアジア |
2 |
20 |
28 |
32 |
| 中東及びアフリカ |
3 |
10 |
- |
- |
| 世界平均 |
10 |
30 |
38 |
41 |
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1950年から2015年までの間に製造されたプラスチックの総量は78億トンに達します。そのうち約半分は過去13年間に生産されました。化学繊維以外のプラスチックでは,最終的な製品にするときに大量の添加剤を加えます。この添加剤も考慮すると,今日までに人類が作り出したプラスチックの総量は83億トンに達します。もっとも多く作られているプラスチックは,(繊維を除けば)ポリエチレン(36%),ポリプロピレン(21%),ポリ塩化ビニル(12%)です。
ちなみにPETや,ポリウレタン,ポリスチレンがあわせて10%以下を占めています。
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| プラスチックのリサイクル |
世界レベルでは今日までに生産されたプラスチック83億トンのうち63億トンがすでに廃棄物となっています。結果、たったの9%だけがリサイクルされ,12%が焼却され,大部分の79%は埋め立て処分されたか,さもなければ海洋などの自然環境に投棄されているのが現状です。
日本ではどうでしょう、毎日の生活で捨てているごみを確認してみてください。沢山のプラスチックをごみとして出しています。プラスチックは分別回収されている自治体は多くなりましたが、まだだ全部ではありません。データとしてみてみると、日本のプラスチックのリサイクル率は84%となり世界的に見てもかなり高いのですが、日本は回収したプラスチックの7割以上を、焼却処分しているのが事実です。分別回収した廃プラは新しいプラスチック製品に生まれ変わっているとおもいきや、そうではないのです。
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| 株式会社湘南貿易 ウェブサイト出典 |
製品として生まれ変わるマテリアルリサイクルは、ペットボトルごみがペットボトルに生まれ変わるとか、廃プラがパレットや偽垣根などに生まれ変わるなど、モノからモノへと生まれ変わるもをさします。この方法だと、リサイクルする度にプラスチックが劣化してしまい、品質が悪くなり、最後は使えないものとなって最後は廃棄されることになります。
そこで生まれた技術がケミカルリサイクル、これはは廃プラをひとまず分子に分解してからプラスチック素材に変えるので、何度でも再生できる野がメリットです。しかし残念ながらこの方法は、工程に大規模施設とコストと、多量のエネルギーを使うので実用化はわずか4%しかありません。
先のマテリアルリサイクルは、全体の23%ですが大半は中国、タイなどに輸出していただけなのです。現在は中国政府がごみ輸入を禁止したのでプラスチックはさらに行き場を失っていリサイクルどころではなくなっていいるのが現状です。 |
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| 【2】海洋プラスチック問題とは |
プラスチック問題の中で今注目を集めているのは「海洋プラスチック問題」である。海に年間少なくとも800万トンものプラスチックごみが流れこんでいてること、さらにそれによりどんなことが起きているか知ることが大事です。海には既に1億5,000万トンものプラスチックごみがあり、海洋汚染と生態系への大きな影響が懸念されている。
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| プラスチックの特性が問題を生む |
プラスチックは、軽くて丈夫で加工がしやすく耐水性もある、とても便利でしかも安価な素材です。まわりを見渡してください。プラスチック製品世の中には溢れています。話題になったストローに始まり歯ブラシや、家電品、ノートパソコン、メガネ、子供のオモチャ、皆さんが着ている服さえ大半はプラスチック(化学繊維)です。スーパーでは食品の大半はプラスチックケースやプラスチック袋に入っています。ファーストフードなら、使っている食器やフォークはプラスチックになっていますし、コーヒーをテイクアウトすればプラチックのフタがついてきます。紙コップだって水が漏れないように内側はプラスチックでコーティング。レジで渡される袋はプラスチックすなわちレジ袋に代わりました。ガラス瓶はプラスチックボトルになりました。荷造り用のロープはナイロン製のロープに代わりました。
プラスチックは世界中で最も広く使われている材料の一つで、ガラスや木材のような伝統的な素材にはない、実用面で素晴らしい性質を多く持ち合わせています。プラスチックは安価で、軽量で、丈夫で、思い通りに型を変えることができす。金属のように錆びることはないし腐食もしません。透明にもできるし、あるものは耐水性があり、耐熱性があり、耐薬品性があり、電気も通しません。
石油などから作られるプラスチック製品は、テストにより完全に自然分解されるまでに数十年、中には数千年かかるとの研究結果も出てきています。プラスチックが生まれて約100年、量産されて60年ですので大量のプラスチックが流通していることになります。このままプラスチックのを使い続け、リサイクル体制も完備しないで海洋に流れ出しているのを継続していくとと将来的に大きな問題になってしまいます。
プラスチックが海に流れ込みゴミとになると、この素晴らしい性質が仇となり生態系を破壊してしまうのです。。
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| 日本で「海洋プラスチック問題」が表に出たのは去年 |
世界のコーヒー市場を牽引する米スターバックス2020年までに自社で使用している年間10 億本ものプラスチックストローを全廃する。米スターバックスの2018年7月9日の発表をはじめ、大手ハンバーガーチェーン・米マクドナルドなど外食産業の現場でプラスチック製品撤廃の動きが加速していの報道からにわかに注目を集めた海洋プラスチック問題、 日本国内でもガストやバーミヤン、ジョナサンなどのファミリーレストランを展開する、すかいらーくホールディングスが、やはり20年の東京オリンピックまでに原則廃止を発表したのが始まりです。
マスコミも広く取り上げたのは皆様もご存知かと思います。
その背景には「海洋プラスチック問題」があるのです。 |
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| 「海洋プラスチック問題」はずっと前から世界的テーマとなっていた |
2014年、国連環境計画が、世界の新たな環境問題として『プラスチックによる海洋汚染』を報告。翌2015年、ドイツで開催されたG7エルマウサミットでは、この問題が首脳宣言に盛り込まれ、対処のための行動計画が付属書として採択されました。経済協力や安全保障を主な課題とするG7サミットで、世界的課題として海洋ごみ問題が取り上げられるようになったのです。翌年、安倍総理大臣が議長を務めたG7伊勢志摩サミットでも海洋ごみに対処することが再確認され、2018年のカナダでのG7シャルルボアサミットでは、プラスチックごみによる海洋生態系等への深刻な影響を懸念し、「健全な海洋及び強靱な沿岸部コミュニティのためのシャルルボワ・ブループリント」の付属書で「海洋プラスチック憲章」が提案されました。これは、海岸でのごみの回収活動に加えて、不必要な使い捨てプラスチック製品の削減、2040年までのプラスチック容器のリサイクル率100%達成など、プラスチックごみの削減に踏み込む発生源対策を世界規模で促進するための行動宣言です。
2015年の行動計画の採択を受けて、国内対策を進める努力をしてきた国々はこの「海洋プラスチック憲章」に署名しましたが、日本と米国は拒否しました。行動計画の採択から同じ3年という時間があったにもかかわらず、日本政府が述べた拒否の理由は「国内法が整備されておらず、社会にどの程度影響を与えるか現段階でわからない」。と事態を直視しない対応をしていたのが悔やまれます。しかし、時を同じくして、国会では議員立法によって、新たにマイクロプラスチックの使用抑制が盛り込まれた『改正海岸漂着物処理推進法』が全会一致で成立しました。
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| 「海洋プラスチック問題」 |
私たちが毎日利用して廃棄しているプラスチックゴミはきちんと収集されれば、マテリアルリサイクルやケミカルリサイクルされたり、温暖化としては問題な方法ですがサーマルリサイクルされたりしてさ処理をされています。
しかし、正解的にはリサイクルさえされず、埋め立てされたり、不法投棄されたり、使った方がポイ捨てしているのが現状です。日本でもまだまだサイクルされずに、ゴミとしてあちらこちらににポイ捨てされ街中や、道路、自然あふれる観光地までプラスティック
。意図 的な投棄でなくても、ゴミ箱が溢れたり、風で飛ばされたりしています。皆さんもまわりに落ちているプラゴミは結構目にしていることと思います。漁業で使われるプラスチック製の網やレジャーでも使われる釣り糸が海に廃棄されると、そのまま海洋プラスチックごみとなります。
それらのプラスチックの多くは、水より軽いので、雨が降ると洗い流され、川に流れ込み、最後に海に流れ着きます。全世界で毎年800万トンのプラスチックゴミが海に流入していると推定されています。この積み重ねにより海洋に流入して蓄積した全プラごみ量を控えめに1億5000万トンと(推定)にもなるとされ,海表面を漂う「軽い」プラスチックは計算上その半分の7500万トンとなります。これらの一部は海岸に流れ着き、漂着ごみとして景観を害する等、問題となっています。しかし海岸に打ち上げられているのはごくわずかで、(これらはまた収集しようとすれば可能なもの)、もっと多くのプラスチックが海上をだだよい、半分の7500万トンは海の底に沈んで海洋を汚染させているのです。
前述のように大量のプラスチックゴミが海洋に流れ込んでいる状況は、地球環境に多大なる影響を与えれいます。それは海洋生物に与える影響です。自然あふれる海洋生物の危機が目の前にあるのです。大きなプラスチックも食物と区別がつかない彼らが呑み込んでしまう問題、細かくなったマイクロプラスチックは小魚に入り、食物連鎖で鳥や魚やクジラの体内に蓄積され、人間にも影響を与えていることが明らかになっています。魚を食べたりさらには海洋深層水などの飲料水となって人間も飲み込んでいるという問題が明かになってきているのです。
海の生物の生態系を守るのは地球の存続、ひいては私たちの存続にかかわり、それを防げるのは私たち人間しかできないのです。
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| 海に浮かプラゴミ teven Guerrisi/Flickr |
インドの海岸 Rajanish Kakade/AP |
結構日常見る風景では! |
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| マイクロプラスチック |
海洋に流れ込んだプラスチックは自然分解されずに半永久的に残るという特徴があります。 海を漂っているプラスチックは紫外線により劣化、波にもまれてだんだんに小さくなります。5mm以下に小さくなったプラスチックは、マイクロプラスチックと呼ばれます。マイクロプラスチックは海流等で流されて世界中の海に漂っており、5兆個のマイクロプラスチックが世界の海に漂っていると推定されています。膨大な量です。もともと海には存在しなかったプラスチックが、海水中に溜まってきているのです。マイクロプラスチックはプラスチックごみが海岸や海の中で、紫外線や波の力で小さくなり、ぼろぼろになったものが主な起源です。
一次マイクロプラスチック
プラスチック製品を製造するための原料として使われる米粒大のプラスチック粒(レジンペレット)や洗顔料・ボディソープ・歯磨き粉などに使われるスクラブ剤には、小さなビーズ状のプラスチック原料が使用されています。これらを一次マイクロプラスチックといいます。これらが排水に混ざって海まで流れ込んでいるものがあります。
二次マイクロプラスチック
環境中に流れ出たプラスチック製品が外的要因で劣化することで発生するのが二次マイクロプラスチックです。
海を漂流するプラスチックごみの多くは、長いあいだ太陽の紫外線によって劣化してもろくなり分解されます。また、プラスチック同士がぶつかったり、波の作用や岩・砂によってすり減らされたりと物理的な摩擦で砕けて小さくなっていきます。
さらに小さなマイクロプラスチック
欧州とロシア、日本の被験者を対象にした調査で、それぞれの排せつ物から微小なプラスチック片が検出されたことが発表された。食物連鎖の中にプラスチックが広く存在することを示した初の調査結果になりました。 オーストリア・ウィーン(Vienna)で開催の胃腸病学会議で発表された結果によると、小規模の予備的研究に参加したボランティア被験者8人全員が数種類のプラスチックを排出しており、排せつ物10グラム当たり平均20個のプラスチック微粒子が検出されました。 プラスチック微粒子は大きさが50~500マイクロメートルで、海産物、食品包装材、ほこり、ペットボトルなどを経由して体内に取り込まれた可能性があると、研究チームは推測している。( 1マイクロメートルは1000分の1ミリ。人毛の直径は約50~100マイクロメートル)
マイクロプラスチックは微細なため回収が難しく、製品化した後の対策や自然環境中での回収は困難です。誤飲によって生物・生態系への影響も懸念されています。 |
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| 海洋プラスチックが生態系に及ぼす影響 |
海を漂うプラスチックは海の生物にとって脅威以外の何物でもありません。多くの海の生物はプラスチックを餌と区別をつけられずに、誤飲・誤食してしまいます。この海洋プラスチックごみが、さまざまな海洋生物深刻な問題を起こしています。
海で海洋ごみに絡まったりこれを誤って呑み込んでしまったりすることで、絶滅危惧種を含む700種もの生物が傷つけられたり死んでしまっています。、このうちの92%が海洋プラスチックごみによるものです。
例えばウミガメが、漁の網ににっかり死んでしまったり、海に漂うプラスチック製のポリ袋を餌のクラゲと間違えて飲み込んでしまい腸閉塞などでそのまま死んでしまったり、胃の中にプラスチックの破片がとどまってしまうため、満腹であると勘違いしてしまい、食事を摂らずに餓死してしまうこともあります。
海鳥がプラスチックゴミを摂食するも以前から知られていることです。外洋に棲息する渡り鳥の一種ハシボソミズナギドリは古くからプラスチック摂食の報告のある海鳥です。1970年代には調べた個体のうち半数がプラスチックを摂食していましたが、1980年代以降にはほぼ全ての個体からプラスチックが見つかるようになってしまいました。プラスチックを摂取している割合はウミガメで52%、海鳥で9割に達していると推測されています。
その他クジラ、魚、二枚貝など200種以上の海洋生物がプラスチックを摂食しています。胃の中のプラスチック片の量は1羽当たり、最大0.6gです。体重比で考えると、私たち人間の胃の中に60gのプラスチック片があることになります。60gのプラスチック片が私たちの胃の中にあることを想像してみてください。当然、影響が考えられます。消化管がプラスチックで詰まること、栄養失調、消化管の内側がプラスチックで傷
つけられる、などの物理的な障害が起こります。
このまま海洋性プラスティックごみを増やし続けると深刻な問題となることは明らかです。 |
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| ナショナルジオグラフィック 出典 |
魚からプラスチック片 |
NAOO Photo Library 出展 |
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| さらに危険なマイクロプラスチック |
海洋生物が摂食したマイクロプラスチックが化学物質を生体に運び込むことが懸念されています。プラスチックには、様々な添加剤が含まれています。プラスチックをやわらかくするための薬剤、プラスチックが光で劣化しないようにする薬剤、プラスチックが燃えないようにする薬剤など様々です。それらの添加剤には環境ホルモンなどの有害化学物質も含まれています。さらにマイクロプラスチックは農薬などのいろいろな化学部を吸着する性質も持ち合わせています。
マイクロプラスチックはまだ水中で低濃度ですが、長期的にそれらの物質を摂食した生体は、有害物質を脂肪に濃縮してため込んでしまうのです。いわゆる生物濃縮という現象です。これらの化学物質は油になじみやすいので、生物の脂に高度に濃縮され、そして生物に悪影響を及ぼすのです。プラスチックはもともと石油から作られており、いわば固体状の油と見ることができます。ですからプラスチックは周りの海水中から化学物質を吸着し、濃縮させていきます。普段の餌には含まれていない、プラスチックにのみ含まれている添加剤を脂肪中に濃縮している個体も実際に多数観察されています。
このように、海洋生物がプラスチックを摂食すると、有害化学物質が消化液に溶け出し、生体に取り込まれ蓄積していう、海を漂うプラスチック片は有害化学物質の生物への運び屋になっているのです。実際に室内実験で魚に有害化学物質を含むプラスチックを食べさせると、肝機能障害や腫瘍が発生することが報告されています。また、陸上のの生物でそれらの化学物質による影響ははほとんど確認されていません。化学物質は生物にとって異物で、細胞を破壊し、あらゆる病気を発症する可能性があります。
マイクロプラスチックはその大きさが動物プランクトンと同じ程度であるので、二枚貝や魚の体内に蓄積することも明らかにされています。実際に東京湾で釣ったカタクチイワシやサバからプラスチック片マイクロビーズやなどのマイクロプラスチックが見つかっています。二枚貝やカタクチイワシなどの小魚は、さらに大きな生物に捕食されるので、その生物ももマイクロプラスチックをため込んでしまいます。マイクロプラスチック汚染は生態系全体に広がっている可能性が高いです。また、貝や小さな魚の消化管からマイクロプラスチックが見つかったということは、私達は魚貝類を通して、マイクロプラスチックを食べているかもしれないのです。食べたとしても、マイクロプラスチックは消化されず、排泄されてしまいます。しかし、マイクロプラスチックに含まれている有害化学物質は、私たちの脂肪にたまっていくかもしれまないのです。
私たち人間は、自分たちに悪影響が及ぶことには敏感です。これを契機に「海洋プラスチック問題」に対する対応が迅速に進むことを願って願いたいものです。 |
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